今週もハンターハンター最新 357話 レビューを。もう読んだ人もいるでしょうが、個人的には最悪な展開になってしまいました…。
ちなみに前回のレビュー記事はコチラ。
357話 “残念②”
357話は試合終了後の描写からはじまっています。すでに試合はクロロの勝利で幕を閉じた模様です。
爆弾人形が爆発し、ヒソカは無残な姿に…。
その周りを取り囲むのは旅団のマチ、シャルナーク、コルトピの3名。
クロロとの戦闘の最中、爆発直前にヒソカが思いついたのは「自分自身に強い念をかけること」。死後に強まる念としてヒソカは自らの心臓と肺をバンジーガムで伸縮させ蘇生させることを思いついたのでした。
シャルとコルが去ったあと、マチは損傷したヒソカの遺体を念糸で縫ってキレイにしようとしますが、その瞬間ヒソカの念が発動しみごと復活をとげます。(チートすぎる…!)
復活後も顔はメタメタなのですがバンジーガムで欠損部分を埋めて、ドッキリテクスチャーで表面をキレイにし見た目は元通りになってしまいます。
ヒソカは正攻法でクロロに勝てなかったからなのか、「旅団全員、遭ったその場で殺す」とマチに宣言します。
いっぽうクロロはシャルと電話。
カキンの新大陸渡航の話を聞きつけ、渡航に持ち込むらしいお宝を旅団全員で狙うことに。電話を切った後、シャルの前に現れたのはコルトピの首をもったヒソカ。
放られたコルトピの首を抱くシャルナーク。その背後からヒソカが猛攻。
最後のページではコルトピの首とブランコに座らされた血だらけのシャルナークが描かれていたのでした…。
ガセじゃなかった!シャルナークとコルトピ死亡!
まさかの旅団員の瞬殺。
ヒソカが殺るにしても、もっとしっかり戦闘が描かれた末の死を予想していたのであまりにも唐突にあっさりやられたシャルナークとコルトピが不憫でなりません。。
能力はクロロにとられているので全力で戦えないにしても、もう少し応戦の仕様があったのではないのか…。
予想の上を行く展開は富樫先生の十八番かもしれませんが、今回のような展開を望んでいたハンターファンはいるのでしょうか…。実は本誌掲載前からこの下りのネタバレがネット上では噂されており、ボクも先週Twitterできいてはいました。
@05126kaz うおおおネタバレですか?
てことは来週シャル登場するんですか。。— うっしー (@motetaiclub) June 9, 2016
ガセネタだと信じたかった…。この展開、あんまり冨樫先生らしくないようにも感じたのですが。。
衝撃のあまりファン精神を取り乱しています←
バンジーガムの有用性
とりみだしていてもしかたがないので、今回の描写から読み取れる考察をしてみようと思います。
自分にかけた念の伸縮によって心肺蘇生をおこなったヒソカですが、バンジーガムってそんなこともできんの?て感じです。
「死後に強まる念」で効果が拡大解釈されて働いたってのは、まあ理解できなくもないのですが、「試してみるか…♥」ていどのノリでかけた念が「死後も強く残る」ほどの思いなのかってのは甚だ疑問です…。
それにこの念のかけかたは死後ある程度体が原型を保っていて且つ心肺が無事なことを想定しての策ですよね。
爆弾人形で爆死させられたら粉々にふっとんで心肺蘇生もクソもないでしょうし、実際フルのサンアンドムーンは「傍らの人間も粉々に吹き飛ばす」とあります。
爆弾じゃない人形が先におおいかぶさったことで「緩衝材の役目を果たした」とシャルナークは語っていますが、これを予見していたとは思えないですよね…。たまたま?体が残ればラッキー的な?
さらにマチが損傷部分を治そうとしますがドッキリテクスチャーとバンジーガムであっさり治してしまっています。吹っ飛んだ指もガムでかたどって再現していますが、これはカタチを成しているだけで動かせないのでしょうか?それとも自信の念だから動かせる?
たんなる一時しのぎなのか、前回の天空闘技場以降で念を成長させて可能になったのか。どちらにせよ本来説明されていた能力内容とだいぶ変っているようなのですが…。
駆け寄るシャルから離脱するシーンも足が変な形になっていますが、これはバンジーガムで再現した右足だからこんなに変形しているのでしょうね。
ヒソカの心変わり〜旅団への執着
今回のながれで最も気になったのは「ヒソカが旅団を狩る理由」
そもそもクロロと闘うことを狙っていたのはわかるにしても、旅団に恨みがあるわけでもないヒソカが旅団全員を標的にする理由が…?
殺人狂のヒソカが「強い奴と戦いたい」ってのはわかりますが、あきらかに格下なコルトピをまっさきに殺したのもなんか解せません(まあ、ファンの間ではコルトピさん最強説ってのもありましたが)
クロロに負けたことの腹いせ?
ハナから全員と闘うつもりではあったがクロロを倒してからと決めていた?その順番を変えただけ?
「相手と場所を選ばない事にした」ってのは、ほんとにそのままの意味で「誰でも良いから通り魔的に殺す」ってこと?旅団限定で?意味不明…。
戦いを楽しまずにただ殺していくんなら今まででもその隙はあったはず。
さらにマチはその場で殺さずにいたのもよくわかりません。最終的には殺すけどマチには情もあるから後回しってこと?
