motetai.club

【映画レビュー】バイオハザード:ザ・ファイナル を観てきた

12月23日に公開になった新作映画「 バイオハザード:ザ・ファイナル 」を観てきたの感想をレビュー。
ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のシリーズ完結作品。日本のタレント・ローラが出演していることでも公開前から話題になってますね。

バイオハザード:ザ・ファイナル とは

日本のゲーム作品「バイオハザード」シリーズを原作にアメリカで2002年から実写化された人気シリーズ。
ゲーム作品には登場しないオリジナルのキャラクター、ミラ・ジョヴォビッチ演じるアリスを主人公に原作同様、アンブレラ社によって整体汚染された世界でのサバイバルを描く。(アメリカではゲーム、映画とおして「Resident Evil」名義。本作の原題は「Resident Evil: The Final Chapter」)

初作から実に14年の月日を経て、シリーズ完結となる本作。闘いを続けてきたアリスとアンブレラの顛末は如何に…?

製作段階から日本のタレント・ローラが出演することが明らかになり国内でも話題になっていましたね。ばっちり出演してましたよ〜!

カプコンの人気ゲームを映画化したミラ・ジョボビッチ主演による人気アクション「バイオハザード」シリーズの最終作。

人類の大半がアンデッドと化した世界で、人類最後の希望となったアリスは、悪夢のような現実の全ての始まりの場所、ラクーンシティのハイブへ戻ることになる。しかし、そこでは全ての元凶である巨大企業アンブレラ社が、アリスとの最終決戦に向けて全勢力を結集させていた。

ジョボビッチ扮するヒロインのアリスほか、ゲーム版の人気キャラクターでもあるクレア・レッドフィールドを演じたアリ・ラーターが、4作目以来に同役でカムバック。
また、日本の人気タレントのローラが、アリスと共闘する女戦士コバルト役でハリウッドデビューを果たした。

監督はジョボビッチの夫で、シリーズ3、4作目をのぞいてメガホンをとってきたポール・W・S・アンダーソン。

映画.com より

登場人物

主人公

アリス

主人公。
アンデッドが蔓延した世界を流浪しながらアンブレラ社の計画を阻止しようと奮闘する。世界が転化した時点以前の記憶がない。過去作においてアンブレラ社の実験によって無数のクローンが生み出されている。

演じるのは[actor][name]ミラ・ジョヴォビッチ[nname]([altname]Milla Jovovich[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0000170/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/ee6fa5b60f557da745640f976a1f3002.png”][aactor]
10年来の主役出演である本シリーズが代表作といっても過言ではありませんが、その他の出演作だと映画「フィフス・エレメント」「ズーランダー」シリーズなどが有名でしょうか。昨年第2子を出産されたそうです。

レジスタンス

クレア・レッドフィールド

原作ゲームにも登場するキャラクター。同シリーズの「バイオハザードIII」「バイオハザードIV アフターライフ」にも登場した。
もともとは生き残った人達の集団を率いていたリーダー格。「バイオハザードIV」でヘリに乗り飛び立ったあとラクーンシティに不時着し、現地のレジスタンスに加わる。

演じるのは[actor][name]アリ・ラーター[nname]([altname]Ali Larter[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0005123/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/952d43d60f168fc07eb3128991b57a0a.png”][aactor]
個人的には同シリーズと海外ドラマ「HEROES」でニキ/トレイシーをひとり二役で演じていたのが印象的。

ドク

クレアが参加しているレジスタンスのリーダー。人当たりのよい性格とレジスタンスメンバーからの人望も厚い様子。

演じるのは[actor][name]オーエン・マッケン[nname]([altname]Eoin Macken[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm2151126/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/52da63cd5f95ac5c79082caff061d153.png”][aactor]
海外ドラマ「ナイトシフト」シリーズや「魔術師マーリン」シリーズなどに出演。

クリスチャン

レジスタンスの一員。突如現れたアリスがレジスタンスに加わることを危険視するが。。。

演じているのは[actor][name]ウィリアム・レビー[nname]([altname]William Levy[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm2126101/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/6fa1b637706e1eb07b0c3b8b44589cb7.png”][aactor]
キューバ出身の俳優さん。それ故かごく近年までメキシコなどのラテンアメリカ制作の作品に多く出演していた様子。そのため彼が出演している国内公開作品は本作ぐらいしか見当たりません。

