グリードアイランド編
紆余曲折あり探していたあるモノを手に入れ、オークション編の終わりを迎えるとふたたびゴン&キルア以外はバラバラになります。探していたあるモノとは「テレビゲーム」。このテレビゲーム、実はゴンの父親が作った特殊なゲームであり「念能力」を使うことで、世界のどこかに実際にある島でゲームに参加しクリアを目指すことになる、というもの。
ゲームに参加することで徐々に鍛えられ、念能力が高まっていく。まるでゴンのために、それを見越したかのように作られたゲーム。
※HUNTERXHUNTER 第15巻より
強くなったゴンはようやくジンと会うことができるのか…!?…しかし、この章のオチは案外あっけない感じなのです。単行本にして13巻〜18巻。
次章への直接的な布石もなく、コロッと展開が変わります。
キメラアント編
この作品の中で一番長い章です。単行本にして18巻〜30巻、じつに12巻分。短命作品ならとっくに連載終了してるボリュームです。
それまでは能力を持った人と人の戦いがメインでしたが、この章では能力をもった人外(キメラアント)との戦いがメインに描かれます。章の長さに比例してキャラクター、能力などの登場数もイチバンです。
ちなみにクラピカ、レオリオ、ヒソカはこの章では出てきません。
更に、この章の終盤に差し掛かったあたりで連載の長期休載があります。じつに2年ちかくの休載だったため、このまま打ち切りになるのでは?と思っていた読者も多かったはず。それだけに、連載再開の時には歓喜した覚えがあります←
この章は、いわゆる「少年バトル漫画的な終わり」とは違った終焉を迎えます。読者には賛否両論あったのでしょうが、ボクは単純なのですごく感動しました。
会長選挙編
キメラアント編は盛大なバトル章だったため登場人物たちにも大きな痛手が出ています。
主人公ゴンは再起不能状態に。ハンター試験編から登場していたハンターの頭領ともいえる「ハンター協会会長」も死亡。ハンター協会は新たな会長を決めるため選挙を行うことに、キルアはゴンを元に戻すために、さらに特殊な能力を持った兄弟を迎えてゴンを助けようと奔走します。
※HUNTERXHUNTER 第30巻より
ちなみにゴンが必死の思いで探し続けたゴンの父親・ジン=フリークスですが、この章でさらっと登場します。しかもけっこういいかげんなキャラクター(苦笑)いいのかそれで…。
単行本にして3巻分ぐらいのボリューム、主人公の再起と悲願の達成という重要な要素も含んでいますが、個人的には伏線の回収と次章への布石的な章だと思ってます。
キメラアント編の休載復帰後、作者は体調不良のせいか非常に絵が荒れます。ジャンプに連載されるものもラフ画みたいな出来でした。それでも連載を続けてくれることにファンとしては嬉しかったですが…。後に発売される単行本ではしっかり書き直されています。