第1話「12:00 P.M.」あらすじ
とある陸軍特殊部隊員の家が中東系の集団によって襲撃される。
犯人一行は「ビン・ハリードのカタキだ」と言い残し一家は惨殺。家の中は荒らされ、何かを探していたようだが犯人たちはそれを見つけるに至らなかった。
そのころ、同じく陸軍特殊部隊の兵士 エリック・カーターは帰宅する。
半年前に妊娠が駄目になってしまった妻・ニコールを気遣いつつ、エリック自身も過去の部隊での仕事を引きずっている様子。ふたりは各々の問題を抱えつつも新たな生活をはじめたところだった。
大統領選に出馬している上院議員 ジョン・ドノヴァンは出馬アピールと資金集めのパーティーに出席。彼の妻であり、元CTU(テロ対策ユニット)局長であるレベッカ・イングラムも同席することに。
レベッカはパーティーの前にCTUでの仕事の成果を表彰され勲章の授与式に出席する。
半年前にレベッカ手動の作戦のもと、テロリスト ビン・ハリードを殺害、テロを未然に食い止めた。その作戦にあたったのがエリックらを含む6人の特殊部隊だという。
エリックのもとには、部隊の旧友 ベン・グライムズから連絡。
従軍を終えたベンはPTSDに苦しみ施設を転々とする生活を送っていたが、そんな彼を探して2人組みの男が訪ねてきたという。ベンは自分を探す怪しい人物を危惧し、見つからないように逃げる過程でエリックに連絡してきたのだった。CTUに連絡し自分を守るように告げると電話を切るベン。
ニコールは「ベンの妄想だ」と諭すが、心配になったエリックは軍の警報システム(携帯アプリ)を通じて部隊のメンバーに連絡をとろうとする。
しかし、他のメンバーからは一向に応答がない。直後、窓の外に不審な人影を目撃したエリックはニコールに急いで屋根裏に隠れるように指示。家の周りには妨害電波がはられ、携帯アプリには電波が入ってこないようになっていた。
家には中東系の男たちが押し入り、エリックを殴り気絶させてしまう。
授与式を終えたレベッカはジョンのパーティに出席する前に、職場にやってくる。
CTU局長から退き公認のキース・マリンズに引き継ぎをするためだ。レベッカを慕っていた同僚 アンディ・シャロウィッツはマリンズの一存で入局した新人 マリアナ・スタイルズを咎めるようにレベッカに紹介する。
レベッカとの会話でアンディに “能力がない” とけなされたマリアナはアンディに食って掛かる。
自分はCTUの歴史に残る有能な分析官 エドガー・スタイルズのいとこだ、と語り、彼の教えを請うた自分は能力がないわけない、と言いたげ。
屋根裏に隠れたニコールはこっそりと階下の様子を監視。
拘束されたエリックは尋問を受ける。男たちは半年前の作戦でビンハリードの隠れ家をエリックたちが吸収した際に「金庫」を持ち出した、と考えているらしい。部隊員の家を襲ってはその金庫を探していた。部隊のリーダーだったエリックは、部下たちが殺されたことを聞かされ憤慨する。
抵抗するエリックは殺されそうになるが、ニコールが機転を利かせて男たちの気を散らせる。その隙をついたエリックは高速をとき応戦、男たちを殺し、既の所でふたりは脱出に成功する。
家からニコールと逃げ出したエリックは、部隊の指揮をとっていたレベッカに連絡、ハリードの部下たちに身元がバレたことを告げる。
彼らが探している金庫にはおそらく米国でテロを起こすために必要な何かが入っている。そしておそらくそれを持ち出したのはベン。精神を病んでいる彼が独断で行った行動だろうとエリックは推測する。
レベッカは現CTUの局長・マリンズに協力をこおうとするが、エリックがそれを止める。
さらにエリックは自分たちの身元はCTUのトップなど限られた人物にしか共有されていなかったことから、内部に情報を漏らした人間がいる、と考える。マリンズも容疑者のひとりとなるからだ。
レベッカにベンを探すよう依頼したエリックはニコールと共に潜伏を強いられることに。レベッカは内密にアンディの協力を得て、CTUの他の誰にも知られずにベンの居所を探すよう密命を下す。
そのころベンは件の金庫らしきものをもってシカゴへ逃走を計画。
