【映画レビュー】リトル・イタリーの恋 を観てみた

少し前に洋画専門チャンネル ザ・シネマで録画しておいた映画「 リトル・イタリーの恋 」(原題:Love’s Brother)を観たので感想をレビュー。
2004年に公開されたオーストラリア製作の映画です。オーストラリア製作ではありますが、現在アメリカはもとより世界的に活躍している役者さんも出演している映画です。

ハンサムな弟ジーノと結婚するつもりで嫁いできたロゼッタ。しかし本当の結婚相手は兄のアンジェロだった…動揺するアメリアと物語の結末は…。

リトル・イタリーの恋

リトル・イタリーの恋 あらすじ

1950年代、オーストラリアのイタリア人街を舞台に、内気な兄・アンジェロと男前な弟・ジーノが描かれる。

リトル・イタリーの恋

アンジェロは結婚を望み、結婚紹介人をとおして本国イタリアの女性に手紙を出し続けているけれど、いつも断られてしまう。
ある日、紹介された女性の写真に一目惚れしたアンジェロはいつものように手紙をしたためる。同じくいつものように自分の写真を同封しようとするが、一時の気の迷いからかハンサムな弟・ジーノの写真を同封して手紙をだしてしまう。

イタリアで手紙を受け取った女性・ロゼッタはアンジェロの写真と手紙を見て、思いを馳せアンジェロからの求婚を受け入れる。
アンジェロと結婚するためにオーストラリアにやってきたロゼッタ。しかし結婚相手は実は兄のアンジェロだということを到着してから知る。自分の結婚相手を弟のジーノだと思っていたロゼッタは困惑。ジーノに会う前から想いを馳せていたためアンジェロを受け入れることができない。

リトル・イタリーの恋

アンジェロは自分のついた嘘でロゼッタを傷つけたことを恥じて後悔しつつも、ロゼッタに受け入れてもらえるよう努力する。が、ロゼッタの心はジーノ一筋。
いっぽうのジーノにはずっと交際していたロニーという彼女が。ジーノは「ロニーがいるから」「アンジェロを好きになれ」とロゼッタを努めて遠ざけながらも、どこかで彼女に惹かれていく。

ジーノの気持ちが自分から離れたことをさとったロニーは身を引き、ショックを受け(ロゼッタに惹かれているという)自分の本当の気持ちに葛藤したジーノは、アンジェロの説得もきかず街を去る決意をする。
自分のせいで兄弟の関係を壊してしまったことを悔いたロゼッタは婚約を解消しイタリアに帰国することを決める。

リトル・イタリーの恋

アンジェロは心を痛めているロゼッタに(手紙で嘘をついたことを)謝罪し、ロゼッタを送りだす。
いっぽう、街を出る決意をしたジーノだがロゼッタが国に帰ってしまうことを知り、自身のロゼッタへの気持ちを再確認したジーノは彼女を引き止めに波止場へ向かった…。

ロゼッタはオーストラリアに残ることとなりジーノと結婚。(どういうわけか)アンジェロとロニーも結ばれハッピーエンド。

登場人物

アンジェロ

リトル・イタリーの恋

性格のせいか容姿のせいか結婚相手にめぐまれず陰鬱と過ごす内向的な兄。
暗くはあるが穏やかな性格の持ち主ではある。会ったこともないロゼッタへの手紙に弟の写真を入れたことでロゼッタに結婚相手を勘違いさせてしまい、それを恥じている。

演じたのは[actor][name]ジョヴァンニ・リビシ[nname]([altname]Giovanni Ribisi[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0000610/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/10/6e7c9cc42de209bd98256386ce4a387b-1.png”][aactor]。映画「テッド」で、息子のためにテッドをさらってしまうサイコな親父を演じたのは記憶にあたらしい。現在、41歳らしいけどベビーフェイスなせいかあんまり老けて見えない。
余談だけど、個人的には海外ドラマ「NCIS」のマクギー役 ショーン・マーレイに似てると思う。。

リトル・イタリーの恋

ジーノ

リトル・イタリーの恋

ハンサムで気さく、兄思いの弟・ジーノ。
兄と自分を勘違いしたロゼッタに思いをよせられて動揺するが、徐々に彼女に心惹かれていく…。

演じるのは[actor][name]アダム・ガルシア[nname]([altname]Adam Garcia[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0305081/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/10/ece049fbe34541767fc1.jpg”][aactor]
舞台となったオーストラリア出身で元はダンサーらしいです。ひと昔ふた昔まえのアメリカンハンサムって感じの俳優さんですね。

