最近晴れが続いていて嬉しい限り、雨だとなんか気分が滅入るので。
でも気温も暑くなってきて、もうTシャツでも汗だくの気候。そこだけは勘弁してって感じですが。。
今週も月曜日がやってまいりましたので、少年ジャンプ連載のハンターハンター 355話 のレビューを書こうとおもいます。
いよいよクロロVsヒソカ戦も佳境に入ってきましたね〜。。
前回のレビュー記事で、番いの破壊者(サンアンドムーン)について推測しました。
自分で推察しながらも「この仮説はちょっと苦しいかな〜」っておもってたんですが、これがまさかの正解だった模様。
ぜひ、前回のレビュー記事とあわせて読んでみてください。
355話 “爆破”
今回のタイトルは「爆破」。
タイトルのミーニングは十中八九、番いの破壊者(サンアンドムーン)を指しているのでしょう。
- 前回の最終コマでサンアンドムーンの真の効果に気づいたヒソカ。
- それをふまえて再度クロロの戦法を考察し直します。
- 依然クロロは潜伏したまま、ヒソカはクロロ本体を探すのに必死。
- クロロは人形を暴れさせ観客を混乱させる
観客を静止するため場内アナウンスに切り替えられたマイクを奪って「ヒソカを壊せ」と命令。
場内アナウンスによって場内全ての人形に命令がくだる。 - 会場に潜んでいた数百の人形が一斉にヒソカを攻撃、応戦するヒソカ。
- 観客席でそれを見物するクロロはブラックボイスで操作している対象に指示をだしている模様。
- 次の瞬間、バンジーガムでひきよせた人形の首がヒソカの手に戻るとともに爆発!
今回のながれはこんな感じかな?
やはり片手刻印可能だったサンアンドムーン
前回のレビュー時、サンアンドムーンの片手刻印説を唱えたボクですが、結果的にこれが正解でした。
自分で考察しながらも「ちょっとこじつけくさいな…」「ちょっと苦しいかな…」なんて弱気の考察だったわけですが、まさかのアタリでした。(決して後出し考察はしてませんよ!)
両手を使う能力だと思っていたサンアンドムーンは実は片手使用も可能。
そして片手でおした刻印でもギャラリーフェイクの人形を爆弾として維持し続けることが可能。
ということのようです。
また、クロロが言っていた「もしも人形が消滅したらギャラリーフェイクを解除したと思っていい」というセリフも消してウソではなく、ギャラリーフェイクを解除してもサンアンドムーンによって人形が消えないだけであり、仮にサンアンドムーンが発動して爆発したら吹き飛んだ後の人形の破片(肉片?)は消えるはずです(サンアンドムーンの効果が消え、ギャラリーフェイクも解除されているため)。
吹き飛んだヒソカの左手
今回の最後のページで、ヒソカがバンジーガムで引き寄せた人形の首。
これがヒソカの手に戻ると同時に爆発します。
このときクロロが「今だ」と支持しているのですが、これはおそらくサンアンドムーンの爆破効果によるものでしょう。
おそらくは、クロロがブラックボイスによって操作した個体が、バンジーガムの首の個体・胴体部にある刻印を、クロロの合図とともに合わせて爆破させたのでしょう。
ここから察するに、サンアンドムーンで爆弾化するのは刻印された人間の体全体であり、部分的にカラダから離れた部位も爆弾として機能する、ということです。
むろん、カラダ本体も爆発するでしょうから、ヒソカの手の爆破と同時に戦闘エリア内のカラダ部分も一緒に爆発し、操作された個体(これはコピーではなく観客本人ですね)も爆破の巻き添えをくっているはずです。
ブラックボイスは通話操作も可能?
大量の人形を相手にヒソカが奔走する最中、クロロは依然観客の中に潜伏しています。
そこでシャルの携帯をいじっている描写があることから、人形の他にブラックボイスで操作している個体がいるのでしょう。
またこの時ブラックボイスを使っているということは、オーダースタンプ+ダブルフェイスに更にブラックボイス、という状態になり他の能力は使えない状態です。
いままでシャルやクロロがブラックボイスを使うシーンではケータイのボタンを押して操作する場面が描かれており、ケータイを耳に当てて命令を出すような描写は登場しませんでした。
ただ、今回は耳に当てて言葉で指示を出しているシーンがあり、このことから恐らく言葉での命令操作も可能なのでしょう。
このシーンでは「そうだそこでいい」「しゃがめ」「今だ」という命令と思われるセリフが含まれています。これは恐らくヒソカの手を爆破するため、首の個体の刻印を合わせるために動かしていたコマ(ブラックボイスされた観客)への指示です。
ボタン操作で動きをあやつることができるはずですが、音声を併用する理由はなんなのでしょう…?ボタン操作より瞬時に対応しやすい、とか?
なぜブラックボイスをつかったのか
潜伏後はおろか、変装してヒソカの前に現れて以降はオーダースタンプ以外の能力を使っていなかったわけですが、ここでブラックボイスを使ったのは何故なのでしょうか?
