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【海外ドラマ】ウォーキング・デッド シーズン7 第16話「遺志を継ぐ者たち」最終回レビュー

CSチャンネル・FOXで海外ドラマ ウォーキング・デッド シーズン7 第16話 「遺志を継ぐ者たち」が放送されたので感想がてらレビュー。いよいよシーズン7フィナーレ。リックは打倒救世主を掲げニーガンを迎え撃つのだが。。。

ちなみに前回のレビューはこちら。

【海外ドラマ】ウォーキング・デッド シーズン7 第15話「余地なき選択」レビュー

ウォーキング・デッド シーズン7 第16話 「遺志を継ぐ者たち」あらすじ

原題は “The First Day of the Rest of Your Life”

サシャはエイブラハムの夢を見ていた。
ニーガンは眠っていたサシャを起こし、パンケーキを差し入れる。

某かを企んでいるリックの計画を阻止するため、ニーガンはサシャを引き連れてアレクサンドリアへと攻め込む気でいた。

アレクサンドリアでは帰還したリックたちが、協力を打診しにきたドワイトと対峙する。

ドワイトは「ニーガンを殺したい」と明かすが、リックたちはにわかには信じることができない。
タラはデニースを殺されたことを問い詰めると、悪びれもせず「狙いは別のやつだった」と語るドワイト。その態度に憤慨したダリルが襲いかかりナイフを突きつける。

ドワイトはダリルへの処遇を謝罪し、殺されることもいとわない、という姿勢をみせる。

リックやミショーンは未だに信用ならず「なにかのワナだ」と疑ってかかる。

ドワイトは、自身がニーガンに使える唯一の理由が「シェリーの存在」だったと話し、その彼女がいなくなったことで救世主に属する意味がなくなったと語る。そのうえで「協力しよう」と温顔。

タラは、ダリルを焚き付けてドワイトを殺すよう急かすが、ダリルは既の所で踏みとどまる。

ロジータはサシャが囚われていることを明かし、ドワイトを利用することを打診。
ドワイトの話によれば明朝、救世主のトラックがアレクサンドリアへやってくるのだという。彼らを遅い、トラックで救世主の聖域(ニーガンの住処)に潜入、労働者を味方につけてアジトを潰そう、と提案する。

リックたちはドワイトの提案を受け入れ、彼を解放、計画の準備をさせる。
ダリルは「(ドワイトの話が)ウソだったらぶっ殺す」と息巻くが、リックはダリルが彼の話を信用したのだとわかっていた。。。

ニーガンはサシャをつれてアレクサンドリアへ向かい、彼女の生きている姿を見せ、人質としてリックたちを従わせようと考える。
そのうえで3人を選び、グレンやエイブラハムのようにルシールで殴り殺す、と告げる。

ふたたび恐怖で統率をとろうということなのだが、サシャは「誰も死ぬ必要はない」と止める。
ニーガンはサシャの説得に応じ、「殺すのは1人だけ」と考えを改める。それを聴いたサシャは「死ぬのは1人だけよ」と噛みしめるように繰り返す。

ジーザスはリックたちの計画を、ヒルトップのマギーに伝えにやってくる。
身重のマギーにはヒルトップに残ってもらいたかったのだが、ヒルトップからはグレゴリーが姿を消し、彼が救世主に何らかの情報を漏らしているかもしれない、と危惧。
情報が漏れているのならば少しれも戦力になったほうがよい、とマギーは自身も参戦することを考えていた。

エゼキエルとキャロル、王国の護衛たちはリチャードがバリケードを作った場所(第13話参照)に、ふたたびバリケードが張られているのを見つけ警戒する。
バリケードをふたたび作ったのはモーガン。彼はひとりで救世主に奇襲をかけようと狙っていたのだ。

モーガンの人の変わり様に心配な表情を浮かべるキャロル。
エゼエキエルは戦うのならば、王国の隊に加わり、リックたちの同盟と共に戦うよう諭し、モーガンもそれに加わる。

 

明朝、アレクサンドリアにはジャンクヤードのジェイディスが仲間を連れてやってくる。
ジェイディスはミショーンの前で、唐突に「あとでリックと寝る」と宣言。彼女の真意のつかめないリックとミショーンは、その発言はスルーし打倒救世主の準備に取り掛かる。

ダリル、ロジータ、アーロンはハイウェイで調達した爆薬(第9話参照)を使い、爆弾をこしらえる。

そのころ、アレクサンドリアを目指していたニーガンたちは、ドワイトの計画通り、道に倒された大木で足止めを食らっていた。
ユージーンは、サシャと同じく「少しでも犠牲を出さないために」と考え「リックたちの説得をしたい」とニーガンに申し出る。

アジトを出立前、サシャは自ら「棺に入って運ばれる」ことを要求した。
どちらにせよ拘束されたまま運ばれる身の上、「眠れるから」と説明し、ニーガンもその要求に応じることにした。
中の音は外には聞こえない。飲水だけを要求しサシャは棺に入る。ユージーンは棺の中で聴けるように、と音楽を詰めたアイポッドをサシャに託した。

