CSチャンネル・FOXで新作海外ドラマ プリズン・ブレイク シーズン5 第3話 「嘘」が放送されたのでさっそくレビューしてみます。マイケルはアルトゥニスの協力をうけて、ついに脱獄計画を実行に移すのだが。。。
ちなみに前回のレビューはコチラ。
プリズン・ブレイク シーズン5 第3話 「嘘」あらすじ
原題は “The Liar”
脱獄の決行が決まったオギュギアのマイケルたち。
マイケルは自身の腕に新たに彫り足したタトゥーから何かを手紙に書き写す。
その手紙を紙飛行機にのせて、刑務所の外で物拾いをしている少年に目掛けて飛ばす。
紙飛行機を拾った少年。そこにはマイケルがシドからもらったガム(第2話参照)もはさまれていた。
少年はガムをもらう代わりに、紙飛行機の手紙をある場所へと運ぶことを請け負う。
少年が手紙を持ってきたのは、シバの家。
実は、第2話でリンカーンの元に「光の首相」のメモをもってきたのもこの少年だった。
手紙をもってきたところをリンカーンに見つかってしまい怯える少年。
シバが通訳をすると少年はガム欲しさに手紙の運び屋を請け負っていたことを明かす。リンカーンは「ミント菓子をやるから運び屋を続けろ」と少年に依頼。
少年は「ありがとうミントおじさん」と嬉しそうに帰っていった。
シバによればマイケルが紙飛行機でよこした手紙には、コーラン(イスラム教の聖典)の一部が不自然な形で記されていた。
シーノートはそれが地図に応対して描かれているのだと察する。文字の一部に赤い点が描かれており、脱獄後の合流ポイントがそこだろう、と。
内紛が激化し、シバは国外へ逃げようとするが、リンカーンは彼女がアルトゥニスの娘やその教え子たちを放っておけないのをわかっていた。
郊外から連れ帰ったアルトゥニスの娘は教師をしており、その教え子たちを一緒に連れ帰りシバの家で面倒見ていたのだが、リンカーンは「子供たちの旅費も全部出してやる」とシバに駆け引きを持ちかけ引き続き協力を求める。
オギュギアでは内紛の爆音に囚人たちが動揺し始める。
マイケルと同房のウィップも動揺を隠せないが、マイケルは予定通り脱獄に備えろと告げる。
実のところ、本来の脱獄計画は4年前に計画されていたらしいが、何らかの理由で頓挫した模様。その際に脱獄後の逃亡準備を整えていたらしいウィップだったが、時間が経ちすぎてその準備も役に立たないだろう、と心配する。
不安がるウィップにマイケルは「信用できる人に頼んで手を打った」と告げる。
リンカーン、シーノート、シバは、付近で4年前にアメリカ人が借りたまま放置されているという倉庫を探し当てる。
そこにはマイケルが準備していたとみられる脱獄計画にかかわる資料が残されていた。
机の上には国外脱出用の偽造パスポートの写真が並べられ、その中にはマイケルだけでなく過激派のリーダー「アブ・ラマール」の写真も残されていた。
シーノートはマイケルがラマールまでも脱獄させる気か?と懸念。
過激派のリーダーである彼は文明国にとって脅威となる、と危惧するのだが。。。
オギュギア所内では、シドが危惧していたとおりラマールによって異教徒や同性愛者の処刑がはじまろうとしていた。
マイケルのことを嫌っている看守は傍観し、シドは囚人たちの前に引きずりだされロープで縛り首にされる。
同房のウィップやジャは止めようとするが囚人たちに取り押さえられ身動きが取れない。マイケルはラマールに「シドは脱獄計画に必要な人材だ」と諭すが、既に囚人たちの前で講釈をたれた手前、ひっこみがつかないラマール。
マイケルが自らシドの拘束をとこうと動こうとしたところ、穏健派の看守が現れ銃で威嚇射撃。
銃声に驚いた囚人たちはおののき、そのスキにシドは一命を取り留める。
そのころ、アメリカではサラを襲った女とリンカーンを襲った男の二人組が、サラとマイクのことを監視していた。
マイクが父親・マイケルから折り紙の花でメッセージを受け取ったことも把握していたふたり。
彼らの狙いはオウティス(と名乗っているマイケル)。サラを泳がせてマイケルと接触しようと企んでいたのだ。
サラはジェイコブの病室にやってくるが、彼女が何かを決意したことをジェイコブは感じ取っていた。
サラがトイレに席を立つとそこへティーバッグが現れる。
開口一番「俺は味方だ」と語るティーバッグだが、当然サラは警戒する。
ティーバッグは高額な義手の移植代金を「カニエル・オウティス」が支払ったことからその素性を調べようとしたが、ネット検索から判明したのはオウティスと名乗る男がマイケルそっくりな人物だということだった。
ティーバッグはマイケルが裏で動き自分を必要としているのだと考え、サラと協力しよう、と持ちかける。
サラはティーバッグを警戒しその場を離れるが、ふと自身の携帯をのぞくと携帯が勝手にいろいろ作動していることに気づく。
