【海外ドラマ】タイムレス TIMELESS 第4話「ネバー・セイ・ネバー」レビュー

タイムレス TIMELESS 第4話

CSチャンネル・AXNで新作海外ドラマ タイムレス TIMELESS 第4話 「ネバー・セイ・ネバーが放送されたのでさっそくレビューしてみたいとおもいます。ルーシーたちは第二次世界大戦下のナチス・ドイツ領に潜入するのだが。。。

ちなみに前回のレビューはコチラ。

【海外ドラマ】タイムレス TIMELESS 第3話「クリスティ・ピット」レビュー

タイムレス TIMELESS 第4話 「ネバー・セイ・ネバー」あらすじ

原題は “Party at Castle Varlar”

ジヤはフリンが現代に移動したらしいおおまかな位置を特定していたが、その領域内の変電所から大量の電力が送電されている記録を発見する。
おそらくはフリンがタイムマシンに給電しているのだろう、と察しをつける。

その頃、1962年に埋めた核弾頭を掘り起こしたフリン、部下のカール、科学者のアンソニーは、核を自分たちの計画に利用するための作業に入っていた。
しかしコナーたちに潜伏先を特定され突入チームが差し向けられていることに気づいたフリンは、アンソニーに作業を急がせ、荷物をまとめてタイムマシンに運び込む。

ワイアット率いる突入チームが隠れ家を急襲するが、既の所でタイムマシンは起動し、フリンたちには逃げられてしまった。

タイムレス TIMELESS 第4話 タイムレス TIMELESS 第4話

フリンたちの移動を感知したメイソンインダストリーズでは、彼らが1944年12月7日のドイツに移動したことを確認する。

歴史的には大きな事件はない日時だが、第二次世界大戦下にあったドイツとフリンの持ち去った「核」という2つの要素から、フリンが翌年のアメリカの原爆投下に先んじて、「ナチス・ドイツに核兵器を渡す」のではないか?と危惧する一同。

ドイツに潜入するにもドイツ語はしゃべれない、と心配するルーシーだが、意外にもワイアットはドイツ語を含む4ヶ国語がペラペラらしい。

当時の時代に見合った衣装に身を包んだルーシー、ワイアット、ルーファスは1944年のドイツに飛ぶ。

タイムレス TIMELESS 第4話

現地に到着した一行だが、タイムマシンの扉を開くと運悪くそこにはドイツ兵が居合わせていた。
見慣れない鉄のマシンから人間が出てきたことに驚いた兵士はあわてて銃を構えようとするが、それよりも先にワイアットが銃を取り出し彼を射殺する。

どうやらナチス軍の統治下にある森に移動したらしい一行。
そこここに配置されたナチス兵たちをワイアットが撃ち殺しながら先に進むが、ルーシーは「人を殺すと未来が変わってしまう」と危惧し、ワイアットに撃つのを辞めるように諭す。

口論するルーシーとワイアットだが、ルーファスは遠くから車が近づいてくる音を耳にする。
慌てて隠れる一同。するとその前をミサイルを積んだ軍用車が走り抜けていった。。。

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街にやってきた一行、ルーシーとワイアットは情報収集のためバーに潜入。ルーファスは移動用の車を調達(盗み)に行く。

バーに入るとそこはナチスの軍人だらけ。物々しい雰囲気に包まれる。
ふたりは客を装い酒を注文する。が、ナチス兵に囲まれているため、ルーシーのグラスを持つ手は恐怖で震えていた。

そこへ彼らに声をかける人物が。
ナチスの大尉 イアン・フレミングは見慣れない顔のふたりに声をかけ、ワイアットを店の裏に呼び出す。
「揉め事は避けたい」と拒むワイアットだがイアンは有無を言わさず彼らを店の外へと連れ出す。

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ルーファスはバーの客が止めていた車を盗んでいる最中、イアンに連れ出されるルーシーとワイアットを目撃する。

店の外の納屋に連れてこられたワイアットとルーシー、ワイアットは銃を取り出しイアンに向けるが、同時にイアンも彼に銃を向ける。
イアンは「銃を降ろせ」と英語で話し、自分がドイツ人でもナチス兵でもないことを明かす。イアンは連合国(アメリカ・ソビエト・中国などの連合)の諜報員としてナチスに潜入しているらしい。

ルーファスも後からやってきてイアンに銃を向けるが、ルーシーが事態を説明し銃を下げさせる。

ひとまず話をしよう、ということになった一同は場所を変えることに。
ルーシーはイアンに名前を聴くが彼の名前が「イアン・フレミング」だと知り驚愕する。そう、このイアン・フレミングという人物こそ有名なスパイ「007」ジェームズ・ボンドの生みの親となる人物だったからだ。

