第13話「男たちの沈黙」(原題:Silence of the Slams)
あらすじ&ネタバレ
箱に収められていた棒きれがモンローの傷を治したのだと考えたニックたち。詳細がわかるまで秘密にしようと決める。
ニックが家に戻るとアダリンドが出迎える。ニックは棒きれのことは彼女に話さず、アダリンドもまた魔力が戻ったことを言い出せずにいた。
イヴはディクソン狙撃の際の映像を精査し、レナードと同じく、ディクソンの選挙参謀・レイチェルが狙撃を事前に知っていたらしいことに感づく。
イヴはレナードに接触し彼が選挙後援に就くことになった理由を訪ねる。レイチェルたち陣営に求められたからだ、と応えるレナード。それだけ聴くとイブは去っていった。
同じ頃、レスリング興行で負け役を演じる覆面レスラー・ゴヨは八百長に嫌気がさす。
ゴヨの「勝負で勝ちたい」という望みを聴いたレスラーマスクの職人・ベニートは血の契約書をゴヨに書かせ「特別なマスク」を仕立てる。ベニートはヴェッセンだったが、別のヴェッセンを襲い顔の皮を剥いで「特別なマスク」を作り上げた。
顔の剥がれた遺体が見つかりニックたちはヴェッセン絡みの事件だと睨む。
モンローとロザリーは「相手の皮を剥ぐ風習をもつヴェッセン」であるシュペトテックが犯人だと考える。シュベトテックはヴェッセンの皮でマスクを作り人間にも超人的なチカラを持たせる事ができるのだという。
マスクを手に入れたゴヨには超人的なチカラがみなぎる。ベニートは「試合意外ではマスクをつけるな」と忠告する。
ゴヨはマスクをつけて試合に挑み、八百長の指示をはねのけて相手のレスラーをボコボコにしてしまう。しかしゴヨはお咎めをくらうどころか花形レスラーの仲間入りを果たすことになる。
しかしゴヨに任されたレスラーは逆恨みしケンカをふっかけてくる。ゴヨはベニートの忠告を無視してマスクを着用し相手を殺してしまう。さらにマスクはゴヨの顔に張り付き剥がせなくなってしまう。
マスクを剥がして欲しいとベニートに泣きつくゴヨ。しかし呪術で呪われたマスクはゴヨをそそのかしベニートを殺すように指示をだす。
ニックとハンクは捜査の末にベニートの店に行き当たるが、まさに凶暴化したゴヨがベニートを襲っている最中だった。ベニートは「マスクを外すには厄難の儀式が必要だ」と言い残し息絶える。
モンローとロザリーもかけつけ、古文書を頼りに厄難の儀式を執り行い、ゴヨのマスクを剥がすことに成功する。マスクの外れたゴヨは怯え「マスクに命令されたんだ」と繰り返すばかりだった。。。
そのころレナードはレイチェルからある話を聞かされる。それは「アダリンドとの間に出来た娘・ダイアナを取り返す方法がある」というものなのだが…。
第14話「ライカンスロープ」(原題:Lycanthropia)
あらすじ&ネタバレ
レナードはアダリンドに電話し、ダイアナを取り戻す方法について内密に話したいと持ちかける。
ダイアナはマイズナーによって王家からとりかえされレジスタンスに渡したらしいと聞かせる。レナードはアダリンドに魔力が戻ったことに気づき、ニックとの関係を案じる。アダリンドは娘を取り戻したがるが、要件を語らないレナードに業を煮やしその場を去ってしまう。
とある男性・ドイルは帰路を急ぐ途中、車で事故を起こしてしまう。しかたなく車を捨て置き徒歩で帰路につくのだが、日没が迫り何故だが焦り始めるドイル。翌朝、山道で血まみれで気を失っているドイルが発見される。
ニックとハンクはヴェッセンがらみだと睨むがドイルは「犬を連れた人に襲われた」と証言をする。
