今週もまちにまったジャンプ発売日がやってきました(^◇^)
ヒソカvsクロロ編はもう少し続きそうですが、謎のひとつであった番いの破壊者(サンアンドムーン)の布石が今回登場します。
では、最新 354話 “頭部”のレビューをかこうと思います。
ちなみに前回のレビューは記事はこちら。
読んでいらっしゃらない方は、こちら目を通してからのほうが話が繋がるかもしれません。
354話 “頭部”
前回、切り落とした人形の首をバンジーガムでぶん回して攻撃し始めたヒソカ。そこからのミーニングでしょうか今回のタイトルは「頭部」。
前回終盤での描写ではなんだかわかりませんでしたが、2打目もやはり人形の首でしたね。
今回のおおまかな流れをおさらいします。
- 人形の首+バンジーガムでクロロに不意打ち
- それでもスキルハンターの本を手放さないクロロ
- クロロは再び人形達でヒソカを攻撃、ヒソカは応戦
- その隙に再びクロロは観客に紛れる
- 人形をすべて壊せばオーダースタンプを維持する必要がなくなり再びギャラリーフェイクで人形を量産可能に
- それを察したヒソカは最後の一体を壊さず捕獲
- オーダースタンプ解除(最後の一体は動かなくなる)
- 更に人形を量産していると踏んだヒソカ
- 観客の中のクロロを発見、バンジーガムで観客を飛ばしクロロを攻撃
- 人形の首+バンジーガムを使いクロロ本体もバンジーガムでとらえる
ここで何かに気付くヒソカ - とらえたクロロにとどめを刺すも、コンバートハンズによる偽物
- コンバートハンズ+ブラックボイスの偽物だったということは、ギャラリーフェイクは解除しているはず…それなのに人形の首は未だに消えていない…
- サンアンドムーンの本当の効果に気付くヒソカ
こんな感じでしょうか。
クロロにとってはこの攻撃は意外だったのでしょうか。スキルハンターを維持しつつも人形を盾に再び観客の中に紛れ込みます。
これが、立て直しのための撤退だったのか、それとも終盤で明かされるネタバレをするためのものだったのか…。
“番いの破壊者” ホントウの使い道
今回でもっとも注目すべき点は、やはり番いの破壊者(サンアンドムーン)の効果でしょう。
ヒソカが仕留めたクロロは、実はニセモノ。
コンバートハンズで姿を変え、さらにブラックボイスで操られていた観客でした。
コンバートハンズとブラックボイスを同時に使用するには、さらに栞のテーマ(ダブルフェイス)を使う必要があります。
この時点でコレ以上の能力を併用はできないはずなのですが、バンジーガムによって武器と化した人形の首は未だヒソカの手に残っています。つまりギャラリーフェイクも発動中ということになります。
これでは計算に合いません。
そこでヒソカが気付いたのは、これが番いの破壊者の効果によるものだということ。
戦いを始める前にさんざん能力の詳細説明をしたクロロですがサンアンドムーンの説明において、元の持ち主が死に、強まった念によってスキルハンターの本を閉じようが消そうが爆発するまでそのままと表現されています。
能力を発動させればその効果を得るまで能力解除されない、ということだと考えていましたが、能力解除されないだけではなく刻印状態を維持することも兼ねているようです。
刻印があわさり爆発するまでその状態を維持する、つまりギャラリーフェイクで作った人形でも爆発するという目的を達するまではたとえ能力解除してもそのまま実態を保ち続けるのでしょう。
このことからも、サンアンドムーンの持ち主であった流星街の長老の執念が感じられます。
仇なす対象を爆破することだけをなにより重要視していたのでしょう。
用意した爆弾は何がなんでも爆破する!という執念の現れだと思いませんか?
