今週も待ちに待ったジャンプ発売日が来ました。お目当てはもちろんハンターハンターです!今週は 351話 、ハンターファンが待ちに待ったヒソカ vs クロロの決闘が描かれてますよおおおお!
ちなみに前回の記事はこちら。
351話 “死闘”
連載再開した前回350話は、暗黒大陸編の本筋のひとつであるカキン王位継承戦とクラピカの動向について描かれていました。(詳しくは前回の記事をどうぞ)
「死闘」とタイトル付けされた今回は、前回とは打って変わって伏線回収の回です。ハンターハンターファンの多くが長い年月待ち望んだであろうヒソカとクロロの戦いが描かれています。
場所は天空闘技場、フロアマスターの座をかけた戦いと称してヒソカとクロロが試合を行います。この描写では本作中はじめてヒソカのファミリーネーム(名字にあたるモノ)が登場、フルネームが「ヒソカ=モロウ」であることが判明しました。
英名のラストネームでは実際に「モロウ」という名前も存在しますが、ハンターハンターに登場するネーミングには何かしら由来があったりするもの…
ヒソカのこの「モロウ」は何からとったものなのか気になります…。
クロロの新たな 念能力
この回での見どころ。
なんといっても超久々となるクロロの戦闘シーン、そして新たに登場する念能力たちです。
御存知のとおり、クロロは他人の能力を奪うことの出来る盗賊の極意(スキルハンター)をもっているわけですが、今回披露された他人の能力は2つ。
携帯する他人の運命(ブラックボイス)
聞き覚えのある能力名…そう旅団のシャルナークの能力です。
なぜクロロがシャルナークの能力を使うことになったのか…これはまだ明かされていません。
試合では、クロロは傍らに立つ審判をこの能力で操作して戦います。
これまでに登場した、ブラックボイスの能力の詳細は以下の様なモノがありました。
- アンテナを刺した相手を操れる
- 自分にアンテナをさすと強化され自動モードで戦える
- 操作対象は早い者勝ち(さきに操作されていたらアンテナをさしても操れない)
これに加えてクロロはアンテナをもう1本取り出し、ヒソカにさそうと試みます。
このクロロの行動からヒソカは「二人同時に操ることができる」のでは?と闘いながら予想しています。
番いの破壊者(サンアンドムーン)
読みは「つがいのはかいしゃ」です。
対象を爆破する攻撃能力です。
クロロのセリフから能力説明を引用します。
ご覧の通り両手を使う能力だ
左手で太陽の刻印を押し、右手で月の刻印を押す。
互いの刻印が触れ合うと爆発する。
刻印自体は一瞬で押せるが威力を最大にするためには対象者に3〜5秒ほど触れ続ける必要がある。
流星街で手に入れた能力だ
作中ではブラックボイスで操った審判の背中と左手にそれぞれ刻印を押し、審判の動きを操作して刻印を合わせて爆破していました。
が、実際の戦闘で他人の体の2箇所を触れ合わせるのはなかなか難しそう。。
今回のように操作能力と併用しないと実用性に乏しい能力に思えます。
さらに、両手を使う能力であることが見て取れます。
クロロが他人から盗んだ能力を使うにはスキルハンターの本を片手に持ち、該当ページを開いておく必要があります。が、両手を使う能力を得たことで、この制約を打破する必要があったのでしょう。それを打開する新たな能力が…
栞のテーマ(ダブルフェイス)
クロロが新たに使用した自分の能力です。
スキルハンターに付属する能力で、栞を本にはさむことで「本を閉じたまま」でも能力が使えます。
さらに「栞をはさんだページ」と「新たに開いたページ」の2つを同時に使うことができます。(つまり2つ使う時は必然的に本を手に持つ必要があります)
両手を開けないと発動しない能力を盗んだことで調整を余儀なくされた
おかげで厄介な制約は増えたがー
両手が自由な状態で能力を1つ使える、素晴らしいと思わないか?
思います!\(^o^)/
終わり際に「あと3つ能力を紹介しよう」と言っていることから、次回以降さらに別の能力が観られるのでしょうか…!
ヨークシン編でのクロロの念描写に魅せられた厨二ファンは多いはず!