ドイルの証言を怪しんだニックはモンローの嗅覚を頼りに山中を捜索する。すると、どうやらドイルが襲ったらしい人間の遺体が発見される。モンローはこの殺しの仕業が「ライカンスロピア」というブルッドバッドだけがかかる「人狼病」だと推測する。
患者である「ライカンスロープ」は満月の間見境なく人間を襲う、ドイルがまさにライカンスロープだろうと睨むニック。
ニックとハンクはドイルに任意同行を求めるがドイルは逃走、ふたりは逃げるドイルを拘束し警察署の檻に監禁する。ドイルは夜になれば人狼化してしまうため、警察署の檻に入ることを拒むがニックは問答無用で収監してしまう。
いっぽうレナードとレイチェルの関係を怪しんだイヴは、レイチェルの家に忍び込みレナードの出馬用ポスターを発見。彼女たちがレナードを権力者に担ぎ上げようとしているらしいことを知る。
イヴはニックとハンクを呼び出し、レナードが市長選に出るらしいことを密告。ポスターがすられたのはディクソン暗殺より前だったことから、ディクソン殺しにレナードが関与しているのでは?と疑い始める。
ニックは署に戻り、モンローが作った抑制剤をドイルに打とうとする。が、興奮しヴォーガしたドイルの姿は普通のブルッドバッドだった。
ライカンスロープだったのはドイルではなく、ドイルの母親だったのだ。山で人間を襲ったのも母親だった。ドイルは満月の間だけ母親を家に監禁しそれを監視していたのだが、ドイルが拘束されたことでその役を担う者がいなくなってしまった。
母親は自ら家の地下帽に閉じこもり自分の体を拘束するのだがそれでは役不足だった。
ニックたちとドイルが家に戻るとすでに母親の姿はなく、山の中から狼の遠吠えが聞こえてくる。一同は夜の山に分け入り母親を捜索する。ドイルは母親を説得しようと試みるがニックとハンクは母親に向けて発砲し彼女は息絶える。
一連の騒動の間にウーは母親に引っかかれ足に傷を追ってしまっていた。
大した傷ではないと気にも留めなかったが、その夜からウーは満月に呼応するようにうなされるようになる。。。
第15話「美の秘訣」(原題:Skin Deep)
あらすじ&ネタバレ
モデルの卵・サマーはカメラマンのスカウトを受けて写真スタジオへとやってくる。
撮影の合間に水を飲んだサマーは突然めまいに襲われ気を失ってしまう。彼女が気を失うとカメラマンのマルコムは突如ヴォーガする。顔から突き出た職種のようなもので彼女の顔から「なにか」を吸い取る。
目がさめ、撮影を終えたサマーは何事もなく帰宅するのだが、彼女の身体はみるみる老化しはじめ老婆のような姿に成り死んでしまう。
いっぽうマルコムは彼女から吸い取った「なにか」を使って粘液のようなものを生成、ある男に高額でそれを売りつけているようなのだが。。。
男の名前はフォーブス、先進医術と偽りその粘液から生成した薬を使い「若返りの施術」として販売していた。マルコムが吸い取った粘液には「若返り」の効果があるようなのだ。。。
イヴはハナノの携帯のコピーから追跡調査をしていたが、レナードが関与しているらしいことをニックに警告する。
レナードを監視し動きを知らせるようニックに伝えるのだが。。。ニックはレナードがブラッククローに操られているのだと危惧する。
そんななか、イヴが宣告したとおりレナードが出馬する考えであることを告白する。それを聴いたニックとハンクは、イヴの言ったとおりになったことに息を呑む。
ニックたちはサマーの事件の捜査にあたるが、死んでいた老女がサマーだと知り、本人の年齢と似つかわしくない姿に驚嘆する。