アレクサンドリアとジャンクヤードの面々が武装し配置につく。
救世主の到着を待ち構えていたところ、やってきたのは説得に来たユージーンだった。

彼の姿を認めると驚くリックとロジータ。ユージーンは「君たちに勝ち目はない」と救世主に下るよう要求する。

リックはユージーンの要求には応じず、彼もろとも攻撃するためロジータに爆弾のスイッチをいれさせる。
しかし、スイッチをおしても爆発は起こらない…おかしいと思った次の瞬間、同盟を結んだはずのジャンクヤードの面々がリックたちに銃を向ける。

門が開かれニーガンが現れる。

ジェイディスがリックと契約をを結んだあと、ニーガンが現れ更なる好条件でジェイディスと手を組んでいた。

ほくそえむニーガンは、ドワイトとサイモンにサシャが入った棺を持ってこさせる。
サシャを人質に、ありったけの銃火器と物資、ダリルも渡せと要求する。リックたちがオーシャンサイドから銃を借りたことすらも、ニーガンには筒抜けだった。。。そのうえで更に「ルシールの餌食になる者をひとり選べ」と要求される。

リックは棺に入ったサシャを見せろ、と要求。
ニーガンはしぶしぶ、それに答え棺の蓋を開ける。するとそこから飛び出したのは…ウォーカーに転化したサシャだった。

棺の中でサシャは、ユージーンに渡された毒薬を飲み自殺していたのだ。

ウォーカーと化したサシャは蓋を開けたニーガンに襲いかかる。
その騒動の一瞬の隙に乗じてカールが銃でジャンクヤードのメンバーに発砲、ダリルやロジータたちも次々と銃で応戦する。

救世主のメンバーがサシャに襲われるニーガンを助けに入るが、ニーガンの代わりにサシャに襲われ噛みつかれてしまう。
難を逃れたニーガンはサイモンに「プランBだ」と指示。

リックは依然ジェイディスに銃を向けられ身動きがとれないままでいた。。。
リックは彼女と更なる取引をしようと提案するが、それに応じないジェイディス。彼女はリックの脇腹に発砲し彼を人質に取る。

銃撃戦が繰り広げられ、アレクサンドリアの住民たちも犠牲になった。

人質となったリックは敷地の広場につれてこられる、そこにはサイモンや救世主のメンバーの前でカールが跪かされていた。

カールの横に座らされるリック。
そこにニーガンがルシールを持って現れる。「ゴミ人間どもと組むなんて」とジェイディスたちを揶揄するニーガン。

一瞬ムッとするジェイディスだが、ニーガンとの取引で彼女は「12人の住人」を人員として貰い受ける契約になっていた。ニーガンは「10人」に負けさせようとするが、ジェイディスも「12人」と譲らない。
張り合った挙句、ジェイディスが折れる。リックとの交渉では折れなかったジェイディスもニーガンの気迫に気圧されたのか。。。

ミショーンは高台から狙撃する配置についていたが、一緒にいたジャンクヤードメンバーに襲われボコボコにされる。
さらに建物の上から今にも突き落とされそうになりながら、必死に抗っていた。

跪かされたリックとカールは呆然としながら辺りを見回していると、建物から落ちる人影と叫び声が聞こえてくる。ニーガンは「ミショーンが死んだ」と諭し、笑いながら「今が絶好のタイミングだ」と告げカールを殺すことを宣言する。

しかしリックは今度は怖気づかなかった。
「おれの目の前でやるがいい」「だが必ずあんたを殺す」と言い返す。リックに歯向かわれて憤慨するニーガン。

カールの頭上にルシールを振り上げた瞬間、巨大なトラが現れ救世主のメンバーを襲う。

突然の事態に混乱を極める一同。「王国」が助けにやってきたのだった。
エゼキエルは声高に「救世主と共犯者を殺せ、アレクサンドリアを崩壊させはしない」と叫ぶ。

リックは混乱に乗じて銃を拾う。

さらにそこに応援にやってきたのはマギー率いるヒルトップの面々だった。一旦退いたダリル達とともにリックを救出する。

救世主もジャンクヤードもつぎつぎと倒されていく。さすがのニーガンも動揺を隠せない。
さらに現場に現れたマギーの姿を見たニーガンは、彼女が生きていたことに驚く。今更ながらサイモンの調査(第5話参照)が手ぬるかったことを叱責し悔やむ。

劣勢になったジェイディスたちジャンクヤードチームは発煙弾を炊いて、現場から逃げ去る。
撤退する救世主達に追い込みをかけるアレクサンドリアの同盟一同、しかし追撃もむなしく救世主たちは逃げ去ってしまった。

