第13話 「神のあやまち」(原題:A Little Devil Complex)
あらすじ&ネタバレ
※スピンオフの「シカゴ P.D.」とのクロスオーバーエピソード 後編
特捜班に復帰したリンジー、メンバーは歓迎する。
が、彼女と男女の仲になったハルステッドは神妙な面持ち。チーム内での恋愛はご法度だが、ハルステッドはボイトに隠し事をしたくないと関係を公にしたがり、リンジーは逆に隠したがる。
アントニオは妹からの協力要請をうけ、シェイが死亡した放火の犯人と思われるギッシュを調べようと彼の職場へと向かう。
無実を訴えるギッシュを半ば無理やりシカゴ署に連行してしまうアントニオ。ボイトに事情を説明し尋問をはじめる二人。アントニオは犯人が捕まっていないことを比喩し「俺達が”神の過ち”を正す」と告げる。しかしギッシュは動じない。それどころかドーソンがアントニオの妹だと見抜き脅すような発言を始める。
ボイトも負けじと威嚇するが弁護士がやってきて尋問は終了となってしまう。
特捜班はギッシュが犯人だと睨み、彼にはりついてイラツカせ、犯行を誘発させ現行犯逮捕を狙う。
しかし特捜班が捜査をすすめるとギッシュは12年前に火事で亡くなった人物の身分を語っていることが判明、名前すら「ギッシュ」ではないようだった。
ボイトはキムとローマhンに制服のままギッシュを尾行させ、彼をイラツカせる作戦に出る。
さらに令状を持って彼の家に押し入り、めちゃくちゃに荒らす特捜班。キム達に続きハルステッドとリンジーが尾行に回る。しかしめざとく尾行に感づくギッシュ。悔しそうなハルステッドたちだが、その目の前でキム達の乗ってきたパトカーが爆発する。幸い一同は無事だったが、驚く一行の前から意気揚々とギッシュは歩き去っていった。
キムとローマンはパトカーを壊されたことでトルーディーにどやされるが、朝から査察官らしき男に監視されているトルーディーはいつもの調子でキム達を叱ることができない。様子のおかしさに気づいたキムが事情を聴くと、誰かがトルーディーの勤務態度に苦情を申し入れ市の役員が監査にやってきているらしいのだ。
トルーディーは「私を追い出すなら今がチャンスよ」と悪態をつくが、キムはこっそりと査察官にトルーディーを褒めてみせるのだった。
特捜班は51分署のウォレス、ドーソン、シェイの姉・メーガンを呼びつける。ドーソンはカニンガムが突き止めた20年前からの不審火のデータを特捜班に渡す。
ギッシュの本名が「ロス・マクゴーワン」という名前だと判明するも、それを聴いたウォレスは息を呑む。その名前の人物はミルズの父親と共に火災で死んだ人物だったのだ。つまり「マクゴーワン」も偽名ということ。してやられたとイラつくボイト。
ドーソンは早くギッシュを捕まえて殺してしまえ、と暗にボヤくが、アントニオは「俺は法を信じる」とドーソンの言葉に食って掛かる。
しかし「また犠牲者が出たら兄さんのせいよ」と言い捨てられてしまい…。
ルゼックとオリンスキーはギッシュを尾行してマーケットへやってくる。ふたりの存在に気づいたギッシュは談笑してみせレジへと並ぶ。
レジ係の女性は過去に火事で顔に火傷を負っていた。ギッシュが話を誘導すると9年前の小学校火事の犠牲者だという。どうやらその火事もギッシュの仕業らしいのだ。ルゼックとオリンスキーにその会話を見せつけるように話すギッシュ。
その際、ふたりはギッシュの腕にも火傷のあとがあることを見逃さなかった。その情報を知らされたボイトは彼自身も火事の犠牲者だったのでは?と考える。更に過去の事故録をあたり、火事で家族が焼死しひとりだけ生き残った少年 トレントン・ラモントという人物を特定する。
ラモントの住所は更地になっていたが、そのすぐとなり敷地にギッシュは部屋を借りていた。ボイト達は部屋に突入する。
部屋には盗撮されたドーソンの写真が並べられており、それを見たアントニオは戦慄する。さらにギッシュのパソコンからはシルビーを装ったいドーソンを呼び出す偽のメールが送信されていた。
次の標的はドーソンなのか…?焦るアントニオはルゼックとオリンスキーに電話しギッシュを拘束するよう伝える。ふたりがギッシュの後を追うと彼は不審火を起こして撹乱、姿をくらましてしまった。
その頃ドーソンはメールで呼び出された建物へやってきてエレベーターに閉じ込められてしまっていた。救助を要請したドーソンだがエレベーターの天窓を開けて現れたのはギッシュだった…!
