【映画レビュー】人間の値打ち を観てきた

少し前のことになりますが、10月8日から公開されているイタリアとフランスの合作映画「 人間の値打ち 」（原題：Il capitale umano）を観てきたので感想がてらレビューを書いてみようと思います。
カネ、存在意義、愛をそれぞれ求める3人の視点から、人間の価値と事件の真相を浮かび上がらせるドラマとサスペンスの融合作。

人間の値打ち とは

2013年制作のイタリア・フランス合作のサスペンスドラマ。原題は “Il capitale umano”。

ひとつのひき逃げ事件に主軸に、事件に関連する3人の人物たちの視点をそれぞれ描いたサスペンス群像劇。それぞれの人物がもとめる「お金」「存在理由」「愛情」をテーマに人間にとって大切なのはいったい何か、を問う。
約100分と標準的なボリュームの作品ではあるが、それぞれの人物の視点を章ごとに区切り４章仕立てで構成されている。

登場人物

主要登場物３人と彼らを取り巻く人物をチェック。

ディーノ

小さな不動産屋の経営者。
第１章は彼の視点で描かれる。ある日、娘・セレーナを恋人・マッシの家が投資家の大金持ちだと知り、自分も一攫千金を夢見て投資に踏み切るのだが。。。

演じるのは[actor][name]ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ[nname]（[altname]Fabrizio Bentivoglio[aaltname]）[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0072768/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/dino.png”][aactor]。
イタリアの俳優さん。出演作品はそれなりに多いのですが日本公開作品で有名なのは「ブルーノのしあわせガイド」や「アパートメントゼロ」など。

カルラ

投資家で富豪のベルナスキ家の婦人。
第２章は彼女の視点で描かれる。何不自由のない生活を送る彼女だが、夫・ジョバンニには軽視され息子・マッシのことも理解できない。自分の人生に意義を見出したい彼女は、閉館間際の劇場再建に乗り出すのだが。。。

演じるのは[actor][name]ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ[nname]（[altname]Valeria Bruni Tedeschi[aaltname]）[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0116254/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/calra.png”][aactor]。
イタリアの女優さん。両親、姉妹ともに音楽家の音楽一家の出身、女優デビュー以前は自身も歌劇に出演していた。映画「プロヴァンスの贈りもの」「不完全なふたり」などに出演、近年の作品ではイブ・サンローランを描いた映画「サンローラン」などに出演。

セレーナ

ディーノの娘。
第３章は彼女の視点で描かれる。恋人・マッシとうまくいっていない彼女は、過去に傷をもつ青年・ルカと出会い…。

演じるのは[actor][name]マティルデ・ジョリ[nname]（[altname]Matilde Gioli[aaltname]）[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm5767201/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/serina.png”][aactor]。
本作がデビュー作、2000人以上のオーディションから選びぬかれた。公式サイトにもあるとおり、これがデビュー作品とは思えないほど表情豊かな演技をしてらっしゃいます。

当然、国内公開作品はいまのところ本作のみですが、FARGOというイタリアのミュージシャンのMVに出演されているのがYoutubeでチェックできます。天使ルックなコスプレがめちゃめちゃキュート。

ジョバンニ

写真右。カルラの夫で投資家。
人を見下した態度の嫌なヤツ。娘を送迎してきたディーノと知り合い彼に自分のファンドへの投資を薦めるのだが…。

演じるのは[actor][name]ファブリツィオ・ジフーニ[nname]（[altname]Fabrizio Gifuni[aaltname]）[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0317561/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/il-capitale-umano.jpg”][aactor]。
映画「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」「湖のほとりで」などに出演。今年、国内公開された映画「むかしMattoの町があった」にも出演、同作は日本国内のファンによる出資で自主上映会というカタチで上映されたそう。（コレはちょっと興味ある…）

ロベルタ

ディーノの妻で心療内科の女医。
セレーナはディーノの連れ子で再婚のため、セレーナとの血縁はない。セレーナのことを理解しようと務めているが…。

演じるのは[actor][name]ヴァレリア・ゴリノ[nname]（[altname]Valeria Golino[aaltname]）[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0000420/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/roberta.png”][aactor]。
ヴェネツィア国際映画祭女優賞を受賞後、渡米し映画「レインマン」に出演して一躍有名に。チャーリー・シーン主演の「ホットショット」シリーズにも出演。近年は再びイタリア映画メインの出演に落ち着いている模様。映画「湖のほとりで」ではジョバンニ役のファブリツィオ・ジフーニとも共演。

ルカ

麻薬売買の罪で補導された過去あり、周りからは白い目で見られているが実は心優しい青年。ロベルタの診療内科に通う過程でセレーナと出会う。

演じるのは[actor][name]ジョヴァンニ・アンサルド[nname]（[altname]Giovanni Anzaldo[aaltname]）[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm4001519/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/luka.png”][aactor]。
映画「待つ女たち」「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」などに出演。

マッシ（マッシミリアーノ）

ジョバンニとカルラの息子。いわゆるボンボン。
セレーナとの関係はうまくいかず、父には認められず、カルラに辛くあたる。ある日、泥酔して家に帰り思わぬ事態に巻き込まれるが。。。

演じるのは[actor][name]グリエルモ・ピネッリ[nname]（[altname]Guglielmo Pinelli[aaltname]）[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm5767202/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/macci.png”][aactor]。
出演作は極端に少なく2016年現在3作品ていど（新人さんでしょうか？）。国内公開作品は本作のみ。

ドナート

劇場芸術の専門家。カルラが劇場再建を計画するに辺り彼女と距離を縮めるのだが…。

演じるのは[actor][name]ルイジ・ロ・カーショ[nname]（[altname]Luigi Lo Cascio[aaltname]）[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0516222/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/12/clip-direttore-artistico-il-capitale-umano.jpg”][aactor]。
本作では脇役ですが第58回ヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞した実力派。映画「ぼくの瞳の光」などに出演。「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」ではジョバンニ役のファブリツィオ・ジフーニやルカ役のジョバンニ・アンサルドとも共演。