第13話「弔いの鐘」(原題:Three Bells)
あらすじ&ネタバレ
※スピンオフの「シカゴ P.D.」とのクロスオーバーエピソード 前編
シェイの事件が放火であったと確信を得たセブライドとドーソン。ふたりはシェイの姉・メーガンをシカゴに呼びつける。
メーガンは「シェイは救急の仕事の危険さ故に命を落とした」と考えており51分署に足を運ぶのも嫌だった様子。泊まり先のないメーガンをシルビーとドーソンは家に迎える。
クルースとオーチスの済む家にはオーチスの祖母が居候することになる。クルースはシルビーとの関係を進めたいため、祖母の居候に猛反対。
いっぽう収監された元消防員のハドリーは刑務所からセブライド宛に電話、面会しに来るよう要求する。セブライドは断るが、「シェイの件が放火だと気づいたか?」とタイムリーな発言をするハドリー。当然セブライドは詳細を聴くため刑務所へと面会に出向く。
全身火傷で無残な姿となったハドリーと面会するセブライド。ハドリーのもとには何者かから、シェイの殉職を報じる新聞の切り抜きが送りつけられそこには「事故じゃないのにな」と書き添えられていた。手紙の封筒には差出人の住所も乗っており、それを渡す代わりに「マットレスを買ってくれ」と要求するハドリー。
セブライドが分署に戻ると火事現場からの要請が届く。現場は施錠され中の人を容易に助け出すことが出来ず苦戦する一行。
ケイシーは負傷者を救助する過程で負傷するが何とか難を逃れる。ドーソンは彼を心配し、その様子を見たケイシーは再び彼女への想いにもどかしさを募らせる。
刑務所の看守の協力を得てハドリーの隠していた手紙の住所を入手したセブライド、しかしその住所は空き家となっていた。
ハドリーのハッタリかと肩を落とすセブライドだったが、ウォレスはその住所が「かつてミルズの父親が命を落とした事故現場」のものだと気づき、息を呑む。20年以上も離れた事故に関連性があるとでもいうのか…。
カニンガムは20年間に起きた未解決の放火事件を調査し、特定の地域に放火が集中していることに気づく。
いっぽうウォレスは一連の件をミルズに話す。とりみだすミルズだが、ウォレスは「必要なら俺が犯人に償わせる」と諌める。セブライドは件をドーソンに報告、話を聞いたメーガンも憤る。
明くる朝、シルビーはメーガンに救急の現場を見学させようと仕事に同行させる。
錯乱してさけぶ男のもとに駆けつけた救急だが、話を聞こうと近づいたシルビーに男がナイフを突きつける。ミルズが飛びかかり難を逃れ、男は「刑務所に戻りたかった」と話し、現場に駆けつけたシカゴ署のキムとローマンによって連行される。しかし現場を目の当たりにしたメーガンはショックを受けて泣き出してしまう、シェイがこんな過酷な現場で働いていたのか、と。
カニンガムは放火事件の容疑者の写真を集め、例の倉庫の借り主に見せる。するとその中からエイドリアン・ギッシュという男が浮上する。
カニンガムとセブライドはギッシュに任意同行を求めようと彼の職場にやってくるが、それに先んじてギッシュの方からふたりに話しかけてくる。彼は自分が疑われていることを見抜き、シェイの事件を「本当に悲劇だった」とニヤけて見せる。
ギッシュは任意同行を拒み立ち去ってしまう、セブライドは怒りに任せようとするがカニンガムがそれを制止する。
その頃、分署ではシェイを讃え偲んだ儀式が開かれる、メーガンもそれに参加し妹を送る。分署の救急車にはレズリーの名前が刻印され、それをみたメーガンは息を呑む。
儀式の後、ケーシーとドーソンは仲直りし、ふたたび関係を修復するための一歩を踏み出す。
いっぽうクルースはシルビーを家に招きいいムードになるのだが、オーチスの祖母が現れムードぶち壊し、悶絶するクルース。
ウォレスは父親の身体を心配するが、もはや余命がないと知っている父親は苦しむだけの投薬治療を拒み始める。ウォレスは父親に楽しい思い出を残してあげようと考えるが「薬は飲んでくれ」と忠告する。