「僕は全員に警告したんだよ」とつぶやきエレベータの中にガソリンを流し込むギッシュ、戦慄するドーソンを前にギッシュはライターを取り出す。
アントニオとボイトは急いでドーソンの元へと向かう。
ギッシュは怯えるドーソンに語りかけながら火をつけようとするが、既の所で駆けつけたアントニオはエレベーターをこじ開けギッシュを射殺。彼の手からこぼれたライターをドーソンがギリギリでキャッチし難を逃れた。
事件解決後、ギッシュ死亡の報を聞きつけ、ウォレス、ミルズ、メーガンも胸をなでおろす。アントニオは平静を装うが既の所で妹を失うところだったことに恐怖し手の震えが止まらなくなっていた。
翌朝、新聞にはトルーディーを褒め称える記事が掲載される。トルーディーを監視しにきていたのは実は査察官ではなく新聞記者だったのだ。トルーディーはキムを騙して自分を褒めそやすコメントをまんまとしゃべらせたのだ。騙されたと呆れるキム。
リンジーは母親バニーに呼び出されるが、彼女が働くレンタカー屋に度々車を借りに来る人物がおり、社内から血痕付きのゴム手袋が見つかったというのだ…。
見どころ:
スピンオフ元の「シカゴファイア」とのクロスオーバーエピソード。本エピソードは「シカゴファイア」S3 EP13 からと続くカタチとなっている。
ギッシュ役には「プリズン・ブレイク」シリーズのティーバッグ役でおなじみ、ロバート・ネッパー(Robert Knepper)が客演。
第14話 「エリンの母」(原題:Erin’s Mom)
あらすじ&ネタバレ
リンジーはバニーからの情報をボイトに報告する。
ボイトはバニーのいい加減な人柄を知っているためノリ気ではないが、リンジーが下調べすると車の借り主は前科者で怪しい人物。「調べる価値はある」とボイトを説得する。
件の人物を張り込みに出かけた、ハルステッドとリンジーは自分たちの恋愛関係をボイトに明かすかどうかで揉めていたが、そこへその人物 ニック・ボッシュが現れる。尾行するとリンジー達の前で強盗行為に及ぶジャレッド。
ハルステッドとリンジーは催涙ガスをつかってボッシュを陽動し狙撃する。ボッシュは銃弾に倒れるが、人質にとられていた女性は「この男に夫と息子を人質にとられている」と訴える。
知らせを受けたキムとローマンが女性の家に向かうと確かに住人が連れ去られたような形跡が残されていた。
特捜班はアントニオの元相棒で強盗科の刑事・ジーナを迎え捜査にあたる。
ジーナによればボッシュはコンビで強盗を働いていたらしく、有力な情報源には多額の報奨金も用意されていたらしい。それを聴いたリンジーとボイトはバニーが情報をもってきたのは「報奨金目当て」なのだと察して呆れる。
キムとローマンはボッシュの相棒を探そうとする家庭で怪しげなトラックを発見。特捜班が捜索すると近くの川に車が落ちた形跡が発見される。
消防が呼ばれトラックが引き上げられると中から連れ去られた夫と子供の遺体が発見される。ルゼックとオリンスキーは訃報を知らせに女性の元へ向かうが、やるせない光景にルゼックは言葉をなくし、オリンスキーは犯人逮捕を約束する。
ボイトとリンジーはボッシュの運ばれた病院にやってきて、回復したばかりのボッシュを手荒な方法で尋問。相棒のジャレット・ミコの居場所を吐かせる。
特捜班はジャレッドを捕まえるが、ジャレッドは車を借りる際にバニーに多額の金を握らせて黙認するように指示したことを明かす。
それを聴いたリンジーは母親の愚行に憤る。バニーが事前に犯行を知っていたのだろうと考えたリンジーは彼女の職場に出向き罵倒する。
同じ頃、ジャレッドは雑居房に監禁されていたが他の収監者を殺して服をすり替え、まんまと逃走を果たす。
