第1話「Xの印のある場所」あらすじ
原題は “X Marks the Spot”
少女・ハーパーはある頃から、見えない友達・ドリルと話すようになる。
母親は空想上の友達をつくり “ごっこ遊び” をしているのだと思い、さして気にもとめなかった。ある日、ハーパーは庭にあるツリーハウスにひとりで登ってしまう。母親は危険だからひとりで登らないようにと注意していたのだが。。。
ハーパーを連れ戻しにツリーハウスに登る母親。
ハーパーはドリルとゲームをしている、と話し、ツリーハウスの底板に「X印」を書きその上に母親が立つように伝える。母親はそのとおりにするが、その途端、底板がきしみ床が抜け、母親はツリーハウスから地面に叩きつけられ死んでしまう。
ハーパーはドリルとのゲームのつもりだったのだが。。。
FBI捜査官 クレア・ベニガンは息子・ヘンリーの野球の試合を観戦していた。そこへ職場から電話、休職中であったクレアはハーパーの事件の調査に任命され復職することになる。
ハーパーは計画的にツリーハウスに細工を施していたことが明らかになっていた。幼いハーパーがひとりでそこまでする理由は…。
クレアは捜査官 ジェサップ・ロリンズとコンビを組んで事件の操作にあたることに。
ロリンズは上司からクレアが最近夫を亡くしたこと、そしてクレアには何かしらの噂があるらしいことを伝え、心して捜査にあたるようにと忠告する。
ハーパーに事情を聴くクレア、ハーパーは見えない友達・ドリルがゲームを持ちかけてきた、と語る。
姿の見えないドリルは光の中から語りかけてくるらしく、ドリルは「ゲームに勝てば支配力を貰える」と語っていたらしい。ドリルは「まだゲームは終わっていない」と伝えたらしく、“新しいお友達” を探しに行ったと語る。
そのころ別の少女・ミンクスの元にも見えない彼がやってくる。語りかけられたミンクスは「ええ、ゲームしよう」と見えない彼に返事を返す。
やけにハキハキと詳細な事情を話すハーパーに違和感を覚えたクレアは、ハーパーが誰かに吹きこまれて語っていた、と考える。
ハーパーは迎えに来た父親と弁護士によって連れ帰られてしまうが、ハーパーの描いた “首元が赤い人間の絵” を指して「別のお友達はゲームに負けた」と、言い残す。
クレアは依然気がかりな様子だが、ロリンズは考え過ぎだと彼女を諌めようとする。
しかし、クレアは事件の記録の中から、一人の少年が手製爆弾でテロ行為に及んだ事件に着目。母親の証言では空想の友達とのゲームだと語っていた、と証言を残していた。
犯人が子供たちに接触し、事件を起こさせている、と考えるクレア。
あまり協力的でないロリンズの態度に、クレアは自身の噂の件だろうと話をもちかける。
その話しによれば、クレアの夫が亡くなったタイミングでクレアは休職、同時期に他の捜査官も休職をとったことから、あらぬ噂がたったようだが。。。
ふたりは爆弾テロ事件をおこした少年の母親・べリングスが主要されている精神病院を訪れる。
失意の中にあるらしいべリングスの様子をみたクレアは、自身の苦悩の経験を語り彼女をなぐさめようとする。クレアの親身な言葉にべリングスは心を開き語り始める。
そのころ、西アフリカの軍事基地には国防総省のウェス・ローレンスが訪れる。
ウェスと助手のピーター・キムは、基地の中でアメリカの戦闘機の残骸を発見する。領土内で残骸が見つかったことに憤慨するアフリカ川だが、ウェスは自分の管轄外だとして、呼びつけたことを不思議に思う。
すると基地内の電気が点滅し始める。
辺りは砂嵐に見まわれ、事態の異常を察するウェス。軍関係者につれられ「見せたいものがある」と砂漠へ連れられる。そこで目にしたのは地表から伸びた物質(岩?)に絡め取られるようにして残された戦闘機の機体だった。
戦闘機の電力を帯びて青白く光るその物質にただただ目を奪われる一行。。。
べリングスが働いていた政府関係企業で、事件当日、べリングスは職場にいるはずのない息子の姿を目撃する。
「ママ、これゲームじゃないみたい」と不安げに語った息子は備品室に入っていき直後爆発がおきたらしい。生前、空想の友達・ドリルについて語っていたことを語るべリングス。
クレアはドリルが実在すると考え、手がかりを探る。べリングスは以前、体中にタトゥーの入った怪しい男を目撃したことを証言。
そのころ近くの病院には身元不明の男が運ばれてきていた。
体中にタトゥーの入った男は、道で倒れていたという。覚醒し暴れる男を医者のマリアは落ち着かせ、名前を訪ねる。しかし男は自分の名前もわからない様子。。。
男は眠っている間、アラビア語でうわ言を繰り返していた。「もう手遅れだ、彼らは光を探している」と。男はアラビア語も喋れないし、その意味もわからないという。
すると男は急に何かに気をとられる。「これから何かが起こる…」とつぶやくと、病室にひとりの少女がやってくる。
「お友達をさがしてる」とつぶやく少女は…ハーパーだ。。。ハーパーは男が “お友達” のことを知っているはずだ、と語りかけるが。。。
ミンクスは公園の遊具で遊んでいたが、突如ひとりの少年が泣き叫んで「家に帰りたい」駆け去る。
その様子をみたミンクスの母・レナは怪訝そうにミンクスに何があったのかを訪ねる。
ミンクスは子供らしからぬ言葉を語り始める。
「子供は大人になるに連れて、信じることを辞め、考えるようになる」「でも友達が私はそうはならないって言ってた」と。ミンクスがお絵かきした絵にはハーパーがツリーハウスの床に描いたものと同じ印が。。。
レナはミンクスの様子のおかしさから、彼女があることに気づいていると察する。
仕事で離れている夫・ウェスにそのことを電話で告げようとするのだが、それをミンクスに聞かれてしまい。。。
ミンクスの家ではおもちゃがひとりでに動き出す、どうやらこれもドリルの仕業。
おもちゃに導かれるまま、ミンクスはドリルの “ゲーム” を遂行する。父親・ウェスのパソコンを操作するミンクスは、父親のかけたパスワードをあっさりと解除し国防総省のデータにアクセスしてしまう。
クレアはハーパーの描いた絵が、雑誌に掲載されていた大統領を描いたものだと気づく。ドリルの標的は大統領か…?と考えたところで彼女にウェスから電話が入る。
ウェスとクレアの間にはどうやら “何かがあった” 模様。クレアはその話はしたくない、と言いかけるが、ウェスが電話したのは他の理由。
アフリカで発見された機体はショーンという人物の乗っていた戦闘機らしい。ふたりはこの人物が飛行機ごと行方不明になったと考えていたようだが、遺体は見つかっていないという。
さらにクレアのもとにはべリングスの協力によって描かれた、ドリルらしき人物の似顔絵が届く。
その似顔絵の人物は、クレアの家族写真にも写っている男性…そして病院に運ばれた例の男と同一人物らしい…。
そのころ、病院からはタトゥーの男(ショーン?)が脱走。
ウェスはその後も機体の調査をすすめるが、上司に状況報告をしたところで唐突に本国へ呼び戻される。
その夜、クレアの息子・ヘンリーは窓を開けて夜空を見上げて独り言をつぶやく。
耳が聞こえず言葉をしゃべれないはずのヘンリーは言葉をしゃべり、誰かに「こんなこと信じられない、最高の贈り物だね」と誰かに感謝の意を伝える…どうやらヘンリーにもドリルが接触してきたようだ。。。