カニンガムは分署のメンバーに悪い知らせを持ってくる。上層部の決定でギッシュを追うことは断念せざる負えなくなってしまったのだ。「ギッシュの犯行を立証するのは難しい」と。カニンガムは味方してくれると思っていただけにドーソンとセブライドの失望は大きい。
しかしドーソンは憤るだけでは終わらず、シカゴ署・特捜班の兄 アントニオに協力要請の電話をかける。
見どころ:
スピンオフ「シカゴ P.D.」とのクロスオーバーエピソード。この話の続きは「シカゴ P.D.」S2 EP13 へと続くカタチとなる。
ギッシュ役には「プリズン・ブレイク」シリーズのティーバッグ役でおなじみ、ロバート・ネッパー(Robert Knepper)が客演。
第14話「出会いと別れ」(原題:Call It Paradise)
あらすじ&ネタバレ
シカゴの真冬の極寒のせいで分署の車のエンジンがやられ、救急要請のシステムもうまく機能しなくなる。ウォレスとケーシーは厳しい一日になりそうだ、と署員たちに警告する。
寒さが苦手なクルースは絶望感を顔に露わにするが、ニューハウスが休暇を取ってサンディエゴに行っていると知り自分も休暇をとろうと意気込む。
そんな中、分署の外にはダンボールに入れられた赤ん坊が置き去りにされているのをドーソンが発見する。見つけるのが早かったため赤ん坊に大事はなかった。病院に運ぼうにも救急車は依然動かず署内で面倒を見ることになる。
しばらくすると捨てられていた赤ん坊の母親を名乗るトニー・ジェサップが現れる。薬中の旦那が赤ん坊を勝手に捨てたのだと主張するが、署員達はその主張の裏が取れるまで赤ん坊は渡さない構え。
いっぽうでカニンガムが51分署を訪れる。セブライドは、上層部に従ってギッシュ逮捕を諦めてしまったカニンガムに冷たくあたる。
カニンガムは原因不明の火災案件について調査の協力を求めに来たのだったが、ギッシュの件を根に持ったセブライドは協力を拒む。その態度をみたカニンガムは「私情を挟まず頭を冷やせ」と一喝。
カニンガムに諭されたセブライドは調査をすすめ、カニンガムも見落としていた事実をつきとめる。
セブライドの手腕に改めて感心するカニンガム、彼女はセブライドの能力を買い、火災調査室へスカウトする。
ウォレスの父親・ボーデンは延命治療で苦しむことを拒んでいたが、対してウォレスは治療を受けて少しでも回復に努めてほしいと意見をぶつからせる。父親の頑固さに呆れてしまうウォレス。
救急車のエンジンがなんとか治りミルズとシルビーは混戦する無線をたよりに街へ救急車を走らせる。
極寒のなかドラッグでハイになったカップルを発見、女性はハイになり防寒もせずに走り去ってしまった。放っておけば死んでしまう、とシルビーはひとりで彼女を捜索に出る。
廃工場の中で彼女をみつけたシルビーだが足を滑らせ階下へ滑り落ちそうになってしまう。ミルズも現場に駆けつけるが。。。
ウォレスはドナのお産の担当医を呼びつけ、赤ん坊の診察をさせる。それによれば赤ん坊はどうやら早産だった模様。
署員達には出動要請がかかりドーソンを残して出動するが、入れ違いにトニーが出生証明の書類を持って再来する。しかし彼女がもってきた書類は正式なものではなく、エコー写真もインターネットからプリントしただけのもの、明らかに偽物だった。さらに赤ん坊が早産であったことも知らない要素のトニー。
ドーソンは彼女を怪しみその場を離れようとするが、嘘に気づかれたトニーは銃を取り出し赤ん坊をよこせと要求する。
ちょうどそこへ署員たちが帰還し、トニーは逃げ出す。幸いドーソンにも赤ん坊にも怪我はなかった。
シルビーとミルズと連絡が取れないことからハシゴ隊も廃工場へとかけつける。署員達は総出で階下に落ちそうになっている女性を助けることに成功する。
