海外ドラマを多く放送している無料チャンネル・Dlifeで海外ドラマ「マーベル エージェント・カーター 」が新たに放送開始されました。
マーベルの海外ドラマシリーズとして放送されていた「エージェントオブシールド」のスピンオフ作品として制作された本作。おすすめがてら第一話を見てみた感想レビューをしてみようと思います。
ドラマ「 エージェント・カーター 」とは
アメリカの人気コミックシリーズ・マーベルはあまりにも有名なので説明不要かと思います。スパイダーマン、ハルク、アイアンマン、X-MENなど様々なアメコミ・ヒーロー達が登場するコミックシリーズです。
近年では各作品の実写化のほか「エージェントオブシールド」という連続ドラマ作品も放映されています。本作「エージェントカーター」はその「エージェントオブシールド」のスピンオフ作品として制作されたドラマです。
第二次世界大戦中、ヒドラとの死闘により、最愛の人キャプテン・アメリカを失ったエージェントのペギー・カーター。その後、ニューヨークで秘密諜報機関SSR(S.H.I.E.L.D.の前身)に就いていたカーターは、同僚からキャプテン・アメリカのかつての世話役としてしか扱われず、雑用担当の閑職に就いていた・・・。そんな頃、かつての戦友のハワード・スタークから秘密の任務を依頼され、スタークの執事ジャーヴィスの協力も得て捜査を始める。
Dlife 番組情報ページより
「エージェントオブシールド」はボクも見ていたのですが、シーズン3が始まるほどにお話が既に進んでいるためドラマレビューの記事は書いていないのですが、今回「エージェントカーター」が日本初放送で放映されることにあたりレビュー記事を書いてみようとおもった次第です。
「エージェントオブシールド」を見ていた方には重複する内容ですが、話を理解しやすくするために少しおさらいしてみます。
エージェントオブシールド
2012年に公開されたマーベル映画「アベンジャーズ」は記憶にあたらしいと思います。
マーベル作品「マイティー・ソー」に登場する悪役・ロキの侵攻によって地球に危機が訪れ、キャプテンアメリカ、ソー、ハルク、アイアンマンなどの人気ヒーローたちが集結して戦うというマーベルファンには夢の様なオールスター映画でした。
ドラマ「エージェントオブシールド」はこの「アベンジャーズ」での侵攻後の時間設定で作られているお話です。
マーベル作品はそれぞれ同じ世界上で展開している作品、という設定で作られていてそれぞれのキャラクターやストーリーが密接に関わっているのです(アベンジャーズ然り、X-MENにデッドプールが登場したりするのがそれです)
「アベンジャーズ」でヒーローたちの後方支援を務めたのが、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(通称・シールド)です。
「エージェントオブシールド」ではシールドのエージェントたちが世界中で起こる超常現象に対処し、ヒーロー達と共闘していくお話。同じく超常現象を利用し、世界征服を企む組織「ヒドラ」と大戦下から対立を続け、さらには異能力者集団「インヒューマンズ」との三竦み体制で闘いを繰り広げる…ってのがおおまかな内容でした。
エージェント カーター
本作エージェントカーターの主人公 ペギー・カーターはシールドの前身組織である戦略科学予備軍・SSRのエージェントであり、「エージェントオブシールド」や他マーベル作品に登場した様々な伏線を回収する作品となっています。
実は「エージェントオブシールド」シーズン2の冒頭シーン、過去の大戦下でヒドラのダニエル・ホワイトホールとカーターが対峙するシーンが描かれていました。
つまるところ、シールドやアベンジャーズよりも一世代前の第二次大戦後の時代設定が描かれた作品で、まだシールドは結成されておらず前身組織でエージェントとして活躍するカーターが描かれた作品です。
「エージェントオブシールド」のスピンオフというだけあって、とくに「エージェントオブシールド」を見ていた人には話が繋がる点が多々あって楽しめるんじゃないでしょうか。
第1話の登場人物 まとめ
「あらすじ」のおさらいの前に第1話に登場した登場人物たちをざっくりとまとめておきます。
ペギー・カーター
本作の主人公。SSRの女性エージェント、表向きにはニューヨークの新聞社ベル社の電話交換士として身を置いている。
また、マーベルの公式設定ではキャプテンアメリカの恋人であったとされています。第1話では明示されていませんが、それを彷彿とさせるようなシーンが冒頭に登場しました。
演じるのは[actor][name]ヘイリー・アトウェル[nname]([altname]Hayley Atwell[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm2017943/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/08/b9a45e24314097df5faf5d4e9b648251.png”][aactor]。映画シリーズでのペギー・カーターも同じく彼女が演じています。
ハワード・スターク