妹のエイミーと母親も一緒に逃げるように促す。ベンからの知らせを受けたエイミーだが、すでに彼女の家には例の男たちが押し入っていた…ベンからの情報を男たちに告げる代わりに命乞いをするエイミーだが、それも虚しくエイミーは銃で撃たれてしまう。。。
とある高校では、男子生徒ドリューが女子生徒アミラにつっかかる。
何かを問いただそうとしているドリューだが、彼を取り合わないアミラ、その態度にドリューは手を上げてしまう。その様子を見た教師はドリューに理由を問いただす。
ドリューの話によればアミラのメールの内容をたまたま見てしまい、学校内でテロ行為を予定してるらしい内容をみつけたという。その話を聴いた教師は、「見過ごせない」といって校長に報告しようとする。
アミラはこっそりと授業を抜け出し、図書室へ。そこで密会したのはさきほどの教師 デイビットだ…!彼はどうやらアミラの「計画」に加担している様子、ドリューを諌め必要ならば手を打つ、と話すふたり。
エリックは実兄・アイザックのもとを訪れる。
ドラッグディーラーの元締めをしているアイザック、彼の元恋人であるニコールを寝取って結婚に至ったエリックは彼とは深い確執があった。しかし警察やFBI、CTUの誰にも頼ることができない現状ではしばらくのあいだニコールを彼にかくまってもらうほかなかったのだ。
ニコールは抵抗し、アイザックもエリックに対して敵意を剥き出しにするが、エリックの真摯な懇願をうけてアイザックはかくまうことを承諾する。
レベッカから、ベンが電話してきたときの位置情報をしらされたエリックは現場へと向かう。
アンディはドローンによる探査システムを利用してベンの現在の所在地を特定する。レベッカはそれをエリックに伝え、彼もそこへと向かう。
事態が急変したことでレベッカはジョンのパーティーに行けなくなったことを伝える。ジョンは納得行かない様子だがやむなく承諾。彼の秘書 ニラー・ミズラニは「レベッカは当選してほしくないと思っているのでは?」と口をはさむが、「余計な口出しだ」とジョンが一喝する。
アイザックのもとにかくまわれたニコールは、アイザックとの微妙な関係を気にしつつも、従軍から戻ったエリックは人が変わってしまった、と悩みを吐露する。
押し入ってきた男たちを平然と殺した様を見て「戦いに飢えているのだ」と直感したらしい。しかしアイザックは、エリックが自分のもとから去ったのはニコールのためだ、と話し彼女を慰める。
その様子を見ていたアイザックの現在の恋人(?)・アイシャは面白くなさそうだが。。。
アンディ監視のもとベンの消息を追うレベッカだが、新人のマリアナがシステムが使用されている(アンディが密かにつかっている)のを察知し「マリンズに報告する」と言い出してしまう。あと一歩でベンのもとへエリックを誘導できる、というところでシステムを密かに使用していることがマリンズにバレてしまう。
レベッカはとっさにマリンズにスタンガンを押し当て気絶させてしまう。
依然、部隊員たちを追うハリードの部下たちも、ベンを追っていた。
エリックはベンを追って彼と対峙する。金庫の存在を知っていることを告げ、仲間も殺されたことを告げる。
ベンは話を聴いて金庫を見せるが、中には金や宝石しか入っていない、と語る。エリックが金庫を改めると底板のさらに奥にデータチップが隠されていた。その中にはビン・ハリードの潜伏工作員たちのリストが収められており、これによって米国中の潜伏テロリストたちを動かせるという。
ベンは何も知らなかった様子。エリックはレベッカに連絡を取ろうとするが、ハリードの部下たちによってすでに一体の電波が妨害されていた。
ハリードの部下たちが急襲、エリックとベンは一緒に逃げることに。
採掘場に逃げ込んだエリックは戦場さながらの立ち回りを見せて追手を全員始末する。しかしベンはその間にデータチップをもって逃亡してしまっていた。。。
エリックへ電話が入り、「チップがほしいなら金を払え」と要求するベン。
PTSD故にすでに国に対しての不信感も募っているベンは、金を払うなら売る相手はハリードの部下でもいい、とまで発言。エリックは止めようとするが、ベンは電話を捨ててふたたび逃亡してしまう。。。