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【映画レビュー】ソーセージパーティー を観てきた

11月4日に上映がはじまったCGアニメ映画「 ソーセージパーティー 」を観てきたので感想をレビューしてみます。子供には見せられない、お下劣ピクサー風・R指定アニメと銘打っていただけあってサイコーに下品でした!

「アニメ」だからって子供向けと思うことなかれ、かんっぜんにお子様には見せられないシロモノです。笑

ソーセージパーティー とは

2016年制作・公開、アニメ作品というかたちをとっていますがR指定の大人向け作品。
食材や日用品といったスーパーマーケットの陳列棚に並ぶ商品達がひとつひとつキャラクターとなって織りなすコメディ。

ぱっとみ、「ファインディング・ニモ」や「トイ・ストーリー」でおなじみのピクサースタジオっぽい画風(といってもCG)ですが、制作会社はまったく別。
敢えて子供向けなピクサー風に仕上げて、中身は下品極まりない、っていうギャップを狙ったんでしょうね。

スーパーマーケットに陳列された食材たちが人間たちに反逆する様を描いた、R指定の大人向けコメディアニメ。

「スモーキング・ハイ」「ネイバーズ」のセス・ローゲンが製作や脚本、声の出演を手がけた。郊外のスーパーマーケットで、お客に選ばれ、買われることを夢見て毎日陳列されている食材たち。ソーセージのフランクは、恋人であるパンのブレンダと結ばれ、ホットドッグになる運命が待っていると信じていた。2人揃ってカートに入れられ、ついに夢が叶う時が来たと喜ぶ2人だったが、カートにアクシデントが発生し、スーパーマーケットに取り残されてしまう。絶望する2人だったが、食材としていずれ人間たちに食べられてしまう運命にあったことを知り、アクシデントのおかげで命拾いしていたことに気付いたフランクとブレンダ。やがて食材たちは、人間への反撃を始める。

監督は「マダガスカル3」のコンラッド・バーノン、「劇場版きかんしゃトーマス」シリーズのグレッグ・ティアナン。ローゲンのほか、クリステン・ウィグ、ジョナ・ヒル、エドワード・ノートンらが声の出演を担当。

映画.com より

登場キャラクター

フランク(ソーセージ)

パック詰めされたソーセージ。
となりの棚に並ぶホットドッグバンズ(パン)のブレンダに挟まれるのを心待ちにしている。

ブレンダ(ホットドッグバンズ)

ホットドッグバンズでフランクの彼女。
パック詰めされているので、いつの日かフランクを挟むのを心待ちにしている。

カール(ソーセージ)

フランクと同じパックに詰められているソーセージ。
ほかのソーセージよりも短い規格外の形をバカにされている臆病な性格。

テレサ(タコス)

お話中盤でブレンダを助けるタコス。レズっ気あり。

サミーベーグルJr(ベーグル)

フランクとブレンダと行動をともにするベーグル。
元々並んでいた棚で隣同士のカリーム(後述)とは犬猿の仲。

カリーム(ラバシュ/ナンみたいなもの)

フランクとブレンダと行動をともにするラバシュ(ナンの一種みたいなやつ)。
元々並んでいた棚で隣同士のサミーベーグルとは犬猿の仲。モチーフ的には中東系の人物をイメージしてるっぽい。

ドゥーシュ(ビデ)

女性用の携帯用ビデ。
女性の股間につっこまれる日を待ち望んでいたが、とある事件が起きたことでフランクを恨み復讐に燃える鬼と化す。

あらすじ

舞台はとあるスーパーマーケット。
商品たちは毎朝、歌を歌いながら開店を祝い、神様(人間のこと)に購入されて店の外の世界へ行くことを全ての商品たちが待ち望んでいる。
店の外の世界は素晴らしい幸せが待っている天国のようなところ、言い伝えられているからだ。

とある日、店から購入されたハニーマスタードが返品されて棚に戻ってくる。
一度買われて店の外の世界を知ったハニーマスタードは、ショックな体験をしたようで錯乱状態。「外の世界は天国なんかじゃない!」と必死に訴えるが誰も聞く耳をもたない。

