第7話「危険なビジネス」(原題:Risky Business)
あらすじ&ネタバレ
ギデオンはリーヴス社の宣伝イベントに出席する。
イベントのためギデオン不在のなか、第13分署はギデオン抜きで業務にあたる。マーフィは殺人現場の捜査にむかうため、サポート役にエイダを同伴する。
エイダは被害者のパソコンの中から通信履歴を調査。すると被害者が何者かに「リーブス社のイベントのチケット」を売ったらしいことが判明する。さらにチケットを買ったらしい犯人はネットの掲示板に「ギデオンを殺す」と殺害予告を書き記していた。
ギデオンは取締役の女性ローレン・フィッチに色目を使うことに夢中だが、そこへギデオンを心配したマーフィとエイダがやってくる。
エイダとマーフィは掲示板の管理人を問いただし、書き込んだ犯人を特定しようとする。
販売されたチケットを使って犯人は既に会場内にいることが確認される。マーフィはイベントを中止すべきだと訴えるがローレンは反発、二人は反目する。ギデオンはホログラム光線を会場中に照射して会場内の観客のチケットをすべてスキャンし、犯人を特定しようと考えた。
ブラントとゴスは自殺が疑われる少年・エバンの元へと招集される。
大学の寮にやってくると本人の姿はなかった。両親に聞き込みをするとジャクソン・バレットという友人絡みでトラブルがあったらしいのだ。ふたりがジャクソンに聴取をすると彼はシラを切ろうとする。しかしゴスは彼がゲイだと見抜き、自身もレズビアンであることを明かして話を引き出す。
ジャクソンの話では親密な中であったエバンは昨日から行方をくらましているのだという。
ふたりはエバンのUber(配車サービス)の履歴を追って廃ビルの上に立ち尽くすエバンを発見する。ゴスはエバンを説得しようとする。ブラントは電話をかけ、エバンの同性愛を認めようとしない父親を叱責し説得に協力するよう打診する。
ブラントはピートの協力を得て即席で映像モニタ付きのドローンを作成。飛び降りようとするエバンの眼前に父親の映像を届ける。エバンが本気で自殺しようとしているとしった父親は彼に謝罪し考え直すよう説得。エバンはギリギリで自殺を踏みとどまるのだった。
ギデオンはイベント会場に設置されたプロモーション用のホログラムを改造し、会場中にホログラムレーザーを照射。観客がもっているチケットのコードを一瞬にしてよみとり、犯人の居場所を特定する。マーフィたちが犯人を追いかけると、相手はおとなしく投降する。
しかし相手は会場に放置された犯人のチケットをひろっただけの別人だった。
マーフィ達はイベント会場を再操作し警備員が襲われて倒れているのを発見する。犯人はどうやら警備員から銃を奪った様子だった。
ギデオンはリーヴス社に協業を持ちかけようと集まった企業群の中から高感度スキャナーを開発した企業を即決で買収し、そのスキャナーを改造して盗んだ銃を所持している人物を会場のなかから探し出す。
ギデオンは即席でスピーチを行い場内の観衆の注目を集める。その間にエイダがスキャンで、マーフィたちが人力で会場を捜索する。
スキャンの結果、犯人を特定マーフィが取り押さえようとするがそれに先んじて犯人が発砲。ギデオンは胸に被弾する。しかし防弾ベストを着ていたおかげでギデオンは九死に一生を得る。犯人を取り押さえたマーフィ達は観衆から喝采を浴びる。
犯人はかつてリーヴス社で働いていた技術者で、ギデオンを崇拝するあまり精神に異常をきたしクビになっていた。それを根に持ちギデオンに復讐しようとしたのだ。
いっぽうローレンは今回の一件でギデオンの警察事業への投資への評価を改める。
シカゴだけと言わず私設警察を作り世界的に売り出すビジネスにしよう、と言い出すのだが。。。
見どころ:
ギデオンのセリフの中に「BONESってドラマ見たことないの?」という件が登場する(画面越しに捜査指示を出す様を比喩して)。
ローレン・フィッチ役にはドラマ「24」シリーズや「BONES」などに出演していたキム・レイヴァー(Kim Raver)が客演。