ロゼッタ

リトル・イタリーの恋

会ったこともないアンジェロからの手紙での求婚に応えるかたちで、イタリアからオーストラリアへやってきた女性。
ジーノの写真をアンジェロだと思い込み思いを馳せていた。アンジェロの嘘を咎めることはしなかったが、その気持ちは終始一途にジーノだけに向いていた。

演じたのは[actor][name]アメリア・ワーナー[nname]([altname]Amelia Warner[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0912396/?ref_=ttfc_fc_cl_t17″][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/10/ece049fbe34541767fc1.jpg”][aactor]
ボクが観た映画だとアメコミ映画「イーオン・フラックス」に出演していたのが記憶に残ってます。ごく短い期間ながら映画「トータル・リコール」のリメイク版で有名なコリン・ファレルと結婚していたらしいです。
なんといってもこの映画で目を引くのが彼女の容姿なんですよねえ…めちゃめちゃ美人!

ロニー

リトル・イタリーの恋

ジーノの彼女。
アンジェロ&ジーノ兄弟も戦後のイタリア移民という設定だけど、彼女も幼いころにオーストラリアに移住してきたイタリア人という設定。ブロンドは染めているのであり、映画終盤では黒く染めなおしてちょっとおばさんぽくなってしまう。。

演じたのは[actor][name]シルヴィア・ドゥ・サンティス[nname]([altname]Silvia De Santis[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0211478/?ref_=ttfc_fc_cl_t10″][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2016/10/bratya-soperniki.jpg”][aactor]
2007年頃まではちょこちょこ映画に出演されていますが、ごく近年の映画出演作品はなくドラマなどに出演している模様。

「本当の愛」って…

時代背景的に会ったことのない相手とのお見合い結婚、というのはさほど珍しいことでもないだろう、ということは理解できます。
ただロゼッタが、写真を観ただけで(なかば妄想的に)想いを馳せたジーノにお熱になっていて、アンジェロには目もくれない。アンジェロが(自分の写真を送らなかったという)最初に犯したミスが原因だとはしても、紳士的で優しいアンジェロが蔑ろにされている感は否めなかった。

アンジェロ役 ジョヴァンニ・リビシの風貌もあいまって、良く言えば個性的、悪く言えば暗くて陰湿な容姿ではあるんだけど、そこと対比するように王道的なハンサム アダム・ガルシアをあてがっているのが、なんだかちょっと作為的に感じられてもしまうところ。

最終的に、何故かロニーとくっついてアンジェロもハッピー!的な終幕となるのですが「う、う〜ん…?」て感じはあるかな。
まあ後になって考えてみると、アンジェロがロニーに髪を切ってもらうシーンではうっすらとロニーに想いがあるのかな?と感じられたりもしたんだけど。

「一目惚れ」を否定するわけではないけれど、ロゼッタは写真に惚れて彼とのキズナを妄想してアルバムまで作ってきたところは現代劇でやったら軽くホラーだし(苦笑)。
ジーノはジーノで、ロニーそっちのけでどんどんロゼッタに心変わりしていくさまは軽薄なふるまいに思える。
「真実の愛」「本当に好きな人」というキャッチフレーズを使っているので聴こえはいいんだけど、やっぱり結局は見た目かーーっ?!という感情も湧いてしまった。

リトル・イタリーの恋

時代的、お国柄的な違いもあってかちょっと理解しきれない部分はあった。でも、ロゼッタもジーノも容姿がほんと整っているのでお似合いの絵面だったんだけどね。

あとがき

[rating]

2004年の作品ときくと案外最近の映画な気がしてしまいますが、それでも12年前の作品なんですよね〜。。
映像の質感もけっこう古めなフィルム調なので(そういう加工なのかもしれませんが)、観た感じ製作年よりもぐっとクラシックな雰囲気があります。

減点要素としては、けっきょく「美男美女がくっついてハッピーエンド風」の締めだったからでしょうか。

この点だけは、12年たった今現在にこういう恋愛観で製作したら客から総スカンくらいそうな感じがしますが、ストーリー構成や役者さんのチョイス、とくにジョヴァンニ・リビシの表情は現代的でもあり、この時代設定でも不思議と違和感なく良かった。
イタリア人街の設定でお店や町並み、風景などもキレイだし街の雰囲気や人の雰囲気といった全体的な質感はすごく好ましかったです。

https://www.youtube.com/watch?v=LarlzZ0BBPI

[links typeof=”movie” name=”littleitaly”]