旅団へのメッセンジャーの役目をあたえていますが、そのメッセージが届く前にシャルとコル殺しちゃってるし。ほんと意味不明。
さらにはバンジーガムの効力。
マチをバンジーガムで捕らえその間に、シャルとコルを殺しに向かいますがその間マチが現れないことからマチは未だガムに捕らわれていると予想できます。
シャルの「ウンコ」発言の直後、携帯が鳴っているのでもしかしたらマチが連絡してきたのかもしれませんが、この時点までバンジーガムが効いていたのでしょうか?
ヒソカの念は変化系。
放出系じゃないので、体から離すと制度はどんどん落ちるはず。闘技場内ならまだしも、シャルとコルを殺しに外の公園まで離れた段階でもマチが振りほどけないほどの強力な拘束力を維持し続けられるのでしょうか?
ヒソカとマチによほどのポテンシャルの差があるとするなら、その可能性もありますがだとしたらマチはヒソカに瞬殺されるほどに力量差があると思えてなりません。
「相手と場所を選んで」いたらクロロにかなわなかったので「選ばずに先手必勝で勝っていく」ことを宣言したのだとしたら、ちょっとダサくないですかねヒソカさん…。
旅団の暗黒大陸いき
マチ達と合流していないことから、試合後は早々に天空闘技場を離脱したようですね。
服は観客から奪ったものをそのまま着ています。
「相当大事なお宝」ってのは[hxh33]で登場した「守護霊獣」を生み出す壺のことでしょうか?
並行して進んでいた「暗黒大陸渡航」のほうに旅団が絡んでくる布石ですねコレ。
「一般人の渡航者」に紛れることを想定しているようです。護衛として乗船するクラピカとの対峙はあるのか…!?
カキンが渡航に使用する船「ビッグホエール号」は20隻以上。
クラピカ達が王子の護衛として乗るのは1号船。民間人からの渡航者が1号船に乗れる確率は1/1300とされており旅団全員が乗り合わせるのは難しいか…?
それとも1号船乗船が決まったヤツを問答無用で殺してすり替わり、乗り合わせるのでしょうか?
だとすればクラピカにとっては第4王子・ツェリードニヒだけでなく旅団も相手にせねばならず、頭が痛い状況になりそうですね。。
旅団の新メンバー?
さらに気になるのは最後のページのヒソカのセリフ。
シャルとコルを殺し、「あと10人…」と表現しています。足が2本取れて10本足の蜘蛛の絵があることからこの10人には「蜘蛛の頭」のクロロは含まれていないでしょうね。
マチ、フェイタン、フィンクス、ノブナガ、フランクリン、ボノレノフ、シズク、カルト…あれ2人足りない。
G.I.編で紹介されてるのでカルトの加入はヒソカも知っているはずですが、その後に新メンバーが補充されたのでしょうか。
けどシャルは死ぬ前に「久々に全員集合」と言っています。新メンバーがいたとして、クロロの除念後に全員集まるタイミングはあったのでしょうか…?
(能力を盗んでいたので、少なくともシャルコルとクロロは会っているはずですが)
G.I.編に登場し、おそらくクロロの除念を担当したアベンガネが旅団に加入している?なんて意見を見かけました。
だけど、アベンガネが旅団に入ってしまうと対クラピカ用に除念を使えなくなってしまうのではないでしょうか?
クラピカがヨークシン編でクロロにかけた念は「念を使えなくする」ことと「旅団との接触禁止」。接触禁止になったらそもそも除念するためにクロロに近づく事もできなくなってしまいます。
さらにはクロロ自信がスキルハンターで除念を盗んでしまっても、念を封じられたらそもそも能力が使えないので意味がありません。
クラピカ対策以外で使うならばもちろん有用でしょうが、一度クラピカの念封じを喰らっている&未だにクラピカが自分たちを狙っている、ということを考えれば「除念」はクロロにとっては必須。
旅団に加入させず、能力も盗まず、旅団外部の協力者として蜜月関係にしておくのがベストだと思えるので、個人的にはアベンガネは旅団には加入していない、と思います。
と、いうことは新しい旅団メンバーの登場の布石か…?!
残りの旅団メンバー抹殺のためヒソカもビッグホエールに乗船するとか…?
あとがき
んー…、今回の掲載話をよんでみなさんはどういう感想をもったんでしょうか。
正直ボクはちょっとショック&ガッカリ(´・ω・`)
展開にちょっと無理がある気がしてならないんですよね。ヒソカの念と旅団皆殺しにつながる経過がちょっと無理やり過ぎる気がしてしまうのです。
シャルコルは非戦闘員ぽいので、実際戦えば瞬殺なのはわかります。ただ、ここで殺す必要あったの?ってのがどうも附におちません。
ヒソカの念が死後強まって蘇生に至るのもちょっと念の性質を拡大解釈しすぎじゃね?って。
まあ原作者に対して何言ってんだ、って話ではあるんですが。
正直先週のネタバレを見た時点では「コレ絶対嘘バレだろ」と思っていたので、これが本バレだったことにまじで衝撃をうけました。(流出したことじゃなくて内容の無理くりさ、にね)
前項で書いたように、旅団がカキン船に乗船し、それをおってヒソカも乗船してクラピカ、王子と三つ巴ならぬ四つ巴になる展開はなくもないなと思えたので、そこへ繋げるために無理やりこういう展開にしたのかな〜…?と、いま全力で納得しようと務めています。
実は、シャルコルが死ぬ描写は旅団の新メンバーの能力かなんかで見せた幻影で、ホントはヒソカは今も瀕死状態、っていうどんでん返し、…ないですかね?
ないでしょうね…。
P.S. シャルのウンコ発言は別段なんとも思いませんでしたよボクは←
ウヴォーの時はオシッコ発言してたし。
某サイトで討論されていた 共闘説 について考えてみました