第1話「仮面 前編」(原題:eps2.0_unm4sk-pt1.tc)
あらすじ&ネタバレ
Fソサエティの攻撃によって世界の経済には混沌が訪れる。アメリカ大統領は首謀者をタイレルとFソサエティだと特定、指名手配する。
いっぽうでエリオットは母親と暮らすようになり、パソコンを一切使用しない、決まったルーチンを繰り返す日々を送っていた。グループカウンセリングにも参加し、趣味は合わないながらもレオンという友人も出来ていた。
エリオットの担当カウンセラー・クリスタのカウンセリングを久しぶりに受診したエリオットは自身のしでかした大事件にどこか後悔をもっており、戒めのために件のような生活をおくっているらしい。エリオットは自分の中に潜む「ミスター・ロボット」(薬の影響による別人格のようなもの)が「信用できない」としてクリスタに再診を求めたのだった。
ある日、エリオットの前に、父親の姿のミスター・ロボットが再び現れる。
ミスター・ロボットはエリオットに「計画」を続行しろとせっつくが彼にその気はない。代わりにエリオットは「タイレルをどこへやった?」と問うがミスター・ロボットはそれに答えない。埒が明かないと銃を取り出したミスター・ロボットはエリオットの頭に銃弾を撃ち込む。(無論すべて幻覚)
Eコープの法務顧問を務めるキャリアウーマン スーザン・ジェイコブスは男性顔負けに稼ぎ良い暮らしをしていたが、システマチックなオール電化のスマートハウスに済む彼女にも異変が訪れる。使用していたスマートウォッチは稼働せず、家のデジタル施錠にも一苦労。テレビは勝手に電源オンオフされ、エアコンやシャワーの温度調整もままならない。暴走する家電達を制御できずスーザンはパニックに陥る。
サポートサービスに連絡しても埒が明かず、スーザンは仕方なく遠くの別宅へと居を移すことにした。
これも世界経済の破綻によるサービス崩壊の余波かと思われたが、実のところこれを仕組んだのはFソサエティのメンバー・ダーリーンだった。彼女はハッカーや荒くれ者の仲間をつれて空き家となったスーザンの家を占拠する。
Eコープ幹部の家を選挙したとして一同は沸き立つが、ダーリーンだけは暗い顔のまま一同を一喝する。「これは戦争だ」と語りだしたダーリーンはEコープに更なる攻撃を仕掛けることを宣言する。
Fソサエティのメンバー・モーブリーはサイバー攻撃によって「勝利」を手にしたと考えていたが、ダーリーンは違っていた。
「勝った気がしない」「事態を悪化させただけだ」と危惧、こんどこそ「完全にEコープを潰す」ことを計画していた。モーブリーは彼女に渋々従っている様子、エリオットとの様子を訪ねられるとダーリーンは「どうでもいい」とそっけなく返すだけだった。
ある日、エリオットの元には元職場のオールセーフ社長・ギデオンが訪ねてくる。
オールセーフは例のサイバー攻撃の余波を受けて倒産してしまったらしく、エリオットは自責の念にかられる。さらにギデオンはサイバー攻撃の関係者だとFBIに睨まれているらしい。ギデオンの話ではどうやら「何者かのハッキング」をうけてPCに覚えのないログイン履歴があるらしいが、横でエリオットをなじるミスター・ロボットによれば、エリオットが記憶を失っている間にミスター・ロボットがハッキングしているらしいのだ。
今度は銃で打たれたわけでもないのに頭から血が流れる(幻覚)エリオット。規則正しい生活をおくっていても、ミスター・ロボットの悪影響から逃れることができていないのだ。
ギデオンはエリオットに助けを求めるが、エリオットは拒む。感情的になったギデオンは攻撃当時のエリオットの様子がおかしかったことに言及し通報する、と脅す。