まさかの失態に責任を感じるトルーディ。ボイトは一般警官も投入し逃走したジャレッドを捜索させる。キムとローマンは街でタクシー運転手を襲った男がジャレッドの特徴と一致、ある場所に向かおうとしているらしいことを突き止める。
ボイトは再びボッシュを聴取し「その場所に住むボッシュの父親の家に金を隠している」と明かす。ジャレッドはボッシュの父親を殺襲って金を奪う気なのだ。
特捜班が現場に向かうと既にジャレッドは金を奪って逃走、特捜班が追跡して逮捕する。
ジャレッドを再びシカゴ署に収監しようとする一行だが、報道陣も駆けつけた面前で件の女性が現れジャレッドを銃で撃ち殺して知った。ニュースでジャレッドの再逮捕をしった女性は「どうしても許せなかった」「悪いとは思わない」と話す。
オリンスキーは訃報を伝えた際、彼女をなぐさめるつもりで「この世には生きる資格のない者もいる」と話したのだが、女性はそれを曲解してしまったのだ。
情報提供者への報奨金支払いを期待していたバニーだが、彼女が事前に情報を知っていたことが「共犯」にあたるとして報奨金支払いは白紙。それどころかバニーを告訴すると言い出す。バニーはアテがハズレて憤慨するが、ボイトは「娘を巻き込んで、俺を出し抜けると思ったか?」と一喝。
いっぽうで、バニーは悪徳高利貸しから借金していたがボイトはその返済を肩代わりしてやるのだった。ボイトは返済の代償に「金輪際リンジーに関わるな」と警告するがバニーは承諾しなかった。
捜査を終えるとアントニオとジーナは飲みに出かける。お互いに離婚を控えフリーになることを知った二人は男女の関係になってしまい…。
第15話 「倉庫の中で」(原題:What Do You Do)
あらすじ&ネタバレ
キムは自分の人生に変化を求め、特捜班への誘いを断ったことを後悔しはじめる。
ローマンにその悩みを打ち明けるのだが、彼には理解してもらえなかった。ふたりパトロール巡回している最中、怪しげな人物をみかけた二人は不用意に後を追いかけてしまい、銃を持った中国人に拘束されてしまう。
ローマンはキムをかばい自分一人で犯人の男と施錠された建物の中へと入っていってしまった。建物の中から銃声が聞こえ、慌てたキムは助けも呼ばずに建物の中へと潜入する。
建物の中では犯人の男と共に、頭に傷を追ったローマンが倒れていた 。
キムはローマンを手助けして脱出しようとするが、中国人の男が立ち上がりキムに襲いかかる。キムも応戦するが犯人は銃を拾いキムに向ける。直後、中国人の男は何者かに撃たれて死亡する。撃ったのはローマンとは別に倒れていた黒人の男。男は混乱した様子で銃をキムに向けるが、キムはローマンを介抱したいと申し出てる。
銃を向けられたままローマンの様子を確かめるキムだがローマンは意識もなく重症な様子。
男・オーブリーは負傷しており、どうやら犯人の男と何かの取引の最中、負傷したらしかった。
男は自分はもう助からないと思い込みキムを人質にとって籠城を決め込むつもりだが、キムはローマンを助けたい一心で彼を説得しようとする。そんななかローマンは気が付き、キムが銃を向けられているのを目にする。彼女を守ろうと警棒を手に取ろうとするがオーブリーに気づかれなぶられる。
銃を向けられたキムは覚悟を決めるが、オーブリーもキムを殺す決心がつかない。キムは決死の覚悟で歩き出しローマンを抱えて建物を出ようとする。
しかし、そこへオーブリーの取引仲間が現れ、タイミング悪くオーブリーは負傷の影響で気を失ってしまう。
仲間のひとりオライオは事件の発覚を恐れてオーブリーもろとも始末しようと考え、もうひとりはオーブリー助けようと考える。ふたりが仲間割れする最中、ローマンの的確な指示をうけてキムはオーブリーの肺気胸を処置する。
そのころ特捜班ではメンバーはスタンガン講習を受けている最中だったが、ルゼックはキムに留守電を残しても応答がないことが気になり始める。
