ジンとパリスの思惑
同じころ、ビヨンドが渡航のために招集したハンターたちがカキンに集います。その中には十二支んを脱退したパリストン=ヒルの姿も。
おなじく十二支んを脱退したジンも来訪し、ビヨンドのチームに加わって新世界を目指したいことを告げます。水と油のジンとパリストンですからここでもぶつかります。
前々章「キメラアント」編・終盤に、ハンター協会が回収したとされる「5000体のキメラアントの繭」ですが、どうやらこれをパリストンが私物化しています。パリストンはハンター協会がビヨンドの思惑通りに動かなかった時のための切り札としてコレ(5000体のキメラ半獣人)をもっていたようですが、ジンはそれも見ぬいていました。
現在はパリストンにある「チームNo.2の座」を自分に譲れ、と参加メンバー全員に「ビヨンドが約束した額」の倍の報酬を払うと約束します。
この過程でジンの戦うシーンがありますが「会長選挙編」でレオリオが見せた能力を真似して見せます。なんでも「打撃系の能力は一回くらうと大体マネ出来ちまう」「ただの才能」だそうです。
紆余曲折ありつつも、ジンは参加メンバー全員の了承をうけ、晴れてNo.2の座を手に入れます。
このくだりではビヨンドチームのキャラクターがたくさん登場していますが、349話までに名前が判明しているのはジンとパリストン以外に下記の面々です。
ちなみにジンが面々を見渡したとき、「一番偉いのは…」と声をかけたがのマリオネだったのも注目すべき点ですね。「パリスの思惑」ていどのふれ方でサラっと流されてしまいましたが「5000人のキメラ半獣人」も 350 話以降の伏線として登場するのか…楽しみです。
クラピカの帰還(あとレオリオも)
話は並行して進んでおり、おなじころ十二支んにレオリオが加わります。
ジンとパリスの欠番を埋めるようなカタチで参加することになるのですが、レオリオはもうひとつの席にクラピカを推薦します。「グリードアイランド編」「キメラアント編」「会長選挙編」とほとんど作中に姿を表さなかったクラピカが帰ってきます!
クラピカは相変わらずマフィア絡みの職についているようですが、その傍ら同胞クルタ族の「緋の眼」を探し集めています。ミザイストム=ナナが十二支んに勧誘するためクラピカの元を訪れますが「私は忙しい」とつっぱねます。すかさずミザイが交渉にだしたカードが「我々は大量の緋の眼の持ち主を特定した」というものでした。
これには俄然興味を示すクラピカ。その人物を教えてもらうことを条件に十二支んに参加すること決めます。
伏線①:14人の王子による “カキン国王位継承戦”
「新世界」渡航を宣言したカキン帝国ですが、渡航を記念したセレモニーを皮切りに次期国王を決める「王位継承戦」を行うことになります。現国王のナスビー=ホイコーロは「(14人の王子の中から)今回の渡航で生き残った一名を次期国王とする」と断言します。
ネテロ、ジン、パリス、ハンター協会だけでなくこのカキン国王子たちが、今後のお話に深く関わってきそうな予感です。なぜなら、ミザイがクラピカに告げた「緋の眼の持ち主」こそ、カキン国第4王子・ツェリードニヒ=ホイコーロだったからです。
このツェリードニヒ、某救世主のような外見をしていますが快楽殺人&人体収集狂という狂人っぷり。
王子たちが王位継承のため渡航に参加することになったため、ツェリードニヒに直に接触できる可能性を得たクラピカ。14人の王子たちは決して仲が良いわけではなさそうで、骨肉の争い的な展開は必至でしょう。新世界渡航のなかで王子達の存在とクラピカの奔走も目が離せない要素のひとつとなりそうです。