【映画レビュー】心が叫びたがってるんだ。 を観てみた

買ってきました『ここさけ』のDVD!
※知らない人のために説明しよう。”ここさけ” とは「心が叫びたがってるんだ。」というオリジナルアニメーション映画の略称である。

昨年秋に公開されたアニメ映画なのですが、3/30にブルーレイ&DVDが一般発売となり買ってまりました。
ふだん映像作品はシリーズ物のドラマやアニメばかりで、単発作品を購入することはマレなのですが公開時から気になっておきながら結局劇場へは見に行けずじまいだったので、購入を決意。さっそく視聴してみました。

“ここさけ” ってどんなお話?

端的に表すなら、4人の学生を中心に物語が展開する現代劇の青春モノ。ってとこでしょうか。
これだけだと、すごくつまらなそうに聴こえてしまうけど…(苦笑)

ヒロインの女の子・成瀬順がとある理由で喋ることが苦手になってしまうのですが、それを起点に物語がすすんでいきます。
内気な彼女が同級生たちとのふれあいを通じて徐々に心をひらいていくのですが…
っていう、目新しさって意味では弱いモチーフではあるのですが、ストーリー軸にブレがない。

なにより描写がとっても良い。

学生時代のキラキラした(イメージ)風景をすごくよく描いていて。
だけど実際の学生時代なんてキラキラしたモノだけじゃなくドロドロした部分もあるわけで…。
それをリアルにエグく描く作品は近年良く見かけますね。そのほうがインパクトもあって目を引くとは思うんですが。
男女関係、自己メンタル、他社への不満など。
この作品はそういうネガティブなモチーフも不自然じゃなく、けれど目を背けたくなるようなイヤな描き方をせず、丁度いい塩梅で織り込んでいます。

だから単なるご都合主義な展開にもなっていないし、見終わった後すごくスッキリというか、良い気分になれました。

制作は『A-1 Pictures』(エー・ワン・ピクチャーズ)

絵の感じが凄く好みなのですが、実は見るまで京アニ製作だと勘違いしてました。
なんとなく『氷菓』っぽい印象をうけていたからってのもあるのですが…スマセン。

制作は『A-1 Pictures』(エー・ワン・ピクチャーズ)さん。
アニメ制作会社としては大手さんですね。
最近のアニメだと『僕だけがいない街』や『灰と幻想のグリムガル』などを制作されているところ(どっちも見てましたよ!)

背景、音楽なんかもけっこうしっかり作られていて、とくに本編終盤にミュージカルシーンがあるのですが、キャラの動きやミュージカルアレンジされた楽曲は秀逸です!

(…公式ではないようですが)YouTubeにダイジェスト的な動画がありましたので、気になる方は見てみてはいかがでしょう↑

あとがき

[rating]

現代アニメはけっこう好き嫌いが分かれるようで、
「アニメ」ってきくだけで嫌悪感を抱く人もいるのかもしれませんが、この作品はそういうの抜きでぜひ見て欲しいなとおもいました。
オススメです!