トルーディを経由してキムたちのパトカーの位置を特定、キムたちと連絡がつかないことをボイトに報告する。
キムは無事にオーブリーを救うのだが、直後オライオが発砲。オーブリーともうひとりの仲間を射殺してしまう。キムとローマンはとっさに逃げ出すがオライオは依然あとを追いかける。
ローマンはキムに逃げるよう指示するのだが、それを拒んだキムはオライオと取っ組み合いになる。負傷したローマンには彼女を守ることはできず絶体絶命のピンチだが、キムはとっさにオーブリーの処置につかった刃物をオライオの首に突き立て彼を殺してしまうのだった。
難を逃れた二人の前に、今度は中国人の仲間が現れる。銃撃戦にもつれこむのだが、現場に駆けつけた特捜班が突入しふたりは無事に救助される。
署に戻ったキムは、ひとりで相棒を守り密輸組織を潰した手柄で、トルーディや署長から激励を受ける。
しかし内心恐怖でいっぱいだったキムは後にルゼックの前で泣き崩れるのだった。。。
第16話 「裏切り」(原題:What Puts You on That Ledge)
あらすじ&ネタバレ
シカゴ署・麻薬科の刑事がカルテルに潜入捜査を行っていたが、ある日突然連絡が取れなくなる。
何年もかけた捜査を打ち切って突入するわけにもいかず、署長はかつて潜入捜査を行い裏社会にコネのある刑事=特捜のアントニオに様子を探ってほしいと打診する。
アントニオはふたたび潜入捜査に取り組み、とあるバーでかつての先入先で知り合った男・クーパーと再開する。しかし彼からは中々情報を引き出すことができない。そこで特捜は一芝居うつことにする。
クーパーが店を出たところで強盗(に扮した警官)が彼に銃を向ける、アントニオはそれを助ける芝居をうってクーパーに取り入ることにしたのだ。その目論見は成功する。
いっぽうハルステッドとリンジーは相変わらず特捜メンバーやボイトに内緒で交際を続けていたが、ハルステッドはボイトに隠し事をするのが落ち着かない様子。奇しくもボイトはハルステッドに心なしか強めの当たりで接するようになっており、いつもならリンジーとタッグを組むのはハルステッドなのに、今回はオリンスキーと組むことになる。何か不穏なものを感じるハルステッド。
リンジーとオリンスキーは消息を絶った刑事 リック・マニングの身辺を調査、彼の家で不審な大金がカバンに詰め込まれているのを発見する。
聞き込みによればリックはどうやら”浮気”していたらしいのだが…特捜はマニングがカルテルから金を盗んで殺されたか誘拐されたのだろうと考える。
いっぽうアントニオはクーパーの紹介でカルテルの重鎮・テリーとヴィンスの元へと案内され、薬品工場から薬を盗み出す仕事を請け負う。
アントニオはクーパーたちと工場に押し入るが、そこには既に特捜のメンバーが待機していた。特捜はアントニオたちに薬をわざと盗ませ潜入捜査が上手く運ぶよう取り計らう。
盗みの成功で株をあげたアントニオは組織への加入を認められ、忠誠心のテストとして「裏切り者殺し」を任される。
特捜ではジンの死後(S1ラスト)、長らく技術担当者が不在だったがその後任にハルステッドの従軍時代の同僚のクレイグ・”マウス”・ガーウィッツが迎えられる。
マウスの卓越したIT技術からマニングが”浮気”していたらしい女性が特定される。
「裏切り者」の監禁場所につれていかれるアントニオ、そこにいたのは拘束されたマニングだった。
マニングはヴィンスの金を盗んだと疑われていたのだが、彼はそんなことはしていないと否定。さらに命惜しさに自分が潜入捜査官であると自白するも、ヴィンス達は苦し紛れの嘘だと信じなかった。
アントニオはマニングを殺すまいと時間稼ぎをするがヴィンスに怪しまれ銃を向けられる。そこへ特捜が突入。ヴィンスはためらわずボイトに発砲。腕に命中しボイトは悶絶。銃撃戦に発展する。
