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【幻影旅団】パクノダ について

幻影旅団の団員・ パクノダ について考察してみます。
個人的には旅団でイチバン好きなキャラクターでした。

まずは基本的なスペックをおさらいします。

パクノダ

  • 名前:パクノダ(英表記:PHALCNOTHDK)
    ※ファミリーネームなし?
  • 愛称:パク 等
  • 誕生日:不明(本人は認識している)
  • 血液型:不明(本人は認識している)
  • 身長:182cm
  • 体重:52kg
  • 出身地:不明
  • 念の系統:特質系
  • 旅団員ナンバー:9番

※集英社発行「HUNTER×HUNTERハンター協会公式発行ハンターズ・ガイド」ほか より参照

パクの原作初登場回は[hxh8]のNo.071「オークション開催!!」で、旅団がアジトにしていたヨークシンの廃ビルにて団員全員が集まっているシーンです。この時の作画は、キャラ設定が定まっていなかったのか結構ヒドくて、悪意で描いた松雪泰子のようです…。

次に登場した[hxh10]の、ノブナガ&マチを追跡していたゴン&キルアを捕獲したシーンでは、だいぶまとまった作画になっていました。

出生について

出生については不明である事が原作およびハンターズガイドに記載されています。ファミリーネームも不明、作中に登場しません。(ファミリーネームとはゴン=フリークス、キルア=ゾルディックなどの所謂「名字」にあたるモノ)

「パクノダ」のアルファベット表記がハンターズ・ガイドによれば「PHALCNOTHDK」なのですが、これは英語ではなさそうですね。ベトナムやカンボジアなどの東南アジア系の名前には「PHALC」と表記して「パク」と発音するモノがあるようですが、ルーツはそこでしょうか?

また、[hxh12]・No.114「9月4日⑬」での回想シーンからも、旅団結成時のメンバーであることが明らかになっています。旅団自体の出身地は「流星街」とされていますが、初期メンバーの「出生地」が必ずしも流星街であるとは限らないため、やはりパクの出生は不明です。ヨークシン編において亡くなってしまったため、今後作中でこれが明かされることは残念ながらなさそうです…。

誕生日血液型については、同じくヨークシン編でクロロが天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)で団員を占った際、おそらくパクも占ってもらえていると推測できるため、ハンターズガイドでは「不明」と記載されている誕生日と血液型もパク自身は認識している、と考えます。

※データ不足のフェイタン、フィンクス、コルトピを除く者は占いを終えたことが明記されています。

戦闘能力について

旅団におけるパクの立ち位置として「主に情報・処理部隊」と語られています。ハンターズガイドにおいても「尋問・調査のスペシャリスト」と記されています。「情報を扱う能力」を持っているのだからそれも頷けます(念能力については後述します)。

団長がさらわれたシーンでは一瞬であらゆる推論を筋立てて考察しており、頭がキレることを感じさせます。このような彼女のパーソナリティが、特性として念能力にも現れたのでしょう。

戦闘能力については念能力者かつ旅団員という時点で、最低限のポテンシャルを持ち合わせているはずです。ヨークシン編・ベーチタクルホテルで停電による暗転シーンでゴンとキルアの攻撃をもろに受けていますが、とっさの出来事で「硬」「堅」でガードできなかったのだとしても歯と腕をおる程度で済んだ、というのはそのポテンシャルの証明にならないでしょうか?

といっても、能力自体は戦闘向きではないため絵にならないのか、セメタリービル襲撃の際の描写には戦闘シーンすら登場しませんでした。

ちなみに旅団員の腕相撲ランキングでは下から3番目。コルトピさんはともかく、シズクはゴンと腕相撲をしてもいいセンいってたので、シズクより腕力があるというのがちょっと驚きです。
このランキングを単純な腕力順と考えるなら、旅団結成時にはパクが最弱だった、ということになります。

容姿について

カラー版では色白のブロンドで白人女性を彷彿とさせる容姿をしています。が、前述した名前のルーツや三白眼気味の目元などから東南アジア系のルックスに見えてこなくもありません。

また、ハンターズガイド記載のスペックでは「身長:182cm 体重:52kg」とあります。

ガリガリの巨女かよ…!

