“人のやさしさ” に涙がでてくる
この映画でなにが一番じ〜んときたかって、それは人のやさしさ、善意を描いたシーン。
ネタバレあらすじにも書きましたが、映画の終盤できちんと伏線の回収がされている、ビーム一家のために周りの人達が気遣い動いてくれたそのやさしさ。言葉にすればありきたりな道徳観に感じてしまうかもしれませんが、それを映像としてみせられるとこんなにもダイレクトにクるものなのか…って。
別の映画の話になりますが、トム・ハンクス主演の「ターミナル」って映画で最初は邪険にされていた主人公が徐々に認められ空港の人たちが彼を助けるようになるその様をみて、「みんな良い奴らやなあ…(´;ω;`)」と感動したボクなのですが、そのときと同じような感覚でした。
人の善意…、実生活では見落としがちなのかもしれません。
映画の最後で登場する、実在する本物のアナベル・ビームとアナ役のカイリーの写真。最後に実際のビーム家のホームビデオが映しだされたことで、これが創作の物語ではなく実際に起きた奇跡であることを観客に再認識させてくれます。
あとがき
[rating]
文句なし満点。映画としての評価の付け方は人それぞれあるでしょうが「映画館で泣かされた」という事実だけでボクにとっては充分です。笑
ただこれだけ事前のネタバレを書いてしまったので、これを読んでから見る人は感動薄れるかもしれません…ごめんなさい。苦笑
ただこの作品、キャッチも感動作と唱っていますし、感動作なのは事実なのですが本国での評価はそれほど高くないようで。
やはり宗教性に目を向ける人が少なくないらしく、「宗教臭い」という理由で減点につながっているそう。う〜ん…クリスチャンや別の宗教がそれぞれ根付いたアメリカではそういう見方になるのも仕方ないのでしょうか。
ボク個人はこの作品を見てそこまで宗教性を強くは感じなかったんですけどね。
「奇跡」と表現されている部分については、アナの場合たとえば落ちた衝撃で神経の伝達を刺激されて機能回復したとか、作中の言葉を使うなら「脳が再起動した」とか、事実そういうことが「奇跡的」に起きたのでしょう。その事実を何に感謝するかは各々の心情次第で、どれをとっても間違いじゃないはず。
宗教って一概に表現されると胡散臭いし、この作品をみた感動をそのまま勧誘や入信に繋げようという動きがあるのであれば、それは確かに如何わしいなとは思うのですが、べつにそんなくだりはなかったですしね。
神様や信仰といった部分はモチーフのひとつとしてとらえればいい話で、なにより、本作のエッセンスは「ひとのやさしさ」だとボクは思っています。
「やさしさ」ってのは国や宗教の違いにかかわらず皆ひとしく持っていたいモノですから。
これから見る、って方にはぜひフラットな心持ちで観覧していただきたいな、と思います (๑•̀ㅂ•́)و✧
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