アントニオは銃撃戦の最中ヴィンスを刺殺し事件は終結。最後までアントニオを信用していたクーパーだけが彼に失望の目を向ける。
クーパーは証言の代わりに減刑を約束されるが、アントニオの裏切りを許せず「あんた(ルゼック)に話す」とアントニオの顔も見ようとはしなかった。
マニングはなんとか命をとりとめたが、彼が金を着服しようとしたという疑いは晴れていなかった。(おそらく浮気相手の女性からの証言があったのだろう…)
キムとローマンはあるアパートに招集される。州の法律を逆手にとって不法占拠を決め込む男の対応に追われる。その男・フリードマンは、ローマンがかつて勤務していた区画でも有名な要注意人物であり、警官の一挙一動に難癖をつけてふたりを煙に巻こうとする。
ローマンはたまたま署に来ていた消防署のマウチの協力を得て、フリードマンの部屋の立ち入り調査をでっちあげる。部屋に入ると壁に不自然な補修跡が認められ、マウチが壁を引き剥がすと中からビニール詰めの女性の遺体が発見されフリードマンは逮捕される。
ハルステッドは針のむしろに耐えかね、リンジーとの交際のことをボイトに打ち明けようとするのだが、リンジーは「そんなに簡単なことじゃない」と彼を止める。なにか複雑な事情を感じ取ったハルステッドは彼女の希望通り打ち明けることを辞める。
リンジーは仕事の後、モリーズにやってきてドーソンに悩みを打ち明ける(奇しくもドーソンも職場恋愛に悩んでいたからだろう。。)
見どころ:
スピンオフ元の「シカゴファイア」からマウチが客演。トルーディをクルースのZUMBA教室に誘う(「シカゴファイア」S3EP7~8参照)。
クレイグ・”マウス”・ガーウィッツ役にはドラマ「エンパイア」などに出演しているサミュエル・ハント(Samuel Hunt)が客演。マウスはスピンオフ元の「シカゴファイア」にも今後登場します。
フリードマン役にはドラマ「Dr.HOUSE」や「ジーニアス」に出演していた[actor][name]ピーター・ジェイコブソン[nname]([altname]Peter Jacobson[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0414772/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1500095461.jpg”][aactor]が客演。
第17話 「本当の名前」(原題:Say Her Real Name)
あらすじ&ネタバレ
特捜のメンバーたちはシカゴで開かれる貿易会議に備えて、街中の講義グループに潜入調査を行っていた。
ルゼックは環境保護を訴える過激派団体に潜入し、そこでシエラという女性メンバーに気に入られてしまう。ある日、シエラから助けを求めるメッセージが電話に届きルゼックとオリンスキーは彼女の滞在先のホテルへとやってくる。
ふたりが到着すると間もなく、ホテルの上から道路に止まっていた車の上に下着姿の女性が落ちてくる。女性はシエラ、即死だった。
ルゼックはホテルを封鎖しシエラが落ちてきたらしい部屋を捜査。そこには会議に出席予定のアルゼンチンの高官 ファビアン・ソーサが泊まっていた。ルゼックは捜査しようとするがFBI捜査官がやってきてルゼックをホテルの外に追いやってしまう。
捜査に協力しようとしないFBIに憤慨するルゼックをなだめ、ボイトは一時その場を収める。
特捜班はシエラが会議に集まる高官目当てのコールガールだったのではと考えたが、身近に接していたルゼックは彼女がそういうタイプには思えなかった。
キムはルゼックが潜入中にシエラと親密だったのかと誤解し、不安になる。が、ローマンはふたりには何もなかっただろうと慰める。
特捜班は街のコールガールに聞き込みをする。するとシエラが慣れていない様子で客引きをし、ファビアンに声をかけられていたとの証言を得る。