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イアンの家にやってきた一行は、フリンが原子爆弾を完成させナチスにそれを売る予定であることを明かす。

イアンは事前にナチスの動向を調査していたが、その当夜に森のなかに建設された発射台からミサイルの射出テストが行われる予定だという。
フリンの原子爆弾がナチスの手に渡れば、そのミサイルを利用して連合国領土に甚大な被害をもたらすことも可能。

一同は共闘してフリンの目的を阻止しようと考える。
イアンは景気づけにワインを開け乾杯をとる、グラスに手を伸ばさないルーシーをみたイアンはグラスを渡しながら彼女に目配せしてみせる。
「ボンドがルーシーを誘った…」とルーファスは茶化す。

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森の射出施設に向かうことになった一行。

ルーファスは、コナーからルーシーとワイアットの監視を任されている手前、スパイとして活動しているイアンに自身の境遇を重ねる。
スパイとして潜入している間、自身を信じてくれている人を騙すことに気後れしないのか?と問うが、イアンは「すべては任務だ」と悪びれない。

射出される予定のミサイルに近づき、ルーファスが放射線測定器で検査するがどうやらミサイルには原子爆弾は搭載されていない模様。

「フリンがナチスに原子爆弾を渡す」だろうと考えていた、読みが外れた一行。
それならフリンは何の目的でやってきたのか…?

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そこへナリスの重役とフリンが車で乗り付ける。一同はとっさに物陰に隠れる。

ワイアットは物陰からフリンを狙おうと銃を向けるが、フリンの隣に立っている人物が「ヴェルナー・フォン・ブラウン」だと気づくとルーシーがとっさにとめる。
ブラウンは後に宇宙開発に多大な貢献を残す科学者であった。万が一、彼に銃弾が当たれば後の未来が大きく変わってしまうと危惧したのだ。

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家に戻ってきたルーシーはその事情を説明し、ブラウンの科学力がフリンの計画に利用されたら危険だ、と訴える。

イアンはすべての事情は察することができないまでも、ルーシーの訴えに耳を貸し、「ブラウンを殺さずに拘束する」ことを提案。
ナチス要人が集まる当夜の射出テストにおいて、大尉として潜入し彼を拘束しようと考えた。

イアンはルーシーを同伴させ、ワイアットとルーファスを外部から補佐するように指示する。

ワイアットはナチスに協力したブラウンを生かしておく必要はないと考えたが、終戦後ブラウンはアメリカに渡りNASAに移籍。アポロ計画やロケット開発の進展も彼なしには起き得ない、とルーシーは熱弁する。
しかし、それはアメリカが戦犯としてブラウンを処さずに受け入れたからこそ。ワイアットは利益のために彼を見過ごすことにも納得がいかないのだが、「アメリカにとって有益」ならフリンがブラウンを殺してもいいはず、と腑に落ちないのだ。

潜入のためルーシーはナチスの軍服に身を包む。
ワイアットはルーシーの様子がおかしいことに気づきその理由を問う。

ルーシーは若い頃、車の事故で死にかけた経験があり、それ以来「自分でコントロールできない状況下にいることが」耐えられない性分なのだという。

タイムマシンに乗るたびに「コントロールできない」ことばかりが起こることから、この作戦への参加に限界を感じ始めていた。

ワイアットは「なんのためにやっているかを考えろ」とアドバイスしルーシーを送り出す。
ワイアットの言葉に少しだけ安堵した様子のルーシー。

タイムレス TIMELESS 第4話

その夜、ミサイル射出を見物するため、ナチス要人が集められたパーティーが開かれる。
ルーシーとイアンはパーティーに潜入、ワイアットとルーファスはミサイルの発射を阻止しようとする。

会場でブラウンをみつけたルーシーは彼の気を引いてイアンが拘束する作戦をたてる。
ルーシーがブラウンに近づこうとすると、背後からフリンが現れ話しかける。

ルーシーは「なぜブラウンを殺さないの?」とフリンに尋ねるが、フリンの計画は「終戦後にブラウンをアメリカではなくソ連に引き渡すこと」だった。
終戦後、アメリカとソ連の冷戦が始まるが、そこでソ連側に軍配が上がれば歴史が大きく変わる。フリンはそれを狙っていた。

ルーシーはナチスに手を貸すフリンを軽蔑するが、「私が好きでこいつら(ナチス)に協力してると思うのか?」と不快そう。

イアンがやってきてフリンを捕まえようとするが、フリンのほうが一枚上手だった。
フリンは事前にナチスの幹部に「イアンとその協力者がスパイとして潜り込んでいる」と密告していた。そのためふたりは拘束されてしまう。

