ブルーレイ&DVDが5/4に発売になった「 スターウォーズ/フォースの覚醒 」購入したのでレビュー記事をば書きたいと思います。
昨年公開された、誰もが知る大ヒットシリーズの新編ですが劇場公開時のネット上での批評は散々なモノばかり…実際のところどうだったのか、視聴&レビューしてみようと思います。
激しくネタバレを含みますので、まだ観てない方はご留意くださいね。
スターウォーズ/フォースの覚醒 をみる前に
ご存知のとおり、スターウォーズはシリーズ作品なわけですが、ボクの周りにも「1作も見たことがない」って人が、案外いるんですよね。
全作品みたボクからすると「は?マジかよ?」って思うんですがSF作品って興味ないひとはトコトン観ないのかもしれないですね。
スターウォーズシリーズ作品はメッセージ性というか政治的、思想的なエッセンス見たいなものが映画のなかにチラホラとちりばめられていますが、かといって小難しく感じるような見せ方はしていません。
どちらかと言えばわかりやすい、雑な言い方をすればベタ、稚拙?ぐらいに思えるわかりやすさがあると思います。
キャラクターのデザインなども愛らしかったり、インパクトがあったり、そういうのも相まってとっつきにくさは無いはずなのですが、本作「 スターウォーズ/フォースの覚醒 」は前シリーズを見ていることが前提じゃないとストーリーや設定がわかりずらい部分が多くシリーズ初見の人にはわかりづらいかも?と感じました。
この「フォースの覚醒」はエピソード7と題されているようにシリーズ7作目かつ、時系列的にも7つ目のお話になっています。
時系列的に、というのは初期3部作はエピソード4〜6、後期三部作が1〜3というようにいったんお話が過去に遡って制作されています、初期3部作はルーク・スカイウォーカーという主人公をメインに描かれ、後期3部作は時代を遡りルークの父親のアナキン・スカイウォーカーをメインに描かれています。
つまり本作はアナキン、ルークのお話につづく形で描かれているのです。
前シリーズ作品を見ていないひとは、ぜひシリーズ作品(とくに初期3部作のエピソード4〜6あたり)をおさえてから観ることをオススメします。
(といっても全作品みるのは、なかなかの労力ですが…)
ちょっと詳しめの あらすじ①
エピソード7のおはなしは、惑星ジャクーという砂漠の星からスタートします。
エピソード6でダースベイダーら暗黒卿たちが率いる帝国軍が、正義のジェダイ・ルークたちによって壊滅させられ、宇宙に平和が戻ったかにみえました。
が、帝国軍の残党は「ファースト・オーダー」と名前を変え、宇宙の支配を目論んでいます。
帝国軍に対抗していた反乱軍も未だ彼らと戦っていますが、とある事情からルークが姿を消し、その後は反乱軍は劣勢におちいります。
反乱分子を殺し、ルークを見つけ出して捉えるためファーストオーダーは宇宙中の反乱軍の残党を追い立てているのです。
惑星ジャクーに潜んでいた反乱分子、ポー・ダメロンもそのひとり。
彼はルークの足取りをつかむカギである「地図」の一部を隠し持っていましたが、それを奪いにきた暗黒卿に捕まってしまいます。
住民を殺し、ポーを捉えたもののポーは地図を持っていませんでした…。
なぜなら、彼は捕まる前に子飼いのドロイド「BB-8」(ビービーエイト)にカギを持って逃げるように指示していたからです。
ポーはファーストオーダーの本拠地に連行され、BB-8は「地図」を持ったまま助けを求めて砂漠をさまようことになります。
さまよう先で出会うのがこのお話の主人公(?)・レイです。
レイはジャクーに住む女の子で、幼いころに生き別れた親が戻ってくると信じて、スクラップ回収の仕事をしながらジャクーでホソボソと生活しているのでした。
レイは偶然、砂漠で現地民から追い剥ぎにあいそうになるBB-8を助けます。なついてしまったのか、「ついてこないで」と鬱陶しがるレイにBB-8はくっついていきます。
同じ頃、ポーが囚われたファーストオーダーの本拠地では、ひとりの人物がポーを救い出します。
ファーストオーダーの手足となって働く兵士・ストームトルーパーのひとり「フィン」です。
フィンは、有無をいわさず殺し奪うファーストオーダーのやり方に違和感を感じ、ポーを助けるべきだ、と行動にうつしたのでした。
宇宙船でなんとか本拠地を逃げ出したポーとフィンですが、「地図」をもったBB-8と合流するため、再びジャクーへ向かう途中で、追手からの攻撃をうけ砂漠に不時着します。
フィンは砂漠で目を覚ましますが、ポーは落ちた宇宙船から脱出できなかったのでしょう…砂漠の流砂に宇宙船ごと飲み込まれてしまいます。落胆したフィンはひとり近くの街を探してさまよいます。
たどりついた街で偶然、レイとBB-8に出会うフィン。
そこへ追ってきたファーストオーダーの魔の手が迫ります…!
