第10話「奇妙な相棒」(原題:Strange Bedfellows)
あらすじ&ネタバレ
ギデオンは理由も告げずに仕事をやめたエイダを訪ねるが、彼女は何も語ろうとしなかった。
いっぽうでダニーはエイダの車をハッキングし、運転中の彼女を車の中に閉じ込める。身の危険を感じたエイダは恩師であるマルコバ教授に会いに行き助けを乞う。マルコバはダニーの属するハッカー集団「コマンドオルト」の存在を明かし、彼らの弱みを利用すればダニーを撃退できる、と助言する。
シカゴでは連続レイプ事件が発生。マーフィたちは捜査を進めようとするが、地域を仕切るギャング・アンドレが「自分たちで犯人を見つけ制裁を加える」と息巻く。
警官たちは聞き込みをしようにも協力は得られず、ドローンは銃で撃ち落とされる始末。ギデオンとマーフィはアンドレに協力を仰ぐことを考えるが、署長はギャングと手を組むことに危機感をもっていた。
ギデオンはリーダーとしてのアンドレの立場に理解を示し、説得。アンドレの部下たちの携帯をかき集め街中で撮影された動画データを元に、手がかりを探す。
被害者女性が撮影された動画に着目したギデオンは彼女の足取りを追う。すると怪しい男に絡まれている動画が発見される。男の名前は乱暴者で有名なカルロス・ウェルズという男だった。
警察はカルロスを逮捕し事情を聴くが彼は犯行を否定。代わりに「茶色い車の男」が被害者と話していたと証言する。
エイダはコマンドオルトの隠れ家にやってきて彼らの弱みをさぐろうとするが、ダニーに気づかれてしまい慌てて逃げ出す。
何とか逃げ切って帰宅したエイダだが、家のなかではダニーが待ち構えていた。エイダはコマンドオルトの隠れ家のマシンからマネーロンダリングと脱税の証拠を盗み出していた。それを盾にダニーに手を引くように警告、ダニーは渋々帰っていった。
マーフィはアンドレに協力を求めて車の持ち主を特定しようとするが、署長はアンドレと組することを未だに危惧し「アンドレを見くびるな」と忠告する。
ギデオンとマーフィはアンドレを引き連れて、車の持ち主 ケビン・ドットソンの元へやってくる。しかしケビンの車は彼の保護観察官 ビンス・ヤードリーに没収されていたらしい。アンドレとケビンはその保護観察官がレイプに関与していると訴える。
警察はビンスの足取りを追う。ギデオンは高感度センサーで街中の音を感知しビンスの車の音だけを抽出する。
コンピューターが車の男を検出すると、ビンスがまさに新たに女性をレイプしている現場の音が入り込んでくる。マーフィが現場に駆けつけるとビンスは女性を放り出して逃走する。ブラントとゴスが追跡するとビンスは車を捨てて逃走、姿を消してしまう。
打つ手がなくなった警察、署長は心情を曲げて自らアンドレの元へ出向き協力を求める。
アンドレは渋々街中の部下たちに命令を下しビンスを探させる。その甲斐あってビンスを発見するがアンドレは警察にそれを報告せずに私刑を下そうとする。あとから駆けつけたマーフィたちはアンドレがビンスをリンチにかけようとしているのを制止する。
ギデオンは猛るアンドレを説得しビンスの引き渡しを要求。アンドレも応じ、ビンスは無事逮捕される。
ギデオンはアンドレたちの済むスラム地域に地域センターを設立する。スラム地区の住民は警察への不信を少しだけ緩める。
事件後、エイダはギデオンに謝罪。詳しくは語りたがらない彼女だが「問題が片付いた」として復職を願い出る。
ギデオンは彼女の復職を受け入れ、エイダは涙する。しかしダニーは彼女の部屋に仕込んだ隠しカメラでその様を睨みつけていた。。。
第11話「パンドラの箱」(原題:Pandora’s Box)
あらすじ&ネタバレ
ネット上にはAPBを「市民を支配するシステム」だとしてバッシングする動画が投稿される。
