CSチャンネル・スーパー!ドラマTVで人気の海外ドラマシリーズ「NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班」の過去シーズン再放送が始まったので NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン1 をまとめレビュー。
現行でシーズン14まで続いている長編人気作で、ボクも好きな作品ですが、あまりに長編すぎて過去シーズンを再チェックする気にならない方もおられるかと思いますので、各シーズンごとにネタバレ&まとめを書いてみます。
極力ボリュームを抑えてまとめていますが、なにせ23話分ありますので、文章もちょっと長めです。一気に読みきれない場合は、ぜひブックマークしてください。
NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン1 登場人物
あらすじの前に、本シーズンで登場する主要人物をチェック。
リロイ・ジェスロ・ギブス
NCISの捜査チーム・リーダー。
堅物ではあるものの捜査能力はピカイチ。冷静で頼りがいのあるリーダー。
自身の過去はあまりかたらず謎多き男。ITや機械は苦手、好物はブラックコーヒー。実家は代々馬商人。
捜査を終えるとどこからともなく謎の女性(おそらく恋人)が乗り付けたオープンカーに乗って、さっそうと去っていく。
ちなみに過去に3度の離婚歴あり。
演じているのは[actor][name]マーク・ハーモン[nname]([altname]Mark Harmon[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0001319/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597072.png”][aactor]。
最初期シーズンのためキャラクター設定があいまいなせいか、後期シーズンに比べておちゃめな表情やフランクな一面が見え隠れする。
アンソニー・ディノッゾ
通称・トニー。
ボルティモア警察で警官として勤務した後にNCISに入局。
ギブスには軽く扱われてはいるものの捜査官としての能力は決して低くない。
軽率で女好き、終始おちゃらけた態度が印象的なムードメーカー。
演じているのは[actor][name]マイケル・ウェザリー[nname]([altname]Michael Weatherly[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0915762/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597074.png”][aactor]。
後期シーズンでは「映画好き」の設定がある彼だが、本シーズン初期ではほとんど映画ウンチクを語らない。シーズン中盤頃から少しずつ映画ネタが増え始める。
ケイトリン・トッド
通称・ケイト。
シークレットサービスを辞してNCISへ入局。それ以前はプロファイラーとして働いていた。
男所帯であるNCISにおいて、女として軽んじられることに難色を示し人一倍捜査に熱を注ぐ。
演じているのは[actor][name]サッシャ・アレクサンダー[nname]([altname]Sasha Alexander[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0018734/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597076.png”][aactor]。
アビゲイル・シュート
通称・アビー。
NCISお抱えの科学分析官。ゴス好きで奇抜なファッションとは裏腹にその仕事ぶりは正確で優秀。
演じているのは[actor][name]ポーリー・ペレット[nname]([altname]Pauley Perrette[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0005306/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597059.jpg”][aactor]。
ドナルド・マラード
通称・ダッキー。
ウンチクと昔話が大好きな検死官。ギブスとは古い仲。
仕事ぶりは正確で優秀、解剖中の遺体にしゃべりかける癖がある。
演じているのは[actor][name]デヴィッド・マッカラム[nname]([altname]David McCallum[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0564724/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597070.png”][aactor]。
ジェラルド・ジャクソン
ダッキーの助手検死官。
演じているのは[actor][name]パンチョ・ドミンゴス[nname]([altname]Pancho Demmings[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0218596/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597064-680×390.jpg”][aactor]。
シーズン最初期のみに登場するキャラクター、後期シーズンでは別のキャラクターと入れ替わる。
ティモシー・ファラガット・マクギー
通称・マクギー。
NCISの捜査官候補生。MITで修士課程を卒業したエリート。重度のオタクでITに精通している。
オタク話で気の合うアビーが気になっているらしいのだが。。。
演じているのは[actor][name]ショーン・マーレイ[nname]([altname]Sean Murray[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0615266/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597067-680×383.png”][aactor]。
