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【海外ドラマ】マーベル レギオン 第1話「覚醒」レビュー

CSチャンネル・FOXで海外ドラマ「 レギオン 」の放送がはじまりました。
大ヒット映画「X-MEN」シリーズが初めてTVドラマとなって登場!原作コミックで描かれる世界を基にした、もうひとつの物語。

今回は第1話「覚醒」をレビュー。

マーベル レギオン とは

アメコミの最大手マーベルの作品として誕生し、映画も大ヒットを飛ばしたSFアクション超大作「X-MEN」が史上初めてTVドラマシリーズとなったことで話題の本作。「X-MEN」では、生まれながらにして強力な特殊能力を持つ“ミュータント”たちが地上最強のテレパスであるプロフェッサーXの下でチームを組み、悪のミュータントから地球を救うというストーリーが繰り広げられる。

そして本作では、プロフェッサーXの息子、デヴィッド・ハラー(=レギオン)に焦点を当て、その真実が闇に包まれる中、彼に秘められた強大なパワーを取り巻く不可思議な運命が描かれていく。虚構と現実の狭間で翻弄されるデヴィッドと周囲の人間たちとの心理錯綜、さらに謎の組織が生み出す陰謀劇が交差して展開する、先の見えないストーリー。溢れんばかりのパワーに苦悩するデヴィッドの運命は…!? デヴィッドに近づく謎の組織の正体とは…!?

 

「X-MEN」のダークでミステリアスな側面を色濃く表現しながら、独創的な世界観とアーティスティックな映像表現で、今までと一味違った「X-MEN」の世界を目の当たりにすることができる本作は、ファンも初心者も必見の意欲的作品となっている!

本作の製作陣には、「X-メン」、「X-MEN: アポカリプス」など、第1作目から同シリーズの 映画監督を務めたブライアン・シンガーをはじめ、これまで映画シリーズを作り上げてきたスタッフが集結! 映画版「X-MEN」の“生みの親”ともいえるメンバーたちが、TVシリーズとして新たな門出を切る本作を、完全にバックアップする!

さらに、エミー賞とゴールデン・グローブ賞作品賞をW受賞した大ヒットドラマ「Fargo/ファーゴ」で脚本・製作総指揮を務めたノア・ホーリーも製作総指揮として参加!その圧倒的な迫力を持つ映像と脚本が注目されるクリエーターたちだけに、見る者を魅了するクオリティーの高い作品が創り上げられている!

幼い頃から続く幻覚や幻聴に悩まされ、統合失調症の疑いから精神病院で治療を受けていた、主人公デヴィッド・ハラー。実は彼こそが、他人の精神を自在に操ることができる地上最強のテレパスで“X-MEN”創始者のチャールズ・エグゼビア(=プロフェッサーX)の息子であった。デヴィッド自身も、また父のチャールズでさえ知らなかったその事実は、新たに始まる巨大なる陰謀劇の幕開けを意味していた…。デヴィッドの中で覚醒するミュータント“レギオン”の持つ、未知の力とは一体…!?

「ダウントン・アビー」のイケメン英国男子ダン・スティーヴンス主演! 映画版「X-MEN」製作陣が総集結し、その世界観をTVシリーズに落とし込んだ意欲作。

FOX より

登場人物

では、まず本作に登場する主要人物たちをチェック。

デヴィッド・ハラー (レギオン)

主人公。

地球最強のテレパスであるX-MEN創始者のチャールズ・エグゼビア(プロフェッサーX)の息子。しかし、本人も父親もこの事実には気づいておらず、統合失調症の疑いから幼少期より精神病院で治療を受けていた。
シドと病院で知り合ったことをきっかけに、おかしな幻覚だと思っていたものが現実のものなのかもしれないと考え始め、希望を見出していく…。

演じているのは[actor][name]ダン・スティーヴンス[nname]([altname]Dan Stevens[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm1405398/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/02/16463775_1346691485389378_5351062392102261672_o.jpg”][aactor]
人気ドラマ「ダウントンアビー」では初期から第3シーズンまで出演。既存作の映画ではあまり有名な作品には出演していませんが、本年公開予定のディズニーの実写化映画「美女と野獣」では主役の野獣役を演じています。

シドニー・バレット

精神病院でデヴィッドと知り合い、あるきっかけから交際相手となった謎多き女性。誰にも体を触れられたくないらしく、デヴィッドも直接手を繋ぐことすらできない。

演じているのは[actor][name]レイチェル・ケラー[nname]([altname]Rachel Keller[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm5043859/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/02/16388122_1346781945380332_280780966963030563_n.png”][aactor]
ごく近年活動を始めた女優さんのようでそれほど出演作は多くありません。CSなどで放送されている海外ドラマ「FARGO」には準レギュ出演、そのほかドラマ「メンタリスト」「スーパーナチュラル」などへの客演も。

