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【海外ドラマ】HEROES REBORN ヒーローズ・リボーン 第13話「人類絶滅の時」最終回レビュー

HEROES REBORN ヒーローズ・リボーン 第13話

CSチャンネル・スーパー!ドラマTVで海外ドラマ HEROES REBORN ヒーローズ・リボーン 第13話 「人類絶滅の時」を視聴したので感想をレビューしてみたいと思います。太陽フレアが地球に降り注ぎ人類滅亡の時が迫る、トミーとマリナはチカラをあわせて立ち向かう…。ついに最終回!

ちなみに前回のレビューはこちら。

【海外ドラマ】HEROES REBORN ヒーローズ・リボーン 第12話「迫りくる危機」レビュー

HEROES REBORN ヒーローズ・リボーン 第13話 「人類絶滅の時」あらすじ

原題は “Project Reborn”

カルロスは被弾したファラを連れて、人のいなくなった病院にやって来る。マイカがインフラを復帰させ手当を行う。

被弾したファラの体からホセが自身の能力(透過能力)をつかって弾を取り出す。
ファラはマリナのことを心配するが。。。外からは事故で負傷した一般市民が押し寄せて切る、すでに医者は避難した後で無人。カルロス、ホセ、マイカはゲートウェイには向かわずに病院に残って怪我人の面倒をみることに。

レンとエミリーはトミーがエバーナウの世界に閉じ込められたのだと知る。ゲームの世界に助けに行けるのはミコだけだが…。

トミーはエバーナウの世界で時空の砦に閉じ込められていた。
エリカは砦の中のトミーから強制的の能力を引き出し、時空転送に利用しようとする。すでに移送用の装置を身に着けていた人々を転送する。

人々と同じく未来へ転送されたレンとエミリーは、ゲートウェイの施設に侵入、装置に繋がれていたハチローとミコ(本人)を発見する。
しかし、”ハチローの創りだした方” ではなく “本人の方のミコ” はレンのことを知る由もなく。。。

 

いっぽう人々が転送され無人となったゲートウェイには、ルークたちから逃れたフィーヴィーがやってくる。しかし自分を差し置いて未来に移動したエリカに裏切られた?と感じるフィーヴィーは…。

ルーク、マリナ、クエンティンはゲートウェイにやってくる。
太陽フレアはすでに視認できるほど近くまで迫っていた。マリナは能力で止めようとするが、ルークは「マリナの仕事は他にある」と彼女を止め、クエンティンとマリナを屋内へ逃がす。ひとり建物の外へ出たルークは自身野の能力で太陽エネルギーを体に吸収、相殺。しかしとてつもないエネルギー量に耐え切れずルークは破裂し消滅してしまう。

時空の砦では、もうひとりのトミーが現れる。
もうひとりのトミーは彼の「記憶」であり、未来もしくは過去であるらしい。彼はトミーが失ったらしい記憶を思い出せ、と告げる。

キャスパーによって忘れさせられた、クレアやヒロの記憶を呼び覚ます。

過去にカンパニーの施設に連れて行かれた際に、幼い日のマリナと相対したことを思い出す。
アンジェラは幼い二人の能力を融合して強力なチカラを産む実験をしていた。その記憶はレネによって消され、さらに事情を知らないほうがよいノアにも知らされることはなかった。

マリナとクエンティンは時計台に避難するが、先にやって来ていたフィーヴィーによってマリナが捕らえられてしまう。
クエンティンはフィーヴィーを止めようと銃を向ける。未だにエリカを信じるフィーヴィーを必死で諭そうとするクエンティンだが、聞く耳を持たないフィーヴィー。クエンティンは彼女に発砲し、フィーヴィーは時計台から落ちて命を落とし、マリナはかろうじて命をとりとめる。

フィーヴィーの死を悲しむクエンティン。
太陽フレアによって破壊された人工衛星が隕石のように降り注ぎ、フレアの第2波もせまっていた。マリナは「時間ね」と覚悟を決め外へ、能力で太陽フレアを抑えようとする。

ミコと再会したハチロー、ハチローはゲームの中から誰かがトミーを救い出さなければいけない。
ゲーマーとしてエバーナウを何千時間もプレイしているレンがその役に適任だと判断したハチローはレンをゲームの世界に送る。現実世界では実態を保てなくなったミコだが、ゲームの世界では未だに存在し続けていた。ミコとレンはトミーを救うために時空の砦に向かう。