後期シーズンでレギュラーメンバーとなるマクギーも本シーズンでは数回登場するだけの脇役だった。
トム・モロー
NCISの局長。
演じているのは名優[actor][name]アラン・デイル[nname]([altname]Alan Dale[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0197638/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597061-680×389.jpg”][aactor]。
初期シーズンでNCISの局長を務める彼、後にNCISを去って国土安全保障省に移り後期シーズンに登場する。
トバイアス・フォーネル
FBIの捜査官。
捜査現場でたびたびギブスと衝突しては覇権争いをしたり、ときに協力したりする間柄。
お互いの立場を理解した上で一目置いている。
演じているのは[actor][name]ジョー・スパーノ[nname]([altname]Joe Spano[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0816876/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597055-680×383.png”][aactor]。
後期シーズンでは「ギブスの前妻と結婚している」ことが明らかにされるが、本シーズンではその点は言及されていない。
第1話「非常事態エアフォース・ワン」(原題:Yankee White)
あらすじ&ネタバレ
米国大統領の乗った専用機エアフォース・ワンの中で海軍中佐が突然死する。
海兵隊絡みの事件の捜査としてNCIS(海軍捜査局)からギブスとトニーがやってきて事件の捜査にあたる。現場にはFBIのフォーネル捜査官も訪れ、NCISとFBI、さらに大統領警護を担うシークレットサービスの3組織が捜査の指揮権を争い揉めてしまう。
シークレットサービスのケイトの協力を得たギブスはFBIを出し抜いて捜査をすすめるが、死んだ中佐と同じ症状で亡くなった海兵隊員がいることが判明。しかもその人物はケイトの交際相手だった。ギブスはケイトの事件関与を疑う。
そんななか再び大統領が専用機に搭乗することになる。ギブスも同乗し警戒にあたる。トニーとアビーは死んだ軍人たちの軍服から同じ毒が検出され、どちらも基地の同じ店でクリーニングをうけていたことを突き止める。NCISはアルカイダが毒物を使ってテロを企てたのでは?と関与を疑う。
そんななか機内で再び変死事件が発生。
混乱を極める機内で、搭乗を許可された新聞記者が銃を持ち出す。中佐の変死によって搭乗する機体が変更されたため、機内には銃火器が密かに持ち込まれていたのだった。ギブスは銃を乱射する犯人に臆することなく正確に銃弾を打ち込み、けが人を出す前に事態を収束させる。
上司に無断でNCISに協力したケイトはシークレットサービスを辞職するが、彼女の手腕を見込んだギブスは彼女をNCISにスカウトする。
見どころ:
記念すべき第1話。
キャラクター設定があまりまとまっておらず、シリーズ後期での各キャラクターの人物像と相違する点が散見される。
FBI長官役にはドラマ「24」などでおなじみのグレゴリー・イッツェン(Gregory Itzin)が客演。
第2話「闇に落ちたパラシュート」(原題:Hung Out to Dry)
あらすじ&ネタバレ
パラシュート降下訓練中の兵士が墜落死する。
ギブスは捜査をすすめる中で、死んだ兵士が身につけていたパラシュートが細工されており、何者かによってパラシュートが開かないようにされていたのではないかと考える。被害者の同僚の兵士たちを疑うギブス。従軍前にはそれぞれ悪さをしてきた過去もあり、誰もが疑わしい。
アビーの鑑識によって細工されたパラシュートから犯人のものと思われる皮膚細胞が検出されるが、軍人のDNA情報は「遺体の身元確認」にしか使用できない規則。
アビーはさらにパラシュートから微量の「大麻」が付着していることを突き止める。
ギブスとトニーは、再開されたパラシュート降下訓練に参加。犯人と目ぼしい兵士・デフェルメアに上空で細工されたパラシュートを手渡すギブス。彼は犯人であるが故、そのパラシュートが開かないことを知っていた。降下訓練中、そのまま降下スルわけにも行かないデフェルメアは犯行を自供する。
従軍以前にドラッグの密売に手を染めていたデフェルメアは、依然として密売に関与していたが、そのことを被害者の兵士に気づかれ口封じのために殺したのだった。
仲間の裏切りを知った兵士たちは上空で押し問答。そのはずみで押されたトニーは飛行機外に投げ出され、図らずもパラシュート降下初体験を果たした。
第3話「船乗りの死の真相」(原題:Seadog)
あらすじ&ネタバレ
海岸に銃創を残す無人の船が乗り付け、直後付近で海兵と麻薬の売人の遺体が打ち上げられる。
状況証拠から「遺体の海軍中佐が麻薬密売に関与していたのでは?」と疑う現地警察。しかし中佐が悪事を働いていたとは思えなかったギブスは捜査の末に密売組織の抗争に巻き込まれたらしいことをつきとめる。
密売組織の所有していた船の中に血痕と銃創を見つけた一行、どうやらそこが殺害現場らしい。船上で密売組織の抗争が起き、たまたまボートで近くに居合わせた中佐は巻き添えを食って死んだのだろうと推測するギブス。
死んだ売人の持ち物からは9.11テロで使われたものと同じ偽造紙幣が発見される。そこから中東絡みのテロをうたがったFBIはNCISの捜査に干渉してくる。トニーの聞き込みによって現場となった船に不審な男が出入りしていたことを突き止める。その男はテロ行為によって要注意人物に指定されたセス・シャキールだった。
セスの狙いは送電網の破壊による混乱。ギブスは送電線を破壊しようとしていたセスを追い詰め、計画実行前に射殺する。
亡くなった中佐の密売疑惑は晴らされ、ギブス満足顔。
第4話「不死身の戦士」(原題:The Immortals)
