【海外ドラマ】ジーニアス 世紀の天才 アインシュタイン 全10話 ネタバレ&まとめ レビュー

ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン 第1話

第4話 “Chapter Four”

ジーニアス 世紀の天才 アインシュタイン ジーニアス 世紀の天才 アインシュタイン

あらすじ&ネタバレ

過去(1905年)

アルベルトは特許局の事務の仕事をしながら、彼にとっては退屈意外の何モノでもなかった。
娘リーゼルの死後、アルベルトとミレヴァの間には第2子となる息子・ハンスが誕生していた。事務の仕事をしながらも論文を考案していたが一向に取り合ってもらえず憤るばかり。そんな彼をミレヴァは熱心に支えアルベルトの論文を最高のものへと完成させる。
そのかいあって論文は一般に公開されるがアルベルトが期待していたような反響を得ることはできず、ふたたび煮詰まってしまうアルベルト。

アルベルトは仕事をしながら新たな論文を書くには、「仕事の負担を減らさなければならない」と考え、仕事を斡旋してくれたグロスマンに口利きしてもらい友人のベッソを同じ職場に迎え入れ、自分の仕事の負担を軽減させようとする。
ベッソはウィンテラーの次女と交際を続けていたが、アルベルトに仕事を斡旋してもらったことを聴くとウィンテラーの表情は曇る。それでもマリーは「アルベルトは優しいのよ」と彼を庇うのだった。

ミレヴァの両親はアルベルトと同居しハンスの面倒を見ていたが仕事で故郷セルビアへと帰ることになってしまう。論文を書きながら子育てはできないと嘆くミレヴァ。アルベルトは代わりに自分の母親を家に招くのだが、ミレヴァのことを嫌っているアルベルトの母親との同居に彼女は一抹の不安を覚える。

アルベルトは「分子」の存在を証明する論文をかき上げ発表するも、またしても思ったような反響は得られない。それでも彼は諦めず3つ目の論文を書こうと躍起になる。

ミレヴァの不安のとおり母親と彼女は反りが合わず衝突、さらにアルベルトは女たちの喧嘩には干渉しないとばかりにミレヴァをかばおうともしない。
アルベルトはミレヴァの苦労をよそに、ベッソの協力を得て新たな論文への足がかりをつかむが、自分のあずかり知らぬところでアルベルトが前進していることを知ったミレヴァは複雑な心境に苛まれてしまう。

しかし3つ目の論文でも思ったような反響を得られなかったアルベルト、彼のもとにある知らせが届く。
ウィンテラー家の息子のひとりユリウスは脅迫障害に悩まされた挙句、母親を撃ち殺し自身も自殺してしまったというのだ。ふたりの葬儀に参列したアルベルトはマリーとひさびさの再会を果たす。失意のウィンテラーに「良い父親になる」よう諭されるアルベルト

彼が家に帰るとミレヴァには我慢の限界が訪れていた。アルベルトの母親からのいびりに耐えきれなくなったミレヴァは不満を漏らすが、すると母親もミレヴァを罵り始める。彼女を侮辱されたアルベルトは母親を家から追い出そうとするが、去り際に「ミレヴァが幸せにしてくれると思っているならみじめな人生を送ることになるわよ」と吐き捨て母親は去っていった。

アルベルトはベッソの協力を得て4つ目の論文を書きあげるが、論文への謝辞に記されたのはベッソの名前だけでミレヴァの名前は書かれていなかった。自分も論文に多大な協力を下にもかかわらずアルベルトに軽んじられていると感じたミレヴァは失望してしまう。

しかし4つ目の論文にしてアルベルトは物理学の権威 マックス・プランクに「天才」だと認められることになる。

見どころ:

アルベルトの青年期よりも更に過去1890年代が並行して描かれ、かの有名なキュリー婦人が「放射能」を発見する。女性が科学者として認められるのが難しい時代、キュリー夫妻とアルベルト夫妻が対比されて描かれている。

第5話 “Chapter Five”

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あらすじ&ネタバレ

過去(1910年)

アルベルトとミレヴァの間には次男のエドゥアルトが誕生していた。アルベルトは念願かなって大学講師の職を手に入れたが、ミレヴァとの夫婦仲は徐々に冷めていっていた。

アルベルトの提唱した「相対性理論」は学会でも注目を浴びアルベルトの科学者としての脚光をモノにし始める。オーストリアの由緒ある大学に講師として迎え入れられることになったアルベルトは、そのポジションを得るために信じてもいない「宗教家」を名乗るようになる。

アルベルトたちはプラハに移り住むが、科学から遠ざかる一途のミレヴァには不満が募っていた。さらにアルベルトが他の女性に興味を示すようになり夫婦の間は更に冷えていった。

アルベルトは学会のパーティーに参加し、キュリー婦人と出会うことになる。夫を亡くし他の男性と関係を持ったことから婦人は学会でも白い目で見られるようになっていたが、アルベルトはそんなことは気にもとめず、婦人と親しくなり科学の話に明け暮れるようになる。
アルベルトはミレヴァがキュリー婦人に憧れていることを伝え彼女を褒めるのだが、それに反してミレヴァはアルベルトの浮気を疑い、ふたりの想いはさらに行き違うようになっていく。

