【海外ドラマ】タイム・アフター・タイム ~ H・G・ウェルズの冒険 全12話ネタバレ&まとめ

タイム・アフター・タイム ~ H・G・ウェルズの冒険

第1話「旅立ち」原題:Pilot)

タイム・アフター・タイム ~ H・G・ウェルズの冒険 タイム・アフター・タイム ~ H・G・ウェルズの冒険

あらすじ&ネタバレ

1893年のロンドン。『切り裂きジャック』による娼婦を狙った通り魔事件が起きる。

離婚して独り身となった作家 H・G・ウェルズは仲間うちを集めて、自身が夢中になっているという「タイムマシン」を作成したとお披露目する。呼ばれた仲間たちのひとり、医者のジョン・スティーブンソンも、ウェルズが大金をかけて完成させたタイムマシンを目にして驚く。
ジョンを除く仲間たちは小馬鹿にするが、ジョンだけはタイムマシンに興味を示す。

SF小説を書いていたウェルズは未来の世界が素晴らしい『ユートピア』になっていることを願い、未来の世界に行くことに焦がれていた。ジョンはタイムマシンが本物だとは信用していなかったが、ウェルズを焚き付けてマシンを試運転してみようと誘う。

そこへ警察が訪ねてくる。近くで起きた通り魔事件を調べに一件ずつ回っているらしかった。
警察はジョンのカバンを見つけると中身を改める、すると中からは血染めの肉切り包丁がでてきて、ウェルズも警察も目を見開く。

ウェルズが慌ててタイムマシンのあった部屋に行くと、そこにはジョンの姿はなく、更にタイムマシンも消えていた。驚いたウェルズの眼前で突如タイムマシンが姿を現す。
何が起きたのか理解できないままにウェルズはタイムマシンに乗り込み、2017年3月3日行きにセット。マシンのスイッチをオンにする。電流が走りマシンが作動。マシンのガタツキが収まると、次の瞬間ウェルズは見知らぬ場所にいた。

博物館らしき場所に展示されたタイムマシン。その中から顔出したウェルズ。
入場者たちが訝しげに彼を見つめるなか、駆けつけた警備員によって取り押さえられてしまう。その際、ウェルズが目にしたのは、張り出された「作家として大成したウェルズ」のポスターだった。

どうやらウェルズは未来のアメリカ宇宙博物館にやってきた様子、彼はそれとなくそれを理解していた。警備員につれられ博物館の事務所に連れてこられたウェルズ。
博物館のアシスタント・キュレーターのジェーン・ウォーカーに面通しされる。ジェーンはウェルズが近くで開催される演劇の俳優だと思い込み「タイムマシンから出てくるパフォーマンス」で宣伝しようとしているのだと、思っていた。
ウェルズは誤解をとこうとするが聞く耳を持たないジェーン。さらに彼女の話ではウェルズよりも前にもう一人同じようなことをした男がいたという。ウェルズはそれがジョンだと考え探そうとするのだが、ジェーンは話を聞かず彼を追い出してしまう。(しかしジェーンはウェルズの容姿が気に入った様子)

いっぽうジョンはウェルズの読み通り、一足先に未来の世界へやってきていた。
持ち前の理解力を発揮し、瞬時に未来の世界での立ち振舞を察したジョン。金時計を質に入れ現金を手にすると俳優を装ってホテルに宿泊する。

ウェルズはジョンが近くのホテルに向かったということを聴き、博物館を後にする。建物の外に出るとそこには未来の世界が広がっていた。
ハイテク文明に感動するいっぽうで、世界中で起きている戦争や殺戮のニュースを目にしたウェルズは思い描いていた「ユートピア」とかけ離れた世界に絶望する。

ウェルズはジョンの宿泊しているホテルを見つけ出し、ジョンと再会する。
ジョンは自分が「切り裂きジャック」だということがウェルズにバレたことを悪びれもしない。ウェルズはジョンを過去に連れ戻し通報しようと考えていたが、ジョンは拒み、タイムマシンの「鍵」を渡せとウェルズにナイフを突きつける。
ウェルズはジョンを突き飛ばし必死で逃げ去るのだが、走り去る最中にタクシーにはねられてしまう。