あらすじ&ネタバレ
とある水兵が正装姿で海底に沈められているのが発見される。
身体に重りをつけられていたことから他殺の線で捜査を始めるNCIS。水兵は駆逐艦フォスターに搭乗していたことからギブスたちはプエルトリコに滞在しているフォスターに乗り込み捜査をすることに。
フォスターの乗組員は、被害者の交友関係が乏しかったと証言するが、そのいっぽうで彼の持ち物の中からは研がれた剣や剣術に関する書籍が見つかる。
さらにアビーの鑑識の結果、彼がプレイしていたらしいオンラインゲームのキャラクターシートを発見する。
被害者は海軍のコンピューターをつかってゲームに勤しんでいたのだ。さらにアビーはゲームのプレイ履歴から、被害者意外にもフォスターからゲームをプレイしていた人物がいることをつきとめる。
ギブスは乗組員 ズーガーの犯行を疑うが、被害者はゲームにのめり込むあまり現実世界でテロを起こそうと考え至ったのだ。その標的はギブスたちも搭乗しているフォスター。
艦内に生物兵器が仕掛けられたと危惧したギブスは非常事態を発令し総動員で兵器を探そうとする。パニックになる艦内、手がかりを探すギブスはズーガーを問い詰めると、彼が被害者に自らおもりを付けて海底に飛び込むよう指示したことを告白する。テロを画策するほど精神を病んでいた被害者はその指示にまんまとしたがってしまったのだ。
爆弾は館長の部屋にしかけられていたが、それに気づいたトニーとケイトが警告し、既の所で館長とギブスは難を逃れた。
捜査を終えた一行、トニーはプエルトリコ土産に、ギブスには「スペイン語のゲームソフト」を、ケイトには水着のボトムだけを買ってきて大顰蹙をかう。
見どころ:
ダッキー名物のウンチク話が登場。
「映画」を題材にした会話も登場するが、後期シーズンで「映画好き」を公言しているトニーらしくなく、映画の話題にまったく食いつかない。
作中に登場し、原題にもなっている「Immortals」は実在するオンラインゲーム。
第5話「ミイラの呪い」(原題:The Curse)
あらすじ&ネタバレ
森に放置された海軍の落下タンクの中からミイラ化した海兵の死体が発見される。
捜査の結果、遺体の身元・シルズ大佐は空母の金庫から大金を盗んだとして不名誉除隊となっていた。
シルズによって盗まれたとされる大金は依然見つかっておらず、ギブスは知るずにかけられた容疑も間違いだったのでは?と疑い始める。
ギブスはシルズの同僚の海兵を疑うが、捜査の上で別の容疑者 エリン・トナーが浮上する。
件の女性兵士エリンは除隊後、宝くじをあてたと主張し、豪勢な暮らしを楽しんでいた。否が応でもエリンがお金を盗んだのだと疑うケイト。
シルズの勤務していた空母を創作したギブスは、シルズ以外の人間が金を横領した可能性を示唆。その人物こそケイトが聴取した女性兵士 エリン・トナーだった。
エリンは金を横領した後シルズや共犯の兵士を殺して金を独り占めするが、殺された共犯がメキシコ領土内で発見される。
ギブスは今日半殺しはメキシコ警察の管轄だと話し、米国よりも待遇の悪いメキシコ警察へエリンを引き渡すと告げる。
それを危惧したエリンはしぶしぶ犯行を認め米国内で裁きを受けることとなる。
が、じつのところメキシコ警察の協力があったというのはギブスのハッタリだった。エリンはまんまとハッタリに乗せられ自供してしまったのだった。
見どころ:
映画「偶然の恋人」(2000年作)をモチーフにした会話が登場するも、ここでもトニーはこの会話に絡んでこない。
ちなみにこの捜査の日で、トニーが入局して2年目らしい。
今回アビーのラボでかかっていた楽曲はThe Newlydeads「Melting」
第6話「汚れた空母」(原題:High Seas)
あらすじ&ネタバレ
とあるスペインのレストランのキッチン、その冷凍庫の中で海兵ウィルクスが全裸でいるところを発見される。
ウィルクスは高熱を発しており錯乱状態、ドラッグの服用を疑われたが数週間前の尿検査では陰性だったという。
事件の捜査を担当することとなったスタンリー・バーリーはかつての上司であるギブスに捜査協力を依頼してくる。スタンリーはトニーの前任者としてギブスのもとで5年間NCISの捜査官を務めた人物だった。
ウィルクスの着任施設・空母エンタープライズでやってきた一同。ギブスはスタンとの再会を懐かしみ、トニーはその様子を見て部下として少しだけ嫉妬する。
ウィルクスの身体からはメタンフェタミンが検出されたが本人は服用を否定する。そんな中、空母の着艦業務中にウィルクスと同じく錯乱状態になる士官があらわれる。衛生官は「常習的に薬を服用している兆候」だと推測する。
兵隊たちはドラッグなんてやってないと否定するがNCISチームは艦内でドラッグ氾濫の証拠をつかもうと操作する。
捜査の最中、ウィルクスが死亡する。何者かが点滴に空気を混入し意図的に殺されたらしい。
ギブスとスタンは、士官を統率するレイエス兵曹長が士官たちに何かを配っているのを目撃する。
レイエスはカフェイン剤だと偽り興奮剤としてメタンフェタミンを兵士たちに与えていた。何も知らない兵士たちは、作業効率を上げるために知らず知らずのうちに薬を盛られていたのだ。
事件が解決した後、スタンは「君、(ギブスに)気に入られてるよ」とトニーを励ます。その言葉に勇気づけられたトニーは嬉しそう。
見どころ:
トニーの前任者・スタンが登場。スタンとギブスの師弟関係に嫉妬するトニーが新鮮。笑
スタン役にはドラマ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」や「4400」に出演していたジョエル・グレッチ(Joel Gretsch)が客演。スタンは後期シーズンにも何度か登場します。
ウィルクス役を演じていたのはチャーリー・ホフハイマー(Charlie Hofheimer)。今年放送されたFOXの新作ドラマ「24:レガシー」でベン・グライムズ役を演じています。
第7話「深海の潜入者」(原題:Sub Rosa)
あらすじ&ネタバレ
ノーフォーク基地に運び込まれた化学薬品入りのドラム缶の中から遺体が発見される。
賛成の薬品につけられていた遺体は溶けてしまって身元がわからない。遺体のあまりの惨状に、現場に駆り出された捜査官候補生・マクギーは気分を悪くしてしまう。