レニー・バスカー

デヴィッドの友人。ドラッグとアルコール依存が原因で何年も精神病院に入院していたが、本人はかなりの楽天家であり、いつの日か人生に変化が訪れることを信じて生きている。

演じているのは[actor][name]オーブリー・プラザ[nname]([altname]Aubrey Plaza[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm2201555/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/02/16473241_1352855121439681_8083572015500044460_n.png”][aactor]
昨年日本でも公開された映画「ダーティ・グランパ」や「バレット・オブ・ラヴ」などに出演。声優としても活動しておりディズニー映画「モンスターズ・ユニバーシティ」やジブリ映画「コクリコ坂から」の英語版の吹き替えにも参加しています。

メラニー・バード

面倒見が良く、頭の良く切れるセラピスト。

演じているのは[actor][name]ジーン・スマート[nname]([altname]Jean Smart[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0005443/”][image urls=”●●”][aactor]
70年代から活躍するベテラン。最新作だと現在公開中の映画「ザ・コンサルタント」に出演、そのほかドラマ「24」や「ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所」「FARGO」などに出演。こちらも声優としての活動もされており、ジブリ映画「耳を澄ませば」の英語吹き替え版やローティーン向けアニメ「キムポッシブル」シリーズに出演しています。

プトノミー・ウォレス

メラニーが引き連れるスペシャリストの一人。映像記憶能力を持ち、身の回りで起こる全てのことを記憶することができる。さらには他人の記憶を読み取ることができるが、他人のトラウマが自分のトラウマとなることもあり、自分の能力が裏目に出ることも。

演じているのは[actor][name]ジェレミー・ハリス[nname]([altname]Jeremie Harris[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm2014044/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/02/16427801_1349920205066506_5894087660254565531_n.png”][aactor]
すこしだけ子役経験があるようですが、本格的に俳優として活動しだしたのは2011年ごろ。人気ドラマ「パーソン・オブ・インタレスト」や「BLUE BLOOD」などへの客演以外では、いまのところ国内公開作にめぼしい作品はありません。

ちなみに似た名前の俳優やフットボール選手がいますが別人です。

ケリー・ラウダーミルク

メラニーが引き連れるスペシャリストの一人。行動していないと気が済まない武闘派。

演じているのは[actor][name]アンバー・ミッドサンダー[nname]([altname]Amber Midthunder[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm1690270/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/02/16422742_1350925224966004_1787739789368497792_o.jpg”][aactor]
子役時代を経て、ドラマ「バンシー」や「ヴァンパイア・ダイアリーズ」のスピンオフ「オリジナルズ」に客演。

ちなみに後述する、ビル・アーティン扮するキャラクターと名前がまったく同じなのですが(アルファベットのつづりが違う)、血縁関係があるのでしょうか?

ケリー・ラウダーミルク

メラニーが引き連れるスペシャリストの一人で遺伝学者。普段は物静かだが、愛するもののためには命がけで立ち向かう。

演じているのは[actor][name]ビル・アーウィン[nname]([altname]Bill Irwin[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0410347/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/02/16427570_1351818578210002_220562573325194058_n.png”][aactor]
80年代から活躍する俳優さん。ごく近年はクライム系ドラマに出演、「インターステラー」「レディ・イン・ザ・ウォーター」「グリンチ」「ホットショット」などの有名作にも数多く出演しています。有名なローティーン向け番組「セサミストリート」では「Mr. Noodle」の名で長年出演していました。

ちなみに、こちらのケリーは主要キャストにクレジットされていますが、第1話には登場しません。

オリバー・バード

メラニーの夫。ジャズとスコッチを愛する科学者。

演じているのは[actor][name]ジェマイン・クレメント[nname]([altname]Jemaine Clement[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm1318596/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/02/16640957_1353832008008659_7807929794412016739_n.png”][aactor]
俳優の他にコメディアン、ミュージシャン、声優などの多彩な顔を持つ方。昨年公開された「BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」や現在公開中の「モアナと伝説の海」などで声優を務めるほか、映画「メン・イン・ブラック3」や「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」などに出演。

