第19話「見えない恐怖」(原題:I Am the Apocalypse)
あらすじ&ネタバレ
※「シカゴシリーズ」の「シカゴ P.D.」と「シカゴメッド」とのコラボエピソード
51分署は薬品工場のガス漏れ現場へと招集される。事故の被害は甚大で大量の急患が予想される事態だった。
シカゴ署のハルステッドの兄・ウィルは医者ながらひとつの職場で長続きせずハルステッドの家に厄介になっていた。(シカゴP.D. S2 EP17参照)
シカゴ医療センターに新任として訪れたウィルはここでも長居する気はなく早々に辞職を考えていたのだが、ガス漏れ事故の急患でてんやわんやとなり治療に当たるハメになる。
51分署の署員達も急患を病院に搬送する。エイプリルは混乱する院内でトリアージしようと患者に声をかけるが、そこで様子のおかしい男が前に進み出て「2週間以内に全員死ぬ」と大声で叫ぶと手に取った手榴弾を爆発させる。
セブライドはとっさにエイプリルを庇い男を壁のほうへ押し飛ばすが、爆風で辺行ったが吹き飛ばされる。
ケーシーやドーソンも爆発に巻き込まれ、しばらくして目を覚ます。
男は自爆の寸前に「エボラよりも強力なウイルスを持っている」と語っており、それを聞き逃さなかったウィルはとっさに病院の封鎖を指示する。何かに感染したと恐れた患者たちは皆散り散りに逃げ出してしまい、分署の隊員たちは患者たちを追いかけて病院からでないように捕まえる。
署員達に引き止められた患者たちは「家に帰る」ことを強く要求する。うち1人の男は暴力的な行動に出ようとしウォレスが引きとめようとする。そこへシカゴ病院の精神科部長・チャールズが遅れて出勤。男の精神状態を瞬時に見抜いたチャールズは言葉巧みに彼をなだめてみせウォレスも驚く。
シカゴ署のハルステッドも現場に招集され、ウィルは犯人の素性と感染していた病気について調べるよう要求する。
隊員たちはウィルの指示で手当てを補助するが、爆風で重症を負ったセブライドは意識不明の重体。黒いタグを勧められる(トリアージにおいて助かる見込みが最も低い患者に付与される)。
外科医のハンナはセブライドの治療に当たるが状態は思わしくない。ハンナは少ない機材を使いセブライドを手術する。彼女が悪戦苦闘する間、セブライドはずっとシェイの夢をみていた。。。
ハンナの治療の甲斐あってセブライドはなんとか持ち直す。
院内が混乱を極める中、階上では火災が発生。ケーシーとオーチスは患者たちがパニックを起こさないよう内々に消火作業にあたろうとするが、封鎖された院内では手持ちの消火剤も底をついてしまう。
院外で待機していた署員達は感染の危険を犯しても消化器を中に持ち込む役に志願。クルースとライスが院内へと送り込まれる。持ち込まれた消化器でなんとか火災は沈下する。
ひといきついたケーシーだったが、外でチャールズに制止された男が再び激昂。「外に出る」と言ってケーシーに襲いかかる。乱闘になりかけるもエイプリルがとっさに首筋に睡眠薬を注射して大事には至らなかった。
現場には犯人の両親と思われる人物が駆けつける。犯人は家族に書き置きを残していたらしいのだ。ハルステッドとルゼックは両親の聴取する。すると犯人は感染症研究ラボで働いておりそこでなんらかの病気に感染したらしい。
それによれば犯人が感染していたのはソ連の開発した生物兵器「マールブルグ」だったらしい。その感染力が強力であったのならば、感染は恐らく院内だけにはとどまらない。ハーマンは思わず財布のなかの家族写真を握りしめる。
現場に招集された分析医のカルマンはハーマンの血を使って「マールブルグ」の検査を行う。するとこの菌には感染能力はないことが判明。院内の一同が胸をなでおろし喝采する。病院の封鎖は解除される。
ひと仕事終えた一同はモリーズで祝杯をあげる。
事件を終えた安堵からかドーソンとケーシーはお互いに「よりを戻す気はない」としつつも再び一夜を共にすることに。
病院で目覚めたセブライド、彼の病床によりそっていたエイプリルはそっと彼のおでこにキスする。
見どころ:
ウィル役にはドラマ「シェイムレス」や「ニュースルーム」に出演していたニック・ゲールフース(Nick Gehlfuss)が客演。ウィルは「シカゴメッド」レギュラーメンバーとして出演。
