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ついに連載再開!ハンターハンター350話を読んでみた【ネタバレあり】

ハンターハンター350話

本日発売の少年ジャンプを購入してまいりました!ついに、ついにハンターハンターが連載再開です!
そこで、最新 350話 を読んだ感想と自分なりの考察をまとめてみようと思います。ネタバレを含みますので、まだ読んでらっしゃらない方はご注意下さい…!

また、前回341〜349話までのおさらい記事を書きました。未だコミック化されていない部分ですが最新話を読み解いていくうえで重要な要素がふくまれていますので、お時間のある方はぜひコチラも併せて読んでみてください。(けっこう長めですが…)

最新350話に向けてHUNTERXHUNTERをおさらいしてみた【341〜349話】

連載再開! 350話 のあらすじ

休載前最後の349話では、十二支んに加入したクラピカのもとに「カキンの王子達がボディーガードを募集している」という知らせが入ったところまでが描かれていました。

350話ではこの募集にクラピカが参加するところから始まります。14人の王子達のうち6人が王位継承戦参加のためボディーガードを募集しています。クラピカは仲間のハンター5人と協力してこの全ての募集に手を回そうとします。この仲間たちが

・ハンター試験の同期である「ハンゾー」
・ノストラード組でともに働く「バショウ」
・おなじく「センリツ」
・キルアに紹介されて参加した「ビスケ」

そして、クラピカの念の師匠である「イズナビ」という人物です。このイズナビ、[hxh9]でクラピカの回想シーンに登場しています。

この5人+自分自身で、ボディーガードとして6人の王子に近づこう、というわけです。ただし、クラピカの狙いである第4王子・ツェリードニヒは「この6人の中にはいない」という結論に達します。1〜4王子は個人資産もあり、私設の軍隊をもっているためボディーガードを雇う必要が無い、という推察でした。
それでも少しでも本命に近づけるチャンスがあれば…!というのがクラピカの思惑です。

が、クラピカがあたった王子は第14王子・ワブルでした。ワブルはまだ母親のオイトに抱かれているほどの赤ん坊です。明らかにアテがハズレて動揺するクラピカ。それを見ぬいたようなオイトが王子達の関係性、王位継承戦が「王子が残り1人になるまでの殺し合いの旅」であることを語ります。

ここにも少年マンガらしからぬ、政治的かけひきが描かれています。そのうえでワブルを抱かせてもらい、ボディーガードを引き受けてくれるか?とオイトに問われるクラピカ。「緋の眼」収集にとりつかれてしまった、非情な復讐者とはおもえない慈悲深い表情のクラピカが描かれています。

おそらくクラピカはワブルのボディーガードを受けるのでしょう。さらに他のメンツは各王子の警備で確定します。

・イズナビ – 第6王子・タイソン
・ビスケ – 第13王子・マラヤーム
・バショウ – 第7王子・ルズールス
・センリツ – 第10王子・カチョウ
・ハンゾー – 第12王子・モモゼ

王子達の関係性

クラピカの思惑、オイトの会話の中で王子達の関係性が少しずつ判明してきています。

第1〜4王子まではそれぞれに私設軍隊をもっており、王位継承線に前向き
クラピカの目的である第4王子・ツェリードニヒと第1王子・ベンジャミンは同じ母から生まれた実兄弟ですが、348話でツェリードニヒがベンジャミンを見下すような言動をとっており仲は良くないようです。

また第2、5王子は「王子」と敬称されていますが女性であることが確定しています。その2人の実弟である第9王子・ハルケンブルグは実姉達と不仲。さらにカキンの王国政治を批判して、国民からの支援者が集まっています。そのため暗殺の噂も絶えません。

クラピカはこのハルケンブルグがボディーガード募集をしていることを願い、それにかけていましたが結果的にはワブルでした。
これは「ハルケンブルグを予想してやってきた者」を雇いたい、というオイトの策略でした。
明示されていませんがこれはおそらく、王国批判するハルケンブルグが「国民のための王」になった時、王位継承戦と称した「殺し合い」に参加していたということが国民に露呈するとクリーンなイメージのハルケンブルグにはダメージがある、ということなのでしょう。

オイトはこれを交渉材料に、強いボディーガードを雇って王位継承戦を生き残りハルケンブルグが王になったときにワブルを排除されない様脅すつもりなのです。
ただその一方で王を目指そうとはしていません(ワブルが赤ん坊なので当然かもしれませんが)
「最後の一人になるまでの殺し合い」であっても、最後まで残るのがワブルとハルケンブルグならば交渉の余地がある、ということでしょう。

チョウライ、サレサレ、ルズールス、マラヤームは容姿から判別するに恐らく男性でしょう(ヒゲがあったり、女をはべらせていたりするので)。カチョウ、フウゲツ、モモゼも容姿から判別するに女性だと思われますが、アルカカルトのような例もあるので確定、とはいいきれません…。
ワブルはオイトが「娘」と表現しているため女性で確定です。

ただ、唯一第6王子・タイソンだけが確信がもてませんでした。容姿はマロ眉毛の長髪なのですが女とも男ともとれます。「護衛はルックスで選ぶ」というパーソナリティと「タイソン」という名前から男性っぽくもあるのですが…。

クラピカの能力を示唆する”発言”?

350話冒頭で気になる発言があります。

私が望むのは「第4王子を出来るだけ近くで見るための有益な情報」だけだ。
それによって使用可能な能力の種類と精度が増す。
極端な話、前夜祭で私がツェリードニヒと握手出来たら君達(仲間のハンター達)は乗船をキャンセルしても構わない。

原作中で明らかになっているクラピカの能力は

・導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)
・束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)
・癒やす親指の鎖(ホーリーチェーン)
・律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)
・絶対時間(エンペラータイム)

であるが、中指は旅団以外には使えない。絶対時間と親指は直接相手に作用するものではない。クラピカの目的は「緋の眼」の奪還であるため条件提示のうえの交渉が必要な小指の能力は使用が難しいか、とも思えます。
十二支ん加入後にダウンジングの詳細を語るシーンがありましたがこれについて言及しているのか…?もしくはまだ登場していない人差し指の能力を示唆しているのでしょうか?

あとがき

満を持して再開した連載ですが、案外さらっと休載部のお話のつづきを描かれています。新キャラが登場するでもなく(イズナビはでてきましたが)、派手な連載再開!とはなりませんでした。

ただ、ハンターファンからすれば伏線につながりそうな要素もいくつか登場してきたためゾクゾクしたことは間違いないでしょう。
次回も待ち遠しいかぎりです…!