CSチャンネル・FOXで海外ドラマ ウォーキング・デッド シーズン7 第10話 「瓦礫の牙城」が放送されたので感想がてらレビュー。ゲイブリエルの消息を追うリックたちは謎の武装集団に取り囲まれてしまうのだが。。。
ちなみに前回のレビューはこちら。
ウォーキング・デッド シーズン7 第10話 「瓦礫の牙城」あらすじ
原題は “New Best Friens”
(FOX日本語サイトだと”Say Yes”とされていますが、これ第12話のタイトルらしく恐らく誤植です)
王国のエゼキエルは救世主との定例の取引に赴く。
護衛のリチャードと以前にひと悶着あった救世主・ジャレッドは(第2話参照)またしてもリチャードにいちゃもんをつけ、一触即発の事態を招く。エゼキエルの指示でリチャードはしぶしぶ銃を差し出すことになるが、ジャレッドが彼に殴りかかろうとしたところをとっさにモーガンが牽制する。
モーガンの態度が気に食わないジャレッドはふたたび攻撃をしかけるが、こんどは横にいた王国の若者・ベンがモーガン仕込みの棒術でジャレッドを攻撃してしまう。
エゼキエルと救世主側の指示者・ギャビンが牽制。エゼキエルはトラブルの種になりかねないリチャードを取引動向から外そうとするが、ギャビンは「リチャードを毎回連れて来い、何か起きればやつを殺す」と再警告する。
救世主はひきあげるも、ジャレッドはモーガンから棒を奪う。(銃器のある救世主に棒が必要だとは思えず、ただの嫌がらせでしょう…)
モーガンは師からもらったものだ、と言って棒を返してもらいたがるがジャレッドは返さず、ギャビンも「空気を読めよ先生」といって棒を取り上げられてしまう。
救世主を見送ったあと、エゼキエルはベンの棒術の上達を褒めつつも軽率な行動だった、と叱責。
一行が王国に戻ってきたのを見ていたダリルはモーガンに話しかけ、何が遭ったかを問いただす。
ジャレッドに殴られモーガンが負傷しているのをみたダリルは、キャロルがいれば仲間を連れて復讐に行ったはず、と語る。それを聴いたモーガンも「だろうな、だから去った」と返し、未だお互いの姿勢に共感を示せない。
ダリルはリチャードの元にやってくる。
銃を奪われたリチャードは、代わりに弓の使い方を彼から習おうとする。リックの申し出を断ったエゼキエルだったが、リチャードはリックの案に乗りたがっていた(救世主と戦いたがっていた)ため、「目的は同じだ」とダリルを諭す。
ソレを聴いたダリルは愛用のボウガンを手に取りリチャードに師事する。
リチャードは森のなかに隠していた小屋に武器や資材を隠し溜めていた。
ダリルにソレを披露したリチャードは自身の計画をうちあける。救世主の車が通りかかる道に貼りこみ、銃撃、更に火炎瓶で無残な姿にする。それを仲間が発見すれば黙っていないはず。
リチャードは現場と小屋、そして王国を離れて暮らすキャロルの家の間に痕跡を残し、怒った救世主たちにキャロルを犯人だと思い込ませて襲わせようと考えた。
キャロルの身に何かあれば、キャロルのことを大事に思っているエゼキエルの目が覚めるだろう、と。
しかし、同じくキャロルを大事におもっているダリルは、キャロルが的にされることを知り計画に協力することを拒む。
そこにタイミング悪く救世主の車が差し掛かってしまう、ひとりでも計画を実行しようとするリチャードにダリルが掴みかかり殴り合い。
その隙に車は過ぎ去るが、リチャードは次の機会に同じことをする、と宣言。ダリルは彼にボウガンを向けて牽制する。
リチャードは王国が腰を上げ闘いに参加するには犠牲が必要だ、と諭すが、ダリルは『どんな理由であろうとキャロルが死ねばお前を殺す」と警告。
王国のためなら死ねる、と語るリチャードに「なら死ねよ」と言い放つ。
けっきょくダリルとリチャードは袂を分かち、ダリルはその場を去る。
ゲイブリエルを追って廃棄上のようなところへやってきたリックたちは謎の武装集団に捕まっていた。
彼らに取り囲まれると、女性リーダーのジェイディスという人物が応対、リックの命を助ける代わりに取引(物資?)を要求する。リックはその前に仲間のゲイブリエルに会いたい、と要求。
人質となったゲイブリエルが連れてこられる。
リックとアーロンが船から持ちだした物資(第8話参照)は自分たちのものだ、と主張する彼ら、リックはだとすれば取引する物資が何もない、とリック。さらに自分たちの命すら救世主の持ち物だ、と説明するリックは自分たちと協力して救世主と戦え、と要求する。
