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【海外ドラマ】ウォーキング・デッド シーズン7 第13話「決壊した良心」レビュー

CSチャンネル・FOXで海外ドラマ ウォーキング・デッド シーズン7 第13話 「決壊した良心」が放送されたので感想がてらレビュー。「殺さず」の姿勢を貫いてきたモーガンはある決断に迫られる。。。

ちなみに前回のレビューはこちら。

【海外ドラマ】ウォーキング・デッド シーズン7 第12話「覚悟」レビュー

ウォーキング・デッド シーズン7 第13話 「決壊した良心」あらすじ

原題は “Bury Me Here”

ある朝、キャロルは思い立ったように出かける。
手慣れた手つきで、行く手を塞ぐウォーカー達を処理したキャロル。彼女が向かったのは王国。ベンたちが門を開けると、キャロルは無言で王国の中に入っていく。

モーガンに会いにやってきたキャロル、彼女はダリルが来訪した際(第10話参照)に、ダリルが王国と接触していた事実が気にかかっていた。
なぜ彼が王国にいたのか?ダリルが言っていたことは本当か(犠牲者は出ていないという話)?を確かめにやってきたのだ。

しかしモーガンは、「ダリルとの話は本人に聞け」と回答。
もしキャロルがアレクサンドリアに戻る気があるなら一緒に行こうと誘う。が、キャロルは無言で立ち去ってしまう。

王国を去り帰路につくキャロルにベンが声をかける。
キャロルの手腕を見込んで、ウォーカー対峙の術を学びたいと申し出るがキャロルは断り、去ってしまう。

住処にもどってくるキャロルだが、道すがら自分が始末したわけではないウォーカーの残骸を発見。
何者かがここでウォーカーを始末した模様。キャロルは警戒する。

王国ではエゼキエルの大事にしていた菜園で作物の病気が発生。ほかの菜園に伝染する前に焼き払うことになる。
エゼキエルは焼き払う前の菜園で収穫されたメロンを積んで、救世主との定期供給に向かう。

供給に向かう準備をする王国の一同。
リチャードはモーガンの「殺さず」の姿勢を避難し、救世主と戦うべきだと説く。「いずれ戦う時が来る」と。モーガンはそれには何も答えなかった。。。

救世主との取引場所に向かう一行だが、途中道が人為的にバリケードで塞がれているのを目撃。何者かによって塞がれた、と警戒する一同は銃を手に取る。

辺りを捜索すると、墓穴が掘られた横に「Bury Me Here」(私をここに埋めてくれ)と書かれた看板が見つかる。

エゼキエルは気が触れてしまった人の仕業だろうと考え、世界の現状を悲観するが、ベンは「エゼキエルは「別の世界」(王国のこと)」を作った称賛めいた言葉をおくる。

 

ふさがれた道を開け、救世主との取引場所にやってきた一同。

先に取引場所に着いていた救世主たちは「遅刻だ」と責め立てる。例のごとく救世主のジャレッドがつっかかりトラブルが発生。
救世主側の指示者・ギャビンは「陛下なんて芝居はやめろ」とエゼキエルを非難。供給物のほかに銃を渡せと要求する。

エゼキエルは「契約と違う」と反発するが、さらなる事態悪化を避けるため銃を明け渡す。

ギャビンは供給物資のメロンがひとつ足りない、と告げる。
エゼキエルが確認するとたしかに契約の数にたりない。王国を出る前に確認した時には確かにあったはずなのに…。

エゼキエルは取りに戻って倍の数供給する、と申し出るが、ギャビンは「今ここで責任を取らせる」と告げる。

ジャレッドは犬猿の仲のリチャードに銃を向ける、リチャードは覚悟を決めるが、ジャレッドは銃口をそらし、隣りにいたベンの足を撃ち抜く。

ベンを急いで治療しようとするエゼキエルを牽制し、ギャビンは「契約は必ず果たせ」と念押しする。

不足分の充当は後回しに、王国一同は負傷したベンを連れて、王国よりも近いキャロルの家に運び治療を試みる。その間、リチャードはただ呆然と事の成り行きを見ていることしかできなかった。。。

キャロルの家にベンが担ぎ込まれる。人を遠ざけてきたキャロルだが、あまりの緊急事態にキャロルも協力的。

しかし深手を負ったベンには為す術がなく、そのまま息を引き取る。
エゼキエルは「ここへ運ぶしかなかった」とキャロルに謝罪。憤りを隠せないモーガンは家を飛び出していく。

ベンの死にショックを受けたモーガンは、これまでに失った息子や妻の顔がフィードバックし錯乱。例の墓穴にやってきて自殺して穴に埋まってやろうかとも考えるが、既のところで踏みとどまる。

時をおいて冷静になったモーガンは、バリケードの際にリチャードの挙動がおかしかったことに気づく。

王国に帰還するとモーガンはリチャードの部屋にやってくる。モーガンはリチャードがしたことを見抜いていた。

リチャードは意図的に供給物資を減らし、バリケードを作って遅刻するよう画策、救世主との間に揉め事を起きるよう仕組んでいた。
以前からジャレッドとリチャードの揉め事に腹を立てていたギャビンならば、揉め事の責任取りに自分のことを殺すだろうと踏んでいたのだ。

リチャードは自分が殺されれば、モーガンやエゼキエルも「戦うしか道は無いのだ」ということを理解するだろう、と自らを生贄にする覚悟だったのだが、彼の予想に反してベンが犠牲となってしまった。