ボクより背が高ぃ…うぅ…。実際にこんなプロポーションの人がいたら恐ろしいです…。

 

また旅団の女性メンバーはマチ、シズク、パクノダの3名ですが、イチバン女性的な描かれ方をしているのもパクでしょう。シズクもマチも幼児体型というかプロポーションはよくなさそうです←
旅団がオークションを牛耳るシーンでは、ドレスアップシーンもありました。

念能力について

パクの念能力をおさらいしてみましょう。

記憶を読み取る能力

明確な能力名は登場しませんでしたが、「対象に触れることで記憶を読み取る能力」です。特質系
作中ではゴン、キルア、スクワラなどに対して使用していました。本人の説明では、この能力で読み取るのは純粋な原記憶であり、対象が創りだしたイメージをよむわけではない

またその対象は「人」だけでなく物体などに対しても有効です。ベーチタクルホテル襲撃の際に、メモ紙から事の前後を読み取るシーンが描かれています。
なんだかサイコメ◯ラーEIJIみたいですね…。

記憶弾(メモリーボム)

能力で引き出した「記憶」を、具現化した銃弾に込めます。これで対象を打つことで、その対象に引き出した「記憶」を共有することができます。
作中ではノブナガ、フェイタン、フィンクス、マチ、シャルナーク、フランクリン、コルトピに対して使用していました。

また「記憶を引き出された本人がこの弾で撃たれると記憶を失う」という説明がありますが、これは作中では使用はされませんでした。

銃の具現化

メモリーボムを打つための銃ですが、これも具現化した銃のようです。
銃の具現化メモリーボムは、パクが亡くなる際までは本人とクロロ以外は知らない能力でした。

パクノダ の念についての疑問点

パクが特質系能力者であることは明示されていますが、それぞれの能力についての系統は明示されていません。

ですが十中八九「記憶を読み取る能力」が特質能力でしょう。
では、なぜ「記憶を読み取る」ことが特質であるのか考察してみます。

なぜ “操作系” ではないのか?

対象の意思言動、状態に作用する能力は操作属性を含むモノだと筆者は考えています。わかりやすい例として、イルミの操作能力を例にあげます。

イルミは針を媒介に対象を操作できます。
これは言動を強制的に掌握したり、意思を上書きすることもできます(キルアを支配していた針 や「針人間」など)。

イルミの場合、相手の意思を変えてしまうことも可能なわけですが
意思に作用することができるのであれば、意思を「読み取る」程度のことを実現できる操作系能力者も存在するでしょう。

では、パクの「読み取る」能力はなぜ操作系ではないのか?
それはパク本人が語っていたとおり、読み取るのは(意思や想像をふくむ)イメージではなく「原記憶」であるから、ではないでしょうか。

「加工されていない」という表現から、「原記憶」というものが、本人の意思が介入できない領域の存在であるとするならば、いくら対象を操作してもそこに到達できないのは道理だともいえます。
つまり、操作系では実現できない「読み取り」能力であり、それを分類するならば「他のどれにも属さない」特質系、ということになるのではないでしょうか。

パクは先天的な “特質系能力者” か?

特質系は「他のどれにも属さない」能力系統の総称なわけです。特質系である所以はつまり「特質系能力をもっている」これにつきます。

クラピカの師匠・イズナビ 曰く特質系とは「血統や特殊な環境で育ったりが作用する個性的な能力」です。
要は生まれつき能力をもっていたり、成長とともに習得した段階で特質系になる、といったところでしょう。
これが先天的な特質系能力者

後天的に特質系に変わる者もいて、この可能性が高いのが具現化系操作系
パクは「読み取る」能力以外の2つの能力がどちらも具現化要素を含む能力です。
前項の考察を元にするならば、パクは操作要素に長けているわけではなく、どちらかといえば具現化より?なのかもしれません。
パクが先天的・後天的どちらのタイプであれ、具現化に長けていると考察できます。

旅団員がどの時点から顔見知りだったのかは定かではありませんが、少なくとも旅団結成時においては、パクが特質系能力者としては認知されていた、と考えるのが妥当です。

仮に具現化がベースにあったとして後天的に特質を得た場合、その時点で他の団員は「パクには特筆すべき能力がない」という認識になるはずです。
特質の「読み取る」能力以外はクロロ以外知らないわけですから。
旅団結成にあたって「技」を持たず、単純な念の基礎をおさえただけの人物を初期メンバーに選ぶというのはいささか不自然です。
そこから考えても、パクの特質は先天性のモノであり、加えて特質を補完する能力を習得した、と考えられます。

記憶弾(メモリーボム)の能力系統

では、その特質を保管する能力ははたして特質系でしょうか?