ダッキーは遺体にタトゥー痕があっとことから被害者が潜水艦の乗組員であることをつきとめる。しかし、当の潜水艦隊には行方不明者は見当たらない。つまり誰かが被害者に成り代わって艦隊に潜り込んでいるらしいのだ。
ギブスは潜水艦への立ち入り調査を申し込むが、古い考えの上層部は女性であるケイトの乗船を拒否する。しかしギブスはその言いつけを聴かずケイトをつれて原子力潜水艦・フィラデルフィアに乗船する。
船長のロバート・ピーターズは「偽物が潜入している」とはにわかには信じられないが、渋々NCISの捜査に協力する。
乗組員の聴取を行い、ケイトは昔取った杵柄、プロファイル能力を発揮するがいまいち決め手に欠ける。ギブスはプロファイルに利用している、乗組員の資料が共犯者によって改ざんされているのではないか?と疑い始める。
艦内でのテロを危惧したギブスは潜水艦の演習を中断させ、水面に浮上、基地に残してきたトニーと連絡を取る。
トニーとマクギーは基地の人事記録から、最近辞職した人物の家を特定し家宅捜索する。家の中からは、過激な環境テロリストが潜水艦の空調に毒ガスを仕掛けようとしているらしい証拠が見つかる。
さらにアビーとダッキーは遺体の正体がドリューという人物であることを特定する。ギブスはドリューに成り代わって潜入していた男を捕らえようとするが、男は自分の悪事がバレたことを予見し自室で自殺していた。
アビーは毒ガスが低音化で気化するタイプのものであることを突き止める。
自殺した男の遺体は必然的に冷暗庫に保管されていたが、それを見越して男は毒ガスを飲み込んでいた。低音で安置されたことで毒ガスが遺体の体内に充満する。ギブスはそれに気づき急いで遺体を船外に放り出し、なんとか難を逃れたのだった。
事件を終えた一行、捜査を通してアビーが気になりだしたマクギーは彼女にデートを申し込む。
見どころ:
後続シーズンでレギュラーメンバー入りするマクギーが捜査官候補生として初登場。
今回アビーのラボでかかっていた楽曲はCollide「Euphoria」
ロバート役にはドラマ「24」シリーズでアーロン・ピアース役を演じたグレン・モーシャワー(Glenn Morshower)が客演。
第8話「グアンタナモの宝石」(原題:Minimum Security)
あらすじ&ネタバレ
路肩に突っ込んだ車の中から海兵・サイードの遺体が発見される。
彼の遺体を解剖するダッキーは、彼の消化管の中から多数のエメラルドを発見する。
ギブスは海兵の勤務先であったキューバのグアンタナモへ捜査に向かう。現地にはサイードと組んで仕事をしていたNCISの捜査官・キャシディーが滞在していたがギブスは彼女の関与を疑い事件の詳細は告げずに捜査をはじめる。
滞在中、ギブス、トニー、ケイトの3人はひとつ屋根の下のゲストハウスで過ごすことになる。南国故に、部屋に忍び込んだイグアナに大声を上げるトニー。一同揃ってイグアナに銃を向ける。
デルタ刑務所にやってきたギブスはキャシディーが尋問を担当していた囚人・ナシールと面会する。トニーはキャシディーに探りを入れるが彼女は疑われていることを危惧しガードを緩めない。ギブスはキャシディーにサイードの死を告げる。
操作を進める過程で刑務所内に「ビン・ラディン」の息子が収容されているという可能性が浮上する。ナシールはアルカイダから送られた内通者であり、捕まってしまった指導者の息子がクチを割らないように暗殺するため送り込まれた刺客だったのだ。サイードは彼にそのメッセージを伝えに来た使いだった。
ギブスはナシールを泳がせ暗殺しようとしたところを拘束しようとする。
ナシールの抵抗にあい苦戦するが、既の所でキャシディーが発砲しナシールの暗殺を阻止することに成功した。
見どころ:
後期シーズンにも登場するキャシディー捜査官が初登場。彼女のことが気になるトニーはシリーズ初のロマンス展開を披露。
今回アビーのラボでかかっていた楽曲はAndroid Lust「Follow」と「Stained」
第9話「死者からの電話」(原題:Marine Down)
あらすじ&ネタバレ
殉職した海兵隊ジム・キッドウェルの葬儀が執り行われるが、キッドウェルの妻のもとには、失くなったはずの夫ジムから「俺は死んでない!」と電話がかかってくる。報告を受けたNCISはジムの生死を確かめるために捜査にのりだす。
ギブスたちは「何者かによる嫌がらせ」と考えたが、妻の証言では「確かに夫の声だった」という。
ジムの上官に面会したギブスたちは、ジムの死因は「従軍先で娼婦とトラブルになり毒殺された」らしい。しかし軍は死亡に関する詳細を明かそうとしない。
そんななか、ふたたびキッドウェルの妻の元へジムから電話がかかってくる。アビーの分析によればどうやら間違いなく本人のものらしかった。
ギブスはジムの墓を掘り返し遺体を確認しようとするが、掘り起こされた棺の中には間違いなくジム本人の遺体が横たわっていた。
本人の遺体が発見されたことで捜査はふりだしにもどるが、遺族の元にはディノッゾを名乗る偽捜査官が現れる。追跡するも逃げられてしまうが、ダッキーの検死の結果、ジムはNCISの捜査が始まってから殺され棺に入れられたことが判明する。
ギブスは、ジムと一緒に殉職した兵士・キアリーも未だに生きているのでは?と考え墓を掘り起こすが、その読み通り墓は空っぽだった。
捜査の末、ふたりの兵士はCIAの潜入作戦に巻き込まれていたことが判明する。ギブスたちは作戦でカルテルに捕らわれたキアリーを救出するためコロンビアへ向かう。コロンビアで待ち構えていたのは、キアリーとジムを解放するために動いていた海兵だった。彼は二人の兵士を解放するための身代金を着服するため、ふたりを始末しようと考えたのだ。
ギブスは丸腰で犯人と面するが、ケイトとトニーが絶妙なコンビネーションを見せ犯人を射殺。キアリーは無事に帰国し家族の元へと帰ることができたのだった。
見どころ:
移動に貨物機をつかった一行、トイレが常設されておらずケイトはビニール袋で用を足すハメに…。
今回アビーのラボでかかっていた楽曲はChiasm「Isolated」
意外にもケイトが絵を描くのが得意なことが判明!
