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【海外ドラマ】ゾンビ・アット・ホーム シーズン2 第2話 レビュー

CSチャンネル・AXNミステリーで放送されていた海外ドラマ ゾンビ・アット・ホーム シーズン2 第2話 を観了したので、感想がてらレビューしてみます。ロートンを旅立とうとしたキーレンだったが、新たな政策によってその行く手が阻まれてしまう。。。

ちなみに前回のレビューはコチラ。

【海外ドラマ】ゾンビ・アット・ホーム シーズン2 第1話 レビュー

ゾンビ・アット・ホーム シーズン2 第2話 あらすじ

キーレンのパリへの旅立ちの朝、両親はフランス風の帽子をかぶりフレンチトーストを振る舞ってキーレンを見送る。

オディが発作で亡くなり、マキシンはロートンの村政治を仕切っていた。
フィリップを村政治の評議員に格上げし、自分の制作を後押しさせようと画策するマキシン。

PDSのフレディは街で窓拭きの仕事にありついたが、フレディと仲良くなり始めたHVFのディーンは、自分が仕事にあぶれているのにフレディだけ仕事をもらえたことに腹を立ててしまう。

フレディは取り繕おうとディーンに声を欠けるのだが、ディーンは怒った様子で去ってしまう。

サイモンは独自にロートンのPDS患者の話を聴きカウンセリングを行っていた。

エイミーは街を出て行くキーレンを見送りに駅にやってくる。
「フランス人は感じわるいわよ」と冗談をとばしながらも、彼女はキーレンを引き留めようとする。

「ありのままの姿で生活できない」ことから逃げ出すキーレンをエイミーは咎めるような口調で責める。

キーレンはエイミーの言葉を振り払い、列車の切符を買おうとするが何故か切符を売ってもらえなかった。

フィリップは「PDS患者は今朝の集会に出席してくれ」とキーレンに告げに駅にやってくる。
しぶしぶ集会へ向かうキーレンとエイミー。

集会にやってくるとPDS患者たちが集められていた。
フィリップは集まった一同に「政府の新たな方針」をまとめたDVDを鑑賞させる。そこにはPDS患者による還元制度の実地が盛り込まれていた。

PDSたちが「復活」によりもたらした一時的な混乱を「損失」とみなした政府は、正気を取り戻した患者たちにその代償として地域貢献を義務付けた。これを果たさない限りPDS患者たちはその土地から外に出ることができない。

キーレンが列車の切符を売ってもらえなかったのもこれが理由だった。

憤慨する一同に労働用のユニフォームが配られる。
キーレンはパリへ出立するつもりだったのだが、地域貢献の末に許可が出ない限り町の外へは出られない。

マキシンは残念がるキーレンの顔を笑顔で見送る。

帰宅したキーレンは、地域貢献のすえ許可が降りるまでに半年以上かかると知り愕然とする。

ジェムは未だに学校で浮いていたが、彼女に想いを寄せているヘンリーはジェムにモーションをかける。

授業の内容が「復活」の話に及び、ヘンリーは軽い気持ちで「HVFについて話を聞きたい」と兵士だったジェムに語ってもらおうと提案する。ジェムは嫌そうな顔をしながら立ち上がる。

デリカシーのない質問に嫌気がさすジェムだったが、予想外にその話が生徒たちに受けて、ジェムはある女の子グループに仲間入りさせてもらうことができた。

HVFの英雄談のおかげでちやほやされるジェム。
ヘンリーは彼女を授業のパートナーにさそうが、女子グループのひやかしにあい、ジェムは彼女たちの同調してしまう。

つっぱねられてショックを受けたヘンリー。
PDSグループの生徒たちはそれをみて「生者は最低だ」「第二の復活がおきれば奴らは終わりだ」と罵る。

グループのロブはULAから「青い薬」を入手した、とひけらかし、それを使って同級生を脅かそうと企むのだが。。。

シャーリーは息子のフィリップに、新制度についての不満を漏らすが、マキシンに陶酔した様子のフィリップは「議員は正しい」と擁護する。
それを聴いたシャーリーは呆れる。「出世を考えるよりもお嫁さんでも探しなさい」とフィリップには内緒で彼の写真を出会い系サイトに登録してしまう。