何らかの病気による症状なのかと疑うが、ニックはヴェッセン絡みの事件だと考えていた。
マルコムは「粘液」の効果を未知数だとしてフォーブスに「外部に漏らすな」と警告していたが、フォーブスが大々的に「若返りの施術」をはじめ、テレビCMまで打つようになったことで憤慨する。フォーブスは悪びれもせず金をちらつかせてマルコムに「粘液」をもっと作るように打診する。
ニック達はグリムの文献を漁ると、古代エジプト人のグリムが残した記録に「ムササットアルシャバブ」というヴェッセンの記録を見つける。
彼らは人間の顔に下顎を突き刺し「ヤンブア」という物質を吸い取る。ヤンブアを塗ると若返りの効果があるが、代わりに依存性が高く次第に生気を奪われ凶暴化してしまうのだという。
フォーブスに乗せられたマルコムはサマー同様に人を騙してヤンブアを大量に集め始める。
急激に老化して死ぬ被害者が多発し、ニックたちは被害者が共通して持っていたカメラマンの名刺から、マルコムに行き当たる。
さらに彼の通話履歴からフォーブスとの関係を導き出したニックは彼がヤンブアの買い手なのだと察する。ニックたちは調査のためにフォーブスのクリニックにロザリーを送り込む。
クリニックで診察をうけるロザリーはフォーブスの顔が不自然に歪んでいることに驚く。
フォーブスは粘液を自らの顔に塗り若返りを実践していたらしいのだが、依存性の高さから中毒になり、見た目にも精神にも異常をきたし始めていた。危険を察知したニックたちがクリニックに飛び込むと、そこにちょうどマルコムもやってきていた。
ニック達はマルコムを捕らえようとするが、錯乱したフォーブスがマルコムを刺殺してしまい、さらに薬の影響でフォーブス自身もそのまま死んでしまった。
そのころイヴは変身の魔術を使って、レナードの姿に返信する。その理由とは…。
見どころ:
マルコム役にはドラマ「ブラインドスポット」S2でオリバー役を演じているジョナサン・パトリック・ムーア(Jonathan Patrick Moore)が客演。
フォーブス役にはドラマ「ベターコールソウル」でハワード・ハムリン役を演じているパトリック・ファビアン(Patrick Fabian)が客演。
第16話「信じる者たち」(原題:The Believer)
あらすじ&ネタバレ
ニック達はイヴからの警告を受けて、レナードがディクソン暗殺、ブラッククローに関与していることを危惧する。
モンローは知り合いの研究者に依頼し、地下墓地で見つけた箱に収められていた布と棒を解析してもらうことにする。一同がスパイスショップで話していたところ、イヴが訪問する。
イヴは変身の魔法をつかってレナードに成りすまし潜入調査を勧めることを伝え、ニックたちに協力するよう求めてくる。
渡りの伝道師 ドワイト・エリエイザー牧師は集会をひらく。牧師は人々の罪を引き受け悪魔を身体に乗り移らせる、とパフォーマンス。
舞台上でトカゲのような姿にヴォーガする。驚く観衆。しばらく悶える演技をしたあと、ヴォーガを解いて人間の姿にもどると、観衆は「牧師が悪魔に打ち勝ったのだ」と感激する。
しかしその様子を撮影していたひとりの青年がいた。集会の警備員は「撮影禁止だ」と青年から携帯を奪おうとするがはずみで突き倒され石で頭を打ち死んでしまう。青年はそのまま逃げ去る。
ニック達はその事件の調査のため集会に訪れる。
集会が撮影禁止だった理由を聴くと、ドワイトに悪魔が乗り移った(ヴォーガした姿)をネットにアップさせてインチキ扱いさせないためだという。ニック達は彼が集会の度に都合よく悪魔を身体に憑依させている、という話を聴き訝しむ。