第10話「よみがえる記憶」(原題:Left for Dead)
あらすじ&ネタバレ
ロック・クリーク公園で女性が生き埋めにされる。女性は自力で地上に這い出すが記憶を失い、身元がわからない。
ただ一つ覚えていた記憶は「軍艦に仕掛けられた爆弾が爆発する」という情報だった。
ケイトは記憶喪失の女性に聴取をしながらも、怯えた様子の彼女に同情する。「もしかしたら自分が爆弾を仕掛けたテロリストなのかもしれない」と怯える女性をケイトは励ます。
しかしその励ましとは裏腹に、アビーの鑑識では女性の衣類から高性能爆薬の原料が検出される。
ケイトは彼女の記憶を取り戻すために病院の外へ出そうと、記憶を取り戻した演技をさせて病院を退院させてしまう。街の服屋に彼女を連れ出したケイト、そこで女性は「スキンヘッドの男に襲われた事」を思い出す。
その頃ギブスとトニーは彼女の持ち物のなかから見つかったホテルのカギをもって部屋に向かうが、部屋では件のスキンヘッドの男が撲殺された状態で発見される。
ギブスはスキンヘッドの男が務めていたドイツ系企業のオーナーに聴取するが、彼は件の女性が生きていたと知って一瞬動揺する。その様子を見逃さなかったギブスは彼が事件に関与しているのだと睨む。
いっぽうで女性はスキンヘッドの遺体を確認したことで、記憶を取り戻したが、そのことをケイトには隠すことにした。
女性は件の企業で兵器開発に勤しんでいた。オーナーと不倫関係に会った彼女は、別れを告げられ追いすがったが彼女の存在を疎ましく思ったオーナーが彼女を生き埋めにしたのだった。彼女は記憶が戻ったことをNCISには内緒にしたまま、オーナーと面会し復讐を果たそうとする。兵器開発をしていた彼女は開発した小型爆弾を手にオーナーもろとも自爆し吹き飛んでしまう。
NCISチームは軽症を負うも無事、彼女に気をかけていたケイトは意気消沈。。。
見どころ:
NCISはほとんどなにも手を出せないままに事件が収束してしまう異例作。
第11話「衛星が捉えた殺人」(原題:Eye Spy)
あらすじ&ネタバレ
リトルクリーク海岸基地で男性の遺体が発見される。
衛星カメラで監視をしていた監視員は海岸にいたヌーディストを盗み見ていたのだが、図らずもその近くで件の男性が何者かに刺される瞬間を目撃していた。
被害者は海軍の少佐であり、軍外部の企業サイドスキャン社で技術顧問を務めていた。彼が死んだとなると、開発中のマシンの製造が中断されてしまい、企業にとっても軍にとっても大きな打撃となる。
トニーは遺体の通報をした匿名の人物を特定するため、マクギーに技術サポートを依頼。見事の相手の電話番号をつきとめるマクギー。
トニーは、マクギーとアビーがその後距離を縮めているらしいことを茶化す。
マクギーが突き止めた番号はCIA支局からのものだった。ギブスはCIAに捜査協力を求めるが拒まれてしまう。
ギブスはアビーの知り合いにNASAの技術者がいることを知り、彼の協力を得て、CIA内部のどの部署から衛星で監視していたのかを特定。さらにその担当者を特定する。ギブスとケイトは通報した監視員から情報を聞き出す。
ダッキーは検死の結果、犯人が左利きであることを特定。アビーは被害者のパソコンから、技術開発へ難色を示していた記録を発見する。
トニーは件の海岸にいたヌーディストを特定、彼女から事情を聞いた結果、被害者を指したのが女性だということを突き止める。
ギブスは「左利き」「女性」という要素に加え、被害者が不倫していたという事実から、被害者の妻が犯人だと睨む。捜査情報をわざと妻にながしたギブスは、彼女を泳がせ犯行の証拠をおさえることに成功する。
見どころ:
マクギーがチョイ役で登場。
トニーのクチから初めての映画ネタが登場。ちなみにヒッチコックの「サイコ」(1960年作)ネタ。
ドラマ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」「カイルXY」などに出演していたマルグリット・マッキンタイア(Marguerite MacIntyre)が客演。
CIAの長官役にはドラマ「24」などで知られるジェイムス・モリソン(James Morrison)が客演。
第12話「マイ・ライトフット」(原題:My Other Left Foot)
あらすじ&ネタバレ
ゴミ捨て場から切断された人間の足が発見される。
足には人工関節が入っておりその製造番号から被害者が海兵隊員であることが判明する。足からは何者かが残した指紋と植物の種子が検出される。
ダッキーは足の状態から24時間以内に殺されたと推測するが、軍の記録では被害者は2年前に死んだことになっていた。
トニーとケイトは被害者が死んだ際に検視を行ったとされる女医・シルビアを訪ねて田舎町にやってくる。ふたりは埋葬された遺体を改めようとするが、被害者の遺体は火葬されてしまっていた。
ギブスとケイトは被害者の妹を名乗る女性メリッサの家にやってくる。メリッサはギブスに色目を使うがギブスはそれを利用して聴取を進める。
さらに被害者は死亡直前に死亡保険に入り、メリッサが大金を受け取っていることが判明する。
ギブスは被害者の上官であったガナリー兵長を聴取するが、メリッサが被害者の妹ではなく恋人だったという事実を知る。アビーは植物の種子のDNA鑑定を行い、被害者の足から見つかったものとメリッサの家の庭に生えている木が同じものだと特定する。
ギブスはメリッサの家を捜索、ギブスに想いを寄せていたメリッサはショックを受ける。
すると彼女の家の2階に隠れていたシルビアを発見。シルビアとメリッサは親子だった。シルビアは医者という立場を利用して保険金詐欺のために被害者を殺した。シルビアは悪びれもせず全てを娘のせいにしようとするが、良心の呵責に苛まれたメリッサは母親のした悪事を明かしてしまう。
その後、被害者の遺体はバラバラにされ各地のゴミ捨て場で発見される。
見どころ:
ダッキーのウンチクから映画「マイ・レフトフット」(1989年作)ネタが登場。邦題のネーミングはこれにちなんだモノ。
トニーは、ケイトがアビーの真似をしてお尻にタトゥーを入れたらしいという話を聴きつけ興味津々。
今回アビーのラボでかかっていた楽曲はCollide「Wings of Steel」
ガナリー役にはドラマ「ブレイキング・バッド」「アンダー・ザ・ドーム」などで知られるディーン・ノリス(Dean Norris)が客演。
第13話「謎の狙撃手」(原題:One Shot, One Kill)
あらすじ&ネタバレ
海兵隊新兵募集センターのリクルーターがオフィスで狙撃を受け射殺される。
壁を突き抜けて隣のおもちゃ屋まで飛んでいった銃弾を探しにトニーとケイトが向かう。おもちゃ屋の人形の中から銃弾が発見され、弾道検査の結果、オフィスの遠方からライフルで狙撃されたらしいことが判明する。
殺されたリクルーターはスカウトの際に調子のいい謳い文句を並べて、半ば騙して新兵徴兵を行っていたことが明らかになる。そのせいで恨まれて殺されたのでは?と推測するギブス。
被害者に騙され入隊した兵士を尋問するギブスだが、その最中、再びリクルーターを狙った狙撃事件が起きる。
捜査に乗り出すNCISだが現場にはFBIがやってきて捜査権を奪われてしまう。フォーネルから「NCISは遺体を盗む」(第1話参照)と聴いていたFBI捜査官たちは皮肉を漏らす。
ギブスはこっそりと現場から銃弾を回収、アビーの鑑識によって2つの事件が同じ犯人によるものだと判明する。
尋問中に事件が起こったことから別の犯人を探すギブス達。ケイトはプロファイリングから精神異常から入隊を拒否された者の犯行だと目星をつける。犯人がリクルーターを狙うことを利用しようとしたギブスは、自らリクルーターに扮し犯人をおびき出そうと考える。
軍服に身を包んだギブスとケイトは海兵隊新兵募集センターで犯人が現れるのを待つ。
ギブスの読み通り、犯人はオフィスのギブスに向けて発砲してくるが防弾ガラスが銃弾を食い止める。弾道から犯人の場所を特定したアビー、トニーが犯人を追い詰めるが銃を向けられたトニーは犯人を射殺する。
見どころ:
軍服姿のギブスとケイトが登場!