その後、トニーは警察に逮捕され精神科の通院歴があったことが判明。まったくの他人の家から赤ん坊を連れ出し、自作自演で自分のものにしようとしたらしかった。
本当の親に引き取られる赤ん坊の姿を見たドーソンは「家庭」への憧れを感じるのだった。
仕事が終わると、寒さを忘れるため「南国風」のパーティがモリーズで開かれる。ウォレスの父親は予てから「パーティ」を望んでいたため楽しそう。
カニンガムもやってくるがセブライドは彼女からのスカウトを断る。しかしカニンガムは諦めておらず「考え直したら連絡して」と伝える。
ケーシーは、ドーソンとの関係に区切りをつける決心をし、店に来ていた女性に声をかける。
パーティを終え、家に帰るとウォレスはテレンスを寝かしつける。
テレンスが眠りリビングに戻ってくるとボーデンはソファーに座ったまま眠るように息を引き取っていた。父が逝ったことを知り泣きながら抱擁するウォレス。
セブライドは自宅に帰りシェイのホームビデオを取り出す。ギッシュの件が一段落し彼女への想いに浸るように。。。
第15話「災いの予感」(原題:Headlong Toward Disaster)
あらすじ&ネタバレ
ウォレスは父親を亡くし有給休暇をとることになる。
51分署にはウォレスの代理として17分署の元所長・プリジェンがチーフとして迎えられる。同じく休暇中のニューハウスの代理としてプリジェンは、51分署の大敵であるウェルチを招くことになり、隊員たちに緊張が走る。ケーシーたちは反発するがプリジェンは「うまくやれ」と決定を覆すことはなかった。
分署はボーリング場に招集され、ボーリングピンの巻き込み装置に挟まれた男性を救助する。セブライドは率先して指揮を執るがプリジェンの意見を遮ったことで彼の怒りをかってしまう。
いっぽうで救助の後、ボーリングレーンで滑って転んだオーチス。プリジェンは彼の姿をみて笑いものにするが、その様を見た一同は大人げない彼の言動に呆れてしまう。
オーチスはプリジェンにしつこく馬鹿にされ、珍しく怒り心頭。「ウォレスなら署員を馬鹿にせず、やる気を出させるはずだ」と早くもウォレスを懐かしむ。
それでもオーチスを馬鹿にする態度を辞めないプリジェンにさすがの署員達も顔をひきつらせる。
シルビーの元には前回救助した約中の女性・シリアが訪問する。
助けてくれたことをシルビーに感謝するシリアだが、彼女の家庭に問題があることを聴いたシルビーは複雑そう。シリアがどこかで愛用のギターを失くしてしまったと聴かされたシルビーは彼女のために自前でギターを購入してあげるのだが、母親はシルビーの行為を跳ね除ける。それどころかシルビーとシリアをそれ以上関わらせまいと引き離してしまう。
ケーシーは行きずりの女性・ベスと関係を持つようになる。
ケーシーは知らなかったのだが、ベスは旦那と離婚協議中であり、その旦那というのがプリジェンだった…!ケーシーはトラブルを予見しベスとの関係を終わらせようと焦るが、ベスの誘惑に勝てず「秘密の関係」を続けることになる。
事情を知っているセブライドは「ベスとは別れるべきだ」と忠告するのだが。。。
いっぽうでケーシーや部下たちの反目を感じ取ったプリジェンは「ケーシーを監視しろ」とセブライドに命令する、もちろんセブライドは断る。
火事の現場に招集された51分署、プリジェンへのわだかまりを払拭できないままに一同は救助へとあたる。
しかしそのことに気を取られたオーチスは些細なミスから火事現場に閉じ込められてしまい救助されるハメに陥る。そのことをまたもやプリジェンがコケにするが、それを聴いてついにキレたケーシーは署員全員の前でプリジェンをなじる。おかげでカンカンのプリジェン。
バカにされた腹いせに、プリジェンは権威をふりかざしハシゴ隊全員に懲罰的な清掃を言いつける。子供じみた真似に呆れるケーシーとセブライド。