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望遠鏡でその様子を覗き見ていたワイアットはルーシーを助けに行くため会場へ向かう。
ルーファスは会場に行っても銃撃戦になってやられるだけだ、と諭し、作業を進めていたミサイルの発射解除を中断する。

ルーファスはミサイルを発射させず、その場で爆発させる、という強行策にうって出る。

ミサイルが爆発したことでパーティー会場も大混乱、フリンも動揺する。
捕らわれたイアンとルーシーは混乱に乗じて拘束を解き逃げ出すことに成功する。ワイアットとルーファスも合流し、混乱を極める会場でブラウンを探すことに。

ルーシーたちはブラウンを見つけ連れ去るが、その後をフリンが追ってくる。
部屋に立てこもった一同。イアンは銃をとりだしブラウンに向ける。ブラウンがそれまでに開発したミサイルによってロンドン大空襲(1940年〜1941年)という悲劇が起きていた。
イアンはそれによって兄弟を亡くしており、ブラウンのことが許せない。ワイアットも彼の気持ちに組するが、任務を優先しイアンの銃を下げさせる。

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追ってきたナチスの兵とフリンによって立てこもった部屋のドアは壊されてしまうが、部屋に踏み入ると、ルーシーたちの姿はそこになかった…。

ルーシーは会場となった屋敷がかつてカトリック禁止時代に建てられた物だということに気づいた。
当時はカトリック弾圧のために屋敷のなかに司祭を逃がすための秘密通路が作られていたらしく、ルーシーたちはそれを利用して部屋から屋敷の外へと逃げ出していたのだった。

タイムレス TIMELESS 第4話

無事逃げ出した一行はブラウンを連合国側に生き渡す手筈を整える。

いたって悪びれないブラウンの態度にワイアットの心象は決して良くない。ルーファスは「あんたが生み出したもの(ミサイルロケット)のせいで何万もの人が犠牲になる」と言って聞かせるが「気にしたことはない」と断言するブラウン。
ルーファスは自身たちがタイムマシンを作ったことで、ルーシーの妹が消え「人を悲しませる」結果になったことを悔いていた。そのことをブラウンの境遇に重ねて諭そうとするのだが、「開発しているときにそんなことは考えなかっただろう?考えていたらきっと何も成し遂げられなかったはずだ」とブラウンはあくまで自身の正当性を主張する。あきれるルーファス。

ブラウンは連合軍側に引き渡され、イアンもルーシーに別れを告げる。
ルーシーに気があるらしいイアンは、彼女とまた会えることを期待して「ネバーセイネバー」と言い残し去っていった。

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3人は現代に帰ってきて、ブラウンを守ったこと、フリンの持ち去った核は依然彼の手にあることを報告する。
デニースは「フリンは核をいったい何に使う気なの?」と怪訝。するとコナーは「依然アンソニーが話していたのだが…」と語りだす。

それによれば、アンソニーは「核」をタイムマシンの燃料として利用し、300年間充電無しでタイムマシンを駆動させられるようにした、というのだが。。。

ルーファスはコナーから命じられていたスパイ行為に嫌気が差していた。
命をかけてルーシーやワイアットを助け助けられることで彼らとの信頼関係を大事にしたいと考えていた。

ルーファスの葛藤を理解しつつも、コナーは「私とリッテンハウスの人々との関係を理解してくれ」と意味深発言。
依然、ルーファスにスパイ行為を強いろうとするが、ルーファスは「できません」と拒む。

ルーシーはデニースに取引を申し入れる。
ワイアットに「なんのためにやっているかを考えろ」と言われたことからルーシーは「妹を取り戻すため」に作戦に参加しようと決意した。

フリンの計画を阻止する一方で、メイソンインダストリーズの技術を利用して歴史をただし「妹・エイミーが存在する現在」を取り戻すことに協力させようとする。
それが叶わなければ計画には協力しない、とデニースにつきつけるのだった。

タイムレス TIMELESS 第4話

ルーファスは帰路につくと、車が急にエンストしてしまう。
すると通りがかった車から初老の男が降りてきて話しかける。ルーファスの名前を知っているその男はどうやら「リッテンハウス」のひとりらしい。

警戒するルーファス。
男は「コナーは君を守ろうとしている」「君が役割を果たし続ければ我々は全員を守る」と語り、ルーファスの家族の保身もルーファスの行動に関わっている、と語る。
案に脅しをかけたその男、ルーファスが彼の話を承諾すると、ルーファスの車には再びエンジンが入る。

逃げることはできないのだ、と察し動揺するルーファスだった。。。