おもちゃ屋の店員役にはドラマ「BONES」のホッチンズ役で知られるT・J・サイン(T.J. Thyne)が客演。本作でもホッチンズと同じく陰謀論者的なセリフが飛び出している。
第14話「鉄壁のアリバイ」(原題:The Good Samaritan)
あらすじ&ネタバレ
道脇で海軍少佐の遺体が発見される。全裸で両手を縛られ、乗っていたらしい車はパンクしていた。
NCISが捜査に向かうが、現地の女性保安官・チャーリーはギブスのことが気に入ったらしく猛アピール。ギブスも気圧されてしまい、トニーはその様をみてニヤつく。
被害者の家を捜索すると、「お弁当箱」のコレクターだったことが判明する。
捜査を続けるなか、似た手口の事件が発生。被害者は海軍基地勤務だったことからコレが連続殺人であると疑いを深める。
ダッキーの検死からは銃弾に付着した「ゴム手袋用の粉末」が発見される。
依然、ギブスに猛アピールを続けるチャーリーは資料をとどけにわざわざNCIS本部まで足を運ぶ。食事デートを要求されるギブスはタジタジ。。。
そんななか、3件目の殺人が発生。被害者が泥沼の離婚調停中だったことから妻の犯行を疑う。しかし彼女は犯行時刻に別の場所の監視カメラにうつっており「鉄壁のアリバイ」があった。しかし、妻には婚前契約があり離婚すると大損するため動機あり。
ギブスはアリバイが捏造されたものではないか?と疑うのだが、妻は一向にしっぽをださない。
現場で発見された排尿跡から妻のDNAが検出される。妻は「何者かにはめられた」のだと訴える。しかし捜査を進めるなか、容疑者の妻には一覧性の双子姉妹がいることが発覚。双子は協力してお互いの夫を相互に殺し、アリバイをでっちあげたのだった。
事件が解決するとチャーリーはその手柄を独り占めする。ギブスに言い寄っていたのも事件を解決し手柄を得るためのポーズだったのだ。そうと知ったギブスは安堵の表情を浮かべ微笑む。
見どころ:
トニーはTV番組「私立探偵マグナム」のお弁当箱をみつけて大はしゃぎ。後続シーズンでも「私立探偵マグナム」ネタは度々登場する。
チャーリーの猛アピールに、珍しくたじろぐギブスが見もの。
第15話「過去の亡霊」(原題:Enigma)
あらすじ&ネタバレ
イラクで現金輸送していた軍用車が襲撃され、現金と将校が行方をくらませる。その商工の名はライアン、ギブスの従軍時の上官だった。
ライアンは現場から行方をくらませた跡、なぜか偽名を使ってアメリカ国内に入国する。FBIはライアンが自作自演で金を横領したと疑うが、NCISは事の真相を突き止めようと捜査を始める。
ライアンが祖国を裏切るはずがない、と信じてやまないギブス。そんな彼のもとにはライアンから送られたらしいスキットル(酒容器)が届く。
捜査を始めたギブスはライアンの別荘にやってくるが、そこで何者かの遺体が発見される。ライアンの犯行を疑う一行だが、ベッドの下に時限爆弾がセットされていることに気づき急いで逃げ出す一行。直後別荘は吹き飛んでしまう。
ライアンはギブスに電話してきて彼をバーに呼び出す。ライアンは「何者かによって金と命を狙われている」と訴え逃げていることを明かす。が、詳細は伝えずに再び姿をくらましてしまう。
FBIのフォーネルはギブスがライアンと密会したことを嗅ぎつけ情報を聞き出そうとするが、ギブスもライアンが何故追われているのか真相を知りたがる。フォーネルはライアンを追っていた部下が消息不明になったことを明かす、それこそがライアンの別荘で殺されていた人物だった。
ギブスはライアンが捜査官を殺していないことを証明し、彼を無事に保護するために捜査をはじめる。別荘に残されていたビデオテープから、ライアンは「キャメロン中尉」と呼ばれる人物と一緒にいるらしいことが判明する、そのキャメロンなる人物は従軍時に命を落としたギブスの同僚だというのだが。。。
ふたたびギブスの前に現れたライアンは精神に異常をきたし「死んだはずのキャメロンが生きていた」と思い込んでいた。キャメロンと共に政府の陰謀を探っているつもりらしいライアンは投降を拒否する。
ギブスがライアンと会っていることを察知したFBIはギブスのことを指名手配するが、アビーは監視カメラのデータを解析し、別荘で捜査官を殺したらしい人物 グレンジャーを特定する。
グレンジャーは従軍の見返りに金を横領しようとしたが、既に精神に異常をきたしていたライアンはそれがきっかけで、死んだキャメロンの幻覚を見ながら、ありもしない陰謀を暴こうと躍起になったのだった。ギブスはそれを見抜くとライアンを説得しようとする。「キャメロンなど存在しない」と訴えるギブス、するとライアンの視界から幻覚が消える。正気に戻ったライアンは自殺しようとするがギブスの必死の説得の甲斐あって自ら投降する。
精神治療を受けることになったライアンはひたすら「どうしてこんなことに…」と繰り返しつぶやくのだった。。。
見どころ:
ギブス独自の仕事上の”ルール”が登場。”ルール12″は「同僚と付き合うな」らしい。
今回のトニーの映画ウンチクは「パイレーツ・オブ・カリビアン」(2003年作)。