ミコは自身を犠牲にしてレンを砦の奥に送り込み、レンはトミーを時空の砦から現実世界へと引き戻した。

しかし事前に事を予測していた、エリカによって包囲されてしまう。トミーは時間移動で過去を変えられると脅すが、アンやエミリーを始め、おおくの人間が未来に来てしまっている以上、過去を変えれば、その人達ごとその未来が消失する。エリカはそれをたてにトミーを脅す。

しかしトミーはヒロによって訓練されたらしい “同時に2つの時空に存在する技術” を思い出す。(それまではキャスパーの能力で忘れていた)
時間を止め2人に別れたトミー、いっぽうは残り、もういっぽうはマリナの元へと向かう。

 

マリナとトミーは手を繋いで能力を合わせて使おうとするが、うまくいかない。
理由を突き止めるためトミーは、時空の砦で見た過去の記憶(アンジェラによる実験)のシーンへ飛ぶ。ふたりの能力をあわせる実験では手をつなぐと強烈な拒否反応が生まれてしまう。しかしその間に誰かひとりを挟んで手を繋げばその人間がパイプ役となってエネルギーをコントロールできる。(しかしパイプ役となった人間は死んでしまう)

真実を知ったトミーは、フレア直撃のさらに2日前に飛ぶ。
マリナが嵐を止めた現場にやってきたトミーは、車に押し潰される直前のノアを救い、ふたたびアンジェラの実験現場に連れて行く。実験の経緯をノアに見せるトミー。

アンジェラは予知夢で犠牲になってくれるパイプ役のことも予期していた。それはおそらく…ノア。
経緯を見て全てを察したノアはトミーに協力することに決める。本来は車に潰されて死ぬはずだったが、トミーは未来を救うために、ほんの少しだけ過去をかえた(ノアを救った)。ノアは全てを受け入れ、孫達に協力することに。

 

マリナのもとにやって来たトミーとノア。
トミーとマリナの間にノアが入って3人が手をつなぐ。エネルギーはノアを介してフレアに射出される。そのエネルギーによって地球にぶつかるフレアは相殺され、通過する。

未来に残ったもういっぽうのトミーは、ゲートウェイにいるアンやエミリー、レンやハチローを過去に送り返す。
さらに、エリカが身に着けている転送装置だけを外し、時をうごかし、転送装置の本体を起動。エリカ以外の未来に送られてきた人間たち全てを過去に送り返す。

時が動き出したことで、その事態を察したエリカは焦り「辞めて!」と叫ぶが、時既に遅く。。。

エリカが残された未来は消失(エリカも恐らく消えた)。

トミーとマリナは瀕死状態のノアに寄り添う。トミーはノアを犠牲にすることにしたことを後悔するが、ノアは二人を誇りに思うと言い残し息を引き取る。

事件から3ヶ月後。
救われた地球、生き残った人間たちは「地球を救ったEVOたちが何も要求してこない」ことを不可解に考える。
現場に残されていたクエンティンは政府に拘束され尋問を受けるが、EVOたちは人間と変わらない、いたって普通の人達だ、とうったえる。

レンとミコ(本物)はその後親交を深め、カルロスとファラは一緒になりベンガドールとして平和を守るヒーローに。トミーとエミリーは(恐らく)恋人同士に。マリナはアンジェラの保護下の元、高校に通いだす。

 

 

 

双子の元には何者かによってタロットカードが届く。マリナのもとには「双子」、トミーのもとには「破壊者」というカードが。。。
マリナはカードに触れた瞬間に「誰かに見られている気がする」と感じた、それをアンジェラに話すと「カードは双子の父親から送られたもの」「父親が現れたら誰も双子を護れない」と意味深発現を残すのだった。。。

双子の能力

最終的に太陽フレアを止めたのはマリナのチカラのようですが、トミーが協力することでなぜそれが強化(?)されたのか、ちょっと疑問…。

トミーの能力についての疑問

そもそもトミーの能力は触れたら相手の能力を吸収してしまうはずなのに、なぜマリナは能力を失わなかったのか?
オデッサで手を繋いだ時はもとより、過去のアンジェラの実験の際にも手をつないでいるのにマリナの能力は失われていない。。

アンジェラは生まれたてのトミーがペトレリの血統で共感能力の類を有していることを認識しており(第8話参照)、マリナの能力を吸収しないためにわざわざ離して育てたわけだけど、この点が辻褄あわないよなあ…。苦笑

パイプ役がいれば直接触れてない理由付けにはなるけど、それ以前に直接手つないでるもんなあ。。。

マリナの能力についての疑問

あとマリナの能力は結局なんだったのだろう?

