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【海外ドラマ】GOTHAM/ゴッサム シーズン3 第21話「本当の自分」レビュー

CSチャンネル・AXNで 海外ドラマ GOTHAM/ゴッサム シーズン3 第21話 「本当の自分」が放送されたのでレビューしてみます。再来したフィッシュ・ムーニーはゴッサムの覇権を握ろうと動き始める。。。

ちなみに前回のレビューはコチラ。

【海外ドラマ】GOTHAM/ゴッサム シーズン3 第20話「放たれた狂気」レビュー

GOTHAM/ゴッサム シーズン3 第21話 「本当の自分」あらすじ

原題は “Heroes Rise: Destiny Calling”

街なかにはアリスウイルスで凶暴化した市民たちが溢れ、ゴッサムは混乱に見舞われる。
自らウイルスを撃ってしまったゴードンは自我とウイルスの間で葛藤を続けていた。ハーヴィはゴードンの様子を鑑みて彼から銃をとりあげる。

法廷のリーダーにそそのかされウイルス散布に加担しようとしたブルースは市警に拘束されていた。
アルフレッドは彼が洗脳されている、と考え説得を試みるが、信頼していたリーダーを殺されたことでブルースはアルフレッドを憎むようになっていた。

アルフレッドは尋問室に拘束されたブルースを説得しようと試みるが、ブルースはリーダーを殺された怒りだけを露わにする。
ブルースはリーダーから聞かされていた「これから現れる存在」を待っているのだと語る。

ルーシャスはストレンジの研究資料から抗ウイルス薬の生成を考えたが情報が足らない。当のストレンジはアルフレッドが逃してしまったため(第20話参照)ゴードンはストレンジを追うことにする。

混乱する街からは感染していない市民たちが我先にと逃げ出そうとし、駅はチケットを求める市民で溢れかえっていた。
ストレンジもゴッサムを離れるためにチケットを購入するが、彼の前にフィッシュが現れストレンジを拘束してしまう。

フィッシュはストレンジがウイルス兵器を作ったという情報を聞きつけ、「自分にもそれをよこせ」と要求。さらに以前フィッシュが画策していた「怪物軍団」の創設を再開するためストレンジを協力させようとしていた。

ハーヴィとゴードンは駅にやってきてストレンジを探す。
そこへレスリーから電話がかかってくる。レスリーはゴードンがウイルスに支配されるのを待ち望んでいたのだ。ゴードンはウイルスに抗おうとするが、頭の中では「おまえは人殺しだ」という言葉がこだましていた。
それを見抜いたレスリーは「また連絡する」と電話を切る。

ハーヴィはストレンジの目撃情報をききつけ、ゴードンに銃を返しふたりで後を追う。

地下道に逃げ込んだストレンジを追い詰めたふたりだが、彼と一緒にいるフィッシュの姿に驚くハーヴィ。
ゴードンがウイルスに感染したことを見抜いたストレンジ。フィッシュはウイルスに抗おうとするゴードンを嘲笑する。ストレンジを引き渡す気のないフィッシュ、ゴードンは彼女に銃を向けるが、そこへフィッシュの傘下に下ったミスター・フリーズが現れる。

ミスター・フリーズは冷却装置でゴードン達を凍らせようとするが、ゴードンはウイルスの怪力を発揮してとっさに給水管を破壊、吹き出た水が瞬時に固まり氷の壁となる。
壁越しにフィッシュ高笑いしながら去っていってしまった。

ミスター・フリーズと同じくフィッシュの傘下に下ったファイアーフライはストレンジに「怪物に変えられた」ことを根に持ちストレンジを拷問にかけようとするが、それをペンギンが止める。
ペンギンもまた、フィッシュと和解し手を組むことにした様子。フィッシュはペンギンたちと手を組んで「怪物軍団」を創設するつもりなのだ。

ストレンジは保身のために抗ウイルス薬の場所をい言おうとはしなかったが、それを聴いてペンギンはニヤリと微笑む。
アーカム収容の際にストレンジの拷問にかけられたことを根に持っていたペンギンは、彼が使っていた拷問器具(身体に電気を流す装置?)を用意し、ストレンジにそれを使用する。