ハンナ役にはドラマ「ウィーキングデッド」や映画「ミスト」「サイレントヒル」などで有名なローリー・ホールデン(Laurie Holden)が客演。ハンナも「シカゴメッド」レギュラーメンバーとして出演。
チャールズ役にはドラマ「FARGO」や映画「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」に出演しているオリヴァー・プラット(Oliver Platt)が客演。「シカゴメッド」のほか「シカゴ P.D.」「シカゴジャスティス」などのシリーズ作品にも客演。
第20話「旅立ち」(原題:You Know Where to Find Me)
あらすじ&ネタバレ
ミルズは再検査の結果、消防隊への復帰を認められる。セブライドが爆破テロの影響で入院していることから、ミルズはライスと組むことになる。
救急のシルビーにはミルズの代わりにマコーリーという人物が配属されるも、陰気で有名なその人物が配属されるとしった一同は顔を曇らせる。士気が下がるだけだと心配したドーソンは勢いで「(マコーリーが来るぐらいなら)私が救急を手伝う」と言ってしまい、ウォレスもそれを認める。
ドーソンはせっかく消防に入れたと言うのに、シルビーの手伝いで救急に回されることになってしまった。
新体制となった51分署、吹雪のなか橋の上の電柱に宙吊りになった男性を救出に向かう。
消防に復帰したミルズの働きによって男性は無事に救出される。男の背中には電柱の一部が突き刺さっていた。いったい何故そんなところに宙吊りになっていたのか?搬送される男は「バナナ…」とうわ言をつぶやいていた。
署員達は男がなぜ電柱にぶらさがっていたのか、「バナナ」とは何なのか、事情を推察するが誰にもその答えはわからなかった。
セブライドは身体が回復したことを訴え、退院を求める。医者は「無理はしないこと」と忠告する。入院中、彼のことを見守ってくれていたエイプリルの姿が院内に見当たらないことにセブライドは怪訝な顔を浮かべる。
彼女の家を訪ねたセブライドはエイプリルが病院を辞めるつもりであることを知る。エイプリルは件のテロ事件を受けて、人生観を見つめ直し、長期休暇をとって世界周遊の度に出ようと考えていた。それを知ったセブライドは彼女を食事に誘うが、エイプリルは「帰国したらそうしましょ」と返す。
しかしその夜エイプリルはセブライドの部屋を訪ねる。エイプリルはセブライドに想いがあることを告げ二人はそのままベッドへ…。
51分署にはミルズの母親と姉・エリスが訪ねてくる。
ふたりはミルズの祖父であるレオナルドが残してくれた遺産の店を見に行き、そこで再びレストランを始めたいという夢をかたる。ミルズと3人でノースカロライナ(アメリカ南東部)に移ろう、と誘うのだが消防に戻れたばかりのミルズは困惑してしまう。
ドーソンとシルビーは学校の乱闘騒ぎの現場に招集される。すると乱闘をしていた学生の独りは感情が高ぶりシルビーに椅子をふりかざす。ドーソンは担架をつかって彼を転ばせ、そこにシカゴ署のキムが駆けつけ取り押さえ難を逃れる。
いっぽうでキムは51分署が救出した宙吊り男の素性を調査し、マイアミで仕事をしていたらしいということだけ突き止めた。
ケーシーとドーソンは爆破テロの夜に一晩を共にしてしまったが、お互いにヨリを戻す気はなかった。
いっぽうでケーシーがジャック・ネスビットの店の改築工事を請け負った(第17話参照)ことが署員たちにバレてしまう。オーチスとクルースはバイトとして自分たちも手伝いたいと申し出てケーシーもふたりを雇うことにする。
ケーシーはオーチスとクルース、さらにキャップをつれて施工に取り掛かるが対して3人はジャックの経営するストリップクラブの女の子たちに興味津々。特にジャックの命でケーシーの世話役をする女性・カティアの美しい姿をみた3人は「サイコー!」と鼻の下をのばす。
シングルファザーであるライスの息子の誕生日を祝うためミルズとエリスは彼の家に出向き料理の腕を振るう。