するとミスター・ロボットはギデオンを殺せと発言。エリオットの前でギデオンの首をかき切る幻覚を見せる。エリオットは一瞬ヒヤッとするが幸い幻覚、ギデオンは無事だった。
エリオットは幻覚に翻弄されることを恐れ、前にもましてルーチン通りの生活を徹底しようとする。しかしギデオンが通報したことが気がかりなエリオット。
さらにミスター・ロボットは「オレを取り除くことはできないぞ」と嘲笑する。
Eコープ銀行のIT担当として働いていたモーブリーはダーリーンの指示で銀行のシステムをハッキング。銀行システムは凍結されFソサエティによる多額の身代金要求が表示される。
EコープのCEO フィリップ・プライスとスーザンは銀行凍結は大損害だとして身代金要求に応える姿勢をみせるが、Fソサエティは「金は幹部のひとりに運ばせろ」と追要求。CTOであるスコット(シーズン1でタイレルが殺した女性の夫)がその任を受けることになる。
見どころ:
エリオットのセリフにドラマ「NCIS」に言及するシーンが登場。
レオン役を演じているのは米国で活動するラッパーのジョーイ・バッドアス(Joey Bada$$)。
スーザン役にはドラマ「マクガイバー」「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」などに出演していたサンドリーヌ・ホルト(Sandrine Holt)が客演。
第2話「仮面 後編」(原題:eps2.0_unm4sk-pt2.tc)
あらすじ&ネタバレ
EコープのスコットはFソサエティの要求通り、公園に金を運びにやってくる。
自力で犯人を捕らえようとしたスコットは見張りを張り込ませるが、彼のもとにはバイク便が駆け寄り、金を受け取る素振りもなく、カバンを一つ届ける。
スコットがカバンを開くと中にはFソサエティメンバーのかぶっていたマスクとオイルが入っていた。直後スコットの携帯に匿名の連絡が入り10秒以内に「あること」をしないと銀行のシステムを停止させる、と脅迫する。
猶予がないことを悟ったスコットは慌ててマスクをかぶり、持ち寄った大金にその場でオイルをかけ火を放つ。大衆が見守るなか札束は炎に包まれる。Fソサエティに踊らされる結果となったスコット。ひとだかりのなか、ダーリーンもその様子をしかとながめていた。
EコープCEO・フィリップは国債に支援を求めるもすでに多額の有志を受け、それでも経済崩壊をとめられておらず、追加の支援を断られてしまう。それどころかEコープ空の辞任を求められてしまう。思うようにならないフィリップは悪態をつくほかなかった。
FBIの女性捜査官ドミニク・ディピエッロは件のサイバー攻撃について捜査をしており、元オールセーフ社のギデオンを尋問する。
ギデオンはバーに飲みに出かけるとブロックという男に声をかけられる。
サイバー攻撃の剣でギデオンも報道の的となり、一部には顔が知られているらしい。憔悴した様子のギデオンだが軽やかな口調のブロックと談笑に勤しむ。しかしブロックは唐突に「あんたは駒のひとつだが、ボクので会ったなかでは一番の大物だ」と話すと銃を取り出し、客達の前でギデオンの首に発砲。
打たれたギデオンは床に倒れ込む。
エリオットはレオンと街のコートでバスケ観戦をしていた。すると犬を連れたレイという男に声をかけられる。
親しげに話しかけてくるレイを少しうっとおしく思うエリオットだが、彼がパソコンが苦手で困っているという話を聴くと、エリオットの前にミスター・ロボットが現れる。「レイを助けてやれよ」と話しかけるミスター・ロボットだが、エリオットはだんまりを決め込む。
「パソコンに触れずにいればミスター・ロボットもエリオットの行動を掌握することはできない」とエリオットは考えていた。
