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【映画レビュー】ラストウィッチハンター を観てきた

9月30日から公開されている映画「 ラストウィッチハンター 」(原題:The Last Witch Hunter)を映画館で観てきたので感想がてらレビューしてみたいと思います。アクションでお馴染みヴィン・ディーゼル主演最新作です。

ラストウィッチハンター とは

ウィッチ・ハンターの末裔として生きる戦士コールダー(ヴィン・ディーゼル)は、800年前、クイーン・ウィッチを倒した時に不死の呪いをかけられ、愛する妻や娘たちと永遠に離れ離れになってしまう。以降、現代に至るまでこの世に生き残る唯一のウィッチ・ハンターとして、邪悪な魔女たちを倒し続けてきた。
そんな彼を、ドーランと呼ばれる神父が歴代の相棒として見守っていたが、ある日、36代目のドーラン(マイケル・ケイン)が何者かに殺害されてしまう。37代目ドーラン(イライジャ・ウッド)と共に捜査に乗り出したコールダーは、大昔に殺したはずのクイーンが関与していることを知る。クイーンの復活は、人類の存続を脅かすような大きな戦いへと発展。人類を守るため、コールダーは再びクイーンとの最終決戦に挑んでゆくが……。

ヴィン・ディーゼルが最強の魔女ハンターを演じるSFアクション。

呪いにかけられ、800年もの間、戦い続けるスゴ腕のハンターと宿敵の魔女との壮絶な戦いが繰り広げられる。主人公の相棒をイライジャ・ウッドとマイケル・ケインが演じる。監督は『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』などアクションに定評のあるブレック・アイズナー。

Movie Walker より抜粋

登場人物

コールダー

 

魔女狩りを行うハンター一族の末裔。
800年前に魔女の女王を倒すことと引き換えに不死の呪いをかけられた。以来、何世紀にも渡り生きながらえ魔女を狩りつづけている。

演じるのは[actor][name]ヴィン・ディーゼル[nname]([altname]Vin Diesel[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0004874/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/11/NEewPWQz0yLXil_1_a-300×158.jpg”][aactor]
映画「トリプルX」や「ワイルド・スピード」シリーズへの出演は有名。マベール映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」では擬人化植物・グルートのモーションキャプチャ(動き)を担当している。あと、めっちゃゲーマーらしい。

クロエ

現代の魔女。他人の夢の中を自由に出入りできる能力(ドリームウォーカー)を持つ。
魔女や魔術師が集うバーを経営していたが、コールダーとベリアルの戦いに巻き込まれ店はボロボロに。最初はコールダーと敵対するが、徐々に彼に協力するようになる。

演じるのは[actor][name]ローズ・レスリー[nname]([altname]Rose Leslie[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm3310211/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/11/the-last-witch-hunter-pic05.jpg”][aactor]
海外ドラマ「ダウントン・アビー」や「ゲーム・オブ・スローンズ」に出演。ほかにも何か出演してたのを見た記憶があるんだけど、何だったのか思い出せない。。。

36代目ドーラン

800年生きるコールダーに代々協力する従者「ドーラン」の36代目。歴代のドーランの中でもコールダーが信頼をおく人物、コールダーは彼を「若造」と呼んでいる。
世代交代のためドーラン引退をした当夜、何者かによって殺害される。

演じるのは[actor][name]マイケル・ケイン[nname]([altname]Michael Caine[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0000323/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/11/1486297718462675240.jpg”][aactor]
50年代から活躍するベテラン俳優さん。映画「愛の落日」「オースティン・パワーズ」やDCコミック映画「バットマン」シリーズ(2005年以降)ではバットマンことブルース・ウェインの執事・アルフレッド役を演じていることでも有名。

37代目ドーラン

36代目引退を受けて後任となった37代目のドーラン。
コールダーに慣れていないため緊張しどこかぎこちない。自信なさげな青年に見えるのだが…。

演じるのは[actor][name]イライジャ・ウッド[nname]([altname]Elijah Wood[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0000704/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/11/The_37th_Dolan.jpg”][aactor]
映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで主演を演じていたのは有名。ちなみに子役時代に名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」に出演していたらしい。

ベリアル

巨漢の魔術師。
800年前に死んだ魔女の女王を蘇らせるため暗躍する。

演じるのはアイスランド出身の役者さん[actor][name]オラフル・ダッリ・オラフソン[nname]([altname]Ólafur Darri Ólafsson[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0959963/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/11/75c648283a06f03333a007b2ee85ce35.png”][aactor]
ディズニーの最新作映画「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」などにも出演。

女王(魔女)

コールダーによって800年前に殺された魔女の女王。
死に際にコールダーに不死の呪いをかけ滅んだはずだったのだが…。

演じるのは[actor][name]ジュリー・エンゲルブレヒト[nname]([altname]Julie Engelbrecht[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0257187/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/11/witch_wlhfsn.png”][aactor]
ドイツの女優さんらしく、出演作の多くはドイツ作品のため日本未公開のものが多い模様。アメリカ映画では「レッドバロン」などに出演。
本作では特殊メイクで顔をほとんど覆われているので判別ができませんが実際は美人な女優さんです。

