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【音楽レビュー】siraph の siraph – EP を聴いてみた【ex-School Food Punishment】

ここ数日、夜更かしがたたって昼夜逆転してしまい、朝つらく夜も寝付けずのループにハマっています…。一度時間帯がズレると元に戻すのがケッコー難しいですよねぇ…。
そんな夜長に聴いている音源をレビューしてみます。ァースト音源となる siraph – EP です。

siraph って誰やねん

聴いたことのないアーティスト名です。それもそのはず、今作がデビュー盤となる新バンドです。読みは「シラフ」だそう。
酒飲んでないですよ、的な意味ですか…?

元School Food Punishmentの蓮尾理之(Key)と山崎英明(B)、ハイスイノナサの照井順政(G)、MOP of HEADとAlaska jamに所属する山下賢(Dr)、女性シンガーのAnnabel(Vo)が新バンドsiraphを結成。5月18日に1stミニアルバム「siraph」をリリースする。

音楽サイト・ナタリーをばーっと流し見していたときに偶然記事を見かけて目が止まりました。
School Food Punishmentのメンバーさんが在籍してるんですね。ボーカルがAnnabelさんという方。アニソン系の歌手という認識はあったのですが実際にはあまり知りませんでしたが、おキレイな方ですね…!

本職バンドが存命のメンバーさんもいらっしゃったりするので、サイドプロジェクト的なバンドなのでしょうか?

実際に聴いてみよう siraph – EP 

Youtubeに全曲クロスフェードの公式動画が上がっています。
ジャケット写真と同じテイストの映像で構成されていますが、めっちゃオシャレ!クール!

 

全曲試聴ってありきたりではありますが、購入前のユーザーにとっては助かりますよね。
(ボクは購入後にこの動画をみましたが…)

ちなみにSoundcloudにでもデモが上がっているので聴いてみましょう。
これは本作未収録の曲ですね。

siraph – EP 全曲レビューしてみる

ミニアルバム6曲というボリュームなので、独断と偏見でカンタンに全曲レビューしてみようと思います。

1. in the margin

軽快なタム回しとギターのブラッシング音から始まる1曲目。
手数多いリズムのバックサウンドの中、たんたんと始まる歌い出し、Bメロからアルペジオや鍵盤(シンセ?)が入ってきてキラキラした展開になります。
喧騒感のある印象ですが歌自体は低めのトーンを保ちつつ淡々と進みます。サビは多少広がっていく印象がありますが、少し影というか謎めいた印象を残しゾクゾクさせてくれます。オープニングにふさわしい感じ。

2. 時間は告ぐ

トーン的には1曲目から持続してる感じ。
メロと歌い方に少し抑揚がついていて、サビで一気に広がるリードっぽい曲ですね。1曲目につづいてリズム感が印象に残ります。
ミックスの加減なのかわかりませんが、リズム楽器(ドラム3点とか)がかなり前に出てきてる印象。

3. thor

ベース単品からはじまる曲。
前項よりもトーン低めな印象、Bメロから等々に入ってくるサイレンみたいなギター。唐突な変拍子。ノイズ音。良い意味でインディーズ感のある仕上がり。メジャー志向のバンドならまずやらなそうなコア志向の楽曲です。
この曲に限りませんが、ボーカルさんの声がたっているのでノイジーなサウンドの中でも主旋律が埋もれてしまわないのは強みでしょうね。

4. カーテンフォール

ミュートギターの刻むリズムからはじまり、暗いトーンの歌い出し。
初聴ではダークな印象を受けますが同時にキレイなダークトーンを連想します。サビで一転、印象的なリズム感のあるメロが展開されます。
メロ自体は変わらず影があるのマイナー調なのですが、暗く沈む感じではなく、闇の中で踊る感じ?すごくイイ。
それでいてキャッチーさもあります。今作の中でリード曲を選ぶならコレでしょうね。
イチバン、School Food Punishmentの印象に近いです。

5. linotype

不規則な鍵盤とキック音、ベースの絡みから始まる楽曲。
これまた雰囲気系インディーズがやってそうなコア向けアプローチだなあ、と思っていると急にメロディアスな展開に。
収録曲の中ではイチバンおちついた楽曲でしょうか。鍵盤もシンプルなピアノトーン、リバーブ深めのギター、余韻がとてもきれなボーカル。
睡眠導入にするにはちょっとドラムが強めですが、目を閉じて聞きたい曲。
アウトロのモーレス信号のようなモーレス信号のような鍵盤アプローチも好き。

6. 想像の雨

ミドルのバラード?こちらも落ち着いたトーン。
ピアノときれいなメロディラインで曲としてはイチバン大衆的かな〜、と聴いていたら途中から唐突に変調。すんなり聴き流させてはくれないなあ〜笑
後半ベースが地味に動き回っていて楽しい。サンプリングで切り貼りループしたようなリズムアレンジを生でやっていて面白いな〜と。

 

全体を通して、特徴的なリズム感が印象に残る作品だなあと感じました。
決してメジャー志向な音楽性ではないです、オシャレ系サブカルリスナーに好まれそうな印象(良い意味でね)

けっこうコア志向なアプローチをしていたり、楽曲だけをきいたらマニアックに感じるのかもしれない。
けど、ボーカルさんがかなり安定していて、声がたっている歌唱力もバッチリ。こういう雰囲気系のばんどでのボーカルってイメージだけ先行してボーカルが不安定ってことが多々ある(少なくともボクはそういうバンドよく見た)んだけど、聴いていて不安定なところが全然なかった。アニソン畑での活動の成せる技なのか…?

School Food Punishmentnの系譜を受け継ぎながらもボーカルさんの特性を活かした音楽性。
メンバーの過去ステータスもすくなからずプロモーションに影響するだろうけど、そこに頼らなくても、この手のジャンルでひとつ頭抜ける仕上がりだと思った。

ボーカル Annabelさんをチェック

ひととおり聴き終えて俄然ボーカルさんに興味が湧いた。
アニソン畑で活動していたのは、名前を見たりして知っていたのだが、ジャケット写真とかしかみたことがなくご本人を認識していなかった…。

憂いを含んだ繊細で透明感のある歌声でアニメ・ゲーム音楽など数々の作品に参加。2007年、anNinaとしてTVアニメ「ひぐらしのなく頃に解」ED主題歌「対象a」でデビュー。2009年にはTVアニメ「CANAAN」のEDテーマ曲「My heaven」でソロデビューを果たし以降、ソロ名義では7枚のメジャーシングルをリリース。bermei.inazawaとのユニットanNina、やなぎなぎとのユニットbinariaなど、ソロの枠を越えて現在でも精力的に作品を発表している。

ファーーーーーーー!超美人!

アルゼンチンの方らしい…ハーフかな?
オフィシャルサイトを見たらソロでワンマンとかもやってるみたい。
ボクの好きなバンド・ジェッジジョンソンともツーマンライブしてる!!ファーーーー!

あとがき

[rating]

ぶっちゃけ、何の気なしに買った音源だったので自分の中で「意外にイイゾ!」とヒット。
音楽性は好き嫌いあるかもしれないな〜、と思うもののボーカルの抜群の安定感がヒジョーに効果的に効いている。
Annabelさんの音源も聴いてみようと思う。

ライブがみたいな〜とおもったけど、まだインストアライブしかやってないのかな?
オフィシャルサイトに「siraphTV」なるコンテンツがカミングスーンしている…なんか動画コンテンツが追加されるのかな?これもたのしみ。

バンドとしてのアー写は公開されてないみたいだけど、なんか個性的なMVとか作ってほしいな〜と思った。

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