リックとカールはミショーンが転落したらしい建物へと駆けつける。
しかしそこに倒れていたのはミショーンではなく、彼女に同行していたジャンクヤードの兵士だった。

ミショーンは格闘の末、ジャンクヤードの兵士をビル下に叩き落とし、自身は何とか一命をとりとめていた。

ボコボコにされて瀕死のミショーンにリックが駆け寄る。

アジトに帰還したニーガンは「サシャがなぜ棺の中で死んだ」のかを訝しむ。
ユージーンが何か知っているのではないかと疑うが、ユージーンは「防水シートで密封され窒息したのだろう」としらを切る。

さらにニーガンは「戦争をはじめる」と宣言し、武装した救世主のメンバーたちを招集する。。。

アレクサンドリアでは、ジーザスとマギーが変わり果てた姿で徘徊するサシャを発見する。
ジーザスは彼女を優しく押さえつけて、始末をつける。マギーは涙ながらにその様子をながめていた。。。

ダリルは門に施錠したところで、「知らなかった」とメッセージが書き込まれた兵隊の人形を見つける。

アレクサンドリア、ヒルトップ、王国は正式に同盟を結ぶことになった。。。


献辞

ラストのクレジットで「バーニー・ライトソンに捧ぐ」の文字が流れました。

このバーニー・ライトソン(Bernie Wrightson)氏はどうやら、60年台からイラストレーターとして活動されていた方で、DCコミックスマーベル作品などの制作に参加し、アメコミ業界で多大な影響を残した方だそうです。
癌の闘病生活の末、3/18に68歳で他界されたとか。。。

直接「ウォーキング・デッド」シリーズの制作に参加していた方ではないようですが、ホラー作品などを執筆していたことから、アメコミ原作である「ウォーキング・デッド」においては、制作陣に多大な影響を与えた人物なのだそう。

特にプロデューサー陣やウォーカーの特殊メイクを担当しているクリエイター グレゴリー・ニコテロなどはライトソン氏の創作から大きな影響を受けているそうです。

ウォーキング・デッド シーズン8 はどうなる?

いまのところシーズン8の正式な公開日は未定とされていますが、制作は既に始まっている模様。
今年の7月に開催予定の「The Walking Dead’s San Diego Comic Con panel」(サンディエゴ・コミック・コンペ)にて正式な放送日が発表される予定だそうです。

ファンコミュニティの予想では2017年10月14日〜2017年10月21日の放送開始が濃厚そうだ、とのこと。

またスピンオフ作品の「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」の第3シーズンが、本編シーズン8の公開前に放送される予定だそうなのでこちらも楽しみ楽しみ。。。

脚本家でショーランナーも務めるスコット・M・ギンプルは「シーズン8の最初の4エピソードは癒やし破壊の要素があるだろう」と示唆しており、なにやら出だしから衝撃が走りそうな予感も…
本シーズンの出だしのように最悪の悪夢的光景からスタートすることは避けてほしいですが。。。苦笑

感想&あとがき

[rating]

救世主への反旗の狼煙をあげたシーズン7フィナーレ。
さすがにラスト1話だけでは決着はつかなかったものの、ヒルトップやモーガンとキャロルの再合流、王国の正式な共闘など得るものはだいぶ大きかったはず。

代償としてメインキャストであったサシャが命を落としてしまいましたが。。。
ロジータやミショーンも負傷しているもののメインキャストがサシャ以外欠けなかったのは奇跡的かも…?

終始、サシャの回想(記憶?願望?夢?)シーンがフィードバックされたのも印象的。
回想シーンとは言えエイブラハムがカムバック登場したのもちょっとうれしかったり。。。

 

それにしてもニーガン曰くの「ゴミ人間」まじゴミ人間だったわ〜!苦笑
人数と佇まいから強力な戦力になるかと期待してたのに、あっさり手のひら返すなんて…しかもニーガンに気圧されるわ、そそくさと退散するわでマジゴミ人間だった。。。
(アレクサンドリアにやってくるときにチャリンコに乗ってきたのは可愛かったけど。苦笑)

にしても、ジェイディスが「リックと寝る」って言ったのはいったいなんだったのか。。。

ラストでダリルが拾った人形…あれはドワイトからのメッセージだったのかな?
だとすればドワイトは、本気でニーガンを倒すつもりだったけど、ニーガンが上手で計画が失敗、流れに身を任せるしか失くなった…とか?
それならば、次シーズンでも救世主に潜伏するスパイとしてリックたちに協力することを望めるかもしれないですね・・・。

 

決着は次シーズン持ち越し、という続編ありきな展開ではありますが、肝心な点をクリフハンガーにしないで締めてくれたことには感謝ですね。
次シーズンの開始が明確に示されていない状態で、モヤモヤさせられたらたまったもんじゃないですし。笑

リックも第1話のときのようにニーガンに脅されて怯まない、強いリックに変貌を遂げたのは頼もしいかぎり。
まあ何より「王国強ぇな!」「シヴァ強ぇな!」って印象がでかいですが。

 

最後に、サシャが棺の中で聴いていた曲、ダニー・ハサウェイの「いつか自由に」を。

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