それを知ったフィリップは憤慨して家を飛び出していってしまう。

家を飛び出したフィリップがやってきたのはPDS患者が働く秘密のナイトクラブ。

その店に足繁く通っているらしいフィリップ。
彼がリクエストしたのは「恋人プレイ」。さらに娼婦に自らを「エイミー」と名乗らせエイミーそっくりの衣装まで着させて行為に及ぶ。。。フィリップはどうやらエイミーに恋い焦がれているようだが。。。

エイミーは、キーレンが旅立てなかったことで落ち込んでいるのでは、と心配していた。

サイモンも同情しながら、エイミーにPDS患者用の投薬を投与する。
するとエイミーは突然発作をおこし痙攣する。おどろいたサイモンが声をかけると、次第に発作はおさまりエイミーは「平気よ、心配しょうね」と平静を装うのだが。。。

自分の部屋に戻ってきたエイミーは、以前から手の痙攣が留まらないことを危惧していた。
鏡の前に立つ彼女の手は小刻みに震え続けていた。。。

ジェムは仲間入りした女子グループのひとり・シャーロットと買い物にでかけるが、例のスーパーマーケットにやってくると、「復活」のときのキーレンの姿がフィードバックしてしまう。

シャーロットはジェムの様子がおかしいことに気づくが。。。

シャーロットはジェムの部屋に遊びに来るが、キーレンガやってきて、「兄がPDS」だと言うことがバレてしまう。
バツの悪そうなジェムはシャーロットに口止めする。シャーロットはいじわるするでもなく、「(キーレンと)再開できて幸運ね」とつぶやいた。

シャーロットは父親を亡くしていた。
彼女の母は未だに失意の中におり生活もままならない。シャーロットは母を支えながら学校に通っていた。

ジェムに対して「幸運」と語ったのは理由はこれだった。。

翌朝、キーレンは支給された労働服をきて奉仕作業に出かける。

フィリップの監視のもとPDS患者たちは野良ゾンビ対策のフェンスを設置していた。
サイモンは、キーレンの手首の傷を見て彼が自殺したのだと察する。傷を恥じて隠すキーレンに、サイモンは自分がドラック中毒だった過去を明かし「誰にでも過去はある」と語る。

エイミーは痙攣が心配になり、病院にやってくる。

彼女はロートンを離れている間、コミュニティ内で自製した投薬を行っていたことを明かす。医者は「それが原因かもしれない」と正規の投薬をエイミーに処方する。

病院をさろうとしたエイミーの前にフィリップが現れる。
フィリップはエイミーが村に戻ってきたことに喜び「おかえり」と告げる。定期検診に来たフィリップだったが、エイミーに見とれるあまり尿検査のカップの中身をこぼしてしまう。。。

キーレンは半年我慢すれば許可証を取得できると考えていたが、サイモンはそれを否定する。
「半年後には理由不明で6ヶ月延長になる。その繰り返しで市民権は永遠に取得できない」と悲観的。

彼の発言に不安になるキーレン。

帰宅するとネットにかじりつく。するといたるところから「許可制度はイカサマである」という噂が散見された。

ジェムの通う学校では、ロブがいたずら半分に「青い薬」を吸引してしまう。

直後、凶暴に豹変したロブは暴れながら構内を徘徊し始める。
騒ぎに気づいた一行は教室に立てこもるが、ゾンビ対峙の経験者であるジェムは独り教室の外に出されロブを対峙する任を与えられてしまう。