ベスは離婚手続きに託つけて署にやってくるが、ケーシーの不安をよそにベスは彼にキスしようとする。ケーシーは誰かに見られたのではないかと焦るが、運悪くウェルチにその場面を見られてしまっていたようで。。。ウェルチはそのことをドーソンにバラしてしまう。
見どころ:
前回、今回と登場したシリアを演じていたのはリズ・E・モーガン(Liz E. Morgan)。出演作品は極少ですがドラマ「ウォーキング・デッド」でシェリーの妹・ティナ(シーズン6で死亡)を演じています。
第16話「和解」(原題:Red Rag the Bull)
あらすじ&ネタバレ
ケーシーはベスとの関係がバレるのを恐れていたが、元夫のプリジェンにそれがバレてしまう。
ウェルチがばらしたのだろうと察しを付けるケーシーだが、ウェルチはシラを切り「あんたの転落する姿を見物させてもらう」とニヤける。
分署は火事の現場に招集されるが、プリジェンはベスのことを根に持って、意図的にケーシーを別の現場へと追いやってしまう。プリジェンの独善的な行動に呆れるセブライド。
プリジェンはケーシーを追いやっていい気味といった表情だが、そんななか火事現場のビルから逃げようと飛び降りた男性が重症を追う。自分の現場で起きた失態に言葉を失うプリジェン。
現場を諌めた後、ケーシーはプリジェンにベスとの関係を終わらせたことを告げ、嫌がらせを辞めるように求めるが彼の態度は変わらない。さらにウェルチもケーシーに対してつきまとっていたが、プリジェンはそれも辞めさせようとはしなかった。
そんななか、火事の現場で負傷した男性が危篤になったという知らせが入る。不幸なことに彼の姉が弁護士であり51分署は「職務怠慢」で調査を受けることになってしまう。
上層部はプリジェンがケーシーを現場から追いやった事が理由だと考えていたが、プリジェンは「ケーシーが時間をかけすぎて現場に戻ってくるのが遅れたからだ」と責任をケーシーになすりつける。セブライドはプリジェンの悪行に警告の視線を向けるが、彼はあくまで態度を改めようとはしない。
マウチは精子バンクに呼び出しを受ける。かつて精子提供者として匿名でドナーになったマウチだが、精子バンクが不正アクセスを受けて情報が流出。「マウチの精子をによって誕生したかもしれない人物に情報が漏れたかもしれない」と警告される。
マウチは「子供がいたとしても知りたくない」と考えていたが、不安は的中しマウチの生物学的息子らしき人物から「会いたい」と連絡がきてしまい、戸惑うマウチ。
子供の件は交際中のトルーディにまで露呈し、話を聞きつけた彼女は息子に会うように説得。マウチは息子に会う決心を固める。
シルビーはケーシーと別れたドーソンを気遣い知り合いの男性を誘ってダブルデートすることを提案する。
クルースはケーシーとドーソンの関係に気を使い、「自分は関わりたくない」といった態度だがシルビーに押し切られてしまう。救急病院のフィルを誘ってダブルデートにこぎつけるが、ドーソンとはどうも反りがあわない様だった。
セブライドはプリジェンの判断ミスを証明するため、ケーシーへの命令を聴いていたウェルチに証言を求めるが、ウェルチは保身に走り協力しようとしない。それどころか「上司に逆らったバツだ」とケーシーを罵る。
八方塞がりのケーシーは休暇中のウォレスに相談にやって来る。ケーシーはウォレスに早急に復帰するよう求め、ウェルチを追い出すようにせっつく。ハーマンも署の惨状を告げにやってくるが、ウォレスの妻・ドナは「みんなのためにも(ウォレスは)仕事にもどったほうがいい」と発言する。
いっぽうセブライドは消防の地区次長 タイバーグ・チーフの元にやってきて、件の現場での真実を報告する。
プリジェンは自分の言い分とセブライドの言い分が食い違っていることを挙げられ焦り、セブライドに対して昇進をちらつかせて証言の撤回を求めるがセブライドははねのける。
セブライドに跳ね除けられてあとがなくなったプリジェンはウェルチを呼び出して、自分の証言が正しいことを認める宣誓報告書にサインさせようとする。迷うウェルチ。答えを出す前に分署には招集の報が入る。