ちなみオリバーも主要キャストにクレジットされていますが、第1話には登場しません。

エイミー・ハラー

デヴィッドの姉。統合失調症と診断されたデヴィッドの回復を前向きに考えている。

演じているのは[actor][name]ケイティ・アセルトン[nname]([altname]Katie Aselton[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm1051221/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/02/16299247_1348935975164929_2749524086625096299_n.png”][aactor]
日本での公開作にはあまり有名な出演作が見当たりませんが、日本の俳優・渡辺謙が出演したアメリカ映画「追憶の森」などにも出演。ほかには昨年日本でも公開された映画「ザ・ギフト」にも出演、ただしチョイ役です。(サイモンの妹・ジョアン役)

第1話「覚醒」あらすじ

原題は “Chapter 1”

小さい頃から問題児の少年・デヴィッドは幾度もトラブルを起こしていた。
原因不明の幻聴や幻覚に悩まされた末に、大学を退学、恋人も去り、自殺未遂。さらには商店で強盗をはたらき更生施設に収容されてしまう。

自分のダメさ加減に嫌気が差し何度も自殺未遂を繰り返すがうまくは行かず、幾年もの年月を施設の中で過ごしていた。彼の姉・エイミーは弟の更生を望み、足繁く面会へ通っていた。

デヴィッドが収容されている施設「クロックワークス精神科病院」で、彼は精神薬漬けの日々を過ごす。
施設内の友人 レニー・バスカーと談笑していたデヴィッドの前に、施設にやってきたばかりの女性 シドニー・バレットが現れる。彼女の姿に見惚れてしまったデヴィッドは彼女と仲良くなろうと近づくが、他人に触れられることを極度に嫌うシドはデヴィッドを遠ざける。

幻聴幻覚だけでなく悪夢に悩まされるデヴィッド。その症状がピークに達すると念動力のようなもので、寝ながらにしてベッドを持ち上げてしまう。
デヴィッドは予てから念動力やテレパシーのような症状に悩まされていた。それを自覚しつつも他人には妄想症のようにうつったことが施設収容の原因でもあった。

悪夢から覚醒すると同時にベッドは床に叩きつけられ、その物音を聞きつけた施設職員が彼の部屋になだれ込む。デヴィッドは「悪夢をみただけだ」と訴えるが職員たちは彼の症状を抑えようと、更に薬を投与する。

定例のグループカウンセリングに参加するデヴィッドやレニー。そこへ新参のシドニーもやってくる。
シドニーは「他人が自分のことを異常と思っても、実はそうじゃないかもしれない」などと語り、ありのままの自分でいることを大切にしている様子。彼女の発言を聴いたデヴィッドは彼女に更に惹かれてしまい、唐突に「彼女になってくれ」と告白。
するとシドは「いいわよ」と即答。さらに「でも絶対に私に触れないで」と自身が他人に触れられたくない、ということを強調する。

施設内で、シドとのプラトニックな交際がスタート。手をつなぐことのない二人はタオルの両端をにぎって、その代わりにする。

ある夜、シドニーはデヴィッドの部屋にやってくる。ベッドに横になりつつも、互いに触れ合うことはしない。
シドニーは翌朝施設を退院することになったことを告げる。ショックをうけるデヴィッド。。。

シーンは代わり、時間がすこし進んだ世界ーーー。

デヴィッドは尋問を受けていた。施設を出所した後、デヴィッドはどうやら誰かを殺してしまったらしい。
自分でそれを自覚しつつも、妄想と現実の区別がつかない様子。デヴィッドの過去の話、施設での暮らしなどの話を引き出そうとする尋問官。

彼の能力を危険視する声もあってデヴィッドには抹殺案も挙がっていたが、尋問官曰く彼ほど能力の高いミュータントはほかにいないらしい。上司から尋問に1日の猶予を得た尋問官はさらにデヴィッドの話を聞き出そうとする。

尋問中、休憩をはさみデヴィッドは過去のことを思い出していた。

頭のなかにこだまする幻聴に悩まされていたデヴィッドはある日、念じるだけで物が動かせるようになっていることに気づく。感情が高ぶると家の中のあらゆる物が四方に飛び散り、宙を舞う。
さらに部屋の片隅に目を向けると「黄色い目をした悪魔」がこちらをじっと睨んでいる幻覚を目にする。

尋問官はデヴィッドが能力を発動する際のメカニズムを調べようと機械を使って検査しようとする。デヴィッドはそれを拒もうとするが、尋問官に説得され渋々応じる。
検査機器を体にセットされ再び過去の話を聞き出されるデヴィッド。シドニーが施設を出る朝の様子を思い出していた。