第8話「炎の抗争」(原題:Fueling Fires)
あらすじ&ネタバレ
ローレンはAPBシステムを私設警察としてのビジネスに利用しようと提案する。しかしギデオンは市民の平和のために開発したAPBを利益のために使うことには賛同できない様子。
ギデオンはローレンの案をエイダに相談するが、エイダは「ローレンに言われるがままになるな」と忠告される。
そんななか、シカゴではギャングの抗争が起き放火殺人が多発し始める。コンラッドは抗争が激化する前に一帯を封鎖するよう求める。
しかしギデオンは現場から採取したススから放火に使われた薬品を特定。街中からおなじ薬品の成分が検出される場所を探すギデオンとエイダ。その情報を頼りにマーフィが現場に向かうとギャングのシンボルマークと立ち上る煙が確認される。
マーフィは現場のアパートから住人を避難させるが、いつの間にか建物は炎に囲まれてしまう。なんとか外に逃げ出すことに成功したマーフィと住人たち。マーフィは火事で家を失ったひとりの女性・アドリアナをしばらく家に迎え入れることにする。
マーフィは放火されたアパートがギャングとは無関係な住人しか住んでいなかったことから、ギャングが放火しているわけではないのでは?と考える。聴取した片方のギャングも、抗争に放火という手段は使わない、と語ったことから犯人は別にいると睨んだマーフィ。
ギデオンはマーフィが見舞われた火事の現場を3Dで再現。映像によれば空調ダクトから不自然に火が上がっていた。
調べると不審火事件の全ての現場で共通した空調整備会社を利用していたことがわかり、マーフィとギデオンはそこの従業員が怪しいと睨む。会社のオーナーは従業員リストの提出を拒むが、ギデオンは大金をちらつかせて従業員リストどころかその会社ごと買い取ってしまう。
従業員リストを改め犯人と思わしき人物デュークを特定する。
ブラントとゴスは泥酔して乱闘騒ぎを起こした人物の聴取。訴訟を起こすとやっきになる被害者だが、加害者とされるビッグ・エバンスはブラントの知人で、揉め事を起こすようなタイプではなかった。なにかおかしいと感じたブラント達は事情を調べることに。エバンスの事情を聞きに向かうと彼は暴行を否定する。
が、エバンスの証言を信用しなかったゴスは、密かにエバンスの職場の酒場の外に監視カメラを設置する。
ブラントはエバンスを信用していたが、監視カメラには酔っぱらい客を殴りつけるエバンスの姿が映っていた。どうやら泥酔して絡まれると常習的に暴力で追い払っていた様子。ブラントは呆れてしまう。
ギデオンは私設警察ビジネスの件をマーフィに相談するが、本当に安全を求める市民は貧しく、金を払うことなど出来ないだろうと諭す。
ギデオンとマーフィはデュークを逮捕しに向かうが逃げられてしまう。しかし現場に携帯を落としていったことから彼が入り浸っている場所を特定。
マーフィたちが踏み込むとそこは白人至上主義の差別主義者のたまり場だった。デュークはヘイトクライムとして移民などが済むアパートに放火し、それの罪をギャングになすりつけようとしていたのだ。
現場でデュークを追い詰めるも、デュークは燃焼剤に火を放ち逃走。警官たちが逮捕に至るもマーフィは火に囲まれてしまう。
ギデオンはドローンで現場に衝撃弾を投下、弾の衝撃で火を沈下してマーフィを救い出すことに成功する。
エバンスは収監されブランとは残念そうに彼の更生を祈るしかなかった。ブラントはゴスの判断が正しかったと謝罪する。
マーフィの働きによってデュークは逮捕、ギャングの抗争も沈下に向かう。その功績の報道をみたアドリアナはマーフィに憧れ警察官になりたいと願うのだった。
ギデオンはエイダやマーフィの忠告を受けながらもAPBのビジネス利用を公式に発表してしまう。
しかし発表の最中でマーフィの言葉を思い出したギデオンは突発的に発表内容を改める。利潤目的ではなくシカゴの安全のために尽力したいと発表する。それを聴いたマーフィは笑みを浮かべ、ローレンは怒りの表情を浮かべるのだった。。。