妻の死後も家族の関係を大切にするライスの様子を目の当たりにしたミルズは、母親とエリスと一緒にレストランをやることを真剣に考え始める。消防員だった亡き父親の勲章を見つめるミルズは、ウォレスを呼び出し消防を辞めることを告げる。
翌日、ミルズは署員達に辞めることを告げ、最後の勤務を「消防員」として勤め上げることになる。
ハーマンはミルズのお別れパーティをモリーズで開こうと声をかけるが、突然のことに一同は暗い空気を払拭できずにいた。ドーソンは「みんな貴方と離れたくないのよ」と言うとミルズは「じゃあ一緒に来て」と返す。一瞬驚くドーソンだが元恋人同士故のジョークだと気づき笑うドーソン。
いっぽうでケーシーとセブライドは彼の辞職を考え直すように説得する。
51分署は車の衝突事故現場に招集される。
片方の運転手は意識不明、セブライドはひと目で彼が手遅れであることを察するがミルズは救急と消防の両方の知識を活かして必死に蘇生処置を施そうとする。ミルズの必死の処置で男性は息を吹き返し病院に搬送されることとなった。
最後にお手柄をたてたミルズ。署に戻るとクルースは「世界一の仕事をしてるのに、なんでココを去るんだ」と憤りをぶつけ、ミルズは押し黙ってしまう。
件の電柱男は搬送先の病院で意識を取り戻す。「バナナ」は「バナン」の誤りだった。ビジネスマンで各地を飛び回っていた男性はシリアで「バナン」という女性と知り合い恋に落ちるが、内戦で彼女は亡くなってしまった。絶望した男はビルから飛び降り自殺を図るも、運がよいのか悪いのか通りかかったトラックの上に落ち、しばらく走行して橋の上で振り落とされ電柱にぶらさがることになったらしい。
ミルズは改めてウォレスに決意を問われるが、ミルズは変わらず辞めることを告げる。
牧師のオルロフスキーはハーマンと共に、ハーマンの息子ルークが参加するホッケーチームのコーチをしていたがハーマンが自分の息子ばかりえこひいきすることに、メンバーの親から苦情が殺到。オルロフスキーはやむなく、オーチスとクルースを介してルークを補欠に回すことを伝える。
しかし、それを聴いたハーマンは激昂してしまう。
試合の当日、ハーマンはルークに補欠に回されることを告げるが、そもそもルークは試合に出ることを望んでいなかった様子で「よかった!」と声を挙げる。
それを聴いたハーマンはバツが悪そうにクルース達に顔を向ける。
ケーシーはジャックの店にやってくるが、そこにはスーツ姿の男達が集まっていた。
ジャックはストリップクラブの大規模なチェーン店化を図っており、ケーシーの増改築の腕を見込んで仕事仲間に彼を紹介しようとする。ケーシーは断ろうとするのだがジャックに押し切られてしまい。。。
その夜、モリーズではミルズのお別れパーティが開かれる。ミルズは涙ながらに感謝と別れの言葉を告げる。
ミルズは去り際、ドーソンに唐突にキスをする。驚くドーソンだが「もしここ(シカゴ)で上手くいかなかったらボクのところへおいで」と言い残し去っていった。
見どころ:
ミルズ役のチャーリー・バーネットが今回の出演で降板。最後のシーンを見るとドーソンとの復縁絡みの展開もあるのかな?と思えましたが、残念ながら以後は「シカゴシリーズ」のどの作品にも登場していません…。
第21話「変わりゆく仲間たち」(原題:We Called Her Jellybean)
あらすじ&ネタバレ
※「シカゴ P.D.」と「ロー・アンド・オーダー 性犯罪特捜班」とのクロスオーバーエピソード。
ミルズが去り、救急の責任者にはジェシカ・チルトン(通称:チリ)がやってくる。
チリはやる気満々だが、51分署の面々はミルズが去ったことに未だに納得がいかずチリに冷たい態度をとってしまう。その様をみたウォレスは珍しく怒号をあげる。
そんななか、51分署は火事の現場に招集される。
セブライドとライスはタッグを組んで救助に当たるが、ライスはマスクが壊れていることに気づき取り替えるため現場の外へと出る。しかし現場に独り残ったセブライドは火事の現場で窮地に陥る。ケーシーらの援護で難を逃れたセブライドだったが、オーチスは現場を離れたライスの責任を問い、彼の行動に疑問を抱き始める。