巨大軍事企業・スタークインダストリー社の創始者。カーターとは友人でありキャプテンアメリカとも盟友である。
この名前、どっかで聞き覚えが有りますよね?…そう、実は彼はアイアンマンことトニー・スタークの父親です。アイアンマンシリーズでトニー・スタークが経営する「スタークインダストリー社」も元は彼が作った会社。
さまざま軍事開発を行っており、そこで作られた兵器がアメリカの敵国に渡ったことで告発されてしまいます。
演じるのは[actor][name]ドミニク・クーパー[nname]([altname]Dominic Cooper[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm1002641/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/08/9ffbb97f505e202106a61e893efdbd93.png”][aactor]。ちょっとベビーフェイスというか幼顔な印象の彼ですが実は38歳!まじか。。ヘイリーと同じく同名役でマーベル映画に出演しています。
エドウィン・ジャービス
ハワードの執事。愛妻家。
告発されたハワードは身を隠し、その間カーターに助力するよう指示されたことでカーターの相棒(?)を務めることとなった人物。第1話では、暴漢と間違われ、カーターにしこたま殴られますが次のシーンではケロッとしていて意外とタフ?
この人の名前にも聞き覚えがありますね…そう、アイアンマンのアイアンスーツ等を制御する人工知能の名前が「ジャービス」でした。第1話ではまだその関連性は明らかになっていませんが、何かしらの関係があることは明白ですね…!
演じるのはイギリス俳優の[actor][name]ジェームズ・ダーシー[nname]([altname]James D’Arcy[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0195439/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/08/0497d076426a12b0bada652f98f4a4f2.png”][aactor]。身長191cm(!!)。マーベル作品は初出演の模様。
ロジャー・ドゥーリー
SSRの支局長。嫌味なおっさん。
時代的な設定も相まってかSSR内でも女性軽視の風潮が強く、カーターを「キャプテンアメリカの世話係」と揶揄する。
ジャック・トンプソン
SSRのエージェント。すかしたキザ野郎。
支局長と同じくカーターを軽んじており、ニヤけ顔で書類のファイリング仕事をカーターに押し付ける。
ダニエル・スーザ
SSRのエージェント。戦争で片足を失う。
カーターを軽んじるエージェントも多い中、カーターに紳士的に接する数少ない人物。
演じるのはアルバニア系俳優 [actor][name]エンヴェア・ジョカイ[nname]([altname]Enver Gjokaj[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm2222175/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/08/b4d1f75311a58706dc23d3c563516654.png”][aactor]。
実は彼、映画「アベンジャーズ」において警察官役としてチョイ役出演しています。もちろん時代設定が違うので「ダニエル・スーザ」とは別人の設定です。
アントン・ヴァンコ
スタークインダストリーズ社の科学者。第1話では名前のテロップも登場しないちょい役出演。
演じるのは[actor][name]コスタ・ローニン[nname]([altname]Costa Ronin[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm2687923/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/08/500e73c804e96b084b3823376fa0f9fe.png”][aactor]。名前はあまり聴いたことありませんが、海外ドラマではときどきお見かけする俳優さんです。
アンジー・マルティネリ
カーターの友人。歌手志望のウェイトレス。
第1話では完全な脇役なのですが、名前のクレジットがあることと役者さんもそれなりのネームバリューのある方なので今後のストーリーにも登場してくる可能性が高いですね。
演じるのは[actor][name]リンジー・フォンセカ[nname]([altname]Lyndsy Fonseca[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0960912/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/08/d81961c99f74001a22db9e26ab4c13b7.png”][aactor]。この方はキャストの中でも一番よく目にする役者さん、といっても過言ではないのではないでしょうか?