ニック達は現場から逃げ去った青年の車を特定し、とある教会の前に車が止まっているのを発見する。
件の「神の言葉教会」では青年 ベンジャミン・マッカラが出て来る、それをニックたちが逮捕する。教会の指導者であるジョーンは憤慨するがニック達は有無を言わさずベンジャミンを連行する。
ドワイトの警護 マークは面通しをして班員がベンジャミンであると証言する。彼によれば神の言葉教会の面々はドワイトを「悪魔の手先」だとして潰そうとしているのだ、と語る。
ベンジャミンは警護が死んだとは知らなかったが、ドワイトは「悪魔の使い」で彼を潰さなければいけない、と信じ込んでいた。ベンジャミンの携帯の映像を見せられたニックはそれがヴォーガであるとひと目で判断できた。
モンローによればドワイトはフィールスルビオンというヴェッセンで、見た目に反して大人しいヴェッセンのはずだ、と語る。
ドワイトの集会にやってきたニック達。目の前でヴォーガするのを認める。
ニックは自分がグリムだとドワイトに明かし、インチキ集会をしている理由を問いただす。すると仕掛けはインチキだが、本気で人々に希望を与えたいだけだと語り悪びれもしなかった。
そのころイヴは宣告どおり変身の魔法を使ってレナードの姿に変身する。
ニックにレナード本人の足止めを要求する。いっぽうのニックは、ウーから「ドワイトとジョーンがかつて結婚していたらしい」という情報を聞かされる。時間稼ぎも兼ねてレナードを捜査に巻き込もうと考える。ベンジャミンを釈放し、跡をつけることにする。
レナードの姿になったイヴはレイチェルと落合い情報を引き出そうとするが、彼らに肉体関係があったとはしらず、流れでベットに入ることになってしまう。予期せぬ事態に上手く “できなかった” イヴだが。。。
その夜、マークはドワイトを裏切り神の言葉教会と密通。ドワイトを襲って連れ去ってしまう。
神の言葉教会で張りつけにされたドワイトはジョーンたちに焼きごてで拷問を受ける。痛みで感情的になったドワイトはヴォーガし暴れ始める。
ニック達はベンジャミンのあとをつけて集会のテントにやってくるがそこで、マークが自殺しているのを発見する。ドワイトを裏切ったことで自責の念に駆られたマークは自ら首を吊っていた。
ニック達はベンジャミンを追って教会にやってくる。するとリンチを受けたドワイトが瀕死の重傷を負っていた。ニックたちが止めに入ると間もなくドワイトは息を引き取る。ジョーンや信徒たちは「彼を救っただけだ」と訴えるが、一同は殺人罪で逮捕される。
モンローは知人の科学者に布の解析を依頼、その結果とても古いラテン語が記述されているのが発見される。
ロザリーが文献を頼りに内容を読み解くと「奇跡」と「危険」という言葉が刻まれていた。。。
見どころ:
ドワイト役にはドラマ「LOST」「スーパーガール」「マクガイバー」などに出演していたウィリアム・メイポーザー(William Mapother)が客演。
ジョーン役にはドラマ「デビアスなメイドたち」などに出演していたメリンダ・ページ・ハミルトン(Melinda Page Hamilton)が客演。
警護のひとり・マーク役にはドラマ「タイムレス」などに出演していたダニエル・ディトマソ(Daniel di Tomasso)が客演。
第17話「イヌガミ」(原題:Inugami)
あらすじ&ネタバレ
イヴはレナードがブラッククローと通じている事実をニックに証す。さらにアダリンドにチカラが戻るであろうことを警告する。