暴走した車に複数の人が跳ね飛ばされていた。どうやらはねられた人の中にギャング絡みの人物がいたらしく、ドライバーはその人物を狙って無差別に人をはねたらしかった。分署が救助に当たる中、現場には件の車が舞い戻ってきて銃撃戦が始まってしまう。
事態をとっさに理解したケーシーは銃弾の飛び交う中、立っていたウェルチに覆いかぶさり難を逃れる。ギャングの人物は死亡するが隊員に怪我はなかった。
分署にもどったウェルチはプリジェンにサインをせっつかれるが、ケーシーに命を救われたウェルチは更に迷ってしまう。
プリジェンは「サインをしなければ追い出すことも出来る」と脅しをかけるが「あんたに従う気はない」とサインを拒む。憤慨したプリジェンはウェルチに「荷物を整理して出て行け」と言い捨てる。
ウェルチがサインをしなかったとしったケーシーは彼に感謝し握手でウェルチを見送る。
ウェルチのサインがないことでプリジェンは指揮権を剥奪される。代理がいなくなったことでウォレスは署に呼び戻されることになり、そのことをドナに言い出せないウォレス。しかしドナの本音は「仕事にもどったほうがいい」という思いだったので内心ニンマリだった。
マウチは息子だと名乗る人物・エメットに会いにいくが、彼の姿を遠巻きに認めると土壇場で怖気づいてしまい車で走り去ってしまう。
その足でモリーズにやってきたマウチ、トルーディには「息子と会った」と話すのだが彼女はマウチの様子がおかしいことに感づいていた。。。
第17話「セカンドチャンス」(原題:Forgive You Anything)
あらすじ&ネタバレ
ケーシーは元消防隊員で現在はストリップクラブのオーナーをしている人物 ジャック・ネスビットから依頼を受けて店の地下スペースの改築の法的基準の調査を請け負うことになる。
セブライドの元には旧友 スコット・ライスが現れる。
かつて31分署で働いていたライスはセブライドを介してレスキュー隊への加入を依頼してくる。署員達の噂では現場でケンカ騒ぎを起こしてクビになった人物らしい。
ニューハウスの後釜にスコットが加入するのかと皆が予想するなか、病院の検査でレスキューへの復帰が期待できそうだと喜んでいたミルズだけは複雑な表情を浮かべる。ウォレスの許可がおりてスコットは試験的に51分署に配属されることになる。ミルズは再検査を受けてレスキュー隊への復帰を望んでいる旨をウォレスに伝える。
スコットが51分署にやってくると歓迎する者、彼のお調子者加減を疎む者、反応は様々。オーチスもスコットの人柄が気に食わないらしく彼の過去の失態を挙げてケーシーに警告するのだが彼は気にもとめていなかった。
マウチは第16話で判明した息子からの呼び出しに応じず面会を拒否してしまったが、当の息子・エメットは51分署にやってくる。
マウチは待ち合わせをすっぽかしたことを正直に謝罪するが、実はエメットはマウチの息子ではなかった。エメットの妹・リジーがマウチの精子によって生まれた子供であったが、兄のエメットは素性の知れない父親と会うことを心配して事前に人柄を確かめようとしたのだった。
そうとはしらず待ち合わせをすっぽかしたマウチ。エメットは「あんたは最高の娘と会う機会を逃した」と罵り去っていった。
マウチは子持ちのハーマン、ウォレスに悩みを打ち明け、娘に面会する決心をつける。
とはいってもエメットの連絡先がわからないマウチは、トルーディに協力を頼み警察の情報網からエメットの連絡先をこっそり探してもらうことにする。
シルビーはドーソンとクルースを誘ってクラブ遊びに興じようと考えるが、クルースは外に遊びに行くことにノリ気でなく家で一緒にゆっくりしたい、と語る。シルビーは次第にクルースとの感覚の違いに悩まされ始める。