シドニーが出所する寸前、デヴィッドは勢い余り、嫌がる彼女の静止を無視してシドニーにキスしてしまう。
その瞬間、頭のなかに大量のヴィジョンが流れ込み、直後ふたりは弾き飛ばされたかのように床に倒れ込む。デヴィッドは大声を上げて出所するシドニーに留まるよう叫ぶが、職員たちにとりおさえられてしまう。シドニーはデヴィッドから引き離されるように別の部屋へ。

部屋に残されたシドニーは鏡をみて唖然とする。鏡に写っている姿はシドニーだが、彼女が自覚する人格はデヴィッド本人のものだったからだ。

 

話が理解できない尋問官は、そこで話をさえぎる。

デヴィッドによれば、それはシドニーの能力。彼女は他人と触れることで、その相手と人格を交換することができるらしかった。
自分で話しながらも混乱した様子のデヴィッドは、再び情緒不安定に陥りそうになるが、尋問官が落ち着かせ、話の続きを聞こうとする。

デヴィッドの騒ぎのあと、施設は警戒態勢に入っていた。
警笛が鳴り響き施設のドアが電子施錠されるなか、施設の所長は奇妙な光景を目撃する。患者や職員のすがたは一切見当たらず、廊下には扉のない一面の壁がつづいている。
壁の奥からはデヴィッドのものらしき叫び声が延々と聞こえていた…さらに廊下の奥に進むと床には血痕。

所長のあとからやってきたシドニー(人格はデヴィッド)がゆっくりと視線を上にあげると、壁にめり込むようにして死んでいるレニーの姿があった。。。

 

レニーの遺体を発見したことから警察が呼ばれ、施設は緊急閉鎖。
出所予定だったシドニーは足早に施設の外へと放り出される。シドニーの中にいるデヴィッドは困惑するが、そんな彼女(彼)の前に黒塗りの車が乗り付け、そこから3人の人物がおりてくる。

話をしていたデヴィッドはそこでハッと思い立つ。
車から降りてきた人物のひとりは、いま目の前で話を聴いている尋問官であった、と。

しかし、その話を聞いてもシラを切る尋問官にデヴィッドは怒りを露わにする。感情が高ぶり念動力が発動。傍にあったペンを尋問官の顔めがけて突き立てる。

怒りで発動したデヴィッドの能力は凄まじく、尋問室内のすべてを破壊してしまう。
デヴィッドの暴走に警戒態勢が敷かれ、尋問室に催眠ガスを注入しデヴィッド抹殺が図られる。ガスを浴びたデヴィッドはその場に倒れ込んでしまうのだが。。。

ふたたびシーンは過去に戻るーーー。

シドニーの体と入れ替わったはずのデヴィッドだったか、いつの間にかその姿はデヴィッド自身のものにもどっている。(ここだけ展開がちょっと解釈できませんでした)
デヴィッドはその足で、姉・エイミーの家を訪ね泊めてくれるように頼む。突然現れたデヴィッドにエイミーもその夫・ベンも困惑。

ひとまず地下室に寝泊まりすることになったデヴィッドだが、彼の頭の中に死んだはずのレニーが姿をあらわす。
「デヴィッドの体に入ったシドニーが能力を暴走させレニーを殺した」という認識は間違っていないようで、レニーはそのことで笑いながらもデヴィッドを責める。自己嫌悪に陥るデヴィッド。

その回想をさえぎって、ふたたびデヴィッドは目を覚ます。

ガスで眠らされている間に彼は椅子に拘束され、プールの中に沈められていた。プールには高圧線が敷かれ尋問官のスイッチひとつでデヴィッドを死に至らしめることができる。
尋問官は「シドニーの居場所」を探しているらしく、デヴィッドに彼女の行き先を吐かせようとする。

しかし、デヴィッド自身もその後、彼女を探したが消息はつかめなかったと語る。

デヴィッドは彼女を探す過程で、病院に現れた人物(3人のうちの2人)から追い回される。

彼らから逃げる途中、目の前にシドニーが現れ驚くデヴィッド。しかし彼女は「自分はここにいない、記憶の中の存在」だと告げる。彼女の言葉の意味がわからないデヴィッド。
シドニーは「記憶の中に語りかけているだけ」だと称し、今現在のデヴィッドは政府に拘束されプールに沈められている、と語る。

その言葉を聞き、回想から現実に戻るデヴィッド。
プールに沈められている彼に尋問官は尚も質問を続けていた。そこでようやくデヴィッドの記憶が整理される。

病院に乗り付けた車から降りてきた3人に件の尋問官は含まれていなかった。
降りてきたのは、デヴィッドを追い回した若い女性と黒人男性のふたり、そして初老の女性の3人だった。尋問官は彼らのことも探しているらしい。