しかし、恐怖に怖気づいたジェムは体が硬直し漏らしてしまう。
教室に戻ろうと背を向けたところで、ロブの様子が一変し、彼は元の姿にもどった。

ジェムは難を逃れたが、英雄談を語ったのとはまるで違う情けない姿を晒したことで生徒たちの失望をかってしまう。

シャーロットは自分の父親が「復活」の際に蘇り、スーパーマーケットでジェムに対峙されたと思いこんでいた。
その憤りの上、ジェムの今回の失態が腹立たしく、ジェムを強く罵倒する。

マキシンはHVFのゲーリーを警護に雇い、銃の所持を認めてしまう。

高校でのゾンビ騒ぎを聞きつけたマキシンは、正気を取り戻したロブを尋問し、薬を手に入れたのが「不死の預言者」のウェブサイトであることを聞き出す。

サイモンとエイミーはPDSだけを集めたパーティを開催しようと準備を進めていた。

その夜、パーティが開かれるとキーレンもやってくる。
PDS患者たちは音楽に酔いしれながら、ドラッグの代わりに「羊の脳みそ」をかじってハイになっていた。

その異様な光景に戸惑いつつも、キーレンは「サイモンに話がある」と面会を求める。
エイミーは、キーレンをサイモンの元に連れて行くと、焚き火ようの薪を取りに森へと向かう。

キーレンはサイモンを通じて「不死の預言者」のチカラを借りれば、なんとか村の外へ出られるのではないかと相談する。
サイモンはそれには答えず、ビルやリックのことでキーレンが苦しんだ過去に同情を示す。

落ち込んだジェムの姿を見かけたゲーリーは彼女を励まし、銃の所持が認められたことを自慢する。
ジェムがかつて持っていた銃を持ってきたゲーリーはそれを彼女に渡してしまうのだが。。。

ふたりは森の中をパトロールにでるが、学校で失態を演じたジェムはゲーリーにいいところを見せようと、立入禁止区域へと足を踏み入れてしまう。

暗闇の中で動く物陰を認めたジェムは銃でその影を発砲。
その銃弾に倒れたのは…パーティからの帰路についていたヘンリーだった。

同級生を撃ち殺してしまったジェムとゲーリーは茫然とする。。。

客演

[actor][name]ターシャ・コナー[nname]([altname]Tasha Connor[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm4123011/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/03/ba93786d465b9df488196b068d9d3a56-680×378.png”][aactor]

シャーロットを演じていたのはターシャ・コナー

出演作は極少なく、本作品意外にはホラー映画「When the Lights Went Out」(日本未公開)など。
昨年、日本でも公開された映画「僕と世界の方程式」にも出演しています。

[actor][name]ブライアン・パリー[nname]([altname]Bryan Parry[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm5891519/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/03/gallery_6003879-low_res-in-the-flesh-680×383.jpg”][aactor]

フレディを演じていたのはブライアン・パリー

出演作のほとんどが国内未公開の英国作品ですが、唯一日本で公開されている出演作が映画「エージェント:ライアン」。

感想&あとがき

[rating]

どこか不自然ながらも「それなりの平穏」を取り戻しつつあったロートンの生者と死者たちのギリギリの均衡は、反PDS派が導入した新政策によって、悪い方へと傾き始める。

迫害する側は「理性」と「良識」によって押さえつけられていた感情をむき出しに、迫害される側のささやかな抵抗すらも彼らの駆逐理由に利用されてしまう…といった、なんともリアルな世界政治を風刺したかのような展開。

徹底的な差別思想のマキシンの配役に黒人女性があてがわれているのは、若干のプロパガンダ臭がするものの狭小スケールのシリーズにうまいことテーマを投影しているなあ…とシーズン1に引き続いて感心する出来栄え。

フィリップが唐突にエイミーに恋していることが明らかになったのは意外。
まったくそんな素振りを感じ取らせなかった辺り、「女性慣れしていない感」がありありと表現されてる。笑

サイモンの目的が不明瞭なところも気になるところではあるけれど、ヘンリーを殺してしまったことはジェムとキーレンの関係にも波及しそうで心配なのだが。。。
せっかく仲良い兄妹にもどったふたりなのに…。

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