【幻影旅団】パクノダ について

念能力について

パクの念能力をおさらいしてみましょう。

記憶を読み取る能力

明確な能力名は登場しませんでしたが、「対象に触れることで記憶を読み取る能力」です。特質系
作中ではゴン、キルア、スクワラなどに対して使用していました。本人の説明では、この能力で読み取るのは純粋な原記憶であり、対象が創りだしたイメージをよむわけではない

またその対象は「人」だけでなく物体などに対しても有効です。ベーチタクルホテル襲撃の際に、メモ紙から事の前後を読み取るシーンが描かれています。
なんだかサイコメ◯ラーEIJIみたいですね…。

パクノダの能力

記憶弾(メモリーボム)

能力で引き出した「記憶」を、具現化した銃弾に込めます。これで対象を打つことで、その対象に引き出した「記憶」を共有することができます。
作中ではノブナガ、フェイタン、フィンクス、マチ、シャルナーク、フランクリン、コルトピに対して使用していました。

また「記憶を引き出された本人がこの弾で撃たれると記憶を失う」という説明がありますが、これは作中では使用はされませんでした。

記憶弾(メモリーボム)

銃の具現化

メモリーボムを打つための銃ですが、これも具現化した銃のようです。
銃の具現化メモリーボムは、パクが亡くなる際までは本人とクロロ以外は知らない能力でした。

パクノダの能力

パクノダ の念についての疑問点

パクが特質系能力者であることは明示されていますが、それぞれの能力についての系統は明示されていません。

ですが十中八九「記憶を読み取る能力」が特質能力でしょう。
では、なぜ「記憶を読み取る」ことが特質であるのか考察してみます。

なぜ “操作系” ではないのか?

対象の意思言動、状態に作用する能力は操作属性を含むモノだと筆者は考えています。わかりやすい例として、イルミの操作能力を例にあげます。

イルミは針を媒介に対象を操作できます。
これは言動を強制的に掌握したり、意思を上書きすることもできます(キルアを支配していた針 や「針人間」など)。

針人間

イルミの場合、相手の意思を変えてしまうことも可能なわけですが
意思に作用することができるのであれば、意思を「読み取る」程度のことを実現できる操作系能力者も存在するでしょう。

では、パクの「読み取る」能力はなぜ操作系ではないのか?
それはパク本人が語っていたとおり、読み取るのは(意思や想像をふくむ)イメージではなく「原記憶」であるから、ではないでしょうか。

パクノダの能力

「加工されていない」という表現から、「原記憶」というものが、本人の意思が介入できない領域の存在であるとするならば、いくら対象を操作してもそこに到達できないのは道理だともいえます。
つまり、操作系では実現できない「読み取り」能力であり、それを分類するならば「他のどれにも属さない」特質系、ということになるのではないでしょうか。

パクは先天的な “特質系能力者” か?

特質系は「他のどれにも属さない」能力系統の総称なわけです。特質系である所以はつまり「特質系能力をもっている」これにつきます。

クラピカの師匠・イズナビ 曰く特質系とは「血統や特殊な環境で育ったりが作用する個性的な能力」です。
要は生まれつき能力をもっていたり、成長とともに習得した段階で特質系になる、といったところでしょう。
これが先天的な特質系能力者

後天的に特質系に変わる者もいて、この可能性が高いのが具現化系操作系
パクは「読み取る」能力以外の2つの能力がどちらも具現化要素を含む能力です。
前項の考察を元にするならば、パクは操作要素に長けているわけではなく、どちらかといえば具現化より?なのかもしれません。
パクが先天的・後天的どちらのタイプであれ、具現化に長けていると考察できます。

パクノダは具現化より特質系?

旅団員がどの時点から顔見知りだったのかは定かではありませんが、少なくとも旅団結成時においては、パクが特質系能力者としては認知されていた、と考えるのが妥当です。

仮に具現化がベースにあったとして後天的に特質を得た場合、その時点で他の団員は「パクには特筆すべき能力がない」という認識になるはずです。
特質の「読み取る」能力以外はクロロ以外知らないわけですから。
旅団結成にあたって「技」を持たず、単純な念の基礎をおさえただけの人物を初期メンバーに選ぶというのはいささか不自然です。
そこから考えても、パクの特質は先天性のモノであり、加えて特質を補完する能力を習得した、と考えられます。

記憶弾(メモリーボム)の能力系統

では、その特質を保管する能力ははたして特質系でしょうか?

メモリーボムはパクの特質によって「読み取った記憶」を弾丸に込める事ができます。この機能自体は特質でなければ再現出来ないでしょうか?
具現化系の主は「念で物体を具現化する」ことであり、高位能力者はさらにそれに付加効果をプラスするわけです。
例えばクラピカの脳力は、具現化した鎖に「ダウンジング(操作要素)」や「再生力強化(強化要素)」など多系統の要素を足して使用しています。

メモリーボムもコレによって説明ができるのではないでしょうか。

「弾に記憶を込める」という行動は要素が曖昧ですが、その記憶を他者に共有できるというのは操作要素だと考えます。
前述のイルミの能力を例にとれば「相手の言動や意思を操作する」は要は「自分の意思で上書きする」と言い換えることができます。自分の「意思」を他者に送信してそれを強制できるわけですね。
「強制」が可能なのであれば、単純な意思の「共有」は強制よりもっと容易である(下位互換)とも考えられます。

 

では「特質で得た原記憶」を扱うことも、操作要素で可能か?
ボクの考えはYES。可能だと思います。
それはパクが能力で情報を得た時点で、それは「原記憶」ではなく、パクの情報・記憶としてパクの脳に蓄積されるから、です。
例えば、友達が秘密にしている「情報」があったとして、それを自分が知った時点で、その「情報」は自分のモノとして自分に記憶されます。
これは「念」の概念でなくても説明がつきますね。

ここから導き出されるのは、メモリーボムによって共有される「記憶」とはパクの「記憶」「情報」「意思」など、だという推測です。
パクが一旦自分のものとして消化した情報がメモリーボムに込められた「記憶」なのです。

パクノダの能力

作中にはこのような表現があるため「読み取り能力で引き出した記憶だけがメモリーボムの共有対象」のように誤認してしまいました。
ですがパクの死後、メモリーボムを受けたフィンクスが共有しているのは「ひきだした原記憶」だけではなく、パクの「記憶」も共有しているであろう描写があります。

パクの記憶パクはお前らに感謝してたぜ

このことからも特質で引き出したか否かは重要ではなく、具現化と操作要素があればメモリーボムは再現できると推察できます。

“銃の具現化” の能力系統

これも言わずもがなですが、具現化のみで再現できる能力だと推察できます。

パクの拳銃

特記すべき点としては「一度に6発撃てる」という点です。
デザインから察するにリボルバー式の拳銃に見えますが、このタイプの銃は回転式で実際には1度に1発しか撃てません。
これは具現化した銃であるが故に、物理法則を無視した挙動ができるのでしょう。

一度に撃てる弾は6発

またメモリーボム使用にかぎらず、攻撃用としても銃を使用できるのでは?と思わせる描写があります。
逃亡するスクワラを追い詰めた際に、パクが拳銃で牽制しています。
具現化出来る銃をもちながら、別の銃を持ち歩くとは考えづらいのでこれは具現化した銃だろう、と考えます。

パクの拳銃スクワラピンチ

他に攻撃用の能力をもたないパクが攻撃用として併用している可能性は高いです。
だとすればメモリーボムだけではなく、攻撃用の銃弾も具現化出来るのではないでしょうか。
もしくは念弾を飛ばす?具現化よりの能力者なら放出系は苦手のはずだから違うか…?