CSチャンネル・FOXで海外ドラマ ウォーキング・デッド シーズン7 第11話 「自我を失い」が放送されたので感想がてらレビュー。救世主のアジトへと連れてこられたユージーンの運命は…?!
ちなみに前回のレビューはこちら。
ウォーキング・デッド シーズン7 第11話 「自我を失い」あらすじ
原題は “Hostiles and Calamities”
時間は少しさかのぼり、第8話でダリルが救世主のアジトを脱出した直後から描かれますーーー。
救世主のメンバー・ふとっちょジョーイを殺しバイクを盗んで脱出したダリル。彼の世話係を任されていたドワイトは、ダリルが逃げ出したことを知り、焦る。
ダリルが着ていた囚人服は脱ぎ捨てられ、それと共に「今だ行け」とダリルに脱走を促したメモ(第7話参照)を見つける。ダリルの逃亡を手助けした人物がいる…と感づくドワイト。
同じ頃、ニーガンはユージーンを人質にとりアレクサンドリアから帰還する。
アジトに連れてこられたユージーンは恐怖から泣き出してしまう。しかし彼にあてがわれたのは十分な物資が揃えられた個室。さらに「何が食べたい?」と食事まで用意してもらえる様子。
泣き止んだユージーンは「ロブスターが食べたい」と漏らすも「あるわけないでしょ」と一蹴。代わりにパスタをオーダーする。
弾丸を作ることのできるユージーンは予想外の高待遇を受けることになった。
ドワイトは自室でダリルの逃亡をどう説明しようかと考えあぐねていたが、そこに帰還したニーガンと部下たちがやってくる。
ドアを蹴破り声をかける間もなくドワイトは殴り倒され、部下たちによってリンチされてしまう。
ダリルが幽閉されていた独房に監禁されたドワイト。
ダリルの脱出後、ドワイトの元妻・シェリーも脱走を図ったらしいことを聞かされる。ダリルの脱出もシェリーが仕組んだことでは?と考え、更にドワイトがそれを手引したのでは?とニーガンは疑っていた。
ニーガンは「ダリルはどのみち俺たちを殺しに来る」として彼を探すことはせず、姿を消したシェリーを連れ戻せ、とドワイトに命令。
アジトの内部と階級制を教えられたユージーンは、ふたたびニーガンと対峙する。
怯えきったユージーンに「お前はできる子か?」と彼の能力を問う。嘲笑されつつも自分の知識技術は確かなものだと告げるユージーン。
ニーガンはアジトの周囲にウォーカーを貼り付け、外敵対策としていた。
が、ウォーカーがすぐに腐って崩れ落ちてしまい使い物にならなくなるのが悩みのタネ。それを解決する方法はあるか?とユージーンに尋ねると、ひとしきり考えたあとユージーンは「ウォーカーの周囲や頭を金属で溶接すればいい」と答えを提示する。
それを聴いたニーガンは感心する。ユージーンは彼に気に入られたことで安堵したのか笑みをこぼす。
ニーガンは “ご褒美” として自分の3人の妻たちをユージーンの部屋におくる。「セックスだけは許さない」としつつも彼に一時の楽しい時間を提供する。
女性との接触に不慣れなユージーンはニーガンの妻達に小難しい科学の話をしてみせるが、「家庭用雑貨から爆弾も作れる」と誇示すると妻達はそれに興味を示す。
必要資材をあつめ中庭で実践してみせる。爆弾とは名ばかりの花火程度の科学実験だったが、娯楽に飢えていたのか妻たちはそれを見て上機嫌。
翌朝ドワイトは、かつてシェリーと暮らしていた家屋にやってくる。
彼女の書いた昔のメモ書きをみて、ダリルに残したメモ書きと筆跡が同じことを確認、ダリルを逃したのはシェリーだと確信する。
さらにドワイト宛てに謝罪の手紙が残されていた。
そのなかで、ニーガンに囚われ自分を守るために「なりたくない人間」にさせてしまったことを謝罪していた。ダリルにかつてのドワイトの面影を感じたシェリーはダリルを逃がすことに決めた、とも。
最後に、「救世主に居続けるなら死んだほうがまし」とドワイトへの別れが綴ってあった。
その夜、3人の妻のうちターニャとフランキーがふたたびユージーンの部屋にやってくる。
「ご褒美は一度切りのはずでは?」と不思議がるユージーンに「自分たちの意思できた」と伝える2人。もうひとりの妻・アンバーが無理やりニーガンの妻にされたことで自暴自棄になっていることを明かし、もう限界に来ているアンバーを安楽死させてあげてほしいと依頼してくる。
死んだら転化し周りが危険にさらされる、と危惧するも二人は自分たちが見張る、と言い「あなたは善人そうだから」と懇願する。
その願いを聞き入れたユージーンは毒薬を作ることを決意。
翌朝、ユージーンは自分が「特別扱い」であることを盾に、アジト内のマーケットで薬を調達する。自室にこもり薬剤を調合し、毒薬を完成させる。
アジトに戻ってきたドワイトは、シェリーがウォーカーに襲われたので殺した、と嘘をつく。
さらにアジトの医者・エメットの机にメモ書きを忍ばせ、彼がシェリーをそそのかしたのだ、とニーガンに嘘の報告を告げる。
それを聴いたニーガンは、かつてのドワイトと同じく溶鉱炉の前でエメットの顔を焼こうとする。
「ドワイトが嘘をついている」と訴えるがエメットの言葉は受け入れられず、やむなくエメットは「自分がシェリーを逃した」と嘘の告白を認める。
ニーガンは顔を焼くのを辞めた代わりに、エメット自身を溶鉱炉に投げ込み焼き殺してしまう。
一部始終を見せられていたユージーンは再び怯えきってしまう。
ターニャとフランキーはユージーンの元に薬を取りに来たが、ユージーンは薬を渡すのを拒む。
ふたりが薬をつかうのはアンバーではなくニーガンに対しての復讐のためだ、と察したユージーンはエメットの二の舞いになることを恐れたのだ。
あてが外れたふたりは「あんたは臆病者ね」と卑下するが、「その評価は正しい」とユージーンは受け入れる。
その夜、ニーガンはユージーンの部屋にやってくる。
ユージーンは薬の事がバレたのかと戦々恐々とするが、どうやらそうではないらしい。ニーガンはダリルにしたのと同じ質問を投げかける。
「お前は誰だ?」と問いかけると、ニーガンが言い終わる前に食い気味に「私はニーガンだ」とユージーンが答える。
翌朝、ユージーンは自分が提案したウォーカーの溶接作業を指揮する。
ドワイトがユージーンに近づき「腹をくくったのか」と話しかける。
自ら「私たちはニーガン」だと口にするユージーンの変わり身の速さに驚いた様子のドワイトだった。。。