リンジーはインターポールからの情報を得る、それによればファビアンはコールガールを買うことで有名な女好きらしかった。各国で問題を起こしていたが、外交特権を利用しすべてをもみ消しているという。ファビアンに手出し出来ないことにルゼックは憤慨する。
ボイトは強行捜査に乗り出す。移動中のファビアンの車を急襲する特捜班。銃を突きつけ護衛達をひれ伏せさせると、ファビアンを無理やり車から降ろしカーマインの店に連れて行き尋問を始める。
新たに特捜に入ったマウスはファビアンの携帯を解析する。そこにはファビアンのことを脅す内容のメールと、彼がシエラとベッドに入っている動画が残されていた。動かぬ証拠の動画を突きつけられたファビアンは大人しくシエラを買ったことを認めるが、彼女を殺したことは否定する。
ファビアンは動画の存在を隠蔽する代わりに、ボイトに拉致されたことも不問にするよう約束する。
マウスはファビアンのもとに送られたメールの送信主 メイソン・ルドウスキを特定。彼はルゼックが潜入していた過激派団体の先導者だった。
ルドウスキは団体のメンバー達にデモを支持する。特捜はデモ行列の中から闘争しようとするルドウスキを見つけ捕らえる。しかしルドウスキは犯人ではないらしかった。
特捜はファヴィアンに届いた脅迫メールに応じるフリをして要求された金を指定の場所へと運ぶ。
犯人が金を受け取りに来たところを特捜が取り押さえる。犯人はルドウスキの団体の腹心・ポープだった。彼はシエラをダシに使いファヴィアンをハメようと思ったが、現場で揉めて足を滑らせ落ちたのだという。ポープの証言ではその計画を企てたのはシエラ本人だという。
ポープの証言が信じられないルゼックはボイトさながらの脅しを披露。するとポープは証言を翻し自分が突き落としたことを認める。
いっぽうシカゴ署にはハルステッドの兄・ウィルから呼び出しの連絡が入る。ウィルは仕事をクビになりシカゴに戻ってきていた。
しばらくのあいだハルステッドの家に厄介になることになったウィルだが、ある日ハルステッドが帰宅するとウィルは顔に青あざを作っていた。ウィルは「実はお前にまだ話していないことがあるんだ…」と語りだす。。。
見どころ:
ウィル役にはドラマ「シェイムレス」や「ニュースルーム」に出演していたニック・ゲールフース(Nick Gehlfuss)が客演。ウィルはスピンオフもとである「シカゴシリーズ」の「シカゴファイア」や「シカゴメッド」にも出演しています。
第18話 「信頼」(原題:Get Back to Even)
あらすじ&ネタバレ
吹雪の夜、ギャング絡みと思われるトラック襲撃事件が起きる。トラックの運転手は見当たらず、襲った側のギャング2名の遺体が見つかる。トラックの荷台には料理用のソースの中に袋詰された大量の麻薬が隠されていた。
殺されたギャングの男はギャングの新入りらしく、自宅を捜索すると一緒に暮らしていた幼い妹と、部屋からはボイトの名刺が見つかる。
ハルステッドとリンジーはボイトの関与を疑うがボイトは否定する。ボイトは殺された男と一緒に行動していたらしいチャールズ・グレイという男が怪しいと睨むのだが。。。
ボイトは懇意にしていた弁護士のミッチェル・ポストに会いに行く。ポストは問題児の更生に関わっており、担当であったチャールズに「困ったことがあれば相談しろ」とボイトの名刺を渡していたらしいのだ。
ボイトは殺された男たちに見覚えはないかと訪ねるがポストには心当たりはないという。ポストの言葉を信用したボイトはチャールズは事件には無関係だと断定。しかしその理由を説明しないことにハルステッドとリンジーは疑問を抱く。