メモリーボムはパクの特質によって「読み取った記憶」を弾丸に込める事ができます。この機能自体は特質でなければ再現出来ないでしょうか?
具現化系の主は「念で物体を具現化する」ことであり、高位能力者はさらにそれに付加効果をプラスするわけです。
例えばクラピカの脳力は、具現化した鎖に「ダウンジング(操作要素)」や「再生力強化(強化要素)」など多系統の要素を足して使用しています。

メモリーボムもコレによって説明ができるのではないでしょうか。

「弾に記憶を込める」という行動は要素が曖昧ですが、その記憶を他者に共有できるというのは操作要素だと考えます。
前述のイルミの能力を例にとれば「相手の言動や意思を操作する」は要は「自分の意思で上書きする」と言い換えることができます。自分の「意思」を他者に送信してそれを強制できるわけですね。
「強制」が可能なのであれば、単純な意思の「共有」は強制よりもっと容易である(下位互換)とも考えられます。

 

では「特質で得た原記憶」を扱うことも、操作要素で可能か?
ボクの考えはYES。可能だと思います。
それはパクが能力で情報を得た時点で、それは「原記憶」ではなく、パクの情報・記憶としてパクの脳に蓄積されるから、です。
例えば、友達が秘密にしている「情報」があったとして、それを自分が知った時点で、その「情報」は自分のモノとして自分に記憶されます。
これは「念」の概念でなくても説明がつきますね。

ここから導き出されるのは、メモリーボムによって共有される「記憶」とはパクの「記憶」「情報」「意思」など、だという推測です。
パクが一旦自分のものとして消化した情報がメモリーボムに込められた「記憶」なのです。

作中にはこのような表現があるため「読み取り能力で引き出した記憶だけがメモリーボムの共有対象」のように誤認してしまいました。
ですがパクの死後、メモリーボムを受けたフィンクスが共有しているのは「ひきだした原記憶」だけではなく、パクの「記憶」も共有しているであろう描写があります。

このことからも特質で引き出したか否かは重要ではなく、具現化と操作要素があればメモリーボムは再現できると推察できます。

“銃の具現化” の能力系統

これも言わずもがなですが、具現化のみで再現できる能力だと推察できます。

特記すべき点としては「一度に6発撃てる」という点です。
デザインから察するにリボルバー式の拳銃に見えますが、このタイプの銃は回転式で実際には1度に1発しか撃てません。
これは具現化した銃であるが故に、物理法則を無視した挙動ができるのでしょう。

またメモリーボム使用にかぎらず、攻撃用としても銃を使用できるのでは?と思わせる描写があります。
逃亡するスクワラを追い詰めた際に、パクが拳銃で牽制しています。
具現化出来る銃をもちながら、別の銃を持ち歩くとは考えづらいのでこれは具現化した銃だろう、と考えます。

他に攻撃用の能力をもたないパクが攻撃用として併用している可能性は高いです。
だとすればメモリーボムだけではなく、攻撃用の銃弾も具現化出来るのではないでしょうか。
もしくは念弾を飛ばす?具現化よりの能力者なら放出系は苦手のはずだから違うか…?

団員ナンバー と “蜘蛛”

パクの団員ナンバーは6番もしくは9番である。
これはクロロの占いによって示唆された、死亡する可能性のある団員のうち番号が明らかになっていないのがシャルとパクの2人であるからだ。

あとがき

冒頭にも書きましたが、個人的に一番好きな旅団員だったので死んでしまったのが惜しいです。
最後に、仲間思いで優しい一面を描かれて散っていったのがせめてもの救い、というかそこに惹かれたワケですが。

路地裏のネコに「にゃー」するシーンなんかもう…(´;ω;`)

それにしても最初こそヒドい描かれ方をしていましたが話が進むにつれてどんどん美人になっていきますよねパク。