デヴィッドは尋問官を含む、「彼ら」の招待を問うが尋問官は答えない。

記憶の中のシドニー「椅子から抜け出しプールの中にもぐれ」と助言されたデヴィッドは、彼女の言うとおりにプールの中に潜る。
次の瞬間、プールサイドにいた尋問官や傭兵たちが炎のようなものに包まれ一瞬で黒焦げになる。プールに黒焦げの遺体が沈み、それをみたデヴィッドは水面へ。

プールから顔を出すとそこにはシドニーと件の若い女性、黒人男性の3人の姿があった。
シドニーはデヴィッドをプールから引き上げる。若い女性は「ケリー・ラウダーミルク」、黒人男性のほうは「プトノミー・ウォレス」。3人は「メラニーが待っている」とデヴィッドを連れて尋問施設から逃げ出す。

施設の外は激しい銃撃戦。シドニーたちを援護する者の姿もあり、その中には念動力らしき能力をつかって応戦する者も。
デヴィッドたちは銃弾の中をかいくぐって逃走する。

現実離れしたその状況に、未だに現実と妄想の区別がついていないのかと不安になるデヴィッドだが、シドニーはこれが「現実」だと彼に諭し、「愛しているから助けに来た」と彼に告げる。

逃げる彼らの前に、件の初老の女性 メラニー・バードが現れ、デヴィッドに手を差し伸べるのだった。。。

 

客演

[actor][name]ハミッシュ・リンクレーター[nname]([altname]Hamish Linklater[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0512934/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/02/maxresdefault.jpg”][aactor]

デヴィッドを尋問した尋問官役(役名不明)を演じたのはハミッシュ・リンクレーター
ドラマ「ニュースルーム」や「FARGO」、マーベル映画の「ファンタスティック・フォー」などにも出演。

デビッドが能力を暴走させ、彼の顔にペンを突き立てましたが、その後も彼を尋問していたので、生きてた模様。
役の名前がついていないことから脇役なのかもしれませんが、本国でもまだ第1話が放送されただけなので、今後も登場するのかは不明。

[actor][name]マッケンジー・グレイ[nname]([altname]Mackenzie Gray[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0336797/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/02/f717719304217bf6b18a45246f303de3.png”][aactor]

尋問官の横でデヴィッドを監視する謎の男を演じていたのはマッケンジー・グレイ
なかなかに邪悪な顔つきの俳優さんで、「マン・オブ・スティール」「グレイヴ・エンカウンターズ」「メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー」などでもオドロオドロしげな役どころを演じています。

役名には「The Eye」とついていて、右目がちょっと変(義眼?)。発表されているだけでも今後のエピソードに複数回登場する予定のキャラです。

感想&あとがき

[rating]

スタイリッシュな印象を受ける映像の質感と、70年代前を思わせるような(時代設定がいつなのかわかりませんが)レトロ調やネオモッズなスタイリングは、まるでおしゃれなMVを見ているかのよう。

それでいて終盤では、マーベル作品には否が応でも期待してしまう「超能力描写」もきっちりと描かれていて個人的には好みな第1印象。

ただ、第1話を見た限りだと、現実と妄想、過去と現在という設定が複雑に交差して描かれていたので一見しただけでは少し難解に感じてしまう部分もしばしば。
とくに、デヴィッドとシドニーの入れ替わりがどの段階で解除されたのか、更にデヴィッドがどうやって施設を出たのか、という部分が描かれておらずちょっと消化不良。。。まあ導入部ということもあるので、理解できない部分は後々回収してくれるだろう…と期待しておくことにしましょう。

しょっぱなからレニーは死んじゃってますが、第2話の予告編を見た限りだと彼女の姿も登場しているので、もしかしてデヴィッドの頭の中の幻覚として登場し続けるカタチになるのでしょうか。。。

国内で放送しているマーベルドラマ作品だと、「エージェントオブシールド」「エージェントカーター」などがありますが、わかりやすいアメコミ感のそれらと比べるとちょっと異質で、アメコミ感は薄めかも。。。コアなマーベルファンにとって、それが吉と出るか凶と出るか…。

https://www.youtube.com/watch?v=WsSKmqEv1X0

余談ですが、放送前の事前の予告記事がいろんなところで出ていたんだけど「Legion」を「レギオン」ではなく「リージョン」と翻訳している記事が多数あって、ちょっと困惑。
単純な誤訳なのか、それとも本国ではリージョンて発音してるのかな…?

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