リチャードは過去に時分がいたコミュニティで、時分が何も行動をしなかったことで妻子を失ったことを悔やんでいた。
その教訓から、今度こそ「何もしない訳にはいかない」と覚悟を決めたのだった。

リチャードは今回の件で、王国側が「絶対的に服従する」姿勢をアピールし、救世主の信頼を得るべきだ、と語る。
信頼を得たあとは、アレクサンドリア、ヒルトップと組んで救世主を殺しにかかろう、と。

モーガン自身も「殺さず」の姿勢ではいられない、と語るリチャード。

モーガンは彼の話を聴き考え込んでしまう。

 

翌朝、エゼキエルは不足分の物資をもって取引場所にやって来る。

取引場所に現れた救世主。ギャビンはベンが死んだことを知り言葉をなくす。(彼自身もそういう展開は望んでいなかった模様)
ジャレッドが勝手にベンを撃ったあげく殺してしまったことに怒ったギャビンは、ジャレッドに「歩いて帰れ、俺を睨んだら殺す」と一喝し、ジャレッドを追い払う。

リチャードは物資をギャビンに渡し、「俺達は理解した…」と自身の計画通り服従をアピールしようとする。

しかしベンの死を平然と利用しようとするリチャードを許せないモーガンは、エゼキエルの制止を振り切ってリチャードに襲いかかる。
リチャードの首を絞め、頭を地面に打ち付け、リチャードを殺してしまった。。。

モーガンはリチャードが全ての事を仕組んだことを、その場で明かす。

そして「自分たちはどうするべきかを理解している」と、ギャビンに告げる。
それはリチャードが彼に告げようとしていた服従のアピールそのものだった。(モーガンはリチャードへの怒りを抑えることはできなかったが、彼の計画の必要性だけは否定しきれなかったのかもしれない)

モーガンはベンが犠牲になった、と語る言葉の中で彼の名前と息子のデュエインの名前を言い間違える。
彼自身、動揺しているのだ。

エゼキエルはモーガンを連れて王国に帰ろうとするが、モーガンはひとりにしてくれと告げ、エゼキエル達を帰らせる。

リチャードの遺体が転化しないようトドメを指したモーガンは、その場で頭を抱えて座り込む。。。

モーガンは、リチャードの遺体を引きずって例の墓穴にやってくる。
彼の遺体を穴に埋める最中、盛り土のなかからリチャードの娘・ケイティのバッグが出て来る。モーガンはそれも一緒に穴に埋める。

帰りがけ、キャロルに家にやってきたモーガンは「本当のことを知りたいか?」とキャロルに問う。

キャロルが「知りたい」と答えると、モーガンはグレンとエイブラハムが殺されたこと、アレクサンドリアが制圧されたことを明かす。
リックたちが王国に接触したのは「戦うためだ」と語り、それを告げるとモーガンは立ち去ろうとする。

憤りを抱えたモーガンはひとりで救世主狩りをしようとするが、キャロルがそれを止める。

ふたたび王国にやってきたキャロルはエゼキエルに謁見。自身も王国に戻り「戦いに備えよう」と進言する。
エゼキエルは「戦うが、今じゃない」と告げ、畑仕事に戻っていった。。。

キャロルの家に留まったモーガンは、殺さずのために持ち歩いていた棒の先端を削って尖らせる。…ようやく戦う決意をしたのだろう。。。

第14話「密かな断行」は どうなる?

本国公式では第14話のトレーラーと画像が公開されています(日本からのアクセスではトレーラーを観ることはできません)
Youtubeで有志の方が公開しているものによれば、サシャ&ロジータに動きがありそう。。。

ニーガンへの復讐のため独断で動くことにしたサシャとロジータ。
イーニッドやジーザスがサシャと会話するシーンがあるけど、これは彼女たちの独断行動を諌めようとしているのか…?

さらにヒルトップには救世主・サイモンが来訪。
どうやら未だにダリルを探している様子。奇しくもヒルトップに身を寄せていたダリル、サイモンに取り入ろうとするグレゴリーが密告してしまうのか?ダリル絶体絶命…!?

感想&あとがき

[rating]

モーガンがリチャードを殺したところの解釈は、確信をもって言えないんだけど、おそらくベンを利用されたことへの怒りは抑えられなかったけど、リチャードの言うとおり戦う必要はある、とモーガンは考え至ったのではないでしょうか?

そのためリチャードはその場で殺したものの、リチャードが予定していた「ギャビンへの服従アピール」はモーガンが代行した、と。

王国がアレクサンドリア、ヒルトップと共闘し、戦力増強が必須だとモーガンも理解したのでしょう。キャロルに真実を明かし、彼女が再奮起することを後押ししたのも、その決意の現れだと思います。

 

例の墓穴については、リチャードが事前に掘っていたんでしょうね。
自分がジャレッドに殺されると踏んで。その計画は予定通りにはなりませんでしたが、結果的にリチャードは墓穴に入ることに。。。

キャロルが王国から戻る途中でみつけたウォーカーの残骸は、リチャードがやったんですかね?
バリケードを作りに行った際に。

ベンが犠牲になったのは残念ですが、キャロルも標的にしていたリチャードですから、個人的には犠牲になったのがキャロルじゃなくてほんとに良かった。。。ε-(´∀`*)ホッ

 

エゼキエルの考えを変えるために何かきっかけが必要だったのは事実でしょうが、それにしたってリチャードの独善行為はいかがなものだろう。。。
ロジータの単独行動然り、事を急ぐあまりに引っ掻き回すキャラってのは見ていてハラハラして疲れる。苦笑

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