あらすじ

800年前、世界は魔女に支配された。
魔女の支配耐性を崩すため人間たちはウィッチハンターとなり魔女討伐の戦いを挑む。魔女の親玉である女王を倒すため巣窟に潜入、コールダーは女王にとどめを刺す。
魔女に妻子を殺されていたコールダーは戦いを終え、死を願うが、死に際の女王がそれを察知しコールダーに不死の呪いをかける。

それ以来、コールダーは魔女を狩りながら800年生きながらえてきた。
斧と十字架団という団体に属すウィッチハンターとして、世々受け枯れる従者・ドーランを供に魔女を狩り続けていたのだ。
歴代のドーランの中でもコールダーが一際信頼を置く36代目の引退を祝し、コールダーは彼に万年筆をおくる。

まだ不慣れな37代目ドーランが後任に着任した早々、事件が起きる。
引退したばかりの36代目が何者かによって殺されてしまう(正確には死の呪いをかけられて仮死状態)。犯人をみつけるため手がかりを追うコールダーはとある魔術師が、36代目に贈ったペンを持っているのを見つける。魔術師は別の魔術師・ベリアルに雇われ36代目を襲ったらしかった。

コールダーはベリアルを追いつつ、自身の失った過去の記憶を取り戻そうとする。
手がかりをおってやって来た “魔術師の集うバー” で魔女・クロエと出会い、記憶を呼び起こす魔法をかけてもらおうとするも、そこにベリアルが現れ店は炎上、コールダーとクロエはなんとか逃げ延びる。

ハンターを嫌いつつもコールダーに協力することになったクロエ。
しかしベリアルに友人を殺され失意に沈む。コールダーが彼女を慰めることで徐々に信頼関係が築れていくふたり。

クロエの能力(魔法)・「ドリームウォーカー」を使い過去の記憶を取り戻すコールダー。
800年前、死の淵で女王が彼にかけた不死の呪いは、実は女王の心臓と彼の心臓がリンクするというもの。女王の命が=コールダーの命と直結しており、女王の復活を阻止するにはコールダーの心臓を壊す必要があった(?…ここちょっと解釈が曖昧です)。

ベリアルの暗躍の末、女王は復活してしまう。
ふたたび世界を支配するため女王は蝿の大群を従え世界を乗っ取ろうと画策する。女王の根城に潜入したコールダーとクロエ、37代目ドーラン。
しかしここでドーランが裏切る。魔術師の家系に生まれながら魔法を使えなかった落ちこぼれの37代目は、コールダーを裏切り女王側につくことで彼女に取り入ろうとするが「ただの人間に用はない」と瞬殺されてしまう。

コールダーは死闘の末、自分も死んでしまうかもしれない、という犠牲を払い女王を打ち取る。

女王は死に、世界に平和が訪れる。
けっきょくコールダーが死ぬことはなく(不死ではなくなった?)、クロエと供に新たな人生をスタートするのだった。。。

“どこかで見た感” のB級詰め込み型

ラストのご都合展開もさることながら、内容の中途半端さが際立っているのが残念。

いわゆる、ダークファンタジー路線にヴィン・ディーゼルの大衆アクション要素を盛り込んだ作品、なんだけど素人目に見ても要素過多がわかるぐらい、いろいろ詰め込み過ぎな感じがある。魔女、不死、ドーラン、クロエの能力とかそれぞれに設定説明が必要な要素が、説明なしにポイっと放り込まれ続けるので「?」と思っている間に、次のシーンへ、の連続。

それぞれの要素がそれぞれで作品を描けそうなものだけど、欲を出してあれもこれもと詰め込んだのか、収拾がつかなくなってしまっている。

序盤でドーランという設定が出てきたので、コールダーとドーランの協力関係でやっていくのかとおもいきや、イライジャ・ウッドは完全にモブでクロエが副主役といった感じ。
大作「ロード・オブ・ザ・リング」で主演をはった役者さんがこんな扱いなの…?って感じだ。苦笑

個人的にファンタジー要素の多い作品が好きで、リアルなアクション映画はさほど惹かれないのだけれどこの映画だと、ファンタジー要素が映画の期待値を殺し、ヴィン・ディーゼル映画に期待するアクション要素はほとんど登場しない、という謎な仕上がり。
(ファンタジー故バトルシーンもほとんど非現実な描写で構成されていてアクションファンには退屈な作品かも…?)

「B級」路線を狙ったものかもしれないが、「B級」って既にそれがイチジャンルとして確率してるぐらい、ある種の「品位」があるカテゴリなので、そこに位置づけるのは失礼かな…?と思うぐらい中途半端な内容だった。

あとがき

[rating]

平日お昼の民法再放送枠でやってそうな映画、という印象。
ニッチ枠の深夜帯やゴールデンでは放送できない、良い点があまり見いだせない作品でした。

100分前後の尺に収めるにはちょっと無理のあるシナリオだったのかもしれない。もう少し内容を作りこめば、異能系、ファンタジー系の連続ドラマとしてなら世界観も活きたかもしれないけど…。う〜ん。。。

 

余談ですが、WWEの人気レスラー カート・アングル が完全なチョイ役で出演していたことを知り、そのシーンだけ見返したくなった。

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