第9話「湖底への旅」(原題:Last Train to Europa)
あらすじ&ネタバレ
ギデオンは私設警察の案を撤回したことで、ローレンはリーブス社の株を買収し会社を乗っ取ろうと動き始める。ギデオンはローレンの裏切りを知り怒り心頭。
マーフィの元に知人でFBI捜査官のチャーリーが相談に訪れる。
チャーリーの情報提供者・ジェシーという男が麻薬ディーラー集団に潜入調査をしていたが、潜入がバれてしまい「殺される」と怯えて連絡があったという。もし殺されてしまったのならば、麻薬の取引現場となったミシガン湖に遺体が沈んでいるかもしれないと考えたチャーリーはギデオンの技術力を使って捜査してほしいと依頼してきたのだ。
ギデオンはチャーリーとマーフィの仲を勘ぐる、するとマーフィは彼との不倫がスコットとの離婚の原因であることを明かす。
ギデオンはNASA様に開発した氷水中の探索ができるマシンを使い、真冬のミシガン湖底を探索する。
すると湖底からは遺体ではなく、ジェシーたちが乗っていたと思われる船がまるごと沈んでいるのが発見される。探索マシンに搭載されたレーザー切断機を使い、船の中に潜入するマシン。中からはディーラーの部下の遺体が発見されるがジェシーは見つからなかった。どうやらジェシーは殺されそうになったところを返り討ちにしたようだった。
ギデオンは表立ってはFBIとは別々に、しかし実のところチャーリーと結託して捜査をすすめることにする。
マーフィはディーラーのボス・ブノアを逮捕。彼を交流している間にジェシーを探すため、ギデオンは足取りをおって彼を探し出そうとする。
ディーラーに追われることを恐れたジェシーは身を隠している様だった。マーフィとチャーリーはジェシーを見つけ彼を保護することに成功する。チャーリーはブノアを有罪にするためジェシーに証言するよう求めFBIの隠れ家に保護されることになる。
エイダのもとにはハッカー仲間の男・ダニー(第3話参照)から連絡が入る。
ダニーはエイダの指示で殺しをしてしまった(捜査に協力させられた)ことをダシに彼女を脅す。ダニーはリーブス社の私設警察案をうけて「ギデオンが市民を支配しようとしている」と誤解したらしく「ギデオンを殺す」ことを目標に掲げていた。エイダを脅し分署のネットワークにスパイウェアを仕込むように指示。エイダは断ることができなかった。
エイダはダニーの指示通り署内のサーバーにスパイウェアを仕込もうとする。しかし署長から些細なことで感謝の意を伝えられ、良心の呵責に負けたエイダはスパイウェアを仕込むのを辞める。
エイダはダニーの計画を阻止するため、通報があったということにしてブラントとゴスをダニーの元へと差し向ける。
ふたりはダニーの部屋に向かうが中は蛻の殻、ダニーは別の場所からその様子を監視し、部屋に残されたサーバーに遠隔で火をつける。ふたりは敢え無く退散する。
分署にはローレンが姿を現す。ギデオンは彼女に裏切られたことに嫌悪感を露わにする。
ローレンはギデオンが警察業務にかかりきりになっていることに言及し、株主たちも味方につけてギデオンを会社から追い出す構えであることを宣言する。
ジェシーを隠れ家に移送する最中、チャーリーたちはブノアの追手に銃撃をうける。ジェシーが被弾、マーフィたち3人は近くの廃工場へと逃げ込む。敵に囲まれ死を覚悟したチャーリーはマーフィにいまだに未練があることを告げる。
ギデオンは改造した無人車を操作し現場へ急行。負傷したジェシーを乗せて車はそのまま病院へと直行する。
ジェシーは回復し、ブノアは起訴され事件は一件落着する。チャーリーは今回の働きを報告しマーフィをFBIに誘うが彼女は誘いを断る。
FBIとの合同捜査というカタチで成果を得たことでリーブス社の株価は高騰、ローレンの会社乗っ取りは失敗に終わる。ローレンはギデオンの好きな酒を贈り、潔く身を引いた。
いっぽうでエイダはダニーを裏切ったことで、自身も標的にされてしまう。事情を說明するわけにも行かないエイダはギデオンに「辞める」と一言だけ伝えて去ってしまうのだった・・・。