まるで何者かによってハッキングされているかのように。。。
サラは携帯ショップにかけこみ、携帯が誰によって操作されているのかを突き止めようとする。
オギュギアでのラマールによる騒動は看守によって鎮圧される。
が、不安がるウィップにクロスという囚人が語りかける。
マイケルがウィップと同房になる依然、マイケルと隣同士の房だったというクロスは「当時、自分も脱獄計画をもちかけられた」と話す。
クロスの弟も同じく収監されていたが、マイケルは弟を伴っての脱獄はゆるさなかったという。そのことからクロスは「マイケルは(ウィップを)利用するだけ利用したらラマールとふたりで逃げる気だろう」とウィップを諭す。
ウィップもその話を黙って聴いているのだが。。。
クロスの話で心配になったウィップはマイケルに話の真偽を問うが、マイケルは「作り話だ」と否定する。
ウィップはラマールを連れて脱獄することにも反対な様子、マイケルは「ラマールを脱獄させるというのは、話をスムーズに運ぶためのフリ」だと說明するが、ウィップは信じることができない。
脱獄を前にしてトラブルを起こすわけに行かないマイケルだが、ウィップがしつこく突っかかることによって、喧嘩に発展してしまう。
マイケルとウィップは殴り合いの喧嘩になるが、そこに看守たちがやってきて仲裁する。
身を挺して割って入った看守にそっと触れるようにマイケルが近づき、彼の腕から腕時計をくすね、ポケットに入れる。
リンカーンはシバの連れ・オマールにパスポートの手配を依頼し、シーノートはアルトゥニスと共に停電作業へと向かう。
シバとリンカーンはオマールの指示のもと偽造パスポートを受け取りにやってくる。
金を渡しパスポートを受け取るが、中身は白紙で使い物にならない。
騙されたと感づいた直後、背後から現れたアミールによってシバが囚われ、リンカーンも周りの過激派に襲われ気を失ってしまう。
房に戻ったマイケルは脱獄に関する真相を同房のシドとジャに語る。
マイケルとウィップは、ある人物(おそらく彼が”ポセイドン”)からの依頼で「外交政策のためにラマールを脱獄させる」目的でオギュギアに入房した。
が、脱獄実行のはずだった4年前にポセイドンからの連絡は途絶え計画は頓挫する。そのためマイケルはラマールを置いて自分たちが脱獄することを決意した。
脱獄に必要な停電を起こすためにシドが必要だったのはわかるが、ジャは何故自分まで誘うのか理解できない。
するとマイケルは「ジャは頭がいい」「塀の外に出たらやってもらうことがある」と說明する。
ウィップは先の喧嘩で殴られたことが未だに納得できずマイケルを問い詰めるが、そこへ看守がやってくる。
腕時計が盗まれたことに気づいた看守はマイケルたちの房を粗探しするが、腕時計は出てこない。犯人が誰かわからないとなって、看守は囚人たち全員を「房内監禁」するよう命じる。
これもマイケルの作戦だった。
全ての囚人が房内に監禁され、房の外に出ることができない。
しかしマイケルたちの房の天井には、脱出のための通気口が備え付けられている。マイケルを含む4人は停電が起きればそこから脱出できるが、ラマールはあとに続くことはできないのだ。
マイケルは、それをもってウィップへ「裏切っていない」ことへの証明とした。
ウィップもバツが悪そうに納得する。
殴り倒されたリンカーンが目を覚ますとシバの姿はなく、倉庫のようなところに監禁されていた。
シバはアミールに捕まりリンカーンたちの目的を問われるがシバは答えない。
彼女をなぐりつけながら、「シバのことがずっと好きだった」「俺の女にする」繰り返すアミールだが、彼女は意思を曲げず、片目のないアミールに対し「左目もつぶしてやる」と吐き捨てる。
サラが携帯ショップにスマホをあずけると、しばらくして件の男と女がやってくる。
店員に暴力を働き、サラが来たかを問うふたり。しかしサラは一枚上手、その様子を向かいの店から目撃していた。
それに気づいたふたりもサラを追い、サラも捕まるわけに行くまいと逃げる。
屋上に追いつめられたサラだがなんとか彼らの追跡をまくことに成功する。しかし去り際に彼らの残した会話が気がかり。
「ポセイドンからの殺害命令は?」「いずれな」と…。
逃げ切ったサラの元には携帯ショップの店員から連絡が入る。
サラのスマホを解析した結果、ハッキングに際してパスワード解除に彼女自身の「指紋」が利用されていたらしい。
サラはケラーマンのオフィスに言った際に、彼が執拗に「グラスで水を飲むように」勧めていたことを思い出す。
おそらく、その時指紋をとられたのだろう。
退院したジェイコブにそのことを伝えるが、ジェイコブはサラを危険な目にあわせたくない、と深入りすることを辞めるように忠告する。