氷の壁に阻まれ身動きの取れないゴードンは、ウイルスの怪力に身を委ね壁を破壊することに成功する。ハーヴィは着実にウイルスに侵されつつあるゴードンを危惧するのだが。。。
同じ頃、市警内部も混乱を極めていた。ゴードン達の同僚であるアルバレスもまたウイルスに感染したらしく怪力で警官を殺し始める。

アルフレッドの説得もむなしく、ブルースは自我を取り戻そうとしない。
アルフレッドは両親の思い出を語って聴かせ「ブルース様のためなら命も捧げられます」と必死に語りかける。

しかしタイミング悪く説得の最中、市警内部でアルバレスの内乱が激化する。見かねたアルフレッドはアルバレスを止めに入るがウイルスの怪力に負け殺されそうになる。
それを背後からルーシャスが援護し難を逃れるが、アルフレッドが尋問室にもどるとブルースはスキをついて逃げ出してしまっていた。。。

市警を逃げ出したブルースはゴッサムの惨状を横目に何処かへ向かっている様子。
彼を追いかけるアルフレッドとルーシャスは、ブルースがリーダーの言っていた「黒幕」に会いに行くのだろうと推測し、後をつけることにする。

バーバラは法廷がゴッサムを混乱に陥れたことを喜び、「この機会にゴッサムをのっとれる」と嬉々とする。
しかしニグマはゴッサムの覇権に興味はなく未だにペンギンへの復讐に取り憑かれていた。しかしフィッシュからペンギンを取り戻すには人手が必要。バーバラの部下を使わせてもらうためには「まずバーバラに天下をとらせる」必要があるのだ。。。

ブッチは予てからニグマとバーバラに不満をいだいていたが、フィッシュの再来をチャンスと考え、タビサと共に彼女のもとに下ることを提案する。
バーバラと不仲が続いていたタビサだが、それでもいざとなるとバーバラを裏切る決心がつかないでいた。

悩めるタビサとブッチ、そんな最中、セイレーン(バーバラの店)にはレスリーが姿を現す。
レスリーは「バーバラに用がある」「パシリ(ブッチ)には関係ない」と煽り立てブッチを怪力で突き飛ばす。レスリーはタビサのことも「貴女はテオにとってもバーバラにとってもアシスタントよ」と嘲笑し、バーバラへの宣戦布告をことづけてセイレーンを去っていった。

ストレンジは拷問の末、ウイルスの解毒薬を保管していた冷凍庫へとフィッシュを案内する。
ゴッサムの感染者すべてを治療できるだけの解毒薬をフィッシュに渡すストレンジ。フィッシュはそれを手に取りペンギンとともに「ふたりでゴッサムを支配しましょう」と笑う。

しかし彼らの前に武装した謎の集団が現れ、解毒薬を要求。ミスター・フリーズとファイアーフライの攻撃を皮切りに交戦になだれ込む。
忍者のような身のこなしで攻撃をかわされなかなか決着がつかない。

そこへ通報を受けたハーヴィとゴードンが到着。事態がつかめないままにゴードンも怪力で戦いに参加する。次々と集団を倒すゴードンだが、その流れのままゴードンはフィッシュの腹にカタナを突き刺してしまう。
「この大馬鹿者…!」と悶えるフィッシュ、激しく動揺するペンギン、フィッシュの手からこぼれた解毒薬は地面に落ち割れて流れてしまう。

フィッシュは死を覚悟し、今際の言葉に「ゴッサムを手に入れなさい、出来なければ焼き尽くして…」とペンギンに言い残す。
彼女を殺されたことでペンギンは憤慨しゴードンに食って掛かるがウイルスに侵されたゴードンはペンギンの首根っこを掴んで持ち上げる。ハーヴィがすかさず後ろからゴードンを殴りつけて気を失わせる。

市警がかけつけその場にいた全員を逮捕させる。ハーヴィは割れてしまった解毒薬を見て、ストレンジに再び解毒薬を作らせようとするが、ストレンジは解毒薬の再生成のために「必要なもの」があるとつぶやく。。。

そのころ、フィッシュの死と解毒薬生成、そして生成に必要な「あるもの」の情報を嗅ぎつけたニグマとバーバラ。
タビサとブッチを使って、アーカムからの輸送車を襲い、輸送中だった囚人・ジャーヴィスを拘束する。