ミレヴァを避けるようになったアルベルトはベルリンに住む親戚の家に身をよせた際に、いとこであるエルザと男女の関係を持ってしまう。しかしお互いに子供を持つ身であるふたりはそれ以上に関係を進めることは踏みとどまった。

いっぽうでミレヴァは心労から子育てに専念できなくなりはじめ、そのスキをついてエドゥアルトが火遊びに興じ家が火事になりかける。ミレヴァを不憫におもったアルベルトは妻子を連れてキュリー婦人の住むスイスへ休暇に出かけることにする。
キュリーは噂されていた自身の不倫をアルベルトに告白し、アルベルトとミレヴァがうまくいかないであろうことを暗に諭すのだった。

ドイツの物理学者 フリッツ・ハーバーはアルベルトの噂を聞きつけ彼をドイツの大学に招き入れようと考える。しかし彼の同僚であるフィリップ・レーナルドはアルベルトに嫉妬心を燃やすのだった。。。

フィリップの思いとは裏腹にドイツのプロイセンアカデミーはアルベルトを正式にドイツに招く書状を認める。それを受け取ったアルベルトは悩んだ末に、ドイツに戻ることを決意する。

見どころ:

アルベルトの次男 エドゥアルト・アインシュタインの青年期(1932年)、彼が精神的な病に悩まされている様子が並行して描かれる。精神を病んだエドゥアルトはアルベルトのことをひどく憎むようになっていた。

第6話 “Chapter Six”

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あらすじ&ネタバレ

過去(1913年)

アルベルトは自身の研究に不可欠である天文分野の新星 エルヴィン・フィンレイソン=フロイントリヒとタッグを組んであ新たな論文に取り掛かっていた。
いっぽうで依然冷え切ったミレヴァとの夫婦関係に悩むアルベルト、彼がドイツの大学へ移ることを勝手に決めたことにミレヴァは腹を立てる。科学者としての地位が認められ始めたアルベルトと家庭に缶詰にされたミレヴァの見解は離れていくばかりだった。

ドイツに移ると、帝国主義のアルベルトの同僚に「中東生まれ」であることを揶揄されてしまうミレヴァ。エルザはそんな彼女を庇い、ミレヴァも彼女の優しさに感動する。アルベルトが浮気している相手だとも知らずに。。。
いっぽうでミレヴァはアルベルトの大学に同郷の男性ウラジミール・ワリチャクに惹かれ始めてしまう。

アルベルトは多額の費用がかかる研究の許可を大学に求めるが、彼に懐疑的なフィリップ・レーナルドは猛反対し費用の捻出を拒む。するとエルザは自身のコネをつかって出資者を募り実業家 グスタフ・クルップを紹介する。

しかし彼との不倫が噂になることを危惧したエルザはアルベルトとの逢瀬を辞めようと決意する。同じ頃、ミレヴァはアルベルトとエルザの浮気に感づく。憤慨するミレヴァを友人が慰め、彼女は仕返しにワリチャクと浮気しようとするのだが途中で尻込みしてしまい結局関係には至らなかった。

ミレヴァはそのことをアルベルトに明かし自身への愛を確認しようとするが、アルベルトの心は既に彼女から離れていた。彼に正式に離婚を申し入れられたミレヴァだが、頑なに離婚を拒む。
アルベルトは同僚の手を借りてミレヴァに宣誓書を送りつけサインさせようとする。そこにはまるでアルベルトの執事にでもなるかのような要求が並べられており、ミレヴァは更に憤慨する。

アルベルトは無理難題を押し付ければミレヴァが離婚に応じると考えたのだが、彼の思い通りにさせることを許したくないミレヴァはその要求を飲み込み離婚しないことを突きつける。事が思ったように運ばなかったことに憤慨するアルベルト。

さらにミレヴァは一度は断ったワリチャクとの関係を再会させる。
もともとワリチャクはアルベルトの論文に穴があることを警告しやってきていた。穴のある研究に多額の費用を費やせばアルベルトの信用は地に落ちると危惧したからだ。それを聴いたミレヴァはそれをアルベルトに知らせ彼の信頼を少しでも取り戻そうと考えるのだが、もはやアルベルトは彼女の言葉に耳を貸そうとはせず彼女を部屋からたたきだしてしまった。

フロイントリヒは件の研究のためロシアへと赴くが、時を同じくしてロシアとドイツが戦争を始めてしまう。
無防備な状態で敵地に飛び込むカタチとなってしまった一行。フロイントリヒたちはスパイとしてロシア軍に捕らえられてしまい、そうこうしている間に彼らが研究のため観測する予定だった日食の時が過ぎてしまう。

事態を察し焦ったアルベルトは両政府に掛け合いフロイントリヒの釈放をとりつけるが、必要な研究結果は得ることができなかった。
ミレヴァは「それでよかった」と嘲笑する。ミレヴァがそのことを黙っていたことに憤慨するアルベルト、ミレヴァは彼の破滅を何処かで望んでいたと笑い、さらにそんなことを願うようになった自分に自己嫌悪する。

ついにアルベルトとの生活に限界を感じたミレヴァは二人の息子を連れて家を出てスイスへと向かう。
息子たちを連れて行かれることに焦ったアルベルトは止めにやってくるが「何もかもは手に入らないわ」と告げると彼女は息子たちとともにドイツを後にする。自分が望んでいたことなのに突如訪れた家庭崩壊に泣き崩れるアルベルトだった。。。