伏線②:十二支んの中の “裏切り者”
十二支んに参加したクラピカは十二支んの会議である疑問をなげかけます。「協会内部にビヨンドの仲間がいるはずだが何人位、目星がついているのか」と。
ビヨンドは過去の渡航に失敗して以来、今回の渡航の機会をずっと待っていたわけですが、これだけ大規模な計画を制御し、自らハンター協会に出頭してきたからには、その自信の根拠となる有能な仲間が協会内部に潜んでいる、と考えたわけです。そのひとりがパリストンと協専のハンターでした。
「ほかにも十二支んの中に内通者がいる」と踏んだクラピカとミザイはクラピカの能力「導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)」によって、もうひとりの内通者を見つけます…。
内通者の目的は十中八九、暗黒大陸へ到着したあとでハンター協会の監視から逃れビヨンドを自由に行動させること。クラピカたちはサイユウをしばらく泳がせてから捕獲する計画をたてます。
協会内部でも派閥と思惑が混在し、単純に「敵」「味方」とはいかないような展開が予想されますね…。
伏線③:”フリークス一族” の動向
暗黒大陸編においてはジンの動向がかなり重要になってくるように思えます。「会長選挙編」まではまったく出てこなかったキャラクターとは思えないほどメインに描かれていますからね。
逆に主人公であるはずのゴンは今後どのようにストーリーに関わってくるのでしょうか。復活後も念能力は失われたままで、345話では故郷のくじら島へ里帰りしています。暗黒大陸編ではまったく登場しない、なんてこともあるのでしょうか…?
さらに気になるのはジンの父親についてです。V5の特務課やジンがことさらに「新世界」の「恩恵」「厄災」について語っていますが、「世界」に持ち帰ったのは「厄災」だけなのに何故「恩恵」について詳細がわかるのでしょうか?
それは先駆者がいたから、です。
300年以上前にたった1人でメビウス沿岸をくまなくい探検しようとした奴がいる。そいつは自分の探検を本にした。
「新大陸紀行」の「東」と「西」だが見つかっているのは「東」だけで「西」は一冊も見つかっていない。
なぜか?
ジンの父親が生きているフラグ…!!
もうゾクゾクが止まりませんね!
“念” について描写も健在
ハンターハンターのといえば「念能力」!
未刊部分で登場する “念” についてもおさらいしておきましょう。
ミザイストム “密室裁判”
まずはクラピカ勧誘の際にミザイが使用した能力。
ゴレム “相互協力型”
ビヨンドチームの巨大ロボはゴレムと呼ばれている能力者ですが、具現化能力者によって作られた機体に放出系能力者が乗って念弾を飛ばす、複数人による協力型の能力のようです。
これを相互協力型(ジョイントタイプ)と表現しています。
過去の作中に登場したものではボマーの解除(リリース)やオロソ兄妹の「死亡遊戯(ダツDEダーツ)」などもこれに当てはまるのではないでしょうか?
クラピカ “導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)”
クラピカのダウンジング能力について、その詳細が言及されています。
・まず私自身がこの能力の仕組を完全には把握していない。
・「相手がどんなに訓練して隠してもその嘘を見抜ける」程度の能力だ。
・仮に私がスパイで私と同じ能力を持つものを欺く必要があるなら記憶を消すことが出来る能力者か、他人を意識レベルから操作できる能力者を探す。嘘を隠すのではなく消去するためだ。
サイユウ “念獣 ミザル・キカザル・イワザル”
サイユウも自分の能力について語っています。
・それぞれの敵への攻撃が成功すると視覚・聴力・言語を奪えるって能力
・健常者がいきなり3つもの機能を奪われたらまず能力を発動するのも維持するのも不可能だね
・強化系が一番影響なさそうなクセにパニくるかオーラの流れで動きがモロバレになる
カキンに伝わる “具現化された壺” と “守護霊獣”
またカキンの初代国王が「蠱毒」から発想を得て具現化したとされる「壺」も登場しています。この壺から「守護霊獣」が産み出されるようです。カキン国王および王子達には、現時点では「念能力」を有するという描写は見られません。この守護霊獣が王子達の周りで暗躍するのは想像するに容易いですね…。
子孫繁栄を願う者が遺した強い念によって産み出された念獣。
取り憑いた者のオーラを糧とし、その者の人となりに影響を受けた形態・能力に変貌するが、自身が創りだしたものではないため、自分の意思で動かす事はできない。