明くる日も、レイはエリオットに話しかける。エリオットは「オレに構うな」と無視を決め込む。
しかし「昨夜あって話した、同意しただろ?」と意味深な事を告げられ混乱するエリオット。彼が心当たりのなさそうな表情をしていることからレイは「覚えていないのか…?」とひとこと。
エリオットはまたしても、自分の行動をミスター・ロボットに握られ記憶を失ったらしかった。
完璧なルーチンの生活だったはずなのに、ミスター・ロボットに乗っ取られてしまったのだ。
エリオットの前に姿を表したミスター・ロボットは「お前に<オレがいるってことを>きずかせるためにレイと会った」と語る。するとエリオットは唐突に笑い出す。ミスター・ロボットは彼の笑いの意味が理解できずまたもや銃を取り出すが、エリオットは「タイレルはどこだ」と問う。
エリオットは自分がおかしくなればなるほど、彼の中にいるミスター・ロボットも「おかしくなっていく」のだと警告し、ミスター・ロボットを牽制する。エリオットの決意が固いことを再確認したミスター・ロボットは失意の表情を浮かべる。
タイレルはサイバー攻撃以来、その主犯とされ、更にスコットの妻を殺した容疑でも指名手配され姿を消した。
いっぽうでタイレル妻・ジョアンは別の男性・デレクと陵辱プレイに興じる日々を送っていた。ある日ジョアンの元へ一台のスマートフォンが送られてくる。ジョアンはそのスマホに何某かの連絡が来ることを待っていたが、彼女が目を話したスキに非通知の電話が一件かかってきた。
エリオットの友人であったアンジェラ・モスはフィリップのスカウトを受けてEコープで働くようになっていた。
唐突に入社した彼女を同僚は嫌っていたし、Eコープの広報をまかされたアンジェラはなかなか思うように仕事を進めることが出来ずにいた。スコットが札束を燃やした件をニュースにしたいと各報道人から連絡が殺到するもアンジェラはそれをなんとかねじ伏せる。
ある夜、アンジェラはかつてEコープを起訴しようとした際に雇った女弁護士 ナイアルを呼び出す。
アンジェラはナイアルの勧めもあってEコープに潜入的に入社することを決めたのだったが、彼女はEコープに社員として残ることを決意。起訴しようと考えていたことも間違いだったと伝え、ナイアルを失望させる。彼女はアンジェラに捨て台詞を吐いて去っていった。
複雑な心境のアンジェラはバーで声をかけてきた行きずりの男と一夜を共にする。
エリオットは日々のルーチンに従いグループカウンセリングに参加していたが突如眠気に襲われる、うとうとした次の瞬間、顔をあげると電話の前に立っていた。
受話器を手に取り耳に当て呼び出し音がなっている。呼び出しに応じた男は「本当に君か?」「やあ、エリオット」と声をかける。
見どころ:
ラストの電話の相手、字幕では「やあエリオット」とだけ表現されていましたが音声は「ボンソワール、エリオット」と話していましたね。フランス語を話すキャラクターといえば…もしかして、ヤツなのか…?
第3話「カーネルパニック」(原題:eps2.1_k3rnel-pan1c.ksd)
あらすじ&ネタバレ
※エピソードの冒頭は回想。シーズン1以前のFソサエティ結成前のシーンが描かれる。
Fソサエティのメンバーとなるモーブリーはチームの”リーダー”の命を受け、ロメロを勧誘しにやってくる。
詐欺罪で捕まり出所したばかりのロメロは金が必要で、自身の所有していた曰く付きのゲームセンター跡地をモーブリーに売ろうと持ちかける。モーブリーは物件ではなくロメロ本人を雇いたいと要求、悩んだ挙句ロメロは承諾する。ゲームセンター跡地は後のFソサエティのアジトとなる。
現在ーーー。
エリオットの電話の相手はタイレル・ウェリックだった。タイレルは追われる身となり何処かに潜伏しているらしい。