しかし彼女はリックの要請を断る。
集団がリックたちを拘束しようと近づくとロジータは彼らに手を上げてしまう、リックの抑止の声もむなしく、タラやミショーンも応戦してしまう。
その隙にゲイブリエルは武器をもった警護からナイフを奪い、人質にしてリックたちの解放を要求。
「救世主は何でも持っている、彼らと戦えば物資が手に入る」とゲイブリエルが必死で訴えるとジェイディスは警戒を解かせる。ジェイディスは「今すぐに物資が欲しい」と言い放つと、ゲイブリエルは有能なリックなら何でもやってのける、と持ち上げる。
それを聴いたジェイディスはリックを瓦礫の山の上に立たせる。
ジェイディスは世界の転化が訪れた頃から略奪行為を続けてきた、と語る。
しかし時が過ぎいろいろな変化が訪れ、自分たちも変化すべき時かを迷っている様子。リックの案に乗っかるだけの価値が有るのか、彼の本気度を確かめるためにジェイディスは彼に「試練」を与える。
瓦礫の山から、瓦礫で囲われたエリアに突き落とされるリック。
ミショーンが覗き穴からそのエリアを覗き込む。リックは無事な様子だが、彼の背後には異形の者が迫ってきていた。。。
体中を棘で突き刺され、頭をヘルメットで防護されたウォーカー、通称「スパイクウォーカー」がリックを襲う。
身を守る過程で棘に手や足をやられてしまうリック、ミショーンがアドバイスを出して、周りの瓦礫の山を崩しウォーカーを下敷きに、その隙にトドメをさすリック。
リックの奮闘をみたジェイディスはロープを投げ入れ瓦礫の中から彼を引き上げる。ジェイディスは大量の銃をもってこい、とリックに要求。「そしたら戦う」と。
ジェイディスとリックは結託。
さらにジェイディスはこう続ける、船の物資を取りに来る人物を長いこと待っていた、と。ウォーカーたちが無数に蠢く湖面に浮かぶ船へわざわざ物資を取りにいけるだけの人材、彼らはそれだけの実力をもった人物を待っていたのだ。。。
ジェイディスが去ると、一行は武器を返され解放される。ジェイディスと契約を取り付けた、と笑うリックに仲間たちも笑みを浮かべる。
そのころ、キャロルの住処にはエゼキエルが従者を従えてやってくる。
従者のひとり・ジェリーはキャロルの好物・パイを彼女に差し出す。バツが悪そうにそれを受け取るとキャロルはエゼキエルたちを追い返す。
エゼキエル達が帰り一息ついたかと思ったところへ、今度はダリルがやってくる。
ひさびさに再会したキャロルは驚いたあと、涙を浮かべて彼に抱きつく。王国を出た理由をキャロルに問うとただ一言だけ「仕方がなかった…」とつぶやくキャロル。
ゲイブリエルはリックに、アレクサンドリアを去った時のことを話す。
ジェイディス曰く、船で待っていたのに、物資を持って行っただけのリックたちに業を煮やした彼らは物資を奪還し、ゲイブリエルを連れ帰った。リック達がここへやってくることを見越したかのように。
タラやアーロンは負傷したリックの治療や当面の食料さがしを先決とするが、一刻も早く戦いたいロジータはひとりで武器を探しに行く、と聞かない。
ジェイディスの部下たちも「銃よ、早く。早くしないと無効だ」と急かす。
リックは一旦帰還し、傷を縫ったら銃を探しに出かける、と語る。
ダリルを住処に迎え入れたキャロルは、「仲間の死を見たくない」と語り出す。
仲間を守るためならば相手を殺すことも厭わないが、それでまた誰かが傷つけられることになる。負のスパイラルに陥ったキャロルは戦うことのできないジレンマに嵌っていた。
アレクサンドリアに救世主が現れたかを問われたダリル。答えを聞く前から不安そうに涙をもらすキャロルの顔を見て、ダリルは「グレンとエイブラハムが殺された」という事実を話すことができなかった。。。王国と同じく取引をして全員無事だ、とウソをつく。
その言葉に安堵したキャロルと夕食を取るダリル。一時の憩いの時間を過ごし、ダリルはキャロルの住処を後にした。
王国に帰還したダリルは、エゼキエルの愛虎・シヴァの檻の前でモーガンと話し込む。
ダリルは「王国が必要だ」と語り、モーガンにエゼキエルを説得するように頼むが、彼はそれを拒む。キャロルに会いながらも彼女が戻ってこなかったことから、ダリルはグレン達の死を明かさなかったのだろう、とモーガンは言い当てる。
ダリルの優しさを汲みつつも、彼には協力しないモーガン。
ダリルは王国を去りヒルトップに戻って闘いの準備をする、王国去る。モーガン、リチャードはダリルの姿を黙って見送るだけだった。。。