GWも終わっちゃいましたね…ボクは沖縄に行ってきましたよ。数年ぶりの沖縄。まだ5月なのにあっちはホントに暑い!日焼け痛てて状態です。
GW中の先週はジャンプ休刊だったのですが、今週号を購入したので最新話ハンターハンター 352話 のレビューしてみようと思います。
352話 “厄介”
タイトルがぱっとみ「厄災」に見えて今回は暗黒大陸関連の内容かとおもいきや、前回に引き続いてのクロロvsヒソカ戦の続編です。
前回のラストでクロロが「能力をあと3つ紹介する」といっていたとおり、今回もその3つの能力が登場します。前回を読んでいない方はコチラのレビューを参照してみてください。
ちなみに、前回にひきつづき団長の能力についてのご高説がめちゃめちゃ多いです。ほんとに何かの制約なんじゃないかと思うくらい細部までしっかり解説してくれています(笑)
前回に登場した、団長の新能力・栞のテーマ(ダブルフェイス)の特性として栞を挟むタイミングや挟んだ後、再度本を開いた後などの能力の挙動をしっかりと解説してくれているのだと思いますが、あまりに説明セリフが詳細なので、何かの布石かと勘ぐってしまうほどです。
団長の新能力
今回登場したクロロの能力をおさらいしてみるとします。
人間の証明(オーダースタンプ)
能力名の由来はおそらく、森村誠一の推理小説/映画『人間の証明』から。二つ名の「スタンプ」が指す通り、印鑑のような形状のモノを具現化します。
シャルナークのブラックボイスは人間を操作する能力、対してこれは人形を操作する能力だ。
前者は人間の意思を変えさせるメリットがあるが操作できるのは最高で2人。
後者は操作可能な数は多いがあまり複雑な命令は与えられない
スタンプを押した対象を単純操作する能力のようです。
単純な命令(ワード)での操作しかできない、というのは、ヨークシン編で登場したシャッチモーノ=トチーノの「縁の下の11人 (イレブンブラックチルドレン)」を彷彿とさせます。
能力の前の持ち主の認識として「死体」は人形として認められず操作できませんが、念能力でコピーされた肉体(死体のコピーも)は操作できます。この場合「人形」というのが、人型の無機物やぬいぐるみでも操作可能なのか?他の念によってコピーされたものだけを指すのか?は名言されませんでした。
人間をコピーした人形に誰かを殺せと命令すると原型の性格を強く反映してしまう
ただ、上記のようなセリフも出てきたことから、「人間をコピーした人形」じゃないパターンもある、と推測できます。なので、おそらくは前者(ぬいぐるみ等でも操作可能)が正解でしょう。肉体をコピーする念と併せてじゃないと使えないなら、あまりにも使い勝手が悪すぎますからね。
さらに、能力の前の持ち主の認識として「人形」と「そうでなくなったもの」の違いは頭部と胴体がつながっていること、だそう。頭部を破壊、もしくは切断すれば自動的にオーダースタンプの効力は切れるということです。
また「殺せ」という命令だと行動にばらつきが出るが、「壊せ」だと一律に頭部切断をしにかかるんだとか。
神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)
またもや出ました、旅団員の能力!
コルトピさんの能力までいただいていたなんて!
ヨークシンで登場した、旅団員・コルトピの「モノをコピー」する能力です。前回登場したシャルナークのブラックボイスにつづいて2個めの旅団員能力。シャルナークとは違いコルトピさんは非戦闘員っぽいですし、能力も戦闘能力ではないので団長にとられても困らなそうではあるのですがね。
前項のオーダースタンプの条件「死体は操れない」から、察しの良い方は感づいていたかもしれませんね…そう、ギャラリーフェイクでコピーした死体ならオーダースタンプで操作できるんです!
人形しか操作できないというオーダースタンプの制約をうけ、オーダースタンプを盗んだ後にコルトピから盗んだのでしょう。ボクの解釈としては前回のレビュー記事で書いたようにシャルナークと同じようにコルトピ自ら団長に差し出したんだと考えます。
転校生(コンバートハンズ)
両手に矢印マークが現れ、右手で触れると相手が自分の姿に、左手で触れると自分が相手の姿に、両手で触れると姿が入れ替わる。入れ替わるのはあくまで姿だけ、手の矢印はクロロに残るので本物を見分けるのはカンタン。
前回登場の「番いの破壊者」と同じく両手を使う能力ですが、片手ずつでも使用可能。両手で使用時のみ「栞のテーマ」を併用するようです。
“盗んだ相手が死んだ” あとも使える能力
ヨークシン編でも触れられていましたが、クロロのスキルハンターは盗んだ元の能力者が死ぬと本の中の能力も消えて使えなくなります。ただ、今回きになるセリフが登場します。
だが…いま説明した中に1つ、能力者の死後も本に残る能力がある
クラピカが団長にかけた念のくだりや、ピトー死亡後の黒子舞想(テレプシコーラ)などで度々ふれられていますが「死によって強まる念」というものが存在します。能力者が死んだ後もその思いがより強く念として残る、それがスキルハンターの本の中にも起きたようです。
それが「番いの破壊者」。
前回は流星街の住人から盗んだ、としか触れていませんでしたが今回、流星街の長老の能力であることが明かされています。流星街の外の者への報復に能力を使用していたことを示唆する話が登場しています。
「外」で誰かが住人を攻撃すると同胞を爆弾に変えてメッセージを届けさせた。
[hxh11]でも流星街の住人に対する迫害、その報復としての爆破テロ事件について描かれているシーンがあります。「スイッチ式の爆弾を懐に〜」と表現されていますが、目撃者の話では握手の直後爆発、とあることから実際に物理的な爆弾を見た者がいるわけではなく「そうであろう」という意味での書き方だと解釈できなくもないです。つまり爆弾とは、長老にサンアンドムーンで刻印された流星街住民そのものだったのでしょう。
かるく伏線回収してますねコレ。
このサンアンドムーンが、元の能力者=長老が死んだ後も本に残っている。つまり長老はすでに亡くなっているわけですね。
亡くなるにあたって、流星街の住人同士であるクロロに能力を託したのかとも考えましたが、能力が残ったことを「オレにとっても驚きだった」とクロロが話しているので、サンアンドムーンは無理やり奪い取った可能性もありますね。(なんならクロロと長老が戦い、能力を奪い、長老に瀕死のダメージを与えてしまい、のちにポックリ…とか考えられそうです笑)
この「死後強く残った念」故か、サンアンドムーンは一度刻印してしまえば死ぬまで消えることはなく、たとえスキルハンターを解除してもサンアンドムーンの効果は持続する、ようです。