ニックはその話をモンローとロザリーに相談する。するとロザリーは渋々、アダリンドが既にチカラを取り戻していることを明かす。アダリンドはニックにバレることを恐れての行動だったが、それが逆にニックの不信感を買ってしまった。
ウーは依然、悪夢にうなされる日々を送っていた。それどころか夢だけではなく、深夜の森を無意識に徘徊するようになる。
アダリンドはかつての職場に復帰することを決め面接に向かう。彼女を迎えた上司はためらわずに彼女の前でヴォーガしてみせる。どうやら上司はアダリンドの「ヘクセンビーストとしてのチカラ」を求めているらしいのだが。。。
ニックはアダリンドの魔女化を警戒し、隠れ家にある秘密の地下通路のことを詳しくは明かさなかった。代わりにモンローとロザリーに調査を依頼する。地下通路はどうやら「上海トンネル」の一種の様だった。
いっぽう引きこもりの少年・ブライアンはある夜、ヴェッセンにさらわれる。翌朝、川原に身体を産められ首から上だけを切り落とされた状態で発見される。
ニックたちがブライアンの家族に事情を聞くと、彼は数か月前に銃の誤射事件を起こし友人をひとり死なせてしまっていた。ブライアンの良心によれば被害者の親 ジン・アカギはブライアンに相当恨みをもっていたらしい。
ニックがブライアンの部屋を調べると赤い折り紙で折られた「イヌ」が見つかる。
ブライアンの父親はアカギの家にひとり乗り込み復讐しようとする。ニックたちは知らせをうけてアカギの家に向かう。
父親は気を失って倒れており「白い毛の獣に襲われた」と語る。ニックはヴェッセン絡みの事件なのだと察しを付ける。ニック達はアカギに尋問をするが彼は弁護士 タケシ・イムラを引き連れて断固戦う構えを見せる。
ニック達はブライアンと共に誤射事件を起こした友人・ロジャーに話を聴く。
すると被害者であり友人であったクマ・アカギと酒や大麻を煽った挙句、親の隠していた銃を手にした際、誤射してしまう。運良く弾はあたらなかったのだが、銃声に驚いたクマは意図せずヴォーガしてしまった。驚いたブライアンとロジャーが銃を落とすとはずみでもう一発弾が発射されクマに被弾、死んでしまったのだという。
ヴェッセン絡みの事件だという確信を得たニック。
ニックはアカギの家を再訪し、自分がグリムであることを明かす。
驚いたアカギ夫妻はヴォーガを見せつつも自分たちの復讐による犯行を否定する。ニックはブライアンの殺され方を明かすと、アカギはそれが「イヌガミというヴェッセンの儀式殺人」であることを明かす。イヌガミは忠誠を誓った他のヴェッセンの守り神となり、危害を加えられたものへの復讐を果たすのだという。
アカギの妻の父親とイムラは親友だっというのだが、彼が「イヌガミ」としてアカギ家を守っていたらしいのだ。
ニックたちがイムラに連絡を取ろうにも不通。ロジャーも消息を絶つ。
川原を捜索するニックたち、するとそこにはロジャーの首を切り落とさんとするイムラの姿があった。アカギはイムラに辞めるよう忠告するがイムラは「自分の使命だ」として聞こうとしない。
ニックとハンクが既の所でイムラを取り押さえロジャーは一命を取り留める。
モンローとロザリーが通路の調査をしている最中、隠れ家にはアダリンドが戻ってきてしまう。さらにそこへイヴがやってくる。
イヴは彼女がチカラを取り戻したことを見透かし、「ヘクセンヴィーストの能力を欲しているブラッククローが接触してくるはずだ」と語る。イヴはアダリンドにブラッククローに組しないよう警告し、「ニックを傷つけたら殺す」と忠告する。(まだどこかにニックへの想いが残っているのか…?)
