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【音楽レビュー】水曜日のカンパネラ の UMA を聴いてみた

水曜日のカンパネラ

いつまで続くんだ状態の湿気にやられている今日このごろです。
今日も音楽レビューを書いてみます。6月22日に発売になった 水曜日のカンパネラ のアルバム「UMA」です。

水曜日のカンパネラ とは

最近メディア露出が一気に増えて、知名度だいぶあがってきたんじゃないでしょうか水曜日のカンパネラことコムアイちゃん。
元々はグループと活動していましたが、今現在はフロントメンバーとしてコムアイちゃんのみが在籍するソロ活動のようなモノになってます。ボクはヤフオクのCMに出てた頃にはじめて知ったのですが当時出ていた「ジパング」というアルバムを買ってハマりました。

その後、徐々にメディア露出が増え、さらに前作の「私を鬼ヶ島に連れてって」に収録されてた「桃太郎」のあまりにもインパクトのあるフレーズに中毒になった方多数。Twitterなどでも「きびきびだーん」の動画がTLにあふれて一気に知名度が上がった模様。

なんでメディア露出が増えたかって、今作でメジャーデビューされてたんですね!おめでとうございます!

聴いてみよう「UMA」

Youtubeの公式チャンネルではUMAの収録曲から「チュパカブラ」と「ツチノコ」が配信されています。

あいかわらず映像作品としてのセンセーショナルさが異常。ちょっと不気味であやしげな雰囲気がでてていい意味でゾクゾクさせてくれるMVですね。
後半のドレス姿?のコムアイちゃんの麗しさったらない。最後の笑顔も意味深に不気味でかっこいい。。

創作ダンスというかエアロビクスというか前衛的な舞いを披露してくれるコムアイちゃん。ビルの隙間みたいなところを走るシーンはなんか九龍ぽさを彷彿とさせていい雰囲気。もってる花束が途中から燃え出すんだけど顔色一つ変えないのがスゴイ…。

 

本人が意識していたかどうかは定かじゃないですが、前作までは「笑い」というか「笑える」要素が前面に押し出されていた印象だったのですが、本作はけっこうマジメなトーンの楽曲が多い印象。
サウンド面は大きく方向転換してたりはしませんが、リリック部分はそんな印象をうけました。すくなからずメジャー移籍の余波をうけてのことなのでしょうか…?あいかわらず意味不明なくだりがあったり奇声あげたり(笑)して遊び心は込められていますけどね。

かんたんに全曲レビュー

01 チュパカブラ

曲入りからカッコよくてなんかイメージと違う(笑)
ダークトーンで展開するパワービート。曲中盤ぐらいからは、いつもの調子の“らしい”言葉のチョイスでラップが展開。
なにがチュパカブラ(幻の吸血性物らしい)なのよくわかんなかったけど、リリックのふしぶしに血を連想される単語もでてくるしMVも採血シーンとか出てきて、ああなるほど感。

水曜日のカンパネラ チュパカブラ 歌詞
Come on everybody
Come on
注射針採血管ホルダー
ネオラバーチュービング アルコール綿
欲情 セーフタッチ 翼状針
Lesson1
everybody 注射針
腕まくりして 肘台の上に乗せ
調子はどうだい F型上肢台
駆血帯
刺入部位から上腕10センチぐらい上
選べ太くまっすぐな静脈
クリンナップ withアルコール脱脂綿皮膚伸展 血管固定
針刺すときカット面は上
走行にあわせ10度から20度
ライトハンド ホルダー固定し
まっすぐに刺し真空採血管
抜いたあとすぐ転倒混和し
刺入部位
アルコール綿で圧迫しながら抜針酸素はこぶ 赤血球 WowWowYeah
菌とバトル 白血球 WowWowYeah
血を固める 血小板 WowWowYeah
液状成分 Yes血漿 Yes血漿 YesYes血漿Let’s medical checkupLesson2Ah 労われ肝機能 Keep GOT
グルタミン酸 オキサロ酢酸 トランスアミナーゼ
We got タウリン オルニチン
ドコサヘキサエン酸
エイコサペンタエン酸 中性脂肪
さげる働き細胞壁流動性
YES! medical checkupヘモグロビンA1c
チリ メキシコ アルゼンチン
中南米経由したどり着いた島
セイバノルテ村 ハグア地区
プエルトリコで病院開業した時
仲良くなった地元のヤギ達
守りたいこの笑顔と血糖値
ミューティレーション
コミュニケーション酸素はこぶ 赤血球 WowWowYeah
菌とバトル 白血球 WowWowYeah
血を固める 血小板 WowWowYeah
液状成分 Yes血漿 Yes血漿 YesYes血漿Lesson3

02 ツチノコ

一曲目とは対照的に軽やかなリズムと柔らかいトーンのボーカルトラック。個人的には本作でイチバン好きな曲かな。

水曜日のカンパネラ ツチノコ 歌詞
派閥抗争
渋谷区原宿
代々木公園
歩行者天国たけのこ族
きのこ族
すぎのこ族
そして つちのこ族クロクビコブラ
アナコンダ
マンシャンハブ
カーペットバイパー
仲間達ジャワヤスリヘビ
メキシコパイソン
サンビーム
コースタルタイパン
お友達蠕動運動
対立抗争
蠕動運動
麗院宝 麗院宝とぐろ巻き
するに尺足らず
ウロボロス
するに尺足らず町おこし
破格懸賞金
億千万の
胸騒ぎ週末は
ラジカセもって仲間達と
アラベスクでホコ天で
ステップダンス
ブティック つちのこ
満員御礼クロクビコブラ
アナコンダ
マンシャンハブ
カーペットバイパー
仲間達ジャワヤスリヘビ
メキシコパイソン
サンビーム
コースタル・タイパン
お友達蠕動運動
対立抗争
蠕動運動
麗院宝 麗院宝