使える能力枠に空きをもたせていたほうが有利なのは明白です。
わざわざ新たに観客を操作して爆破係をさせるのではなく、オーダースタンプの人形に爆破係をさせるわけにはいかなかったのか?
会場アナウンスが流れたことで人形全体に命令が下ったから?一度出した命令の上書きはできない?
仮にそうだとしても、人形をつくったあとで片手刻印しただけの個体を残しておけば、オーダースタンプしていないコマにはアナウンス命令は作用せず、新規命令に従うコマを残しておけたはずなんですよね。
推察するならば、オーダースタンプの命令は半自動(オート)で細かな操作ができない、ということ。
「ヒソカの持っている首(の個体)を爆破しろ」ぐらいの命令はきくでしょうが、それだとタイミングを見計らっての爆破が困難。
何よりもまっさきに爆破させてしまう恐れもありますよね。
またオーダースタンプは命令の内容によって個体ごとに解釈が違う、という欠点(特性)もあるから、「爆破しろ」だけ命令の意味が理解できずではフリーズする可能性がある、とか、更に具体的な命令を出しても解釈できない、とか?
それならば、やはり随時命令でうごかすことができる手動操作(マニュアル)のブラックボイスのほうが的確に操作できるから、という理由でしょうか。「今だ」とタイミングを図らせていたのは、正にこれが起因しているのでしょう。
右手の刻印のタイミング
ヒソカはこの時点で、潜伏しているコピー人形は20〜30体くらいと予想しましたがこれが大ハズレ。
実際には200を超える(会場アナウンス参照)人形が潜伏していました。
ヒソカの再考察、およびボクの前回レビュー時の推察でも「太陽の刻印(左手の刻印)」を押したのは、ギャラリーフェイクで人形を作った直後、一連の人形作成工程の中で押したと考えます。
ただ、爆破させるためにはさらに右手の刻印(月の刻印)を押し、太陽の刻印と合わせる必要があります。
少なくとも、じっさいに爆発した手持ちの首の個体のカラダには「月の刻印」が押してあったはずです。
サンアンドムーンは念解除後も刻印が残るため、能力解除しても太陽の刻印は健在。しかし月の刻印を押すにはどうやっても両手を開ける=ダブルフェイスで本を閉じる 必要があります。
つまりこの↑ヒソカの考察の「人形に太陽の刻印を押す」のあと、「能力解除(両方可)」は実際には両方可ではなく、
- 人形に太陽の刻印を押す
- ギャラリーフェイクを解除
- サンアンドムーンを栞で固定(本を閉じる)
- 人形に月の刻印を押す
- サンアンドムーンを解除
- オーダースタンプ発動
が正しい順ということになるはずです。
この方法であればクロロのスピードなら、他にも爆弾個体を作っている可能性は高いです。
実際、ヒソカは最大威力の爆弾人形に警戒を示しています。
しかし、最大出力の爆破効果を得るには3〜5秒触れ続ける必要があります。今回ヒソカの指を吹き飛ばしたのは、おそらく一瞬触れただけの小規模爆破。
ここまでの表現では、クロロは大量の人形作成と刻印打ちを超人的なスピードで行ったであろうことが推測できます。それに対して「3〜5秒触れ続ける」というのはかなりの時間ロスでしょう。量産は難そう。
なのでトドメ用に最大出力爆破用の人形を用意していたとしてもその数はごく少数のはず。小規模レベルの爆破人形を大量コピーの中に潜ませておいて撹乱し、最高のタイミングで最大出力爆破を狙う、というのがクロロの考えなのではないでしょうか…?!
ただ、先の爆破係の件もそうだったようにオーダースタンプ人形が良きタイミングで「自発的に爆破行為を選ぶ」という命令は少々無理があるような気がします。
爆破レベルにかかわらず、爆弾個体がいたとしても爆破係にはブラックボイスによるマニュアル操作が不可欠に感じます。だとすると、前回ヒソカに壊されたシャルのアンテナ…やはりクロロは他にも予備のアンテナを持っていると考えるのがいいのかもしれません。
でなければ爆破係が爆破する(一緒にふきとぶ)たびにアンテナを回収し刺し直す必要があるので…。
あとがき
依然クロロが優勢、といったところでしょうか。
ヒソカが本気になってきた感、クロロはまだまだ余裕ありといった感じがして、もう少しバトル回を続けてくれそうな気がしますね。これであっけなく終わってしまったらがっくりですもん。
余談ですが、個人的にはこの闘いではどちらも死なずに試合を終える、と予想しています。
今回指がふっとんでしまったヒソカ、闘いが長引けば片腕なくすぐらいの結果にはなりそうですね。念で腕を治すくらいの能力者はいそうですが、友達の少ないヒソカにそんな知り合いはいなさそう…。
もっと先の展開としてハ◯レンよろしく、片腕義手のヒソカなんてのが出てきたら絵面的にかっこよさそう…!とか妄想してしまいました。。