確認された描写においては、以下のようなものがあった。

似たような能力を持っていた能力者は、過去シリーズでは「植物の成長を操る事ができる」イアン・マイケルズや「天候を操作する」アリス・ショウ、炎を操るキャラクターに関してはメレディス&フリント姉弟のほか多数が登場している。

トミーがアーサーやピーターと似た能力を受け継いだことから考えれば、アンジェラの姉であるアリスの「天候操作」の素因を受け継いだ、と考えると腑に落ちる点もある。天候だけでなく「自然事象に関わるあらゆる物」を操れる能力、ってとこだろうか?

個人的な結論

トミーの能力は曽祖父にあたるアーサーとよく似ており、能力者から能力を奪い去る(吸収)する能力ですが、アーサーと違う点は吸収した能力を蓄積することができず、最後に吸収した能力のみが保持されること。この点は大叔父にあたるピーターの特性と近いです。

さらにピーターの能力は、チカラを奪わずピーすることなので(共感/複製)、マリナに触れている間だけマリナと同じ能力が備わるったと考えると少し筋がとおるかもしれない。
(ピーターやアーサーの能力について詳しくはこちらを参照

で、無理やりこじつけ論を考えてみた。

トミーはヒロの訓練を受けて、2つの時空に同時に存在する(作中では2人に分身していた)ことを体得していたことから考えて、能力はある程度修練すれば作用をコントロールできる。よってトミーの吸収能力も、自動的にではなく、意図的に吸収するか否かを選択できる。

アンジェラの実験の段階ではトミーはその技術を体得していたため、マリナの能力は失われなかった。しかし後にキャスパーに記憶を消されたためその技術を忘れ、自動的な吸収に戻ってしまった。

時空の砦内で過去の記憶を取り戻したことによって、分身能力だけでなく、吸収の調整も取り戻したため、その直後オデッサでマリナと手を繋いでも能力は吸収されなかった…とかはどうだろう。
(あるいはマリナの能力だけは吸収されない特別な理由があり、出生時の段階ではアンジェラはマリナの能力吸収を危惧したが、後にその心配はないと知り、実験に及んだ。とも考えられる…?)

ノアがパイプ役になるくだりは、細かな整合性は考えられておらず、ストーリー展開にあわせた、いわばご都合設定だろうと思う。苦笑
だって死ぬ必要ないもん。笑

トミーの吸収についてあれこれ

よくよく考えるとトミーが他の能力者の能力を吸収してしまい、ヒロの「時空間移動」の能力を失ってしまう危険性は多分にあったんじゃなかろうか。
そう考えると、トミーの能力だのみの計画そのものが結構リスキーだよね。。苦笑

上記はこんなかんじでセーフだと思うけど、そうでないケースが2点。

↑こんな感じ。まあ「HEROES」シリーズに完璧な整合性をもとめちゃダメなのかもしれないけど。苦笑

 

感想&あとがき

[rating]

残念なことに「HEROES REBORN」はシーズン2が制作されないことが公式に発表されています。

もともとミニシリーズとして復刻版をつくるにあたり、さらなる続編はそもそも作らない予定だったとか。
にしては、ラストで双子の父親の話を出してきて続編を匂わせ、クレジットで「第1巻 終わり」と入れてる辺り、続編を期待させる作りにしたのはいったい何なのか…。苦笑

アンジェラのセリフから推察するに、双子の父親は何かしら邪悪な存在で双子の命を狙ってるとか…?
ふたりのもとに残したタロットカードの意味は?

本シリーズの中で双子の父親については具体的に言及しなかったのは、結構重要なことだとおもっていて。
それはトミーを育てることになったヒロの父性と、そこへ向けられるトミーとアンの絶対的なキズナが重要だったからだと思うんですよね。産みの父親が具体的に出てきてしまっていたら、その点でちょっと気が散ってしまったことでしょう。

そして、おそらくヒロは死んでしまっているはずですよね。
トミーにチカラを吸収されたことで普通の人間になっていたはずですから。ハリスのクローンの襲撃でおそらく命を落としたのでしょう。。。

地球滅亡から逃れ、ヒロも亡くなったあとで、双子の父親が登場する展開は構成的にもありだったのに、と思うのですが。続編を見たかったなあ〜…。
(ボク的には、クレアとそういう関係になる可能性があって、さらに邪悪に転じる素養があるといえば、やっぱりあの男かな…と想像せずにはいられない…)

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