03 雪男イエティ

印象的なシンセリフとどこかオリエンタルなメロディ。前作「ジパング」で通して感じたようなオリエンタル感を感じる曲。Bメロ?の「常夏 Do Yeah」からの入りが気持ちいい。

水曜日のカンパネラ 雪男イエティ 歌詞
ヒマラヤのアンナプルナでひとりぐらし
強い寒波が到来
寒いところは嫌いカチカチのバナナで釘が打てるレベル
掘りごたつから出れない
暖かいとこいきたい
常夏 Do Yeah
カリフォルニアドリーミン
サマーバケーション
そこに俺の家南風 Do Yeah
カリフォルニアドリーミン
いなせなロコモーション
そんな俺はイエティー似てるといわれ悩んでるネアンデルタール人
毛深いだけで似てない
はなはだしい人違いムダ毛のお手入れはシャープな4枚刃
雪男→夏オトコ
この機にイメチェンしたい深剃りDo Yeah
往復式シェーバー
剃り跡にはローション
要アフターケア剃り心地Do Yeah
回転式シェーバー
いなせなロコモーション
そんな俺はイエティー寒いところを転々とし早34年
気がつけば14座
単独踏破してたローツェ マナスル ダウラギリ
カンチェンジュンガ
次こそは西海岸
サンタモニカに住みたい常夏 Do Yeah
カリフォルニアドリーミン
サマーバケーション
そこに俺の家南風 Do Yeah
カリフォルニアドリーミン
いなせなロコモーション
そんな俺はイエティー

04 ユニコ

イントロでリフレインするサンプリングの声がいい雰囲気。ラップじゃなく、ほぼメロディのボーカルで歌い上げた一曲。これもけっこう好きな曲。

水曜日のカンパネラ ユニコ 歌詞
風が
西へ
西へ
僕を運ぶああここはどこだろユニコ時も
場所も
遠く
記憶けしてああ夕暮れを待つユニコ一角獣なら
イーアイオー
イーアイオー
イーアイオーいじわるビーナス
イーアイオー
イーアイオー
イーアイープシケもエロスも
イーアイオー
イーアイオー
イーアイオーああ

ユニコ

風が
西へ
西へ
僕を運ぶ

05 フェニックス

怪しげで印象的なメロの展開が魅力的な曲。曲間で入るナレーション風な寸劇?が面白い、こういうのってメジャー作品ではあんまりやるひといないし、どことなくインディーズ感あふれて嫌いじゃない。遊び心。

水曜日のカンパネラ フェニックス 歌詞
奈良ガラガラ
崩れる音
積んできたキャリア
さえずるくちばし
タブーくちばしって
あんなこんなそんなことになるなんてだって飛ぶ鳥あと濁し
丸い火の粉ぱっぱ撒き散らし
燃える鳥かご懐かしむ
羽休める20年イパネマビーチ 脱皮して新天地
狂った大地にアリベデルチ
熱いサンバ デ ジャネイロ踊るルシャナブツ住むルイジアナ州から
サンパウロ経由 リオデジャネイロ行き灰になって夜明けを待つ
極楽浄土で鳥になる
だいじょうぶ だいじょうぶ
だいじょうぶっきょう時は溶かしてゆくの
勲章も
炎上も
彼岸までバッと咲いたっていつ散るさ
カッとなってつい言っちゃった
あっというま引くに引けぬ
ほっぺふくらましまんじゅう
不老不死の
罪つくりだから
軽いノリで
罪つくりだから
吸って吐いて吸って
盧遮那仏
サンバ

06 バク

民族風を思わせるリズム音から始まりサンプリングやループがどんどん絡んでいく。イチバンカオスな曲。なぜか唯一、歌詞カードがない。

水曜日のカンパネラ バク 歌詞
※歌詞なし

07 クラーケン

これもインディーズのアングラコンピとかに入ってそうな仕上がり。バクからのカオスな流れで聴いてると変な夢見れそうな不思議な曲。「しばいじょーるりいもたこなんきーん」がどうしても耳に残る。

水曜日のカンパネラ クラーケン 歌詞
この吸盤
ぴったぴた
ぴったぴったに吸いついてやらあ
昔から女が好きなもの
芝居浄瑠璃芋蛸南京俺は烏賊じゃねえんだよ
俺は蛸なんだよ
ほら足数えてみろよ
この蛸
この足
この吸盤
ぴったぴたの吸盤
猫の手借りるぐらいなら蛸の足貸してやろう
欲しけりゃ一本貸したろか
安くしとくぜ
この吸盤
この吸盤どこでも逃げられる
どこでも逃げられる
海の底を走って走って逃げて行く◎○◎◎◎!

アルバムと言っても、ボリューム的にはミニアルバムって感じでしょうか。
桃太郎がインパクトでかすぎてそちらとくらべちゃうと若干おとなしめに感じなくもないけど、よくよく聴けばそれなりに歌詞ぶっとんでますねこれ。笑
曲名はそれぞれ未確認生物(UMA)の名前になっていてアルバムタイトルにかけられてる感じ。

CDケースや歌詞カード、特典のTシャツなんかもUMAにかけたデザインになっていて素敵。

あとがき

[rating]

さいしょ聴いた時は前作に比べてインパクト弱め?とかおもったんだけど聴いてくうちに評価が上がっていくタイプのスルメ音源。
いや初聴でも充分なインパクトはあると思うけどね。
リリックのぶっ飛び感とトラックのクオリティの高さは秀逸。あと過去作もふくめてMVの仕上がりはどれも素晴らしいんです。
ぜひYoutubeチェックしてみてください。

ちなみにボクがイチバン好きなMVはコレ。山田孝之ww

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