ちなみに公式にはローラが演じているコバルト(後述)の恋人、という設定らしいのですが作中にはそれを匂わせるようなシーンはほとんどなく。。。

アビゲイル

レジスタンスの一員。盗難車の改造をしていた父親の影響でメカいじりに強い。

演じるのは[actor][name]ルビー・ローズ[nname]([altname]Ruby Rose[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm3199307/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/b9202276064d413625c2245c9cfb9fb1.png”][aactor]
オーストラリア出身のモデルさん。ボーイッシュな風貌が印象的ですが、体中がっつりタトゥーが入っててナカナカのインパクト。日本での公開作品への出演は乏しいですが、来年公開予定の新作映画「XXX<トリプルX>:再起動」に出演予定。

マイケル

レジスタンスの一員。リーダー・ドクに忠実。

演じるのは[actor][name]フレイザー・ジェームズ[nname]([altname]Fraser James[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0416508/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/d951664d57ad4337c65c6b3c0ff4e9b3.png”][aactor]。海外ドラマ「ローアンドオーダーUK」などに出演。

コバルト

レジスタンスの一員。女兵士。

演じるのは日本人タレントの[actor][name]ローラ[nname]([altname]Rola[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm4981891/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/BHF_201612_add_01.jpg”][aactor]
なんだかんだいっても国内ファンはローラの出演部分には期待していたはず。笑

ちなみに日本公開用のCMに起用されているシーン。アンデッドが押し寄せる様を見てアリスに「What are we gonna do?」(どうする?)と訪ねるシーンなのですが、このローラのセリフはどうやら日本公開版用に用意されたものであり、本国版だとこのセリフはマイケルが喋っています。(下の動画参照)
日本ファン向けへのファンサービスということなのでしょうか?

アンブレラ社

アレクサンダー・アイザック博士

アンブレラの代表者であり諸悪の根源。過去にアリスが殺したはずなのだが。。。

演じるのは[actor][name]イアン・グレン[nname]([altname]Iain Glen[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0322513/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/708d96587f10435a93945b0516839891.png”][aactor]
イギリスの俳優さん。本シリーズのほかドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」「ダウントン・アビー」、映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」などに出演。

アルバート・ウェスカー

アンブレラのエリート傭兵。肉体改造をうけ超人的な技能をもっている。原作や過去シリーズにも登場する、悪役筆頭のひとり。

演じるのは[actor][name]ショーン・ロバーツ[nname]([altname]Shawn Roberts[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0731575/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/04b59b982bb874b18e07ca2fd8eb52aa.png”][aactor]
カナダの俳優さん。映画「ジャンパー」やリメイク版の「フラッシュゴードン」に出演。ちなみにデビュー作(子役時代を除く)はマーベル映画「X-MEN」の初作でローグにエネルギーを吸い取られて昏睡状態になるボーイフレンド役。

レッドクイーン

アンブレラ社が誇る人工頭脳 AI。過去作品にも登場しアリスの監視とアンブレラ保守のために動く。

演じるのは[actor][name]エヴァー・アンダーソン[nname]([altname]Ever Anderson[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm8349839/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/53f0a3c00b83a6efc6d8448a39596727.png”][aactor]
実は主演のミラ・ジョヴォヴィッチは映画版バイオハザードシリーズの監督であるポール・W・S・アンダーソンと結婚している。2007年にふたりの間に生まれたのが彼女、エヴァー・アンダーソンである。つまりミラの実子。そういわれると顔がどことなく似ていますよね。。。
つまり「バイオハザードの申し子」…といったら縁起でもないか。。。

ミラ・ジョヴォヴィッチの正式名称が「ミラ・アンダーソン=ジョヴォヴィッチ」であるためラストネーム違いとなっているようですが、現在は娘のエバー共々「ジョヴォヴィッチ=アンダーソン」姓に改名申請しているとのこと。

リー

アイザックの部下の傭兵のひとり。

演じるのは[actor][name]イ・ジュンギ[nname]([altname]Joon-Gi Lee[aaltname][altname]李準基[aaltname][altname]이준기[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm1763620/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/Lee-Joon-Gi-Resident-Evil-Trailer.jpg”][aactor]
韓国の俳優さん。本国の韓国ドラマ、韓国映画に数多く出演。歌手としても活動なされているようです。
ぶっちゃけ本作では完全に脇役なのですが、キャストクレジットに名前があったため紹介させていただきました。。