出演作も多いですが、有名ドコロだとドラマ「NIKITA」の相棒・アレックス役や「デスパレートな妻たち」のキャサリンの娘 ディラン・メイフェア役などが有名でしょうか。
ブラニス
首にY字の印をもつ謎の男。
スタークインダストリーズから盗んだ兵器を横流ししていた人物。発声してしゃべることができず人工声帯機をつかって会話する。「リヴァイアサンがくる」と謎の言葉を残し逃げ去る。
演じるのは[actor][name]ジェームズ・フレイン[nname]([altname]James Frain[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0289656/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/08/78b33ebf3259f5deade8359f75ad6dbb.png”][aactor]。特徴的な顔なので見覚えある方も多いのでは?
数多くの映画、海外ドラマでも悪役などをメインに出演しています。記憶にあたらしいのはバットマンの前日譚を描いた「GOTHAM/ゴッサム」で演じた悪役 テオ・ギャラバンとか。
緑のスーツの男
ブラニスと同じく首にY字の印がある。どうやら盗み出された兵器を回収することが使命であり、何者かによってカーター抹殺の命もうけている。
ブラニス曰く「オレの仲間じゃない」「奴には名前がない」「どうせ俺たちはもう長くない」。
スティーブ・ロジャース(キャプテンアメリカ)
キャプテンアメリカ。第1話冒頭の回想シーンで登場。
前述のとおりマーベルの設定ではカーターの恋人であった。第2時大戦下に死亡したとされ、この段階のカーターもスティーブは死んでしまったと認識している様子。
マーベル・コミック本誌の設定では「キャプテンアメリカ」は襲名制でありスティーブは初代にあたります。本誌では3代目キャプテンアメリカまでが登場していますが、映画およびドラマのマーベル作品ではスティーブ=キャプテンアメリカという設定で作られている模様。
この大戦下において飛行機で特攻し死亡(ただしくは消息不明)したことになっているが、彼の体は氷河のなかで保存されており、70年後に発見されシールドによって蘇生させられる。後に「アベンジャーズ」に参加。
エージェント カーター第1話 「キャプテン・アメリカの恋人」あらすじ
原題は “Now is Not the End”
時は第二次大戦終了後のニューヨーク。
新聞社を隠れ蓑に活動する戦略科学予備軍・SSR。大戦下から活動を続けてきた彼らも戦争が終わったことでぬるい空気がただよっています。時代的な背景から女性軽視の風潮もあり女性エージェントであるカーターはぞんざいな扱いを受けている様子。。
大戦下においてはキャプテンアメリカやハワード・スタークらと供に成果を成し遂げたカーターですが、戦下においてキャプテンアメリカは消息不明に。
またハワードは自ら開発した兵器を敵国に渡した罪で告発されてしまいます。逃亡者として追われることになったハワード。
SSRは彼を追うことに。カーターはハワードの無実を訴えますがまるでとりあってもらえません。。
かつての盟友をたすけるためカーターはハワードに協力することに。
ハワードは開発の過程で生まれてしまった、世に出せない凶悪な兵器を金庫にしまって隠していたのですが何者かによってそれが盗み出されブラックマーケットに横流しされてしまったのでした。それが告発の原因となってしまったのです。
大戦下において「ヒドラ」や「レッドスカル」といった世界征服を目論む悪の組織と戦ってきた彼ら。そんな組織に兵器がわたってしまったら大変です。
すでに外国に売られてしまた兵器を取り戻しにハワードは外国へ。
国内に流された兵器の回収をカーターが担当。カーターの元には助手としてハワードの執事・ジャービスが残されました。