さらに動画の投稿者はギデオンを脅迫するようなメッセージを公表する。ネット上では活動家たちによってギデオンに対してクーデターを起こそうとしている動きが起き始める。
ギデオンは意に返さないが心配した署長やエイダたちはギデオンを説得し自宅待機させる。
マーフィはギデオンを自宅におくり警護に当たる。ハイテク仕掛けのギデオンの自宅に驚くマーフィ。
ブラントは従軍時代を思い出し、アメリカでクーデターを起こそうとする犯人を「理解できない」と憤る。
そんななかシカゴ市内では動画の投稿者の仲間と思わしき人物たちが市の建物を占拠する。
ブラントとゴスは現場に向かうが施設の中には爆弾と思わしきカバンが並べられているのが確認される。現場付近では覆面の怪しい男が複数目撃され、いずれも第13分署に車で向かっていることが確認される。
同じ頃、ギデオンの自宅先にもライフルをもった覆面の男たちが急襲する。マーフィは応援を呼ぼうとするが電波が妨害され通報もできない。
ギデオンは応戦するのは無理と判断し、隠し扉の中の「秘密研究室」へと逃げ込む。しかし男たちは扉を破壊して中に入ってこようとする。隠し扉を容易に発見したことから犯人たちは屋敷の設計に関わった人物かも知れない、と語る。
ギデオンは自作したお手伝いロボットのガートルードを操作して屋敷の外へ。そこからメールを送信しようと試みるが男の独りに見つかりガートルードは壊されてしまった。
メッセージは送信されなかったが、ネットワークに接続しようとした痕跡をピートが発見。エイダはギデオンの緊急事態に気づく。
ギデオンは「秘密研究所」でとある研究をすすめていた。それは人の顔を認識し、あらゆる個人情報を自動で集めてその人物の犯罪性の有無を判別するという、倫理的に問題のある研究だった。犯人たちの言っていた「支配」とはそのことを指していたらしい。
ギデオンは手始めに分署の警官たちのプライベートを調べ上げており、マーフィは愕然とする。
エイダは街で起きている事件は全てオトリで、本当の目的はギデオンの抹殺であると気づく。それをきいた署長はブラントとゴスをギデオン宅へと向かわせる。
ギデオンとマーフィは鍵が破られることを想定し決死の作戦に出る。
秘密研究室に設置してあった大型電池を細工して即席爆弾を完成させたギデオンは犯人たちが踏み込んでくると同時に捨て身で爆弾を作動させようとしていた。
同じ頃、ブラントとゴスはギデオンの家に到着する。犯人たちはふたりを待ち伏せして始末しようと考えるが、ギデオンは何とかしてブラントたちに危険を知らせようと試みる。庭先で壊れたガートルードの液晶にメッセージを送れることに気づいたギデオン。マーフィはブラントから教わった軍隊の暗号を利用して、室内に犯人たちが待ち伏せしていることを伝える。
ブラントとゴスは犯人を急襲、さらにギデオンがタイミングよく爆弾を作動させ犯人たちは全員拘束される。
ギデオンは秘密研究所での研究を反省しマーフィに謝罪。研究室は防衛システムの働きで自動爆破される。
エイダは一連の事件の黒幕がダニーであることを明かす。ギデオンもマーフィも憤り、彼女が犯人と通じていたことに怒りを露わにするが、そのときダニーは警察署のシステムにハッキングしてくる。
覆面を自ら外したダニーはギデオンに宣戦布告を叩きつける。
第12話「飛び火」(原題:Ricochet)
あらすじ&ネタバレ
ギデオンを疎ましく思っていたシカゴ市長は、ダニーの起こした事件を引き合いに出してギデオンに責任をとらせようとする。市長の使いでやってきたスコット(マーフィの元夫)はギデオンの辞任を求めるがギデオンは応じない。
いっぽうマーフィと署長はエイダの行動を咎め、彼女を排斥しようとする。しかし彼女の技術が必要なギデオンだけは彼女を庇う。