あらすじ

崩壊した世界を流浪するアリスは、アンブレラ社のAI・レッドクイーンからの接触をうける。
とある廃屋のコンピュータを経由してアリスに語りかけるレッドクイーンは、48時間以内に生存者の殲滅が行われ世界は滅ぶ、と警告する。それを止めるためアンブレラの施設にあるという「抗ウイルス薬」の散布をアリスに依頼する。
アンブレラの手先であるはずのレッドクイーンが何故…?と疑問をもちつつもアリスは施設「ハイヴ」のあるラクーンシティへ向かう。

道中、アンブレラの傭兵に襲われるアリス。
持ち前の体術でいなすも、大量のアンデッドを引き連れたアンブレラのに戦車部隊に急襲、捕らえられてしまう。部隊を率いていたのはアンブレラのアイザック博士。過去シリーズ作品でアリスが殺したはずなのに何故生きているのか…?

アイザックはアリスの手を縛り戦車の後尾に縛り付けてアンデッド達をおびき寄せるエサにする。
しかしアリスはまたしても超人的な体術で突破、傭兵をいなしアイザックの腕を切り落とし、搭載されていたバイクで逃走を図る。

逃走したアリスはとある都市の跡地に差し掛かるがアンデッド用のトラップに引っかかり、生存者たちのレジスタンスに捕らわれる。
一触即発の事態となるが、レジスタンスの中に生還したかつての同士・クレアの姿を発見、クレアはレジスタンスリーダーのドクを説得しアリスと共同戦線をはることを提案する。メンバーのクリスチャンは部外者のアリスを快く思っていないが、リーダーのドクの決定の元、共闘することに。

アイザック率いる戦車部隊は大量のアンデッドをつれてレジスタンス達のもとへ向かってくる。
アリスの指揮の元、銃撃、爆撃を駆使して死闘が繰り広げられコバルトを含むレジスタンスメンバー数名が命を落とす。返り討ちにあったアイザックは逃亡し、彼の部下・リーを捕らえたアリスは自分がされたように、リーを戦車のうしろにくくりつけアンデッドたちに追わせるのだった。

アリスたちは抗ウイルス剤を手に入れるためハイヴを目指す。アリスの有能さを目の当たりにしたクリスチャンも彼女への態度を改める。

が、アリスの接近を完治したアンブレラ、ハイヴ内部にいたウェスカーはアリスたちに向けてゾンビ犬を放ち急襲。クリスチャンがやられてしまう。
ハイヴの入り口にたどり着くと何かに怯えるように追手のゾンビ犬たちは姿を消す。施設内部に潜入する一同、だが巨大な排気タービンが稼働し、猛烈な風邪に吸い込まれアビゲイルも命を落とす。

次々にメンバーが減っていく中、一行はトラップにひっかかりバラバラの場所に隔離されてしまう。
アリスとマイケルは巨大なクリーチャーと遭遇、マイケルがやられアリスも危機一髪でクリーチャーをしとめる。そこへドクが現れ合流。ふたりはハイヴ最下層へと向かう。

そのころ隔離されたクレアは自力で進路を探すがウェスカーと遭遇し捕らえられてしまう。

アリスとドクはレッドクイーンから、「彼女が何故アンブレラを裏切ってまで協力するのか?」その理由を聴かされる。
世界が転化する数カ月前、アンブレラはT-ウイルスを人為的に世界にばら撒くことを計画する。聖書にある「ノアの方舟」さながら、世界を浄化する計画を立てていた。人間を一掃したうえで、抗ウイルス剤を散布し浄化、一部の人間(アンブレラ幹部)だけで新世界を再編することを計画する。

この計画がアンブレラのコンピューターにアップされたことで、レッドクイーンには「人間を護る」という根本的なプログラムに矛盾が生じる。しかし、同じくプログラムによってアンブレラ社員には直接手出しができないため、アリスを使ってアンブレラの計画を阻止させようとした、という。

途中、無数のアンブレラ幹部たちが冷凍保存されているエリアを通りふたりは最下層から抗ウイルス剤のあるエリアへ向かう。
到着するとそこには、アイザック博士の姿が…彼曰く、自分が本物のアイザック博士であり、過去にアリスが殺したアイザックや戦車を率いていたのは自分のクローンだという。さらに一緒にいたドクは実はアンブレラから送り込まれたスパイ、アリスに銃を向けるドク。ウェスカーに捕らわれたクレアも連れてこられる。