博物館のジェーンの元には、ウェルズのタイムマシンを「展示品」として貸与したオーナー ヴァネッサ・アンダースが現れる。ジェーンがウェルズとジョンを解放したことを叱責し、二人を探し出すように命令する。

病院に運ばれたウェルズ。幸い軽い脳震盪で済んだようだった。
ウェルズがジェーンの名刺を持っていたことから、ジェーンが病院に呼ばれる。ジェーンはヴァネッサから責任を問われていることを明かし、ウェルズの正体を訪ねる。
するとウェルズはとっさに嘘をつき「自分は俳優だ」と身分を偽る。ジェーンは少しがっかりした様子で病院を出る。直後にウェルズが病院から出てきて行く宛もなさそうにしているのを見たジェーンは、彼を家に泊めてあげることにする。彼女の人となりをしったウェルズも彼女に興味をいだき始める。

そのころジョンはすっかり現代のふるまいを身に着け、クラブへと繰り出していた…。

翌朝、ウェルズが目覚めるとテレビニュースで女性の他殺体が発見されたとの報道が流れる。
遺体の発見場所は「クラブ・ユートピア」。遺体の口には鍵の束が押し込まれていた。ウェルズはこれがジョンからの当て付けのメッセージだと直感する。ウェルズは自身がタイムトラベルをしてきたこと、ジョンが「切り裂きジャック」であることをジェーンに明かす。ジェーンは信じようとしないが、ウェルズは彼女の協力を得たいがため「証明する」と訴える。

博物館にやってきたウェルズはジェーンと共にタイムマシンに乗り込みスイッチを入れる。
するとタイムマシンが動き始め、次の瞬間ふたりは3日後の世界へと飛ぶ。信じられないジェーンだが、スマホの時計(衛星で時刻が自動設定される)は正に3日後を指していた。
にわかには信じられないジェーンだがウェルズの言っていたことが本当だと知り、史実の偉人と話していることに感激する。
興奮冷めやらぬジェーンが手近に置いてあった新聞を手に取ると、そこには3日後、切り裂きジャックの犯行で3人目の被害者としてジェーンが命を落としたことが報道されていた。

元の時間に戻ったふたりは、ジョンの犯行を止めるため2人目の被害者を助けに向かう。
遺体が発見された場所へふたりが向かうと、ジョンが被害者の女性に手をかけるところだった。ウェルズはジョンを静止しようとするがジョンは言うことを聞かない。ウェルズはジェーンから預かった銃を取り出しジョンを牽制。ジョンは渋々女性を解放する。しかし銃を打つ勇気のないウェルズ、ジョンは彼のスキをついて殴り合いに発展する。
ジェーンは大声で助けを叫び、ひるんだジョンはウェルズの脇腹を切り裂いて逃走する。

ふたりは家に帰りウェルズの傷の手当をするが、そこへ後をつけたジョンがこっそりと部屋に侵入してくる。ジョンは「鍵をよこせ」というメッセージを残してジェーンを連れ去ってしまう。焦ったウェルズは道に飛び出すが、そこにヴァネッサが現れる。彼女は彼がウェルズであることもジョンが切り裂きジャックであることも知っていた。
会ったこともないヴァネッサが事情を知っていることを不思議に思うウェルズ。するとヴァネッサは「私はあなたの玄孫(孫の子供)なの」と告げる。

見どころ:

日本版のエンディングテーマはシンディーローパーの「タイム・アフター・タイム」が起用されている。

第2話「未来からの伝言」原題:I Will Catch You)

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あらすじ&ネタバレ

ヴァネッサはジョンの捜索を手伝うと申し出るが、彼女を信用できないウェルズは走り去ろうとする。しかしヴァネッサの部下たちによって拘束されてしまう。
ヴァネッサの家に連れてこられたウェルズは傷の手当を受ける。ヴァネッサの話によれば家系図上ではウェルズとの血縁を確認できなかったが、大学時代に突如駆け寄ってきたウェルズそっくりの男が「自分は君の高祖父だ」と告げたらしい。
さらに後に現れる自分自身に渡すよう、ヴァネッサに手紙を託していた。それは紛れもなくウェルズ自身の筆跡だった。手紙を託したウェルズは「ヴァネッサとの血縁が本物だ」ということだけを書き記していた。