ソーセージのフランクとパンのブレンダは外の世界いつか挟み挟まれの関係になることを待ち望んでいた。
そんな彼らも、いよいよ購入される時が訪れ、喜ぶ一同。例のハニーマスタードも再びカートに入れられるが、「もう店の外には戻りたくない!」とカートから飛び降り自殺を図る。
フランクとブレンダは彼を必死に止めようとするが、カートから落ちてマスタードは割れてしまう。すべって他のカートとぶつかり散らばる商品達は、踏み潰されまいと床を逃げ惑う。

いっしょに床に落ちてノズルが折れてしまったビデのドゥーシュは「こうなったのはフランクのせいだ」とフランクに恨みを晴らそうと彼を探す。
フランクやブレンダは元の商品棚に戻ろうと、途中で出会ったサミーベーグル.Jrとカリームを連れて店内を冒険することに。

いっぽう、人間に購入されていった商品達は悲劇にみまわれる。
幸せな外での生活が待っていると思っていた食材たちだが、「料理」の名のもとに皮を向かれ、焼かれ、裂かれ、レンチンされる食材たち。悲鳴が飛び交うなか命からがら逃げ出したソーセージのカールは、なんとか店の棚に帰ろうとするのだった。

フランクは冒険する中で、外の世界の真実を知ってしまう。他の商品たちにも警告するため店内で証拠をさがすことに…。
証拠探しに奮闘するフランクに愛想を尽かしたブレンダはフランクと離れてしまうが、その隙を狙ってビデに狙われる。それを助けたのがブレンダを気に入ったレズっ気タコスのテレサ。彼女の助力でなんとか元の棚にもどれたブレンダ。

フランクは店内で証拠となる「料理本」を発見する。その中には食材たちがあの手この手で切り刻まれ人間たちに食べられる様子が描かれていた。
店内の商品たちに真実をしらせようと店内放送を通じて呼びかけるが、あまりの真実に商品達は耳をかさない。奮起しない彼らをフランクは罵倒する。

ふたたび開店の時間を迎え、棚に戻ったブレンダが人間に購入されそうになる。
フランクはそれを必死で止めようとするが、力足らず…そこにやってきたのはカール。彼は店の通気口から購入済みの仲間たちを連れて戻ってきたのだった。

カールの力を借り、ふたたび商品たちを説得することに成功したフランクはブレンダを救い人間たちに報復をはじめる。店内の人間をこてんぱんにノシて、店員とビデはロケットで上空に打ち上げて爆破、かくして商品たちの平和がおとずれる…という無茶苦茶な展開。

映画のラストは、オープンになった食品たちによる酒池肉林のパーティータイムがくりり広げられる…。

間違いなく子供向けじゃないアニメ作品

生首がドアップで表示されたり、中東系をおもわせる人種的なあれこれや、ナチスを連想させるシーン、ゲイ、レズ、エロ、グロ、差別発言などなど子供には見せたくない要素がうまいことパロディでつめ込まれてます。
作品の最初の方は軽いエロネタが混じってるぐらいでしたが、後半は完全にR指定使用。

あらすじでは、はしょりましたがカールが再登場するシーンでは外の世界で出会った人間の生首をもって登場します。いきなり生首ドン!て感じで。それまで下ネタや暴力表現はありつつもライトなまとめ方をしていたのに、そのシーンを堺にあらゆる表現がジワジワ狂気じみてくのが面白いんです。

カップルとか男友達同士とかなら笑いながら見れそうですが、一緒に見に行く相手を間違えるとすっごいバツの悪い思いをすることになるかも…笑

ちなみに、ラストの酒池肉林シーンは…こんなかんじ↓笑

 

あとがき

[rating]

予告トレーラーの調理シーンのグロオマージュをみて、おもしろそう!と思い見に行ったんですが、サイコーに下品でした。笑
前述した終盤の乱◯シーンはほんと子供には見せられない。食材の擬人化という極めて凡俗な子供向けモチーフにここまでセクシャルとバイオレンスとタブーモチーフをぶっこんでくる辺り、制作陣は頭ぶっ壊れてるんでしょうね(褒め言葉)。

日本の作品も良い映画はたくさんあるけれど、自重自粛と先回りの気遣いが横行してるので、こういうブッ飛び方の作品は作るの難しいんでしょうね。。。

日本版の公式サイトのキャッチも下品でサイコーです↓

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