救助された女性は重度の火傷をおい重症、チリは独自の判断で適切な処置を行いシルビーは感嘆する。
救助を終えた51分署にはドーソンの兄・アントニオがやってくる。アントニオの話によれば火傷をおった女性にはレイプされた痕跡があったというのだが。。。
ドーソンは女性の階下に住んでいたビリー・カーソンという男性を救助していたが、彼は自分のタコ足配線が原因で火事が起きたのだと思い込み、ひどく動揺していた。ドーソンは彼を慰めていただのが、同時にレイプへの関与を疑い始める。
ドーソンはレイプの犯人が放火したのだと考え、セブライドを交えて調査を始める。
さらに51分署あてに匿名でごちそうの宅配が届く。ノースカロライナに移ったミルズからのねぎらいの品だった。
一同が見る図の思い出にひたる様をみたチリは自分が歓迎されていない理由をなんとなく察する。
シルビーとチリは柵越えに失敗して負傷した男性を救助に向かう。男は脚を骨折して重症。シルビーは男の様子に不審なものを感じ、柵越えした家の中へと入っていく。するとそこにはその男に襲われたらしい女性が血まみれで助けを求めていた。男は強盗で女性を襲い、逃げる途中で負傷したのだ。シルビー達は警察を呼び男を逮捕させる。
火災の現場に調査にやってきたセブライドとドーソン。現場には何者かによって故意に火が起こされた痕跡が発見される。近隣の住民の話では「医者の格好をした男」が走り去るのが目撃されたらしい。
話を聞いたシカゴ署はNYの捜査チームのオリヴィア・ベンソン(「ロー・アンド・オーダー 性犯罪特捜班」より客演)に協力を依頼し捜査を始める。するとオリヴィアが10年前に担当したレイプ事件と同一犯らしいことが示唆され、オリヴィアはシカゴに向かう。
チリは仕事のかたわら、アイデア商品の開発をしており即席でシャンパンを冷やせる商品を考案していた。
そのアイデアに食いついたハーマンは「モリーズで売り出そう」と提案。分署に移動してきて以来はじめて受け入れてもらえたことにチリは喜ぶ。
ドーソンは「医者の格好の男」の浮上から、ビリーへの容疑が晴れたことを本人に伝えようとするのだがビリーとは音信不通。さらにドーソンの携帯にはビリーの怯えた伝言が残されていた。かつてシェイとダリルがそうだったように、冤罪に怯えたビリーが「自殺するのでは」と危惧したドーソンは、アントニオに協力を依頼しビリーの捜索をはじめる。
その結果、ビリーは高架の上で飛び降りようとしているところが発見される。分署総出で説得にあたろうとするが怯えたビリーは聞く耳を持たない。ドーソンは命綱を付けてビリーの元へと近づく。しかしロープがひっかかって動けなくなったドーソンは命綱を外してビリーの元へ向かう。
ビリーは自身のタコ足配線が火災の要因になったのだと思い込み自責の念にかられていた。ドーソンはそれが事故の原因でないことを伝え彼を引き寄せる。
オーチスはライスを怪しみ、クルースに相談。クルースもまたライスの行動を怪しみだす。クルースとオーチスは告発を考えるが、ハーマンとマウチは「よほどの証拠がなけれがやめたほうがいい」と忠告する。
ふたりがコソコソとライスを嗅ぎ回っていることを知ったセブライドは噂好きなオーチスを叱責、旧知の仲であるライスのことを庇い、クルースとオーチスに「今度何か言ったらただじゃおかない」と警告する。
ケーシーは改修工事を依頼されていたジャック・ネスビット素性を調べ始める。かつて同じ分署で働いていたことのあるライスによれば、分署で盗難騒ぎが起きた際に疑われたことに怒ったネスビットは悪態をついて問題になったらしいのだ。。。
ネスビットを疑いつつも改修工事を進めていたケーシーだが、ネスビットの助手・カティアと仲良くなり始める。カティアの後押しもあってネスビットの仕事を続ける決心をしたケーシーだが、いっぽうでネスビットが怪しい人物たちとつるんでいることを知ったケーシーは再び考えを改め、ネスビットとの仕事を早々に切り上げることを決める。
NY署のオリヴィアがシカゴに到着、シカゴ署のボイトとともに51分署にやってくる。オリヴィアがかつて担当したレイプ殺人事件の被害者の容姿や手口が酷似しており、オリヴィアは連続犯だと断定する。
