東京喰種:re 8巻 を買ったのでコミックレビューしようと思います。ちょっと前に7巻のレビュー記事を書いたとおもっていたらもう新刊出てました!ってかんじ。はやい。
「かっこ悪くても、いきろ」コクリアに鳴り響く警報。解放される独房の“喰種”たち。佐々木琲世としての“最期の仕事”は有馬貴将の存在によって、完遂を迎えようとしていた。無敗の捜査官が放つ無数の刃に容赦なく肉体を刻まれたとき、既視感とともに、“ある声”が脳内に響く──。そして、青年は「生」を求める。──半喰種“カネキケン”として。死神は静かに微笑み、再び刃を交える。己の存在を確かめ合う、“親子”のように──。
ちなみに前回のレビューはこちら。
東京喰種:re 8巻 あらすじ
コクリア脱出目前で有馬と対峙したカネキ。
圧倒的な有馬の強さを前に生きる望みを捨てかけたカネキだが、心の中で親友・ヒデに励まされたことで気力を取り戻し復活する。
有馬のクインケを破壊し、あと一歩のところで有馬に止めを刺すことを辞めるカネキ。カネキの決断を受けた有馬は自らの首を切り自決する。
そのころ逃走したエトはヒナミら一行を逃し、旧多と対峙。
逃げまわる旧多と追いかけ回すエト。エトは旧多に同行していた特等を全て殺し、追い詰められた旧多は赫子を発現させる。どうやら嘉納によってリゼの赫子を移植された旧多、余裕の表情でエトを倒しコクリアを去った。
いっぽう、流島の喰種討伐に向かったCCG一行。
鈴屋の部下・阿原が三枚刃のミザを撃破。直後、かつて嘉納によって創りだされた失敗作・クロナが現れる。死にかけたナシロを吸収してSS級と化したクロナだが、かけつけた鈴屋と鈴屋班が応戦。見事な連携によってクロナを仕留めるかとおもいきや、クロナの一撃が鈴屋の胸を貫いた…。
さらわれた六月を探す瓜江班。
トルソーが根城にしていた穴ぐらを探索、ソコで見つけたのは四肢と首をもがれた男性の遺体だった。遺体はトルソー。六月はトルソーを殺し自力で脱出していた…。しかし自身の残虐性を自覚し辟易した六月はコワれてしまったようだった。。
コクリアでは今際の有馬から衝撃の事実。
有馬やハイル、旧多などの白日邸出身の捜査官は人間と喰種との「半人間」であること。喰種と人間のハーフは一部が隻眼の喰種となることが知られていたが、そのようなケースは稀でほとんどが「半人間」となる。
多少身体能力が高いことと引き換えに常人よりも早く寿命が訪れる。有馬は自分の寿命が迫っていることを自覚していたのだ。
和修家が白日邸でそのようなことを繰り返していた理由は不明だが、その和修家も喰種であると有馬は告げる。CCGのトップが喰種。
寿命を自覚していた有馬はカネキが自分を殺さないことを悟り、自ら死を選んだ。それもカネキが殺したことにしてくれ、と言葉を残し逝く。最後にカネキに「ありがとう」と残し有馬は息をひきとった。
有馬の逝去後、有馬が率いていた0番隊が現れる。
白日邸出身であった隊員たちは有馬の死を悼み、有馬の残した命令を遂行するー「0番隊は有馬貴将の命によりカネキケンの逃走を幇助する」と。
エトの加勢で逃走に成功したヒナミ達一行の前に、CCG特等の安浦と田中丸が立ちふさがる。
アヤトとトウカらの尽力も虚しく特等に粛清されそうになるところで、カネキに助力することになった0番隊が駆けつけ、安浦と田中丸に刃を向けるのだった。。
旧多くんも和修家も喰種だった?!
ボクの大好きなキャラクター・旧多くんが今回も面白い&かっこよかった〜。セリフがいちいちうざい笑
嘉納によって移植手術をうけていた旧多くん。正直、これ事態はあんまり驚きはなかったですね。そういう展開もなんとなく読めましたし。
ただフクロウ化したエトをも倒して余裕のセルフ&表情でいられるほど強かったのは意外!
嘉納によって保管されていたリゼの赫子を移植されて、まさにカネキとお揃い。条件さえ踏めばカネキのように強くなることも可能なのか…?
旧多くんの言う「僕の欲しいモノ」が一体なんなのか?気になるところ。
更に、有馬によって和修家が喰種であることも明示されました。
つまり流島攻略の指示をとっていた和修局長も無論、喰種。独自に掴んだ情報から、局長が喰種だと踏んだ丸手特等は銃を向け、吉時も本性を表しました。
この直後、吉時の息子・政は丸手を殺害。
同じ絵面の中で吉時はクインケらしきものに貫かれて死んでいるんだけど、これは丸手のクインケ?それとも政のモノ?
政のものだとしたらなぜ吉時を殺す必要があったのか…?ん〜。。やっぱ丸手のクインケか?
有馬とエトの目的:『隻眼の王』の意味
今巻で有馬とエトの両名とも死亡。
エトは以前、カネキとの会話の中で「隻眼の王を殺してくれ」と発言していましたがこの願いを聞く必要はもうない、と言い残します。
「聞く必要はもうない」、それはつまりすでにその願いが成就したことを意味していました。
隻眼の王が死んだ?誰が殺したのか?いつ?
隻眼の王とは「有馬貴将」
彼とエトが過去に対峙した際に交わした計画。それは、どの喰種よりも強い「有馬」を殺した喰種が「存在」すれば、その事実が全喰種の希望になる、というモノ。エトは有馬にその計画を持ちかけ、有馬もそれに乗ったのだった。
有馬はCCGに所属しながらも、ずっとその計画を遂行しようと時を待っていたのか…?
自分を倒す存在、カネキがその存在に成り得る程に成長したことを見届け、自分の死期をさとった有馬はカネキにその「存在」となることを託した。エトがアオギリらを利用し有馬と結託し、作り出した「隻眼の王の玉座」にカネキが座ることになる…。
カネキケンが『隻眼の王』になる、ということか…!