第1話「オーバーロード」前編 あらすじ
原題は “The Overlords”
ある日、地球のあらゆる都市に宇宙船が飛来する。
何者かのチカラによって、すべての通信機器は使用できなくなり、あらゆる飛行物体は墜落することなく地上に降ろされる。人や建物には一切の被害なく。
事態が飲み込めず恐れる人々の前に、各々個人の “亡くした身近な人” の姿を借りたメッセンジャーが現れる。メッセンジャーはそれぞれ「恐れることはない、私はカレルレン。地球の監督者だ。」と語る。遠くの星から人類を救うためにやってきた彼らは「戦争、飢饉、格差などから人類を救いだし哀しみも全て消える。不正だけがこの世から消え人類にとって黄金時代が到来する」と告げる。
「恐れることはない、君たちはもう孤独ではない」と。新聞社は飛来した宇宙人を「オーバーロード」(君主の意)と名付け報道する。
オーバーロードの宣言後、世界中の扮装が中断され各地で平和的な歩み寄りが見られ始め、メディアはこぞって平和の訪れを喜び報道する。
人々の前に現れたメッセンジャーは死者を蘇らせたわけではなく、近親者の姿を借りてメッセージを届けたに過ぎなかった。
田舎の農夫・リッキーの前には亡くなった前妻・アナベルがメッセージを届けに姿を表した。彼女の死後、婚約したエリーがリッキーの元を訪れるが、彼は何か後ろめたかったのか、アナベルが現れたことは彼女には伏せた。
田舎の農民たちは宇宙人の飛来にパニック状態、住民会議を執り行うも怒号が飛び交うばかりだが、人望の厚いリッキーが口を開き「今は様子をみるべきだ」と言い聞かせると、人々はいちように納得する。
アメリカ政府は事態が把握できないことに焦りを見せオーバーロードの動きを探ろうとする。
新聞社は地球上のほとんどの扮装が止まり、それを激しく拒んだ地域では太陽の光が遮られた、と情報を得る。新聞社局長のウェインライトは「精肉上に運ぶ豚は聖歌をきかせるとおとなしくなる、そうやって食肉処理場に運ぶんだ」と宇宙人たちの行動を危険視する。
足の悪い少年・マイロは宇宙人の飛来を恐れるが、彼らは危険じゃない、と母をなだめる。
その夜、マイロの家に小型の宇宙船(ポッド)が飛来する。
謎のチカラで家をバラバラにし宙に浮かせ、リッキーを家から誘い出す宇宙人。自分が狙いだと気づいたリッキーがおとなしく投降すると家は瞬時に元通りになる。ポッドに乗せられたリッキーは宇宙人のもとへ連れ去られる。
リッキーが気づくとホテルの一室のような部屋にいた。
過去にアナベルと泊まったフォーシーズンズホテルの一室のようだった。カレルレンは姿を表さず声だけでリッキーに語りかける。カレルレンはオーバーロードと地球人のパイプ役となるメッセンジャーを探し、リッキーをそれに選んだ。
カレルレンはリッキーが未だにアナベルを想っていることを見抜く。70億人のなかからリッキーと韓国に住む盲目の老婆を候補者にえらび、最終的に勤勉で心優しく人望がある彼を駒に選んだ。
「贈り物」と語りペン状の物体をリッキーに託す。「捨てるかもしれないぞ」とカレルレンに問うが、彼は「好きにしていい、君を信じる」と語る。
アメリカ政府はリッキーが宇宙人にさらわれたことを聞きつけ現場へ向かう。
報道陣も集まる中、空からポッドが飛来しリッキーを地上に返す。シークレットサービスのポール・ダンロは帰還したリッキーに話を聴き、カレルレンから託された「贈り物」を渡せ、とリッキーを威嚇する。銃を向けられ渋々「贈り物」を渡すリッキー。
ポールが贈り物の蓋を開けたのと同時刻、世界中の重病患者の約60%が完治したという報告が入る。ポールに連れられ記者会見場に移送されるリッキーは、ポールからその話を聞く。
カレルレンに選ばれ人間の代表者となったことを記者会見で語るリッキー。戦争、環境汚染、政治すべて介入し改善していく、とカレルレンの代弁をするリッキーだが、嘲笑気味の記者たちの質問に彼が答えられることは少なく、「彼は敵ではない」と語るにとどまる。
再びカレルレンに呼ばれたリッキー。
人類の半分はオーバーロードに味方し、半分は敵視している、とリッキーは告げる。カレルレンは「地球人の自立を助けたい」と語るがリッキーは「押し付けがましいのはよくない」と橋渡し役としての手腕を披露してみせる。リッキーはふと「君たちが5年前に来ていたらアナベルは死ななかったか?」と訪ねる。未だに彼女への想いが断ち切れていない様子。
帰宅したリッキー、エリーは彼の前に現れたメッセンジャーは「アナベルだったんでしょう?」と見透かし、彼の未練をなじり「此処にいる、何があってもアナタを愛してる」とだけ告げる。
ウェインライトは、ただの農夫のリッキーを代表に選んだのは「的確な質問をさせないため」と考え、「我々の健康を考え、ぐっすり眠らせ太らせる。まるで偽善的な会社だ」とオーバーロードを揶揄し彼らの行為を「侵略」だと疑ってかかる。その様子をオーバーロードの偵察ロボットが監視しているとも知らず。。。
感想&あとがき
[rating]
いやあ、1話目をみた個人的な感想としてはすっごい面白そう!
お話のテーマも象徴的で、派手な要素も宇宙船ぐらいでトーンとしては地味なのに引き込まれる構成。それなりに評価されている小説が原作となっている作品はやはりシナリオ的な部分で他の追随を許さない感じがありますねえ〜。
リッキー役のマイク・ヴォーゲルが主演を務めた「アンダー・ザ・ドーム」もスティーブン・キング原作だったのですが、同じくかなり面白かったですし。
全6話というボリューム感と1シーズンで完結しているので、新規ユーザーにもとっつきやすいですしオススメ。
ケーブルテレビ局制作のためなのか、映像配信してないのが惜しいですが。。。
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