そのころジョンはジェーンを連れ去っていた。鍵とジェーンを交換するためジョンはウェルズと連絡をとろうとする。
ウェルズがジェーンの携帯を持っているだろうと推測したジョンは電話番号を聞き出そうとするが、ジェーンは協力しようとはしない。するとジョンは拉致した別の女性を人質にしジェーンを脅す。

ジェーンは渋々番号を教えジョンはウェルズと連絡を取る。鍵の引き渡しにセントラルパークにくるよう要求したジョン。
ジェーンはジョンが電話している好きにジョンを殴りつけて気絶させる。人質にとられていた女性を解放して二人で逃げ出そうとするが、途中でジョンが目覚めてしまい。女性は再び人質にとられる。見捨てることの出来ないジェーンは大人しくジョンに捕まる。

ジェーンはジョンが原題では「切り裂きジャック」として悪名高い存在になっていることを教える。史実では性的不能から娼婦を襲ったとされ正体も不明とされていた。
自分が名を残せず、ウェルズは作家として名を残している現状に憤慨する。

翌朝、ヴァネッサの家には彼女の恋人・グリフィンがやってくる。ヴァネッサは彼にはウェルズのことを隠しておきたい様子。
ヴァネッサの部下・ダグはセントラルパークの交換についていくと申し出るが、ウェルズは断り独りで人質交換へ向かう。セントラルパークの橋の上で落ち合うウェルズとジョン。ウェルズは独りで交渉に来たつもりだったがヴァネッサの部下たちに囲まれていることに気づき、取引を焦る。鍵を渡してしまいそうになったところで部下が割って入り、ジョンは逃げてしまった。

ヴァネッサに騙された事、取引が失敗に終わったことに憤慨するウェルズ。ヴァネッサは彼に協力したがるがウェルズは「追うな」と言い残し立ち去ってしまう。
しかしまたしても何者かにつけられていると感じたウェルズ。その実、ヴァネッサの部下が彼を監視していた。

ウェルズに仲間がいたと憤慨したジョンは鍵なしでもタイムマシンを動かし別の時代に逃げようと考える。ジェーンはジョンが「名無しの殺人鬼として終わりたくなければ、殺しを辞めるべきだ」と諭すのだが感情的になったジョンは聞く耳を持たなかった。

ダグはセントラルパークでもみ合った際にジョンの携帯を入手、そこから潜伏先を特定し部屋に向かう。が、すでにジョンは逃げた後、ジェーンも連れ去られており、人質となった女性は殺されずに拘束されていた。
ジョンはジェーンをつれて博物館にやってくる。ジョンは彼女をつれて別の時代に移動しようとするが、そこにウェルズが現れる。

ウェルズは鍵とジェーンを交換。ジョンは鍵を手に入れてタイムマシンに飛び乗る。
ウェルズはとっさにマシンのコードを引きちぎってマシンを止めようとする。その甲斐あってかジョンは時間移動することができずタイムマシンから飛び出してくる。襲い掛かってきたジョンを警備員が取り押さえるが、目覚めたジョンは銃を奪って逃走してしまった。

逃走したジョンはウェルズに電話してきて「タイムマシンと鍵を手に入れるまで毎日1人殺す」と宣言する。
ジェーンは連れ去られた際に、人質の女性が殺されたと思いこんでいたが彼女が殺されずに生かされた事を知り、ジョンの心変わりを期待したのだが。。。

ヴァネッサはウェルズに謝罪し和解。自身がバイオ企業のCEOであることを明かし、多額の資金を投入してウェルズが壊したタイムマシンを修復すると申し出る。さらにウェルズの傷から採取した血液を検査した結果、ヴァネッサとウェルズには確かに血縁関係が確認されたらしかった。
ジェーンは大事を取りしばらくウェルズとともにヴァネッサの家で厄介になることになる。ウェルズとジェーンは互いに惹かれ合うのを感じ始めるのだった。。。