ちょっと詳しめの あらすじ②
追手から逃げるため近くにとめてあったオンボロ宇宙船を盗んで逃げるフィンとレイ(とBB-8)。
追手からはうまく逃げ切れたものの、別の大型宇宙船にロックオンされオンボロ宇宙船ごととらわれてしまいます。
敵が乗り込んでくる!と身構える二人。
そこに乗り込んできたのは…ハリソン・フォード演じるハン・ソロと相棒のチューバッカ(愛称:チューイ)でした!
ここでハン・ソロがひとこと「チューイ、帰ってきたぞ」。
そう、フィンとレイが盗んだこのオンボロ船はハン・ソロが過去に乗っていた宇宙船「ミレニアム・ファルコン」だったのです!
過去作ではハン・ソロはいろんな人達の恨みを買って追われているトラブルメーカーでしたが、白髪交じりになった本作でもそこは相変わらずなようで、フィンとレイを巻き込んで、更に追われるハメになります。
併せて、BB-8と「地図」を反乱軍に返すためにソロの古い友人を訪ねて惑星タコダナへ向かいます。
緑と水に潤された美しいタコダナで1000年以上酒場を営むマズ・カナタに助けを求める一行。
そこでレイは、ルークが遺したライトセイバーに触れ自身の過去の幻影を観ます。レイが探しているもの、フォースがそれを導いてくれる、とマズに諭されますがレイはそれを受け止めることができません。
そこへ再びファーストオーダーが攻め込んできます。そこにはポーを連れ去った暗黒卿の姿も…。
その時、何処からともなく反乱軍も現れファーストオーダーを撃退しますが、暗黒卿はBB-8を捕まえる代わりに、レイを捉え連れ去ってしまいます。
焦るフィン。
ファーストオーダーを追い払い、反乱軍の飛行機から降りてきたのは、すっかりシワクチャになったレイア姫でした!
(エピソード4〜6に登場するヒロインでルークの双子の妹)
エピソード6でハン・ソロと結ばれたはずでしたが、この時ふたりは久々の再開を果たした様子。
そしてソロから衝撃の一言が。
「あいつを見た。ー 俺たちの息子がここにいた。」
だれのこと?
実は、レイを連れ去った暗黒卿こそソロとレイアの息子カイロ・レンだったのです。
レン(ラストネームが違うので改名したのか?)はルークの弟子としてジェダイを目指しますが、途中でダークサイドへ堕ちてしまったのです。同じく暗黒面へ落ちたダースベーダー(ルークの父)を崇拝し、ファーストオーダーに身をおいているのでした。
そのことから、責任を感じたルークは地図に手がかりを残し、身を消した、ようです。
いっぽう、助けに入った反乱軍の中にもう一人注目すべき人物が。
死んだと思われていたポー・ダメロンが生きていました!