マーフィはダニーに雇われていた実行犯達を尋問するが、ダニーに脅されておるクチをわろうとしない。
マーフィはそれを逆手にとってダニーが捕まらない限り、口止めに殺されるかもしれないわよ?と脅し情報を引き出す。署長は警官たちを引き連れて自ら捜査に乗り出すが、署長の乗ったパトカーに車が突っ込み署長は重症を負ってしまう。
交通信号がダニーにハッキングされ故意に事故が引き起こされたのだ。
街中では交通パニックで事故が頻発。
エイダは交通局のサーバーにダニーのスパイウェアが侵入しているのだと指摘、ブラントとゴスは交通局へ向かう。マーフィは鉄道局へ向かおうとするが、ダニーは電気系統をハッキングし警官たちの車は全て動かなくなってしまう。
さらにピートの捜査するドローンたちもダニーに乗っ取られてしまい警官たちを銃撃し始める。
13分署には市長から電話、署内の混乱を目の当たりにしたスコットが代わりに応対する。
市長はこの混乱の責任をギデオンに取らせてクビを切ろうと考えていたが、いま混乱を収めることができるのはギデオンだけだと考えたスコットは立場もわすれ市長からの解任要請をはねのける。
ギデオンとピートはダニーに乗っ取られたドローンを取り戻すため、強力な電波妨害機をもって現場へ急行。ドローンを無効化する。
エイダはドローンの通信履歴からダニーの居場所を特定しようとする。マーフィは未だにエイダが捜査に加わることに疑問をいだいていたが、ギデオンは失敗してもチームとしてやるべきことをすべきだ、と説く。
エイダが追跡した結果、ダニーは電車に乗りながら通信しているらしいことが判明する。
交通局についたブラントとゴス。交通局ではダニーが侵入した際に警備員が殺され既に別の分署の警察がかけつけていた。
ふたりは交通局内部のコンピューターに侵入されたスパイウェアを探しに中へと向かう。高圧線装置のそばに不審な機械を見つけたふたり、ブラントは決死の覚悟でとりはずそうと試みる。感電死かけながらもブラントは装置の取り外しに成功する。
いっぽうマーフィとギデオンたちはダニーが乗り込んだらしい無人電車を特定し飛び乗る。
ギデオンはダニーのシステムを解除しようとするが、そこにダニーが現る。マーフィは電気獣を放つが防電スーツを着たダニーには通用せず、ギデオンが人質にとられてしまう。
同じ頃、分署には事件を聞きつけたFBIがやってくる。ダニーはエイダの罪をFBIに通報し彼女を捕らえさせようとしたのだ。
時間がないことを悟ったエイダは電車を緊急停止させ、ダニーが怯んだ好きにマーフィが逮捕する。しかしダニーは何か「別の計画」を企てており、それを阻止しなければならない。
ダニーは自動標準装置を使って、市庁舎を襲撃するつもりだった。
マーフィとギデオン達は急いで市庁舎へと向かう。
そのころスコットは必死にギデオンの仕事を評価しようと市長に訴えかけるが、ギデオンを目の敵にした市長は話を聞こうとしない。ギデオンは市長が命を狙われていることを警告しようと電話をかけるが、市長は聞く耳をもたなかった。
ギデオンが市庁舎に到着する前に、市長は報道陣に向けてスピーチを始めてしまう。その市長をダニーのし掛けた狙撃システムが狙う。
駆けつけたギデオンは妨害装置を使って狙撃を妨害しようとするのだが、時既に遅し。
狙撃システムによって発射された銃弾は市長の胸を貫き、かけよったマーフィも被弾してしまう。ギデオンは狙撃システムを破壊するが、市長は息を引き取ってしまうのだった。。。
見どころ:
クリフハンガー的な構成で次期シーズンを匂わせた終わり方をしたシーズン1ですが、本国で打ち切りが決定しシーズン2は制作されない模様。中途半端で尻切れな幕引きは少し残念です。。。
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