ブルースはリーダーが今際の言葉に残した「ユヤンでデーモンズヘッドを探し出せ」という言葉をたよりに、「ユヤン」という店(?)にやってくる。
そこには東洋風の彫像が置かれていたが、ブルースがそれに触れると仕掛けが作動し、地下へと続く隠し扉が開く。

おそるおそる地下へ降りるとそこにはフィッシュ達の前に現れたにち同じ武装集団が姿を現す。

ブルースは彼らに促されるまま地下の奥の部屋に通される。そこには発光する泉と謎の男が佇んでいた。
男は自身を「ラーズ・アル・グール」だと語り、法廷のリーダーに指示を出したのは自分だと語る。ラーズは自身が長寿であることを明かし、長らく自分の「後継者」をさがしているのだと話す。

ブルースは後継者となる覚悟を整えていたが、ラーズにウイルス拡散を躊躇したことを挙げられてしまう。
「アルフレッドに邪魔されただけだ」と取り繕うブルース。ラーズは「もう一度チャンスをやる」と語り、捕まえたアルフレッドを連れてくる。ラーズは「アルフレッドはお前にとって過去だ」と語り、ブルースの手でアルフレッドを殺すように命令する。

アルフレッドは死を覚悟し、「いつか思い出して下さい、私が貴方を愛していたことを」と語る。

ブルースはその言葉に感情を揺さぶられるが、その動揺のままにアルフレッドに剣を突き立ててしまう…。

ラーズ・アル・グール

今回登場したラーズ・アル・グールは、DCコミック原作においてバットマンシリーズに登場する代表的なヴィランのひとり。
旧作の映画版バットマン群では「バットマン・ビギンズ」、新作では「ダークナイト ライジング」、その他DCコミック他作品のアニメ版「スーパーマン」やドラマ「ARROW」にも登場しています。

環境テトリスト集団の首謀者であり「世界環境のバランスをとるのに最良の方法は人間を大量に駆逐すること」だと考えている。
名前の「ラーズ・アル・グール」はアラビア語で「悪魔の頭」を意味し、これはリーダーの言い残した「デーモンズヘッド」と意味が合致する。原作ではテロ行為において生物兵器を多用することが描かれており、本作におけるアリスウイルスの描写とも因縁深い印象をうける。

ラーズは人間を駆逐する一環でゴッサムを滅ぼそうと考え、リーダーを使い、リーダーは法廷を使って、ブルースを見つけ出し彼を自分の後継者に仕立てようとした、ということでしょうか。。。

原作シリーズにおいて、ラーズはブルースを後継者にするために幾度となくスカウトを試みていますが「バットマン・ビギンズ」ではブルースから反発を受けます。
終始ブルースに一目おいており彼への敬意はあるものの、時系列的に後続作品となる「バットマン」シリーズにおいてブルースは結局、彼の後継者とはならないようです。
(代わりに「ダークナイト ライジング」はヴィランのベインが後継者に名乗り出たり、ドラマ「ARROW」ではアローをスカウトしたりしています)

またラーズはラザラス・ピットという泉に触れたことで長寿を得た、とされているのですが今回のシーンで登場した「発光する泉」がラザラス・ピットなのかな?…と邪推。
ブルースに「触れるな」と警告したのも何か意味ありげだったし。。。

客演

ラーズ・アル・グールを演じていたのはアレクサンダー・シディグ(Alexander Siddig)

古くはオリジナル版のドラマ「スタートレック」シリーズから、近年では世界的な大人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」まで様々な作品に出演されている俳優さんです。

感想&あとがき

[rating]

フィッシュ死亡、ミスター・フリーズ再来、ラーズの登場と今回も盛り沢山…!
フィッシュ姐さんの死亡はちょっとあっけなさすぎて残念だったんですが、後続作品にフィッシュの名前がないことからも彼女がどの段階かで死んでしまうのは明白だったので、まあ仕方がないか…。
ペンギンと和解していたあたりはちょっと嬉しかったりもしたので、もう少しふたりのタッグシーンを楽しみたかった感はあるのですが。。。

ゴードンはもう闇落ち確定かな…?もはや抗うことはできなそう。
レスリーも悪役が案外はまってるし、ボニー&クライド的な感じになるのでしょうか。。。

そして、ブルースに刺されてしまったアルフレッドの運命やいかに…次回、シーズン3最終回!

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