エリオットに「気が変わっていないよな」と確認すると、ミスター・ロボットが現れ電話を切ってしまう。ミスター・ロボットはエリオットの要求通りタイレルの安否確認をさせた様子。エリオットはそれでもミスター・ロボットに従う気はないのだが、言い争いをしている最中にテレビのニュースが聞こえてくる。
ギデオンが射殺されたという報道だった。エリオット愕然。
エリオットはミスター・ロボットの幻覚を消すために、やめていた薬に手を出してしまう。レオンから薬を入手したエリオットは過剰摂取を試みる。
ミスター・ロボットから逃れられたかと安堵したエリオットの前に黒ずくめの男たちが現れ、エリオットは何処かへと拉致されてしまった。。。連れてこられたのはどこかの駐車場、手足を拘束されたエリオットの目の前で男たちはセメントを溶き始める。エリオットの口にロウトが差し込まれそこからセメントを流し込まれるエリオット。
次の瞬間、エリオットは自宅の部屋で嘔吐していた。
男たちに連れ去られたのは幻覚、ミスター・ロボットがエリオットに薬を吐き出させるために見せた幻覚だった。ミスター・ロボットから逃げられないのかと絶望したエリオットは、自らが吐き出した吐瀉物から薬を拾い出して再び飲み込む。異様な行動にミスター・ロボットも唖然。
モーブリーはロメロの実家を訪ねる。地下室で作業をしているというロメロのもとに向かうと、ロメロは頭を打たれて死んでいた。
慌てて飛び出したロメロはダーリーンにそのことを報告、ふたりはFソサエティのメンバーであるトレントンの家を訪ねる。トレントンはサイバー攻撃以降、ダーリーン主動のテロ行為には参加していなかった。モーブリーもトレントンも、ロメロやギデオンは中国のハッカー集団「ダークアーミー」に消されたのだと怯える。
ダーリーンはダークアーミーと接点を持っていたが(シーズン1参照)、それを否定する。しかしモーブリーはダーリーンでなく、エリオットもダークアーミーと接点があるとして、彼の関与を疑っていた。ダーリーンはふたりを納得させるためエリオットに会うことを決意する。
FBI捜査官のディピエッロは、ロメロの事件の捜査を担当することになる。ロメロの死亡現場には彼が盗み出したとみられるFBI職員の名簿が残されており、その中にディピエッロの名前も掲載されていたらしいのだ。
後日、ディピエッロはロメロの家を尋ねる。ロメロが死に独り残された病弱な母親はロメロに「太っちょの知り合い」(モーブリーのこ)がいたことを証言。さらにディピエッロは部屋からモーブリーが主催したとみられる「世界の終末パーティー」と第されたイベントのフライヤーを発見する。
薬の過剰摂取によってエリオットはミスター・ロボットの幻覚を見なくなり異常なまでの高揚感を得る。
しかし薬が切れると途端に大きな反動が襲ってくる。自分でもパニック状態にあることを自覚しているエリオットはグループセラピーもやめてしまう。
Eコープのアンジェラの元にはもギデオンの訃報は届いていた。アンジェラはCEOのフィリップから食事の誘いを受ける。フィリップの思惑を掴みきれないアンジェラは訝しむ。
アンジェラがフィリップとの待ち合わせにやってくると、そこにはEコープの幹部たちが集まっていた。アンジェラは一通り食事と談笑を楽しんだあと、フィリップとふたりきりなり話しを切り出される。
フィリップは一緒に食事した幹部の2人がテリー・コルビーと同じくアンジェラの両親の死に関与していることを明かす。そして二人を陥れることの出来るインサイダー取引の証拠をアンジェラに手渡す。フィリップはアンジェラの真意を知っており、彼女の信用を手に入れたかったのか…?