ライアン役にはドラマ「LOST」のジョン・ロック役で有名なテリー・オクィン(Terry O’Quinn)が客演。
第16話「悪夢の始まり」(原題:Bête Noire)
あらすじ&ネタバレ
ダッキーとジェラルドは海兵の検死をしようと運び込まれた死体袋を開くが、入っていたのは遺体ではなく銃を構えた生きた男 アリ・ハスワリだった。
アリはふたりを人質に検死室に立てこもる。「感染症の遺体を検死している」ことを示すランプを点灯させ、検死室に人を近づけないよう指示するアリ。逆らえばジェラルドを撃つ、と脅されダッキーは大人しく従うことに。
そのころギブスたちは射殺されたテロリスト・カサムのテロ計画について調べていたが、アリはNCISが回収したカサムに関する証拠品全てと遺体を渡すように要求する。ダッキーはアビーに証拠品を全て検死室に持ってくるよう指示を出すが、過去に悪夢を見て以来、検死室に近づけないトラウマを持つアビーはそれを拒み、代わりにケイトが証拠品を検死室へと持っていく。
ケイトは証拠品を持って検死室にやってくるがアリは彼女も人質に拘束してしまう。ダッキーはケイトのことを「アビー」と呼びアリを騙そうとしたのだが、それがバレてしまい、制裁としてジェラルドが肩を撃たれてしまう。
ダッキーが証拠品を要求したこと、ケイトが戻らないことからギブスは事態のおかしさに気づき、検死室への突入を準備。アリはギブスに「丸腰で検死室に来る」ように指示を出しギブスはそれに従う。
アリの狙いはカサムの所持品の中に含まれていたテロ用のウイルスだったが、それは既に疾病管理センターへと送られたあとだった。目的が達成できないと知ったアリはギブスに早撃ち勝負を挑み、被弾し倒れる。
ダッキーとケイト、ジェラルドは無事に保護されるが、ギブスが撃ち殺したはずのアリの遺体は、別人のものだった。アリは混乱に乗じて逃げたらしかった。
ケイトはアリに対し敵対心を露わにしていたが、アリには医療の知識と高い教養もあり、どこか彼に惹かれてしまう。トニーは彼女が「ストックホルム症候群」にかかりアリに惹かれているのだと諭すが。。。
アビーはギブスが心配なあまり、トラウマを忘れて検死室へと駆け込むが、それ以来トラウマは解消され、検死室へ行くことができるようになった。
第17話「隠された真実」(原題:The Truth Is Out There)
あらすじ&ネタバレ
とあるクラブの天井裏から海兵の遺体が発見される。
現場近くではブレーキ痕が発見され、被害者はどうやら車で惹かれた後に遺体を遺棄されたらしかった。被害者の自宅からは隠された大金が発見され、それが事件の動機だと推測するNCIS。
事件当夜、被害者と一緒にクラブに遊びに出た同僚の兵士たちを聴取するが、不自然なほど証言が一致するため、口裏を合わせていると疑うギブス。
聴取や聞き込みを重ねるが一向に解決の糸口がつかめない。前回アリを乗り逃したことにも憤りを覚えているギブスは現場を徹底捜索し、犯行時に何者かがカメラで撮影していたらしいことを突き止める。
ギブスは同僚の兵士たちを再尋問する。「撮影していたらしいこと」を突き止めたとカマをかけると兵士たちは犯行を供述する。兵士たちは被害者と一緒になり、いたずらのつもりで同僚のひとり・ウォンに宇宙人ドッキリ(宇宙人の格好をして目の前に現れる)を仕掛けた。が、そのドッキリの出来が高かったためにパニックに陥ったウォンは車で被害者を轢き殺してしまう。予想外の事態になった一同は遺体を隠蔽しようとしたのだった。
しかし事件はそれで終わらなかった。じつはウォンはそのドッキリのことを事前に知っており、わざとドッキリに引っかかったフリをして被害者をころしたのだった。被害者は親族から多額の遺産を相続していたが、それを知ったウォンは大金を手に入れるため、ドッキリを利用してわざと被害者を死に至らしめたのだった。。。
見どころ:
前回アリに撃たれたジェラルドはこの回以降、降板する。
第18話「逃亡者」(原題:UnSEALeD)
あらすじ&ネタバレ
軍刑務所から浮気妻を殺した罪で収監された、元特殊部隊員が脱獄する。
NCISは男の息子を保護している祖父母の家を訪ねる。男が息子のもとに現れると予想したギブスは、ケイトを泊まり込みの警戒に当たらせる。
その夜、ケイトは警戒中、スキをつかれてしまい予想通り姿を表した犯人の男に拘束されてしまう。男は息子に最後の別れを伝えに来ただけだといい、さらに自分の投獄された件も「無実だ」と訴える。事態の異常に気づいたマクギーは家の中に踏み込むが、男は逃げたあとだった。
ギブスは男の残した証言から、投獄理由となった事件が冤罪である可能性を示唆。男が事件の真犯人を追っているのだと推測する。
捜査の末、妻を殺したのは彼女と不倫関係にあった「女性」だということが判明する。その女性を殺しにやってきたところを、NCISが逮捕する。
見どころ:
マクギーが捜査に参加、今回はIT絡みだけでなく銃を持つマクギーの姿も。しかし、ギブスの取調べを邪魔してお叱りを受ける。
NCISの捜査官・パッチが登場、彼は次回19話への布石を残すのだが。。。