とあるクラブのオーナーに兵器が横流しされているという情報を入手したカーターは単身クラブに乗り込み「女性の武器」を駆使して、オーナーから横流しされたブツ「ニトラミン兵器」を奪還します。
そこへスレ違いに現れた緑のスーツの男。一足違いでニトラミンをカーターに奪われた男。
オーナーを殺し、カーターの後を追います。いっぽう無事に事が済んだとおもっているカーター。そこへ追いかけてきた緑のスーツの男が…。
自宅には同居人コリーンが一緒に住んでいたのですが、無残にも殺されてしまうコリーン。
そして物陰から現れる緑のスーツの男。激しい格闘戦ののちなんとか男を撃退するカーター。しかしコリーンは殺され男も死んではいないようでした。
コリーンの死に打ちひしがれるカーター。
しかし悲しんでばかりも要られません。手元に残されたニトラミン兵器からさらなる情報を得ようとスタークインダストリーズの科学者・ヴァンコ博士に助言を求めます。
特殊な物質から生成されていることがわかったその兵器、生成できる場所は限られており、持ち前の分析力でとある工場に白羽の矢を立てます。
ジャービスとともに工場にのりこむカーター。
そこには兵器を横流ししていた張本人・ブラニスの姿が…!ブラニスを追い詰めるカーター。しかし銃を向けたそのさきには無数のニトラミン兵器の山が…
ブラニスの首には緑のスーツの男とおなじ「Y字」の印(キズ?)が。
ブラニスと緑のスーツの男が仲間だと踏んだカーターは問いただしますが、ブラニスは自分と奴は仲間じゃない、と弁明。自分は平気を横流しするだけの商売人。そして「リヴァイアサンがくる」と意味深な発言をしたのちニトラミン兵器をひとつ作動させます。
ブラニスはトラックで逃走。
カーターも急いで走り、ジャービスに車を回すよう連絡。エージェントであるカーターにはこんなシーンもお手のものなのかもしれませんが、この時のジャービスのテンパリ具合ったらない。笑
間一髪のところで二人は逃げ出し、工場はまるごと消し飛んでしまったのでした。。
一連の騒動をおえて意気揚々と歩くカーター。それを車の中からそっと監視するジャービスが…電話でハワードと話す彼の口からは「カーターは何も疑っていないようです…」と。
この言葉の意味は?なぜこんな怪しい行動をとるのか…?!
いっぽう緑のスーツの男
カーターに撃退された緑のスーツの男。
オーナーやコリーンを次々と殺し、カーターにも襲いかかった体術から只者ではないのは間違いありません。
勝手に動くタイプライターをつかって、誰かと更新をしているようですがそこに記された内容は「ニトラミンの回収に失敗したこと」そして「カーター抹殺」の指令を受けたことでした。。
この男、ブラニスの言う「リヴァイアサン」となにか関係があるのでしょうか?
あとがき
[rating]
エージェントオブシールドを見始めた時にもちょっと思ったのですが、マーベル作品として期待してみるとやはり「超能力」描写を期待してしまうため、そういうシーンの少なさに若干肩透かしをくらう感は否めません。
まあ、まだ第1話ですしいろいろ語るには時期尚早でしょうね。「エージェントオブシールド」も後半にいくにつれて能力描写やマーベルらしさがどんどん濃くなっていったので、「エージェントカーター」もそういう仕様かもしれませんし。
ただ単純にドラマとして面白いですし、「エージェントオブシールド」や他のマーベル作品とクロスする要素がふんだんに盛り込まれているので、マーベルファンにはなかなか楽しめる作品ではないかな?と思います。
あと時代設定が一昔前なので、単純な現代劇でなく違った切り口の「非日常性」も楽しめるので飽きはこないように思いますね。
時々挿し込まれるクラシックなBGMがオシャレだったり、服装やアートワークにもいい意味でレトロなデザインがでてきますし。
追記:2017/01/22
スピンオフ元の作品、「マーベル エージェント・オブ・シールド」のシーズン3の放送がDlifeで始まりました!
さそっくレビューしてみたのでこちらの記事をチェック!
[myphp1 file=”series_agentcarter”]