エリオットに公園で声をかけてきた男・レイは人の良さそうな体面と打って変わって、暴力的な方法である人物を探していた。
数人のハッカーを尋問した後、エリオットに行き着く。エリオットが薬の症状に悩んでいることを見抜いたレイは話をしてエリオットの悩みを吐き出させる。
ディピエッロは件のフライヤーをもとにその会場へと足を運ぶ。そこにあったのは「FUN」の文字から「UN」が欠け「Fソサエティ」を掲げるゲームセンター跡地だった。
見どころ:
本エピソードから後続話は、それ以前のエピソードよりも若干本編の尺が長くなっています(およそ50〜60分弱)
冒頭でロメロからFソサエティのアジト(ゲームセンター跡地)の逸話が披露される。過去の所有者達には不幸が訪れる曰く付きの物件だった。ちなみに「Fソサエティ」の由来はそのゲームセンターの店名「FUNソサエティ」から来ている模様。
ロメロ役にはロン・ケパ・ジョーンズ(Ron Cephas Jones)が客演。日本ではあまり有名な出演作品が公開されていませんが、近年だとドラマ「ブラックリスト」「バンシー」などに出演しています。残念ながらロメロは今回以降登場予定なし…。
トレントン役にはスニタ・マーニー(Sunita Mani)が客演。日本ではNetflixで配信されているドラマ「GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」などに出演中。
画像は乗せられませんが、唐突にディピエッロのオ◯ニーシーンが登場して面食らいました。苦笑
第4話「初期化」(原題:eps2.2_init_1.asec)
あらすじ&ネタバレ
※エピソードの冒頭は回想。シーズン1以前のエリオットとダーリーンが描かれる。
ダーリーンはエリオットの家を訪ねてくる。ハッパを吸って幼いころに見たスラッシャー映画「資産家階級の注意深き殺りく」を見るふたり。
エリオットは前々職(オールセーフの前の職場)でハッキングを繰り返しクビになってしまった。薬の影響もあってそのころから精神科医(クリスタ)の元に通うようになっていた。
両親と疎遠になっていた二人だが、エリオットは父親の遺品であるジャケットを取り出し羽織る。それを見て面白がるダーリーンは映画に登場したのと同じマスクをエリオットにかぶらせ、笑う。
エリオットはこの頃から世界を牛耳る「悪魔コープ」を倒すため、そのセキュリティを握るオールセーフに入社し内部から破壊しようと目論んでいたのだ。経済データベースを破壊したあとはその再構築を何が何でも食い止める必要がある、と。
現在ーーー。
ロメロの死を受けて、ダーリーンはふたたびエリオットの元を訪ねる。長らく離れていた実家に戻りルーチン生活を送るエリオットに苦笑いを浮かべるダーリーン。
彼女は自分たちの計画に再び協力するよう求めるが、エリオットは「危険だ」としてチカラを貸そうとはしない。エリオットにその気がないことをしったダーリーンは彼の中にいる「ヤツを出せ」と言い始める。(ミスター・ロボットのこと)
いっぽうFBIのディピエッロはロメロの家で見つけたフライヤーからFソサエティのアジトであるゲームセンターを発見、FBIが捜索を開始する。
タイレルの妻・ジョアンは中東系の青年・カリームに何かを手伝わせている様子だが、カリームはギデオンが殺されたという報道を聴いて怖気づく。
ジョアンは彼をなだめるために大金を渡しなんとか諌めるのだが、ジョアンに仕える部下は「この調子ではタイレルが戻るまで金がもたない」と警告。さらに「あの男が問題だ」と苦言を呈す。
アンジェラがある朝出勤すると、フィリップに密告をうけた件の幹部たちが警察に連行されていくところだった。
アンジェラはフィリップから与えられた情報を弁護士・ナイアルを通して告発し逮捕させたのだった。一時はナイアルと手を切るかに思えたアンジェラだったが、フィリップに取り入り信頼を得たところで攻撃に打って出るつもりらしい。
アンジェラは自分の要求を並べ立てフィリップとの交渉に挑むが、その要求はいともたやすく跳ね除けられてしまい、アテがハズレてしまったアンジェラ。
エリオットはレイの元に通いチェスをするようになっていた。チェスの腕前はてんでダメだったが「ミスを繰り返すのではなく上達する方法を考えろ」と助言される。レイは善人を装ってエリオットの抱える闇(サイバーテロを起こしたこと)を話させようとするが、ミスター・ロボットは「話せば捕まるぞ」と牽制する。