しかたなくドーソンとシルビーは2人でクラブに繰り出す。婚約を破断にしてシカゴにやってきたシルビーは「生活への変化」を求めるが故にクルースとの交際に違和感を感じてしまっていた。
分署は劇場に招集される、舞台天井で頭をうち今にも天井から落ちそうな男性を助けに向かう。
レスキューよりも先に現場に到着した救急、ミルズは率先して彼を助けに向かおうとするがハシゴを登っている最中に足が震え動けなくなってしまう。気を取り直して天井へ登るミルズ。男性を引き上げ治療にあたる。
ミルズは自分の働きと再検査の話をセブライドに伝えてレスキュー隊への復帰を請うが、セブライドは友人のスコットを無碍にする気はなかった。
セブライドはスコットから話を聞いて、高校時代に気になっていた女性 エイプリル・セクストンが救急病院で働いていることをしり会いにいく。
再会を喜んだふたりだが、エイプリルはセブライドが「過去にした何か」対して起こっているらしく、彼からの飲みの誘いを断ってしまう。セブライドは心当たりがない、といった様子だが。。。
セブライドは高校時代の荷物の中からエイプリルと一緒に行くはずだったエミネムのライブチケットを見つける。それを持って再びエイプリルのもとへ向かうと呆れたように笑うエイプリル。
トルーディの協力を得てスコットの職場を突き止めたマウチはエメットに謝罪し、リジーへの面会を懇願する。マウチの懇願に根負けしたエメットは「今度は失敗するな」と忠告しリジーの連絡先をマウチに渡す。
尚もトルーディに叱咤されたマウチはリジーを呼び出し、ひとりで会うことに。レストランでリジーと面会しハグするふたり。
オーチスはスコットの噂を真に受けて彼を追い出そうとウォレスに打診するが、ウォレスはスコットの事情を組んでいた。
彼は過去に妻を亡くし、その失意のなか現場で荒い態度を取ってしまい免職に至っていた。幼い息子もいるスコットには情状酌量と再起のチャンスが必要だと。それを聴いたオーチスは言葉をなくす。
ミルズは再検査を受けに病院へ、その結果が出るのは1週間後だという。。。
見どころ:
エイプリル・セクストン役にはヤヤ・ダコスタ(Yaya DaCosta)が抜擢。ドラマ「アグリー・ベティ」(ウィルミナの娘・ニコ役)や映画「トロン:レガシー」に出演していました。エイプリルは「シカゴシリーズ」の新たなスピンオフ作品「シカゴ・メッド」の主要キャラです。
スコット・ライス役にはウォーレン・クリスティー(Warren Christie)が客演。
ジャック・ネスビット役にはこちらもドラマ「アグリー・ベティ」にダニエル編集長役で出演していたエリック・メビウス(Eric Mabius)。
第18話「無償の愛」(原題:Forgiving, Relentless, Unconditional)
あらすじ&ネタバレ
スコットはセブライドとエイプリルの会話の場を設ける。学生時代からの知り合いである3人はしばし談笑する。
分署は火事の現場に招集される。
建物は崩壊寸前となり一同は救助を中断して堆肥を始めるが、炎の中に子供の泣き声を聞きつけたハーマンは頬っておけずにひとりで炎の中へと戻っていってしまう。炎に囲まれ逃げ出せなくなったハーマンは子供を抱えて窓から飛び出し何とか一命を取り留める。
父親であるハーマンは子供の状態を気にかけるが、救急に運ばれ子供も大事を脱する。
ハーマンは子供を救いに戻った際、退避命令を無視したことを認めざるをえなかったが、ケーシーは彼の行動を評価する 。
件の火事について、シカゴ署のキムとローマンが聴取にやってくる。それによれば救助された子供の父親は薬中であり、その出火原因も彼の仕業ではないかと疑われていた。キム達の元には父親の知人からの動画も送られてくており、そこには子供の目の前で覚醒剤を吸い煙を子供に吹きかける様が映し出されていた。それを見たハーマンは激しく憤る。
さらに父親は運ばれた病院から姿を消したという。さらに憤慨するハーマン。