ジョンはバーで女性に声をかける。新たな標的だろうか…。
彼が女性を誘うさまを物陰から監視する人物。彼はどうやらジョンだけでなくウェルズのことも監視しているらしいのだが。。。

見どころ:

原題の「I Will Catch You」はテーマ曲となっているシンディーローパーの「タイム・アフター・タイム」の一説からの引用

ダグ役を演じているのは、ドラマ「MR.ROBOT」でベラ役を演じていたエリオット・ビラー(Elliot Villar)

エリオット・ビラー(Elliot Villar)

第3話「運命の瞬間」原題:Out of Time)

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あらすじ&ネタバレ

ウェルズはヴァネッサの会社の技術者 マーティ・スコットを助手にタイムマシンの修復にとりかかる。ジョンはウェルズがマシンを直していると知ると、「12時間以内にマシンと鍵をもってこい」とウェルズに要求を出し、従わなければ人を殺すと脅す。
ウェルズはマーティのチカラを借りマシンを「ウェルズ意外が使うと自動的に元の場所に戻る」よう改造する。しかし改造は失敗し、マシンのコアである「アレキサンドライト」が損傷してしまった。

いっぽうジョンは街に出かけるが、見知らぬ男につけられていることに気づく。男の尾行をまいたジョンはひょんなことから街なかで、神経病理医のブルックと出会い彼女を飲みに誘う。
彼女と意気投合したジョンは一夜を共にする。

ジョンに巻かれた男の名はチャド。チャドは「タイムマシン」と「H.G.ウェルズ」、さらに「切り裂きジャック」が現代に現れることをも知っていた。
それはチャドの母親・フィリスによって知らされたらしく、彼女はこの先に起きる「重大な事件」を止めるためにチャドにウェルズ探しを託したらしいのだが。。。

ヴァネッサの恋人のグリフィンは議員であり政治家としての出馬を控えていたが、ウェルズが現れて以来ヴァネッサの様子がおかしいことに疑問を感じ始めていた。ヴァネッサはグリフィンにウェルズの正体を明かしてしまうが、グリフィンは信じることが出来なかった。

ジェーンは博物館の仕事柄、宝石の扱いに詳しい鑑定士・ポールに連絡を取り、コアの代わりとなる「アレキサンドライト」が手に入らないか交渉を試みる。ポールはジェーンに気があるらしく、ウェルズもふたりの関係に気をもむ。
ウェルズはポールが貯蔵していたアレキサンドライトのなかから目当ての物をみつけるが、そこへウェルズをつけてきたチャドが急襲する。

チャドの銃撃を受けて逃げ出すウェルズとジェーン。
チャードがウェルズや切り裂きジャック、タイムマシンのことを知っていると告げ驚くウェルズ。銃を向けられ一巻の終わりかと思われたが、ダグがかけつけチャドを撃ち殺してしまった。

ヴァネッサ邸に戻ったウェルズは、チャドがタイムマシンのことをしっていたことを訝しみ、警察にコネのあるダグに調査してもらうことに。
ポールから買い取ったアレキサンドライトを元にウェルズとマーティはタイムマシンの改造を再会。さらにヴァネッサはウェルズが本物であることを証明するため、その場にグリフィンを同席させる。
改造実験は成功、ウェルズの想定通りマシンが自動的に元の場所に戻るように改良した。

そのころジョンはベッドを共にしたブルックに手をかけ殺そうとするのだが、ジョンの思惑を見抜いていたブルックは彼の首筋に薬を注射し眠らせてしまう。
じょんが目覚めるとブルックの研究台の上で拘束されていた。ブルックは「切り裂きジャック、貴方に会えるのを待っていたの」と告げる。

ウェルズはジョンからの連絡を待っていたが、ジョンからは連絡がない。連絡を待ちわびたウェルズに、ジェーンは顔を近づけキスをする。

いっぽうタイムマシンの存在をしったグリフィンにも不穏な「裏の顔」があるようだが。。。

見どころ:

ブルック役を演じているのは、ドラマ「ザ・フォロイング」「フォーリングスカイズ」などに出演していたジェニファー・フェリン(Jennifer Ferrin)

ジェニファー・フェリン(Jennifer Ferrin)