見どころ:
今回のエピソードは「シカゴ P.D.」シーズン2の第20話、および「ロー・アンド・オーダー 性犯罪特捜班」シーズン16の第20話へと続くカタチとなっている。
チリ役にはドーラ・マディソン・バージ(Dora Madison Burge)が客演。シカゴシリーズ「シカゴメッド」にも同役で出演している他、「シカゴ P.D.」過去シーズンでは別人の役柄で出演しています。
オリヴィア役にはマリシュカ・ハージティ(Mariska Hargitay)が客演、ドラマ「ロー・アンド・オーダー 性犯罪特捜班」からのカメオ出演です。
オーチスって陽気なムードーメーカーなイメージだったんだけど、今回のエピソードだとちょっーと嫌味な感じ…彼の言動が分署メンバーの仲に溝を作ってしまいそうだけど。。。
第22話「対立」(原題:Category 5)
あらすじ&ネタバレ
オーチスとクルースに疑いをかけられたライス、彼と旧知の仲であるセブライドはライスの動向に気を遣う。ライスも自分に向けられるオーチスの態度が悪いことに気づいており、あからさまに仲違いし始めてしまう。
51分署は崖に転落した少年の救出に向かう。少年は崖から転落し崖の中ほどの隙間に血を流して倒れていた。
先に現場についたケーシーはレスキュー隊の到着を待たずして救助を開始、レスキュー隊のセブライドは追って現場へと到着する。しかしすでに救助を開始していたケーシー率いるハシゴ隊がレスキューに手出しさせず、更にハシゴ隊のオーチスはあからさまにレスキューのライスに食って掛かる。
ライスだけでなくレスキュー隊は一様にハシゴ隊に不満をいだいていた。怒りが頂点に達したセブライドは署の全員の前でオーチスを一喝する。
その様子を見たケーシーはオーチスとクルースに事情を聞く。バツの悪そうなふたりはライスの行動を探っていたことを白状するが、ケーシーは二人の行動を叱責する。
ケーシーはネスビットの仕事を終え次第関わりを断とうとしていたが、ネスビットはケーシーのご機嫌をとろうと分署に差し入れを届ける。
いっぽうでケーシーの元にはシカゴ署のボイトから連絡が入る。ボイトのことをよく思っていないケーシーは彼の連絡を無視していたが、今度は本人が51分署を訪ねてくる。するとボイトはネスビットが何らかの犯罪に関わっていることを匂わせ、ケーシーに潜入捜査の依頼をしてくる。しかしやはりボイトに関わりたくないケーシーは拒否してしまう。
救急に入ったチリはアイデア商品「チリーズ」の開発に私財を投入し貧しい暮らしを送っていた。それを見かねたシルビーとドーソンはのめり込まない様に促そうとするが、「チリーズ」をモリーズで売り出そうと考えていたハーマンは逆にチリを焚き付けてしまう。
呆れるドーソンの元にシカゴ署のアントニオから連絡が入る。アントニオによればネスビットは東ヨーロッパから女性を密入国させ人身売買しているらしいのだ。心配したドーソンはケーシーに捜査協力するよう促す。
ドーソンに水を指されたハーマンは「クラウドファンディングで資金を募れ」とチリを焚き付ける。手始めに資金集めのパーティーを開けと伝えるのだが。。。
救急は教会に招集される。結婚式の最中に牧師が卒倒し失神してしまったのだ。
シルビーの的確な措置により牧師は一命をとりとめ教会は拍手につつまれるが、結婚式が中断してしまってひとり不服そうな新郎。人の命がかかっているのに身勝手な言動の新郎にお灸をすえるため、シルビーはそのまま牧師を病院に搬送してしまうのだった。
オーチスとクルースのライスいじりは留まることを知らず、耐えかねたセブライドはウォレスに報告。さらにハシゴ隊の上司であるケーシーの監督不行き届きを責める。
ドーソンに促されたケーシーはボイトの元を訪れる。ケーシーは意に反しネスビットの仕事に復帰することに、そのまま潜入調査をするようボイトに伝えられる。
ネスビットはケーシーの復帰を喜ぶ。彼の秘書であるカティアもケーシーの復帰を喜びつつ、彼が「自分の味方になってくれる」ことを期待している、と伝える。意味深な言葉を告げられ訝しむケーシー。