ヒソカは自分に刻印をつけられたら「厄介」と考えましたが、本当に厄介なのはこの能力維持だったわけです。
不可解な点
サンアンドムーン使用について不可解な点があります。
それは、ギャラリーフェイクもサンアンドムーンも両手を使う能力だということ。
ダブルフェイスを使用してどちらかを維持することは可能ですが、維持しながらもう一方を使うことはできないはずなのです。
- ギャラリーフェイクをダブルフェイスで維持
- 人形を作る
- ギャラリーフェイクに栞を挟んだままサンアンドムーンを開く
ここまでは可能です。が、このあとサンアンドムーンを使用するにはサンアンドムーンに栞をはさむ必要があります。
栞は1枚しかない、と断言されておりギャラリーフェイクにはさんでいます。栞をとってしまえば人形は消えてしまいますし、とらなければサンアンドムーンを使うために両手があきません。
いったい、どうやって人形に刻印したのか…?
スキルハンターの本を手にして使用する場合、右手で本を維持する必要があるため左手しか使えません。
ヒソカ打倒のために披露された能力の中で、左手だけで使えるのは下記。
- ブラックボイス
- オーダースタンプ
- コンバートハンズ左手(自分の姿を変える)
コンバートハンズ右手(対象の姿を変える)は右手がふさがっているので使えないし、ギャラリーフェイク、サンアンドムーン、コンバートハンズ両手(姿入れ替え)は片手では使えないはず。
可能性としては、サンアンドムーンも片手で使用できるケースがある、とか…?
左手の太陽の刻印のみなら片手で押すことができ、片方の刻印だけでも人形維持の効果を発揮した…?ちょっと苦しいかな。
ちなみに試合冒頭の描写から、サンアンドムーンの発動自体は本を持っていても可能な模様。刻印を押すには本を持っていては無理でしょうが…。
- ギャラリーフェイクをダブルフェイスで維持
- 人形を作る
- ギャラリーフェイクに栞を挟んだままサンアンドムーンを開く
- 左手で人形に太陽の刻印
- サンアンドムーンを解除(能力解除しても刻印は維持される)
ギャラリーフェイクも解除(人形は刻印で維持される)
ダブルフェイスも解除 - オーダースタンプを開き人形を操作
これで一応ツジツマはあうんですよね〜…うーん。
6の時点でダブルフェイスは使っていないことになりますが、実際、今回クロロが手にしてる本には栞が挟まっていないように見えます。
片手サンアンドムーンが使用可能で、能力維持のメカニズムを解釈するとしたら「爆破要件を満たしてはいないけど、爆破意思はあるので、要件を満たし実際に爆破するまで維持する」でしょうか…?
ここの伏線回収は次回にでもしてもらえそうですね。
“もしも” の考察
もし片手刻印説が通用するなら、クロロはいつサンアンドムーンを使用していたのでしょうか。
片手刻印が可能ならギャラリーフェイクでの人形維持が不要になります。
それならば最初に観客に紛れた際に人形作成+片手刻印+オーダースタンプを全て終えておけば、栞なしのオーダースタンプ使用だけで「消えない人形操作」が可能になります。
観客に紛れたクロロを追って、ヒソカも観客席に飛び込みますがこの段階で場内に人形の残骸が残されており、それが消えるような気配(ヒソカがそれに気付くような)描写もないです。だいいち、最後のコマまでヒソカは手に持った首が消えない=ギャラリーフェイク発動中と誤認していたわけですから。
全ての人形に刻印がついていればバレそうな気もするけど、事実ヒソカは手にした首(の個体)の刻印に気づけなかったしね。
このことから、人形はずっと維持されている→消えない人形→片手刻印説、が筆者の頭のなかでは有力になりつつあります。ただ、この片手刻印説が正しかったなら、前回と今回におけるヒソカの頭のなかでの戦略解説はほとんど的ハズレなことを言ってたことになってしまいますね(苦笑)
まあ、これは飛躍しすぎな感じもするので本編での種明かしを待つとしましょう。
あとがき
サンアンドムーンの種明かしがどういうふうに転がるかわかりませんが、ここまでの戦いが全部このサンアンドムーンでの騙し討に向けられたような展開になってますね。あとクロロもヒソカも観客巻き込みすぎ。
個人的には、最後の最後のコマ。
シャルのアンテナ壊しちゃったじゃないっすかヒソカさん…っ!!
アンテナ2本しかないのに、1本壊しちゃいました。
必然的にクロロが今後使えるブラックボイスは1体になりましたね。
それとも予備のアンテナがあるのかな?