ハンターハンター353話を読んでみた【ネタバレあり】

クロロの変装

疑問点の考察③ オーダースタンプと天空闘技場

これもヒソカのセリフから気付かされた点です。

クロロが周りの人間を巻き込んだ戦法をとることにしたのは、前回までの能力説明で暗に示されましたね。
ブラックボイス、ギャラリーフェイク、オーダースタンプ、コンバートハンズ(サンアンドムーンもか)がそれぞれ他の人間を利用してコマにするための能力になるからです。

それならば戦いの場は天空闘技場じゃなくても、街中とかでもよかったんじゃ?って思っていました。が、天空闘技場を選んだワケがあったのです。

それは観客が「ヒソカ」を認識していること。
天空闘技場は試合の観覧ができるため、観客が出場者の名前を知っているのは当然です。(試合開始時に審判が紹介していましたしね)
人間の証明(オーダースタンプ)で単に「ヒソカを壊せ」と命令したときに、人形がそれを遂行できるのは、ヒソカがどいつなのかを認識できている、からです。

天空闘技場を選んだワケ

ブラックボイスの様にマニュアル操作する場合は、いわずもがな操作している本人が動かしているので、操作されている対象が相手を認識しているか否かは問題ではありません
しかし、オーダースタンプのようなオート操作の場合「◯◯を攻撃」のような相手を指定する命令を与えた時に、人形がコレを識別できるかどうかがキモです。

おそらくオート操作の能力でも、操作対象が認識している必要があるものと能力者本人が認識していれば可の場合とが存在します。前者がオーダースタンプ、後者はたとえば[hxh8]で登場したトチーノの縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)などです。

縁の下の11人

それぞれの個体を操作するわけでなく単純な命令(ワード)を与えて操作していた、イレブンブラックチルドレンは恐らくオート型の操作能力でしょう。本人が放出系能力者ということもあって、緻密なマニュアル操作をする能力を避けた可能性もあります。

クラピカ曰く、「一番近い敵を攻撃しろ」で近くの敵を攻撃していたわけですが、「敵」であるかどうかを認識するのは誰でしょう?十中八九、能力者のトチーノです。
能力者が認識していれば操作対象にも反映される、といういい例でしょう。縁の下の11人

以上のことから、念の概念ではどちらも再現可能だがどちらを選ぶかは能力者しだい、ということだと考えることができます。

オーダースタンプの特性として、人間のコピーを操作する場合、コピー元の人間の個性が反映される、とクロロは話しています。これはオーダースタンプの持ち主の考えが反映された、持ち主がそれを選んだ結果だといえます。

オーダースタンプの特性

つまりコピー元の人間が「ヒソカ」を認識していれば、「ヒソカを壊せ」で行動に移れる。
「ヒソカ」を知らなければ、命令にしたがわない(動かない?)のではないか、と考えます。
実際に「命令無視する(フリーズ)」人形もいる、とクロロは言っていますしね。

天空闘技場を戦いの場に選んだのは、オーダースタンプを使う上で必要な条件だった、といえます。

あとがき

今回のバトルシーンでは、クロロの空中での体制移動など、能力頼みでなく体術も高いことが表現されています。
能力がないと戦えないわけじゃあないんです。団長の名は伊達じゃない!

気になるのは、最後の最後でヒソカがヒットさせた2発目のバンジーガム。
一発目と同じく切り落とした首なのかもしれませんが、描写だと何が飛んできたのかわからなかったんですよね…。
首じゃないのかな…?…これは深読みし過ぎかも。。

そして、ひさしぶりに登場したヒソカの勃◯表現・ズキュウウウン。
ほんと気色悪いです(笑)

ズキュウウウウウン