モリーズでは「チリーズ」の資金集めパーティーが開かれるが、酒の入った勢いでオーチスがレスキュー隊とライスに食って掛かり、それにキレたセブライドはオーチスに殴りかかろうとするが、周りに止められ店を出る。図らずもチリのプレゼンは中断されてしまうのだった。
ケーシーはモリーズでの話を聴いてオーチスの肩を持ってしまう。それを聴いたセブライドは驚きと怒りを露わにし、二人の間に溝が生まれてしまうのだった。
オーチスは未だに承服しかねるといった態度だったが、ケンカの件がウォレスの耳にも入りウォレスはオーチスを一喝。これ以上問題を起こすなと釘を指す。
51分署は事故現場に招集される。
重傷者を救助する最中、火に包まれた車が走り出し周辺は騒然とするがセブライドが身を挺して車を止め大事を逃れる。仲違いしていたオーチスも彼の勇気ある行動に感銘を受ける。
ハーマンはチリのプレゼン失敗を受けて「チリーズ」開発を一端休止したらどうだ、と提案する。しかしチリは「チリーズ」が死んだ父親の考えであると明かし、何が何でもやり遂げたいのだと明かす。思わぬ事情を聴かされたハーマンは面食らってしまう。
ハーマンは考え直し「チリーズ」開発に協力することを打診。奥さんと相談し開発資金も私財を投入することを決める。感激したチリは泣き出してしまう。
セブライドはライスに面と向かって、現場での「マスクの故障」が事実だったのかを問う。ライスは故障だったと応えるが、セブライドに疑われたことにショックを受け「友人としての関係」を断つと言い放ってしまう。
ネスビットの元に潜入することになったケーシーはシカゴ署のマウスに盗聴用の携帯をもたされ、ネスビット主催の「密入国女性の品評会」に出席することになる。
品評会にやってくると怪しい黒ずくめの男たちが店を闊歩し、カティアは怯えた様子を見せる。さらにネスビットは店の奥にケーシーを通す。そこには怪しげな男たちが鎮座し、ケーシーの身体検査をする。さらに携帯電話を見せるように言われたケーシーは内心ビクビクで携帯電話を差し出すのだが。。。
見どころ:
オーチスとクルースめちゃめちゃ感じ悪いなあ…苦笑。そんで結局は板挟みだったセブライドが悲しい思いをするハメに…ライスの信用は取り戻せるのか?!
シーズン5 最終回 第23話「勇気ある抵抗」(原題:Spartacus)
あらすじ&ネタバレ
怪しげな男たちのボディーチェックをうけ、携帯電話まで調べられてしまったケーシー。マウスの仕込んだ盗聴器がバレるかとヒヤヒヤするも、なんとかバレずに難を凌いだ。ケーシーは嫌な予感がしたため事前に盗聴器を店のトイレで外しておいたのだった。ネスビットと男たちは店舗を増やし脱税を計画している様子、しかし違法なことは何一つ口走らない。
ボイトのもとに戻ったケーシーはそれを報告、相手が予想以上に用心深いことに捜査は難攻しそうな様子。
翌朝、ライスはセブライドの元にやってきて「友達をやめる」と言ったことを取り消し謝罪する。セブライドも「俺はお前の味方だ」と受け入れる。
いっぽうでケーシーはオーチスの肩を持ち、ライスの「サボり」疑惑を信じるかのような発言。セブライドとの溝は更に深まっていく。
51分署はガス漏れ疑惑のある家に招集される。調査の結果、家屋の中は濃厚なガスで充満していた。
セブライドたちレスキュー隊は住人を助けるために突入、ケーシーは爆発を危惧し突入を辞めるよう命令するがセブライドは聞く耳を持たず突入してしまった。不安は的中し引火、爆発が起こるがセブライドは肝一発で住人の老人を助け出すことに成功する。
しかし命令違反をしたセブライド、セブライドと反目するケーシー、ハシゴ隊とレスキュー隊ともにウォレスの叱責を喰らう。
署に戻るとハシゴ隊のオーチス、ハーマン、マウチ、ドーソンはレスキュー隊にあてつけするように、レスキュー隊の席に陣取る。それを見たケーシー、レスキュー隊、救急の面々は呆れ顔。ウォレスもそれを見て署員の溝をハッキリと感じ取る。
ウォレスは署内での明確な敵意を目の当たりにし、署長としての自身を失いかける。妻のドナは彼を慰めるのだが。。。
