【映画レビュー】高慢と偏見とゾンビ を観てきた

高慢と偏見とゾンビ

あらすじ

18世紀のイギリスを舞台に、他国から持ち込まれた疫病=ゾンビが蔓延する架空のイギリスが描かれる。
各国との貿易で、品々に紛れてイギリスにわったてきた疫病は、ゾンビになり人の脳を食べたくなって人間を襲うようになる。疫病はたちまち全土に広がり、ロンドンは高い外壁で囲まれ封鎖された。
人々は田舎に移り住みゾンビに怯えながら暮らすようになった。

田舎に住むベネット家には5人の姉妹がいた。
上からジェイン、エリザベス、キティ、リディア、マリー。家は父ひとりの収入で養われていて、娘達が資産家にとつがなければ近い将来、食うにも困る経済状況。母親はなんとか娘達を資産家に嫁がせようとやっ気になっている。
次女のエリザベスは結婚し男に養われることに違和を感じているが、目下の姉妹たちにはその男勝りな性格をからかわれる始末。

高慢と偏見とゾンビ

そんなある日、ベネット家の近所に富豪・ビングリーが引っ越してくる。何がなんでも彼を落としたい、と姉妹たちは着飾り引越し祝いの舞踏会へ足を運ぶ。
舞踏会でビングリーは姉妹の長女・ジェインにひと目惚れ、恋に落ちる。ビングリーの友人・ダーシー大佐も招かれていたが、彼は俗世的な舞踏会を好まず、冷ややかな視線を会場に向けていた。母親は次女のエリザベスをダーシーとくっつけたいと画策するが、ダーシーは彼女には無関心。
それどころか、男に取り入ろうとする並の女だ、と彼に揶揄されたのを聴いてしまいエリザベスは怒って会場を飛び出してしまう。

会場の外で涙をにじませながらダーシーに悪態をついていると背後から彼女に声をかける女性が…。
声をかけたのは死んだはずの知人・。彼女の顔は見にくく崩れ、ゾンビになっていることが目にも明らかだった。次の瞬間、婦人の頭が吹き飛ぶ。異変に気付いたダーシーが発泡したのだった。

高慢と偏見とゾンビ

どこから湧いたのか、会場は一転侵入したゾンビたちで溢れかえる。客はパニック。
ダーシーはゾンビを排除しようと会場の中にむかうがそこではベネット姉妹たちがカンフーばりの体術と剣術を駆使しゾンビを次々となぎ倒していた。美しいほど華麗に戦う彼女たち。なかでもエリザベスのその姿に一際惹かれてしまうダーシー。
けっきょく姉妹たちの立ち回りでゾンビは一掃されてしまった。

ゾンビが蔓延するこの時代、身を守るために剣術や東洋武術を学ぶことが、優秀な女性の嗜みのひとつになっていた。ベネット姉妹も例外ではなく中国や日本の武術に精通しており、麗しいドレス姿に反して雄々しい戦闘技術を身に着けていたのだった。

高慢と偏見とゾンビ

明くる日、ビングリーと良い仲になることが望めそうなジェインは、母親の強い勧めもあって、ひとりでビングリー邸へお泊まりに出かける。
しかし、向かう途中ゾンビに襲われ馬を失う。子連れのゾンビを目の当たりにし動揺するが、なんとか難を凌ぐ。しかし急に降りだした雨に濡れジェインは風邪をひいて寝込んでしまう。ビングリー邸でやすませてもらうジェイン、彼女をひきとりにベネット姉妹と母親が迎えに来る。

ダーシーはジェインが疫病にかかったのでは?と疑い、もしそうだったら彼女を始末するつもりで近づく。死肉に反応するハエを飼っているダーシーは、ジェインがゾンビ化しているか確かめるためにハエを飛ばすが、それに気付いたエリザベスはブルース・リーのごとく飛び交うハエを素手で捕らえてみせる。これにはダーシーもびっくり。

ジェインとビングリーの距離は近づくいっぽうで、エリザベスはダーシーを嫌ういっぽうだ。
そんなある日、ベネット家に一人の男が尋ねてくる。男はコリンズ牧師、彼はベネット姉妹からひとりを妻に迎えようと見繕いにやってきたのだった。見た目も性格もちょっと難ありな彼に姉妹たちはだれも興味を示さない。
しかしコリンズはジェインが気に入った様子で交際を申し込むがビングリーの存在を明かし、交際を断る。
母親はジェインの代わりに「2番目にキレイなエリザベス」を薦め、エリザベスは不満気な顔。コリンズはあっさりとエリザベスに鞍替え。。。

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無論コリンズに興味ないエリザベスは、ダーシーの幼なじみで且つ彼と犬猿の仲である男・ウィックに惹かれはじめる。

ウィックは彼女を「秘密の場所」に連れて行くと誘い、廃れた教会へ連れて行く。
するとそこには無数のゾンビたちがミサを開いていた。焦るエリザベスだがウィックが制止。ゾンビたちは襲ってくる様子もなく粛々とミサを進めていた。なぜ人を襲わないのか不思議に思ったエリザベス、ウィック曰く「人の脳でなく豚の脳を食べれば人を襲う欲求は起きない」のだと説明する。
ウィックはこの発見を軍の有力者 レディー・キャサリンに提言し、戦争状態を辞めて人とゾンビの共存を模索したいと考える。彼の考えに同調したエリザベスはコリンズ牧師を利用しレディー・キャサリンに謁見する機会を得る。

同じ頃、ビングリーは急に引っ越しジェインの元を去り、悲嘆にくれるジェイン。
(ベネットの母親が資産目的でジェインとビングリーをくっつけようとしていることを知り、ダーシーがビングリーに伝えたため)

高慢と偏見とゾンビ

ウィックの荒唐無稽な提案はキャサリン一蹴され、ダーシーも彼を卑下する。その様子を見たエリザベスはダーシーを「傲慢」だと揶揄。密かに想いを寄せるエリザベスからのキツイ表現に言葉をなくし立ち去るダーシー。

明くる日、目覚めたエリザベスの元に意を決したようにダーシーが訪れ彼女に告白する。
が、ダーシーにネガティブなイメージしか持っていないエリザベスは拒否。さらにビングリーが去った理由がダーシーにあることを知り更に怒ったエリザベスはダーシーと怒りの格闘をくりひろげる。強烈なエリザベスからの拒否を受けたダーシーは彼女の気持ちを受け、その場を去った。

失意のエリザベスにウィックが近寄り、彼女をどこかに誘おうとするが何か不穏なものを感じたエリザベスは拒否する。
ウィックはそのまま姿を消すが明くる日、姉妹のキティをさらって行方をくらます。エリザベスとジェインはキティを救い出そうとウィックに連れていかれた教会を目指す。ダーシーとビングリーも彼女たちに加勢し、キティを救いだすがウィックと大量のゾンビたちが彼らを追う。

 

ダーシーとウィックは因縁の一騎打ちとなり、ウィックの体をダーシーの剣が貫くが彼は平気な様子…そう、じつはウィックはすでにゾンビ化しており、ゾンビたちを率いていたリーダーだったのだ。
「豚の脳」で理性をたもち人間の中に紛れてイギリス征服を目論んでいたのだった。ダーシーのピンチにエリザベスが駆けつけ二人で打破。

最後はジェイン&ビングリー、ダーシー&エリザベスがそれぞれ結ばれてハッピーエンド。

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