ちょっと詳しめの あらすじ③
囚われたレイを尋問するレン。
レンはどうやらレイの中にフォースの資質を見出したようです。
自分がそうであったように、ダークサイドへレイを誘いますが、レイもフォースの片鱗をみせ、レンのそれに抗います。
そのころ、反乱軍とソロ、フィンたちはレイを取り戻しファーストオーダーの巨大兵器「スター・キラー」を破壊するため作戦をたてます。
このスターキラーは過去作に出てきた惑星形兵器「デススター」よりはるかに巨大なシロモノです。
フィンは自分がストームトルーパーだったことを明し、それを活かしてソロ達と敵の本拠地へ潜入、スター・キラーを破壊することを計画します。
捕まったレイはレンの隙を見て逃げ出します。
この時にはすでにフォースを使ってストームトルーパーを催眠術にかけたりすることが出来るようになっています。
潜入したフィン達と合流し、スター・キラーに対して反乱軍も総攻撃を開始します。
そこで、一刻も早く敵地を脱出したいフィン達の前にレンが現れます。
ソロとレン、親子の対峙シーン。
エピソード6で描かれたルークとアナキン(ベーダー)を彷彿とさせる吊橋上での対峙シーンが描かれます。
ソロはダークサイドから息子を救い出したいと願い訴えますが、息子にはその思いは届かず…レンのライトセイバーがソロを貫きます。
アナキン(ベーダー)は死ぬ間際、最後の最後で改心し親子の絆を取り戻しますが、ソロとレンはその逆。
ソロは絶望とも失望ともとれる悲痛な面持ちで最後の時を迎えます。
ソロが殺され、激高したレイ。
その時、反乱軍の攻撃でスター・キラーが崩壊しはじめます。
脱出するフィンとレイ。
その後を追うレン。
野外で対峙し、フィンとレンがライトセーバー戦になります。
が、フィンはレンにバッサリ切られてしまいます…。
フィンの持っていたライトセーバー(ルークの遺品)を奪おうとするレン。
それをレイがジェダイの力(サイキックみたいに物を操る力)で奪い返します。
レイとレンのライトセーバー一騎打ち。
レンは、フォースの使い方を教えてやる、とダークサイドへ誘います。
が、レイはこれをはねのけレンの顔面をバッサリ。
同じ頃、反乱軍がスター・キラーを破壊。
レンとレイのいる場も地割れに見舞われ、これを機にレイはフィンのカラダを担いで反乱軍の宇宙船へ逃げ込みます。
タコダナに帰り着き、喜びに湧く一行。
連れ帰ったフィンはかろうじて心拍があるようです。
なんとも言えない表情のレイをハグするレイア姫。
言葉はかわさずともソロの死を受け止めているようでした。
敵を倒し一段落した反乱軍一行。
それまで反乱軍の船の中でずっと停止していたR2-D2が、時を待っていたかのように急に起動します。R2-D2はBB-8の持っていた「地図」と対になる残りの「地図」を持っていたのです。それらを使いルークの居場所を特定します。
ルークの遺品であるライトセーバーを持ち、レイとチューイ、R2-D2がルークの元へ向かうことに。
とある星にたどり着いたレイ達。
小さな孤島に降り立ち、その頂上に向かうとある男が立っています。
ルーク・スカイウォーカーその人です。
レイがルークにライトセーバーを手渡すシーンで本作は終了します。
初見の感想
んー…言われてるほどヒドイかなぁ…?
って感じです。
冒頭にも書いたとおり、伏線回収みたいなところが散見されるのでまったくのシリーズ初心者には「?」な部分が多いかもしれません。が、シリーズファンが観るには十分良い作品だったように思えるんですけどねぇ…。
どぎつい批評では「大金をかけたお遊戯会」なんて揶揄されてて、「言い過ぎだろ…」と思いました。
戦闘機群がスター・キラーを破壊するシーンなんかは、過去作でデス・スターを破壊したシーンをオマージュしてるような感じがしてゾクゾクしましたし、ソロの息子が出てきたことにもワクワクしました。
惑星ジャクーの荒廃した砂漠は過去作に出てくる惑星タトゥイーン(アナキンの故郷・ジャバ・ザ・ハット等の住処)を彷彿とさせましたし、逆に緑豊かな惑星タコダナはキーラ・ナイトレイが演じたアミダラ姫の故郷・惑星ナブーを思わせます。
過去作がフィードバックしていくる描写が点在しているので、シリーズファンは見ているだけでも「あっ!あっ!」って楽しめる要素があります。
酷評しているファンはもっと複雑なストーリー構成を望んでいたのかな?