そこへひとりの老婆が現れる、彼女の名はアリシア・マークス。
T-ウイルスを考案した科学者の娘であり、レッドクイーンのモデルとなった人物。元々は彼女の持病を治療するためにT-ウイルスが開発されたのだった。さらにアリスはアリシアの遺伝子をもとに制作されたクローンのひとりだということが判明する。転化以前の記憶がないのはそのため。衝撃をうけるアリス。
自分のせいで世界が変貌したことを嘆くアリシアはアイザックを蔑み最後の抵抗を見せる。

アンブレラの筆頭株主でもあるアリシアはその場でウェスカーの解雇を宣言する。
レッドクイーンはアンブレラ社員には手を出せないが、解雇されたことでウェスカーを攻撃、ウェスカーは瀕死状態に。その隙を点いたアリスはドクの銃を奪い、クレアがドクにとどめを刺す。

逃げたアイザックを追うアリスは、過去シリーズにも登場した “レーザー光線の部屋” でアイザックと一騎打ちをする。
肉体改造したアイザックはアリスに劣らない体術を身につけていた。死闘の末、アイザックを撃破し抗ウイルス剤を手に入れたアリスはハイヴから地上にでる。抗ウイルス剤をまこうとした瞬間、しぶとくいてきたアイザックが現れウイルスを奪還されてしまう。

しかし、そこへもうひとりのアイザック=戦車を率いてそのまま逃げていたアイザックが現場に現れる。
そのアイザックは本物のアイザックを目にして驚愕、自分がクローンだということを告げられショックをうける。そして本物のアイザックを殺し自分もアンデッドに襲われて死んでしまう。

その隙にアリスは抗ウイルス剤を散布。周囲のアンデッドたちはたちまち動かなくなる。

アリス自身もT-ウイルスに感染しているため、自身の死をも覚悟した行動だったのだが、どういうわけかアリスは生き残る。
レッドクイーン曰く、感染した細胞が死滅しただけで、アリスの肉体そのものが死ぬことはなかった、らしい。風によって抗ウイルス剤が世界中に運ばれるまでには数年かかるという…そのあいだアリスは生き延びるために再び闘いの日々を送ることに。。。

感想&あとがき

[rating]

原作ゲーム同様に元々のモチーフであったゾンビ、ホラー作品という毛色はほぼなくなり、アクション映画にシフトしている。
ホラー要素はほんのスパイス程度とどめられ、ミラ・ジョヴォヴィッチによる格闘、バイク、ガンアクション作品といった感じ。まあシリーズファンの方からしたら周知の事実なのかもしれませんが…。
ハイヴ潜入の下りを形容するならハイテクカラクリ忍者屋敷。

良くも悪くも大衆アクション作品なのでこれといった感想はあまりもてなかった(といっても個人的にはヴィンディーゼル的なアクション作品よりは全然見れるんだけど)。

メンバーは次々にあっさり死んでいくのでキャラクターへの感情移入は追いつかない。ローラも割と序盤で死んでしまったし。苦笑

ただシリーズ完結としてのシナリオは及第点というか、いい塩梅のポイントに着地した感じ。
世界はほとんど滅んでいるので無論ハッピーエンドにはならないのですが、諸悪の根源は消え、抗ウイルス剤が世界に行き渡るまでにあと数年かかかる、その間も変わらず生き抜いていかねばならない…という持続性を残した終わり方は好印象。

たぶん続編をだしても最早内容に変化のつけようがないので、ここらで完結、という見切りだったのかなあ…と邪推。

 

公開前に読んでいた映画系雑誌の特集では過去作品とまとめて紹介されていることも多く、その中では過去シリーズのキャラクター、ジルやクリス、カルロスなども紹介されていたんだけど、本作にはまったく出てきません。ボクは勝手にオールスター登場展開を期待していたので「出てこないじゃん!」と勝手に憤ってみたり。苦笑

公開日が祝日ということもあって客席は満席。客層としては中高生もしくはそれ以下のローティーンがほとんど、という感じでした。
シリーズファン以外だと、大人が楽しむにはちょっと稚拙な感じもしてしまうんだけど、10年以上前からのシリーズ作品の顛末は見ておいても損はないかな、と思います。

[links typeof=”movie” name=”bio_final”]