が、サラは「重要なのは真実よ」と聞く耳を持たない。
結果、サラが頼ったのは、ティーバッグだった。
サラはティーバッグにケラーマンと接触して、できるだけ情報を集めて欲しいと依頼する。
オギュギアでは脱獄15分前を迎えていた。
緊張するウィップは、マイケルに対し饒舌になる。
ウィップは元々別の刑務所で囚人をしていたらしいが、マイケルが彼を作戦に誘うことで彼は出所した模様。さらにオギュギアに来る前にもCIAの任務で何度か脱獄作戦を成功させているらしい。そのたびにマイケルと組んできたウィップは彼のことを「兄」のように慕っている、と語る。
マイケルがテロリスト「カニエル・オウティス」を演じているのも、オギュギアに入所するための作戦の一部だった、と。
それだけマイケルを信用しているウィップにとって、ただひとつ不安な点。
それは、マイケルがオギュギアに来た当初独房にいれられた時期、その間に彼の心情に変化があったのではないか?ということだった。独房に入れられている間に心までも「カニエル・オウティス」と化し、ラマールを逃がそうとシているのではないか?と未だに心配していた。
そのころ、ラマールは同房の囚人たちにマイケルの脱獄計画を明かす。
マイケルとの約束では「ラマールだけを連れて行く」ことになっていたはずなのに、同房の者たちも連れて行こうと、勝手に計画を企て始める。
そこへ腕時計探しの看守がやってきて、ラマールの房も粗探しされることとなる。
するとラマールの上着のポケットから、盗まれた腕時計が発見される。驚くラマール。
それを見ていたクロスは「騙されたな」と高笑い。
シーノートとアルトゥニスは電気局にやってきて停電を起こす作業を始める。
手分けして電気を落としていくふたりだが、電気系統には詳しくないシーノートは手当たり次第に配電盤を破壊し、電気の供給を止める。
予定通り停電が起き、マイケルたちは脱獄のために房の中の通気口をこじあける。
しかしタイミング悪く房の調査のために外に出されていたラマールたちが、停電に乗じて暴動を起こす。
マイケルにハメられたことを知ったラマールは「俺たちを置いて逃げる気だ」と感づき、マイケルの房を目指す。
看守たちは逃亡した囚人を逃すまいと銃を持ち出し追うのだが、ラマールの話を影で聴いていたクロスは脱獄に便乗しようと考え、看守を遅い銃を奪いマイケルの房へと足を向ける。
アミールはシバを陵辱しようと襲いかかり、シバも必死で抵抗する。
彼女の叫び声がこだまし、その声がリンカーンの耳にも届く。どうやら同じ建物内に閉じ込められているらしいリンカーン。
自慢の馬鹿力でドアを破ると、アミールを殴り飛ばし、シバを救出する。
負傷したリンカーンとシバは予定を変更し病院へ、マイケルと合流するはずだったポイントにシーノートを向かわせる。
マイケルたち4人は通気口を伝って刑務所の屋上に出ようとするが、屋上にも看守がうろついており、迂闊に外に出られない。
さらにクロスとその弟は自分たちも脱獄しようとマイケルの房にやってくる。
看守から奪った鍵を使い房の扉をあけてしまう。焦ったウィップは通気口に登れないよう、二段ベットの足を破壊してクロス達を遠ざけようとするが、自力でよじ登ってきたクロスの弟が通気口にあがっていたシドの足を掴み房の中に引きずり下ろしてしまう。
クロスと弟は自分たちも引き上げてくれと要求し、マイケルは「シドが先だ」と要求する。
そんな押し問答をしている間に、ラマールたちもマイケルの房にやってきてしまう。ラマールはクロスの弟を銃で撃ち殺し、クロスが悲嘆の声を上げる。
マイケルはもはやシドの救出は不可能と判断し、ジャとウィップとともに通気口の外へでる。
ラマールも後に続こうとするが、看守たちがマイケルの房を取り囲み銃を向ける。従わざるをえないラマール。
マイケルの房に入った看守は通気口がこじ開けられているのを目撃、「マイケルたちが屋上に逃げた」と大声を張り上げる。
屋上にいた看守もそれに気づき、マイケルたち3人は銃を向けられ拘束されてしまう。
脱獄作戦は無念にも失敗に終わる。。。
シーノート刑務所近くの合流地点にやってくるが、そこから遠目にマイケルたちが拘束され連行される様子を目撃。計画の失敗を悟る。
マイケルやラマールたちはそれぞれ独房に幽閉される。
ラマールはマイケルに騙されたことに憤慨し「明日にでも罰が下る」と脅す。計画が失敗したことに肩を落とすマイケル。
覚悟を決めたのか、マイケルはジャから譲り受けた携帯電話を取り出し、サラにメッセージ動画を残す。
「ずっと愛していた」「自分が死ねばサラの危険は去る」「全てのウソはサラのため」「死んだ後はオウティスとして葬らずマイケルとして葬って欲しい」とメッセージを残すのだった。。。