あんまりやりすぎるとわかりづらいSF作品になっちゃう気がするので、これくらいの仕上がりが良いと思います。個人的には。
しいて言うなら目新しいクリーチャーデザインが少なかったのが残念でしたかね。
BB-8のフォルムは斬新でしたが、それ以外ではソロの船を襲った怪物・ラスターぐらいでしょうか。
配役についてのアレコレ
配役について。
個人的にはレイ役の[actor][name]デイジー・リドリー[nname]([altname]Daisy Ridley[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm5397459/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/05/daisy-ridley-5d804.jpg”][aactor]さんがめちゃカワだと思います。日本人が好きな少女的な可愛さというより、独り立ちしてる感のある女性の魅力。力強さもあり、でもBBAじゃない感がすごくいいです←
画像検索で出てきたコレとかすっごいイイ…(゚A゚;)ゴクリ
次にフィン役の[actor][name]ジョン・ボイエガ[nname]([altname]John Boyega[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm3915784/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/05/20160121073534.jpg”][aactor]氏。
演技自体はとくに良いとも悪いとも感想がない。。
汗をかいて必至に叫んだり走ったりするシーンが多い気がしたが、その必至な感じはわざとらしくなく好印象。
過去作でもジェダイのひとり「マスターウィンドゥ」や、ランド・カルリシアン役に黒人の俳優が登場しているが、今回のフィンぐらいのメインかつヒロイックな配役に有色人種が起用されていたのは、時代の流れというのか…。
少なからずそういう配慮があったのでは、と勘ぐらずにはいられない。
あと、なんといってもカイロ・レン役の[actor][name]アダム・ドライバー[nname]([altname]Adam Driver[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm3485845/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/05/1492259876.jpg”][aactor]。
すんごい面長。
ちょっとイケメンなマリリンマンソンである。
32歳の割に、もうちょい若く見えますが、レンを演じるには若干の役不足感を感じました。
ソロの最後にまつわるシーンにはすごい葛藤がつきまとうと予想できますが、案外あっさり描かれちゃってるんですよね。
見た目が若いせいもあって、レイを弟子にしようとするあたりにも違和感が…。
ほかにも、一瞬しか出てきませんでしたが気になった役者さんが。
反乱軍の一員として登場する彼。
海外ドラマ・HEROESで心を読む能力者・マット・パークマンを演じた[actor][name]グレッグ・グランバーグ[nname]([altname]Greg Grunberg[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0342399/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/05/8eb6ae7acfca861b09872ea140d14118.jpg”][aactor]氏。
おなじく反乱軍の一員。
映画・X-MENではカラダから針を出すミュータント、海外ドラマ・LOSTでは東洋人のマイルズを演じた[actor][name]ケン・レオン[nname]([altname]Ken Leung[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0504962/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/05/75c9ca5f6f0f9ee7e5152876291a8edb.jpg”][aactor]氏。
海外ドラマも好きでよく見るので、知った顔が出てくると「あっ」て声が出ちゃいます(笑)
あとがき
[rating]
ボクは言われてるほど悪い出来じゃないと思いました。
シリーズファン向けに作られているところ、布石要素が多くて少し気が散る、ってところがマイナス評価でしょうか。ただ、シリーズを通して観るならその布石、伏線こそが生きてくるわけで。
次回作を期待したくなるには充分に、楽しめる作品だと思います。
本作ではフィンは目覚めずに話が終了しますが、今後の作品でフィンは再起して登場するのか?
レイはフォースを会得しジェダイになるのか?ソロはホントに死んじゃったの?
なにより、レイがルークに手渡したライトセーバー…。
歳を経たルークが再びライトセーバーを振るって戦うシーンが描かれるのか…?
すでに今年の2月からエピソード8の制作は始まっている模様。
日本での公開は来年2017年の12月だそうです。
ん〜待ち遠しい限り…!!
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