レナードが家に帰宅すると、レイチェルがある人物をつれてきていた。それはアダリンドとの間に生まれた第一子・ダイアナだったのだが。。。
見どころ:
タケシ・イムラを演じていたのは日系俳優のケイリー=ヒロユキ・タガワ(Cary-Hiroyuki Tagawa)。海外ドラマや映画などで東洋系の武術家などの設定でよく出演されている俳優さん。有名作だと「ラストエンペラー」「SAYURI」「鉄拳」シリーズなどに出演。
第18話「善の神髄」(原題:Good to the Bone)
あらすじ&ネタバレ
ある夜、飲酒運転をしていた男が街路樹に衝突し重症を追う。
男は自力で道に這い出るが途中で力尽きてしまう。すると何者かが男を引きずって道路の上に運び、車で何度も彼の身体を轢いてしまう。。。
ウーはある朝葉を磨いている最中に咳き込み、喉の奥から血の付いた毛の塊のような物が出てきて怯える。
たびたびめまいに襲われていたウーだったが、手が毛むくじゃらの狼のように変貌する幻覚を見て卒倒しかける。
スパイスショップにはイヴが姿を現す。
イヴはアダリンドがチカラを取り戻したことを訪ねに来る。トンネルに隠れていた際(第17話参照)にイヴが「ニックを傷つけたら殺す」と話していたことについて、ロザリーは「同じ気持ちよ」と伝える。
ニック達はひき逃げ現場に招集される。男性がぺしゃんこに轢き潰され、体中の骨が抜き取られていた。
ニックが調べると別の州で似たような事件が起きており、犯人は移動しながらポートランドに移ってきたようだった。ハンクは現場近くの浮浪者・ピンキーに情報を募ると、近くで被害者の財布や携帯が投げ捨てられているのが発見される。
遺体は検死の結果、消化酵素の様な成分が検出され全員の骨が溶かされていた。
操作後、ピンキーは近くのゴロツキと口論になり撃たれて重症を追う。道路でうずくまっているとそこへ男がかけより「すまない」と告げ、彼を車で何度も轢き潰してしまった。
男の名前はチャーリー。彼が住処にしているトレーラーハウスに戻ると、年老いた両親が待っていた。彼はヴォーガすると鳥の様な姿に成り、口の中から何かエサのようなものを両親に分け与える。
ハンクはかつての振られたヴェッセンの女性・ズーリと偶然遭遇する。良くない別れ方をしたハンクは彼女と距離をおきたがるがズーリは強引に彼を食事に誘う。後日、ズーリの家に招かれたハンクは彼女と楽しいひと時を過ごす。
ある夜、アダリンドはレナードと面会しダイアナがレジスタンスにいるらしいことをニックにに伝える。
するとニックもイヴから聞かされたレナードとブラッククローの結託をアダリンドに伝える。お互いに不安を募らせる。
ピンキーの遺体が発見され、ヴェッセン絡みだと睨んだニックはモンロー達を頼る。
それによれば犯人はヴァルヴァトス・オシフラガというハゲタカのようなヴェッセン。死にそうな者を発見すると捕食対象にするいわば「掃除屋」だという。彼らは骨を砕き、酵素で溶かして、それをエサとして身体から吸い取るのだという。
ニック達は犯人を誘い出すため、死臭を出す薬をモンローに塗りたくりおびき出そうと考える。
モンローは薬を身体に塗りつけ公園で瀕死のフリをしてみせる。するとそこへまんまとチャーリーがやってくる。
しかしチャーリーは途中で方向を変えモンローから遠ざかる。
そのころ一緒に待機していたウーは、野犬を目にして急に理性を失う。さらに唐突にヴォーガして野犬を追いかけた挙句、転んで気を失ってしまう。
チャーリーがやってきたのは気を失ったウーの元だった。チャーリーは両親を養うために人殺しを繰り返すことに嫌気が差していた。両親への悪態を突きながらウーを始末するために道路に引きずってきた。
ニックとハンクはウーの姿がないことに気づき辺りを探すと、チャーリーがウーを轢き殺そうとしている現場に遭遇する。チャーリーは慌てて逃げ出すが通りすがったトラックにはねられ死んでしまった。
ニックたちはチャーリーの両親を探し出し、彼の遺体が安置された霊安室へと通すが、両親は空腹のあまり息子の遺体を貪り喰うのだった。。。
そのころアダリンドはレナードに呼び出され、ケリーをロザリーに預けにやってくる。
アダリンドはレナードに会いに行くが、謎の男たちに囲まれ睡眠薬を打たれてしまい拉致されてしまった。アダリンドが目覚めるとそこにはかつてさらわれて生き別れた娘・ダイアナの姿があった。娘との再会に感激するアダリンドだが、同時にレナードの企みは何なのかと警戒するのだった。。。