団長がこんなにイッパイ魅せてくれるなんてゾクゾクしますね!←
補完的 “考察”
今話でクロロの能力についていろいろ語られましたが、そこから補完できる要素を考察してみましょう。
クロロの “除念” について
ヨークシン編移行、クロロはクラピカにかけられた念を外すため「除念師」を探し、旅団を脱退したヒソカもそれを遠巻きにサポートしていました。
もちろん除念後にクロロと戦うためです。
グリードアイランド編でG.I.に参加していたアベンガネという能力者が、おそらくその除念師です。
G.I.に参加していた旅団メンバーたちもヒソカを通じてアベンガネとコンタクトを取ろうとするシーンが[hxh17]に描かれています。
おそらくヒソカはアベンガネの勧誘に成功、グリードアイランド編後クロロの除念に成功したものと思われます。
その後、会長選挙編でのイルミとヒソカの会話から察すると、除念以降〜キメラアント編のあいだ中ずっと、クロロはヒソカとは戦わずに逃げまわりヒソカはソレを追いかけていました。
ヒソカってさー ニュース見ないでしょ?ー
ヒソカがクロロとオニごっこしてる間にいろんなニュースがあったのさ
[hxh30] No.320″投票” イルミのセリフより
では、なぜクロロはすぐにヒソカと戦わず逃げまわっていたのでしょうか?
スキルハンターはリセットされた?
前項の答えとして推察したのはスキルハンターがゼロリセットされた、という可能性です。
クロロが念を盗むと元の能力者はその能力を使用できなくなります。それは”クロロが念能力を使用中は”、という意味ではなく”断続的”に、です。
その根拠は、[hxh15]においてクロロに能力を奪われたネオンが未だに能力が使用できない描写です。つまりクロロの念が盗んだ能力ごとクラピカに封じられたのだと察することができます。
除念後、盗んだ能力達も一緒に戻るのかと思っていました。
しかしクロロはキメラアント戦のあいだずっと逃げ回りながら能力集めをしていたわけです。
これってちょっと不自然に感じませんか?
ヨークシン編の段階のクロロがヒソカと渡りあえないような格下の相手だったとは考えづらいです。
つまり能力封印前に持っていた能力達で充分ヒソカと戦えたはずなのです。
それなのにわざわざ他の能力を集めなければイケなかったワケ…。
クラピカの念封印&アベンガネの除念によって今まで集めた能力が取り払われてしまったのではないか、と考えました。
それならば適当な能力を集めるまで時間稼ぎをした理由も納得ができます。
さらに裏付けとなるのが、携帯する他人の運命(ブラックボイス)を使用したことです。
すくなくともキメラアント編ザザン戦の段階まではシャルナークが使用していた能力のため、それ以降にクロロがシャルナークから奪ったことになります。
奪ったというより、シャルナーク自ら差し出したのでは?と思えます。
クロロの念能力者としてのポテンシャルはもちろん高いでしょうが、「能力を盗む」以外の手持ち能力がまったく無い状態ではヒソカと戦うには不利に思えます。
必然的に能力集めする時間が必要だったのでしょうが、その間もヒソカは追ってきます。
自らを守るため、そして効率よく能力を集めるために使用できる能力をもつ必要があり、それをシャルナークが差し出した、と推測します。
以上から、スキルハンターがリセットされた、と筆者は推測しました。
じゃあ、シャルナークは…?
現状、ブラックボイスをクロロが持っていることからシャルはこの能力が断続的に使えません。
もちろん未だ登場していない別の能力を持っている可能性は大いにあります。
が、シャルは自分の能力について「オレやノブナガの能力はいくらでもかわりがきく」と話しており、団長のため、ひいては蜘蛛のために自らの能力を切り捨てた、と考えることもできます。
「生かすべきは個でなく蜘蛛」という旅団の精神がそうさせたのでしょうか…。
クロロのスキルハンターが、盗んだ能力を任意に本から削除可能なのか?
その如何によって、シャルナークの能力が今後本人の手に戻る可能性があるのか、それとも再び封印&除念を介さないかぎりクロロ以外に使用できない能力になってしまうのか。
気になるところです。
やけに説明くさい “番いの破壊者” 詳細
この話で、もう一個きになったのは新能力・番いの破壊者(サンアンドムーン)の能力説明。
やけに詳細な説明シーンをはさみ、「流星街で手に入れた能力だ」とまで話しています。
そんなことまで話す必要あります?
…親切だね◆
舐めてるのかい?
それとも、すごく舐めてるのかい?
説明をうけたヒソカさんも少々お怒りのご様子。
「後出しはしない。晒したカードで闘うよ」とクロロは言っていますが、これ…ニオイませんか?
これまでにも、ゲンスルーのように詳細を説明することで条件を満たす能力が登場してきました。
この類の条件のような気がしたのです。
ただ、この詳細はサンアンドムーン発動後に説明していることから少なくとも発動条件ではないでしょう。
サンアンドムーンの能力底上げのための誓約か、もしくは自分の手札のひとつを晒すことで他の能力の条件を満たすことに繋がるのか…。
…と、ここまで考えるのは邪推しすぎでしょうか?