ハーマンは現場付近の住人と昔なじみであり、「警官に話さないようなことも自分になら話してくれる」と訴え、署員達とともに現場付近へと赴く。
ハーマンは付近の情報通に話をきき、件の家庭がひどい環境であったことを知らされる。さらに父親が潜伏しそうな場所をききつけたハーマン。しかし何故かそのことを署員たちには告げずに隠してしまう。
ケーシーは憤るハーマンの様子に気づき、署員達にも目を配るように忠告する。
セブライドはエイプリルとふたりで出かける。かつて父親の不倫によって家を失くしたセブライドはエイプリルの家に居候させてもらっていた。心から感謝していたが、同級生の家に厄介になったことが噂になりそれを恥じてしまったセブライドはエイプリルを遠ざけるような態度をとったのだという。エイプリルはそれをずっと怒っていたが、セブライドが真摯に謝罪したことでわだかまりをとくに至る。
ハーマンはひとり、情報通から聞き出したバーへと赴く。そこには話の通り件の父親の姿があった。感情的になったハーマンは父親に殴り掛かるが、彼のことをひそかにつけていたケーシーが仲裁に入る。
キムとローマンが呼ばれ、父親は勾留される。ふたりの捜査の結果、火事の火元は推測の通り父親の覚醒剤用のパイプだった。ローマンとキムはハーマンが父親を殴ったらしいことに気づいて履いたが、彼の気持ちを察して暴行の罪は見逃すことにする。
シルビーはクルースと別れることを決意しドーソンに相談するが、それを言い出せず、さらにクルースをふろうとしていることに罪悪感を感じ始める。ドーソンはなんと声をかけていいかわからなかった。
クルースはシルビーの好みに合わせて洒落た店へ食事に出かける。シルビーはクルースへの別れ話を告げるつもりだったが、なんとクルースのほうからシルビーに別れ話を告げられる。予期しなかった展開に放心状態のシルビー。
ミルズはガンビアから帰国した姉・エリスと再会。祖父に当たるレオナルド(第2話参照)と会ったことを告げる。
レオナルドは後に亡くなったが、生前に和解したことで彼はミルズに遺産として所有物件のダイナーを残していた。エリスは火事で閉店した母親の店をふたたびオープンし、弟と母親と共にふたたびレストランをやろうと持ちかける。ミルズはレスキューへの復帰を考えていたところだったが、思うようにいっていなかったことから一瞬迷ってしまう。
シルビーはクルースが家に忘れていった本を持ち寄る。クルースがオーチスから借りた本だったためシルビーはオーチスに本を返すのだが、彼と本の趣味が合うことを知りしばし談笑。オーチスはシルビーに惚れてしまう。
オーチスはケーシーに相談するが、ケーシーは考え直せと一喝される。
件の子供は依然、病院で治療をうけていたが状態は思わしくなく手術を受けることになる。
署員達は容態を心配しみんなで病院へとかけつける。気落ちしているハーマンの様子を認めたオルロフスキーは声をかける。ハーマンは両親に恵まれなかったその子を助けたことが、むしろ子供を苦しめ続けることになったのでは、と自責の念にかられる。
署員一同が手術が終わるのを見守り、病院にいたエイプリルも一緒に手術が終わるのを待つ。しかし皆の祈りも虚しく、子供は手術中に息を引き取ってしまう。途端に泣き出してしまうハーマン。
ミルズの元には再審査の結果が届き、正式にレスキューに戻れると診断がくだされる。エリスは複雑な表情をしつつも彼の復職を祝う。
セブライドは久しぶりに、エイプリルの家へと招かれる。彼女の両親もせブライドを暖かく迎えるのだった。。
見どころ:
エリス役を演じているのはアレクサンドラ・メッツ(Alexandra Metz)。近年だとドラマ「殺人を無罪にする方法」に出演。
スピンオフの「シカゴ P.D.」からキム役のマリーナ・スコーシアーティ(Marina Squerciati)とローマン役のブライアン・ジェラティ(Brian Geraghty)が客演。