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【映画レビュー】俺たちスーパーマジシャン を観てみた

ぼーっとテレビを見ていて、ちょうどよいタイミングで始まった映画を観たので感想をレビュー。2013年製作の「 俺たちスーパーマジシャン 」(原題: THE INCREDIBLE BURT WONDERSTONE)という映画です。
脇役としてジム・キャリーが出演しているというビミョーに豪華なキャスティング…!

少年時の友情で結ばれていたが現在は不和な、ラスヴェガスのマジシャン・コンビの転落と復活劇をライトにコミカルに描いた作品です。

登場人物

バート・ワンダーストーン

ラスベガスの有名ホテルでマジックショー公演を行っている、スターマジシャン。
売れっ子であることを驕り我儘放題、相方にも見放されて転落の一途をたどることになる。

演じるのは[actor][name]スティーヴ・カレル[nname]([altname]Steve Carell[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0136797/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/10/the_incredible_burt_wonderston1.jpg”][aactor]
映画「エンド・オブ・ザ・ワールド」では主演、「40歳の童貞男」では主演と脚本を務めた俳優兼コメディアン。

アントン・マーベルトン

バートの相方で子供時代からの友人。
常にバートの影を支えるように「助手役」を演じてきた。スターと成り驕ったバートに愛想をつかし、長年のコンビを解消してしまうが…。

演じるのは[actor][name]スティーヴ・ブシェミ[nname]([altname]Steve Buscemi[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0000114/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/10/550x298_International-trailer-for-The-Incredible-Burt-Wonderstone-starring-Steve-Carell-and-Steve-Buscemi-8303.jpg”][aactor]
個性的な顔をしていて「全米で最もブサイクな俳優」なんていう不名誉な称号もあったり…たしかにインパクトある顔ではあるけどそこまでヒドくはないような。。。出演作がかなり多いのでどこかしらで見かけたことがあるのでは?

スティーブ・グレイ

バート&アントンの仕事を奪うことになった新進気鋭のマジシャン。
クラシックでオーソドックスな二人のマジックとは対照的に、過激なパフォーマンス芸を売りにしている。嫌味で傲慢。

演じるのは[actor][name]ジム・キャリー[nname]([altname]Jim Carrey[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0000120/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/10/the-incredible-burt-wonderstone-51370370851a4.jpg”][aactor]
説明不要な名コメディ俳優ですね、映画「マスク」が最も有名かな。個人的には彼の出演した「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」は大大大好きな作品です。
映画「ブルース・オールマイティ」では主演のスティーブ・カレルとも共演を果たしています。

ジェーン

バート&アントンに憧れて業界入りした女マジシャン。マジシャンとしては目が出ずに劇場の裏方やアシスタントをして暮らしている。

演じたのは[actor][name]オリヴィア・ワイルド[nname]([altname]Olivia Wilde[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm1312575/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/10/the_incredible_burt_wonderston2.jpg”][aactor]
海外ドラマ「Dr.HOUSE」ではシーズン4以降のメインキャスト「サーティーン」を演じていたのが印象深い。昨年公開された映画「ラザロエフェクト」出演してました。
アメリカの雑誌で全米の「セクシーな女性100人」で1位に選ばれたらしいです。たしかに美人!

ランス・ホロウェイ

バートが子供の頃から憧れていたマジシャン。
子供時代に、彼の「手品キット」を手にしたことでバートはマジシャンの道へ進むこととなった。

演じるのは[actor][name]アラン・アーキン[nname]([altname]Alan Arkin[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0000273/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/10/the_incredible_burt_wonderston4.png”][aactor]
1960年代から俳優として活動しているだけあって、出演作の量も膨大。映画「リトル・ミス・サンシャイン」でアカデミー助演男優賞を受賞。

 

主演二人のファーストネームが共に「スティーブ」、さらにジム・キャリーの役名も「スティーブ」なのは何かの意図があるのかな?
余談ですが、作中に完全な脇役(ほぼエキストラ的)で登場した救助隊員の男性を演じていたのが、海外ドラマ「BONES」でお馴染みのスイーツ博士を演じていた[actor][name]ジョン・フランシス・デイリー[nname]([altname]John Francis Daley[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0197855/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/10/2016-10-17-20.55.35.jpg”][aactor]。比較的最近の作品なのでBONESでも有名になっているはずの彼なのに、完全なちょい役出演でした。苦笑

俺たちスーパーマジシャン あらすじ

原題は “The Incredible Burt Wonderstone”

子供時代、いじめられっこのバートは当時人気のマジシャン「ランス・ホロウェイ」の手品に感銘を受け、彼の販売していたグッズ「手品キット」で手品を覚えマジシャンに憧れる。友達のいなかったバートにはマジックをするようになって親友・アントンもできた。
ふたりはマジックにハマって日夜いろんなマジックを考えて楽しんでいた。