ミスター・ロボットはエリオットにチェスの勝負を挑み、勝ったほうが「エリオットのすべて」をコントロールする権利を得る、という条件を叩きつける。それはつまりエリオットの意識、人格がミスター・ロボットに取って代わられることを意味していた。
ミスター・ロボットもエリオットとの精神的な小競り合いをいつまでも続ける気はなかったのだ。
勝負する決断がつかないまま、エリオットはクリスタのカウンセリングに訪れる。
すべてを打ち明けようか悩むエリオットは葛藤の末怒鳴りだしてしまうが、クリスタは「ミスター・ロボットとの勝負は危険だ」と警告する。
Eコープのフィリップは相変わらず四面楚歌の状態、仕事仲間である “ホワイトローズ” に泣き言の電話をかける。
その会話によればどうやらフィリップホワイトローズの命令でEコープを取り仕切っているらしい。そのいっぽうで “彼女” はFBIの操作状況を掴み「Fソサエティのアジト捜索」についてもチェックしているようだった。
ジョアンはEコープのスコットの家を訪れる。解雇となったタイレルの解雇手当を無心しに来たのだ。
スコットはタイレルが妻を殺したのだと確信し彼を探しており、ジョアンはその狙いに漬け込んで「嘘の証言でタイレルを有罪にするから解雇手当をくれ」と要求する。しかしスコットはそれを断るのだった。
ダーリーンはエリオットのもとから帰宅する折り、スーツの男に尾行されていることに気づく。
ビクビクしながら家路を急ぐ途中、元カレのシスコに出会う。彼はゲームセンターが捜索されたことを伝えロメロが死んだことも知っていた。ダーリーンは一連の犯行がダークアーミーの仕業だと考えていたが情報通のシスコによればその線はないらしい。
ロメロはFBIの監視捜査「ベレンスタイン作戦」に関わる名簿をハッキングで入手しており、それが引き金となったのではと考える。ダーリーンはFBIがすでに自分たちを監視しているのだと恐れ街を出ようと考えるが、今街を出れば裏切り者だと思われ殺されるぞ、と制止する。
依然、悩み続けていたエリオットだがレオンの「手に入れたい未来を考えろ」という何気ないアドバイスを受けてハッとする。
自分が望む「理想の未来」とは何かを考え出したエリオット。目を閉じて幸せな想像にふける。その中には「Eコープの崩壊」も含まれていた。
エリットはミスター・ロボットとの勝負を決意する。
試合を開始し警戒に駒を進めるエリオット。しかし何度試合しても引き分けになってしまう。「自分」が相手である以上、倒すことは出来ない。つまりエリオットはミスター・ロボットを消すことはできないという結論に至る。
ダーリーンは観の危険を感じ再度エリオットに助けを求めてくる。
エリオットはダーリーンの言い放った「ヤツが必要だ」という言葉が気がかりだったが、助けを求めるダーリーンは「必要なのはあんたよ」と告げる。その言葉を聞いたエリオットの目の色が変わる。
エリオットはレイの元にやってきて、彼が依頼してきた「パソコンの修理」を請け負うと申し出る。
実のところそれは「パソコンの修理」などではなく、「とあるウェブサイトの移転作業」だった。エリオットが作業を始めると怪しげな男 ローンスターが部屋にやってきてエリオットを監視、レイは「余計な詮索はするな」と警告する。
エリオットはレイが何かを隠していると気になりつつも作業を開始、その合間を縫ってダーリーンとチャットで連絡を取る。
そこで初めて、ロメロの死とアジトがバレたことを知るエリオット。妹が危ないならやるしかない、と決意したエリオットはそのままFBIへのハッキングを開始する。。。
見どころ:
作中に登場する映画「資産家階級の注意深き殺りく」(The Careful Massacre of the Bourgeoisie)は架空の作品であり、Fソサエティの面々がかぶるマスクはこの映画に登場するものである。ちなみに実在する映画「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」(The Discreet Charm of the Bourgeoisie / 1972年作)をモデルにしているらしい。
シスコ役にはドラマ「BELIEVE ビリーヴ」「タイムレス」などにも出演していたマイケル・ドレイヤー(Michael Drayer)が客演。
ホワイトローズ役にはDCドラマ「GOTHAM」でストレンジ教授役などで出演していたブラッドリー・ダリル・ウォン(BD Wong)が客演。