いっぽうでシカゴ署のボイトとアントニオはネスビットの潜入調査を本格化するためケーシーをシフトから休ませるように進言、ウォレスもそれを承諾するのだが、その様子をネスビットは影からこっそりと確認していた。。。
チリはハーマンの支援を受けて「チリーズ」を完成させる。出来栄えは上々、チリは歓喜する。
ふたりは「チリーズ」をヒット商品にするため、とある有名人を広告塔にしようと考える。電気系統に長けたオーチスの助けをかり、あるホテルのエレベーターを故意に停止させる。そこに乗っていたのはプロバスケットボール選手のスコッティ・ピッペンだった。
チリは停止したエレベーターから彼を助けるフリをして、チリーズの広告塔に誘い、彼もそれを承諾する。
ネスビットの元にやってきたケーシー。ネスビットはケーシーに「警察に接触されたか?」と訪ねるがケーシーは否定する。するとネスビットは何かを決断したかのような表情を浮かべ、ケーシーを翌日のミーティングに呼び出すのだった。
セブライドは消防隊の備品整備を行う修理屋を訪ねる。
ライスの話では「不調だったマスクや調整器は整備に出した」との証言だったが、修理屋は「51分署から整備は受けていない」と返されてしまう。ライスに嘘をつかれたと判断したセブライドはウォレスに相談した上でライスの解雇を決める。
するとライスは、妻を失った後ひとり息子を残して死んでしまうかもしれないという恐怖に襲われるようになった、と語る。しかしそれは家族のいる署員なら共通の事情であり職務怠慢の理由にはならない。セブライドは「仕事に復帰するには早すぎたんだ」とライスに伝え、ライスは署を去る。
ウォレスは署員達の前でライスの解雇を宣言、さらにクルースをレスキュー隊員へ昇格させる。クルースはそれを承諾するが、オーチスは面白くないといった表情。さらにケーシーが不在の間ハシゴ隊にはウォレスが自ら指揮をとると宣言する。
間を置かずして51分署は現場に招集されるが、オーチスはクルースにこれみよがしに嫌味をたれる。
大規模な火災現場に招集された51分署は他の分署とともに逃げ遅れた人、戻らない隊員の救助にあたる。救助は進むが、火の手が大きくなりセブライドとドーソンは火の中に取り残されてしまう。
ドーソンは酸素ボンベが殻になってしまい、それを聴いたウォレスは51分署のメンバーに「何があっても絶対に中に入るな、ボスの命令だ」と言い残すと、自ら火の中に飛び込んでいった。
いっぽう日の中で倒れたドーソンをセブライドが発見。ふたりはなんとか出口を目指すのだが、セブライドのボンベも空になってしまう。
ふたりは放水ホースから水を噴出し、水と一緒に外から流れ込んでくる僅かな酸素を吸ってながらえる。だが、建物の外では「もう助からない」と判断した他の分署のチーフが送水を停止してしまう。クルースはふたりがホースから空気を吸っているかもしれない、とドンピシャの指摘をするのだが送水は止められてしまった。
絶望する51分署隊員たち。しかしウォレスの決死の突入でふたりを無事に救出する。九死に一生を得たセブライドとドーソンだった。
51分署に戻るとクルースがチーフに噛み付いた件が問題視される、クルースは自分の非を認め罰を受けようと名乗り出るが、オーチスが、セブライドが、署員の全員が「自分だ」と名乗り出る。署員達の庇い合いにあきれてしまう上層部。ウォレスも署員たちも団結を取り戻し嬉しそうな表情。
仕事のあとモリーズで祝賀会が開かれ、クルースとオーチスも仲直りする。
しかしハーマンとチリは、ふと見たテレビで「チリーズ」と同じような商品のCMが流れているのを見てしまう。既の差で他社に先を越されてしまったのだ。
あまりのことに泣き出してしまうチリ。ハーマンは「またいいアイデアが出てくるさ」と励ます。
シルビーはモリーズで出会ったシカゴ署のローマンと男女の仲に…。
さらにドーソンはケーシーの子を身ごもったことが判明する。それを伝えようとケーシーの部屋を訪れたドーソンだが、部屋は何者かによって荒らされていた。そして部屋の奥では、無残な遺体となったカティアが倒れているのを発見してしまう。。。
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