マウスの協力を得てギャングの取引場所を割り出した特捜メンバーは現場に向かう。工場から出てきたギャングメンバーらしき少年を取り押さえ工場の中に入るが、少年たちは慌てて外に出ようとする。直後工場の中から出火、ドアは自動ロックされ、少年たちとともに特捜メンバーは中に閉じ込められてしまった。
ハルステッドは通気口から外へ飛び出し施錠を解除、なんとか大事を逃れる。
少年たちの証言によれば、殺されたギャングの男たちは取引場所で待機するはずだったが、何故か彼らは持ち場を離れトラックのそばで死んでいた。
どうやら別の組織と手を組んでギャングを裏切り、麻薬を奪う算段だったらしい。
ハルステッドは焦って行動し危険を招いたことをボイトに謝罪。するとボイトはチャールズが自身の情報屋の息子だと明かす。ハルステッドは「知り合いの息子だから信用するのか?」と問うがボイトは「オレは信用する」と断言する。
チャールズが大型トラックの免許を持っていたことから、ギャングに脅されて逃走用のトラック運転手として駆り出されたのだろうと考える。
ハルステッドはボイトの独断に納得が行かない様子だがリンジーに諭され、なんとか折り合いを付けようとする。
オリンスキーとアントニオはトラックの運転手の家を捜索、すると庭のシェルターの中に身を隠していた運転手を発見する。
運転手は金欲しさにギャングの取引に加担して麻薬の運送を請け負っていたらしいのだが、今回の取引にはメキシコ人の用心棒が着いてきたらしくその男がギャング2名を射殺したのだという。
運転手の話によればその用心棒はチャールズのことも依然置い続けているという。
トルーディは殺された男の妹の面倒をみていたが、幼い彼女にはヤク中の叔母しか身寄りが残されていなかった。そんな人物に幼い少女を引き渡すことを躊躇したトルーディは少女を叔母から取り上げ、児童福祉施設へと通報する。
特捜班のジムとして働いていたナディアは警官を目指し勉強していたが、遂にトルーディーのお許しが降りてキムとローマンと一緒にパトロールに出ることを許される。キムとローマンはナディアをパトカーに残して、通報のあった家にかけつける。すると家の中には拘束された住人の姿があった。
いっぽうで家の裏口から覆面の男たちが逃げ出すのを目撃したナディアは独断でパトカーを走らせ犯人たちを牽制する。しかしそれは逆効果、犯人たちはパトカーに向けて発砲。
騒ぎを聞きつけたキムたちが駆けつけ犯人は拘束され、ナディアもなんとか無事だったが独断の行動で問題を起こしたことでナディアは署長直々にお咎めを受けることになってしまう。。。
ナディアは署長に怒鳴られたことでショックを受け落ち込むが、リンジーは彼女の勇気ある行動を賞賛する。リンジーの励ましを受けたナディアは「シカゴ警察の警官になりたい」と意志を固める。
チャールズが用心棒に追われて命を狙われていること、さらにハルステッドはチャールズがギャングに正式に加入していたらしい証拠もみつけ、ボイトはポストの証言が嘘だったのでは?と疑い始める。ポストによればチャールズは更生したらしかったが、どうやらチャールズは更生などしていなかったのだ。
ボイトはポストが正直に離そうとしないことに腹を立て恫喝する。
するとポストは負傷したチャールズを匿っていることを告白する。ボイトはハルステッドに頼んで医者で彼の兄であるウィルを呼びつけ内密に手当させる。
チャールズは母親を人質にとられ無理やりギャングの仕事をさせられたと証言。
ポストの家で治療が行われるなか、チャールズを追ってきた用心棒たちが急襲してくる。
ウィルはチャールズをつれて地下室に逃げ込み、ボイトとハルステッドは用心棒達を応戦する。用心棒はウィル達の隠れた地下室に逃げ込むが追ってきたボイトによって撃ち殺される。
ボイトはチャールズがやり直せるだけの金を彼に託す。そこまでしてくれる事を不思議におもうチャールズだがボイトはそれには答えなかった。