大人になった二人はマジシャンコンビとして一躍有名になりラスベガスの一流ホテルと契約を結びマジックショーを披露して豪勢な暮らしをしていた。
コンビ結成30年を迎えたころ、日々のマジックはいつのまにか「楽しいマジック」から「繰り返される流れ作業」に変わり、バートは情熱を失い我儘にふるまうように。そんなころ新進気鋭のマジシャン スティーブ・グレイが世に出始め、クラシックなマジックとは一線を画する過激なパフォーマンスで大衆の注目を浴び始める。

古臭い二人のマジックは次第にすたれはじめ、客入りもまばらに。
スティーブの芸に感化されるように新しいマジックに取り組もうとするも、すでに崩れかけていた二人の関係の不和からマジックは大失敗。それが原因で二人は決別、コンビ解消してしまう。当然、ホテルとの契約も解除され食いぶちを失ったバートは、スーパーの客寄せ要員など日雇いの仕事をして生活をおくることに…。
ある日、介護施設でマジックをする仕事を受けたバートは出向いた介護施設で、憧れのマジシャン「ランス・ホロウェイ」と出会う。

すっかり老いたランスは、バートと同じくマジックに対する情熱を失い業界からきっぱり足を洗ってしまっていた。
憧れの存在の理想と現実を目の当たりにして肩を落とすバート。そんな時、契約していたホテルのオーナーからとある仕事が舞い込む。彼の息子の誕生パーティーでマジックを披露するというもの。すでに仕事を選ばなくなっていたバートはこれを受ける。
バートはランスと一緒に誕生パーティでマジックをしたいと考え彼を誘うことに。最初は拒否するランスだが、バートが気付け代わりにランスに見せたのは「スティーブ・グレイの芸」。

「こんなものが今のマジックなのか?!」と息を荒くしたランスは、バートとマジックショーをすることを快諾。
ふたりで施設でマジックを披露し練習する日々、それを通してマジックの楽しさを徐々に思い出したバートは周りの人間に対する態度も改め始める。

ついに、誕生パーティーの日になったが、当日会場にはランスが現れない。
しかたなくひとりでマジックをすることになるバート、子どもたちには大受け大盛況だが、それを見てイジワルをしてやろうとスティーブ・グレイが乗り込んでくる。バートの独壇場を荒らされ、苦い思いをしたバート。さらに悪いことにランスは施設で倒れ病床に横たわっていた。
幸い命はとりとめたランス、バートとの日々で「マジックの楽しさを思い出した」と彼に感謝する。

自身をつけたバート、新たなホテルでのマジックショー契約をかけて、マジックでスティーブと対決することに。
そこへタイミング良く現れたのは、決別したはずのアントン。お互いの非礼を詫び、仲直りしたふたりはコンビ再結成。これまでやったことのない「新しいマジック」で戦いに挑むことに。

ふたりが考えついた「新しいマジック」…それは「観客をまるごと消してしまう」という前代未聞のマジックだった…。

マジックという題材がテーマでもあるので、結末の完全なネタバレは避けておきますね…)

ジム・キャリーの功績は大きい

2013年製作と、けっこう新しい映画ですがプロモーション用のアートワークから見て取れるようにちょっと古めかしい髪型をしてたり、何十年か時代設定が前の作品のようです。
「チープ」や「B級」とはいかないまでも、そこはことないランク落ち臭は感じる作品…そもそもパッケージデザインからもそれは感じ取れることでしょう。苦笑

スティーブ・カレル、ブシェミの両名もコメディー俳優としてのポテンシャルは持ち合わせているのでしょうが、ボクは世代的にそこがあまりジャストでないためジム・キャリーが出演していたことが大きくプラスになっていたと思います。
彼の一挙一動、時折見せる顔芸が要所要所でクスリとさせてくれるおかげで、単調な展開にならずコメディ作品として認識させてくれたと強く感じました。

新進気鋭のスティーブ・グレイのパフォーマンスっていうのが「12日間オシッコ我慢」とか「まばたきしないチャレンジ」とか、もうくっだらないギャグレベルなのも彼あってこそ笑えた、という感じ。笑
あと、上半身ハダカになってゴリゴリのタトゥーを見せるシーンがありますが、意外にもマッチョな体型をしていたことにビックリ!
なんか映画「マスク」や「ケーブルガイ」のイメージだとオタクっぽい、軟弱なイメージがあったので、こんなにカラダ鍛えてたのかよ!って感じでした。

あとがき

[rating]
本作は劇場公開はされなかった作品らしく、DVDなどのパッケージ発売についてテレビ放送された作品のようです。

バートとアントンの友情好きな事を「楽しむ」ことの大事さ、みたいなエッセンスがテーマとして盛り込まれていますが、それほど重々しい表現ではなくてすっごくライトに描かれています。
なので「考えさせられる」作品、感動をさそう作品といった印象ではなく、そこらへんはあくまでさらっと表現されてしまっています。

それ故に何か得るものがある作品ではないのですが、かといってつまらない作品というわけではなく。ジム・キャリーを起用していることも活きていて各所でクスッと笑わせてくれる部分もあり、王道的に主人公が返り咲く清々しさもあり、1時間半観た分は楽しませてもらえる映画だと思いました。

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