第19話「死者は語る」(原題:Dead Man Talking)
あらすじ&ネタバレ
とあるビルのエレベーター内部で、NCIS捜査官のパッチが遺体で発見される。
銃で撃たれた末、腹を割かれ内臓が引きずり出されていた。何らかの事件に巻き込まれたと推測されたが、ギブスはパッチが何かを相談したがっていたことを思い出し、それを後回しにしてしまったことを後悔する(前回参照)。
トニーとケイトはパッチの自宅を捜索するがそこへマクギーから電話が入る。マクギーはパッチから依頼され3年前におきた保険金詐欺事件について調べていた。
検死の結果パッチの体内からは、彼が自ら飲み込んだらしいデジカメのメモリーカードが発見される。ギブスは、死を覚悟したパッチが証拠品として残したものだと確信する。メモリーにはパッチが張り込んでいたとみられる、ひとりの女性の写真が残されていた。ギブスはその女性がパッチの調べていた保険金詐欺事件に関与しているとみて捜査をすすめる。
件の女性を張り込むトニーとマクギー。トニーは命令に反して女性に接触し取り入ることに成功する。
いっぽうでアビーは鑑識結果から、件の女性が実は女装している「男」であることを突き止め、保険金詐欺の真実を隠蔽するためにパッチを殺したことが判明する。ギブスは女を追い詰めるが抵抗しようとしたため女を射殺、パッチの敵を討った。
見どころ:
マクギーは臨時捜査官としてチームに参加。「自作小説を書いている」という趣味を明かします。
今回のトニーの映画ウンチクは「張り込み」(1987年作)と「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ」(1984年作)。
ジェラルドの代わりにダッキーの助手にジェイソン・パテルという人物が登場。しかし彼が登場するのは今回限り。
脇役出演ですが不動産屋の女性役に「HEROES」などに出演していたクリスティン・ローズ(Cristine Rose)が出演。
第20話「消えた海兵隊員」(原題:Missing)
あらすじ&ネタバレ
アトラス一等軍曹が行方不明となりNCISは捜索を依頼される。
彼は何者かによって睡眠薬を盛られ、下水道に監禁される。さらにそこには正体不明の遺体も転がっていた。
失踪直前に彼が女性新聞記者と密会していたことが判明する、その新聞記者曰く、アトラスは「仲間の兵士が次々に殺されている」とネタを提供してきたのだという。
捜査の結果アトラスがフィリピンに従軍した際の同僚たちが次々と失踪していることが判明、ギブスはそのチームの指揮官だったサッコが怪しいと睨む。トニーはサッコを尾行してバーに入るが、何者かに薬を盛られて気を失ってしまう。
気がつくとトニーはアトラスと同じ下水道に監禁されていた。トニーはアトラスと共に脱出を図るが、そこでアトラスから過去に犯した罪の告白を受ける。
アトラスと同僚たちはフィリピン従軍時に現地の女性と恋仲になりアメリカへ密入国させるためにコンテナの中に隠れさせたが、予定に反して付き添うものが同乗できず女性たちはコンテナの中で餓死してしまった。アトラスは、上官のサッコがそれを恨んで同僚たちを殺して回っていると考えた。
トニーは監禁場所から逃げ出すことに成功するがサッコがその後を追う。ギブスもサッコの足取りを追って現場にやって来る。しかしアトラスの予想に反しサッコは殺しにやってきたのでなかった。
真犯人は件のコンテナで死んだ女性のなかでただ一人生き残った女性だった。女性は仲間を死に追いやったことへの復讐として、兵士たちを殺して回っていたのだった。銃を向けるその女性にギブスとケイトは発砲もじさない構えだが、トニーがなんとか取り押さえたことで女性は命を落とさずに逮捕される。
トニーは無事に帰還したことを褒めてもらいたがるが、トニーの殉職を見越してマクギーが自分のデスクに座っていたのを見て唖然とする。
見どころ:
ギブスの教え”ルール9″は「何処へ行くにもナイフは忘れるな」。
サッコ役には「見えない訪問者〜ザ・ウィスパーズ〜」などに出演していたデレク・ウェブスター(Derek Webster)が客演。ちなみにウェブスターは本作のスピンオフ作品である「NCIS: ニューオーリンズ」に別の人物として出演している。
第21話「闇の武器」(原題:Split Decision)
あらすじ&ネタバレ
身体に大穴を開けた海兵の遺体が発見される。
被害者のPCからは大量の兵器の写真が見つかり、ギブスは彼が兵器の密売に関与していたと疑い、トニーがその店にオトリ捜査をしかけることに。
件の武器質屋にやってくると、その質屋を牛耳っているらしい女性・メリンダが現れる。トニーは密売人を装って彼女に近づく。彼女がクロだと判断したトニーと現場に駆けつけたギブスは彼女に銃を向けるが、彼女はATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)の覆面捜査官だった。
メリンダは武器の密売の証拠を掴むため質屋に潜入し、被害者が行おうとしていた武器取引に目を光らせていたのだ。NCISはメリンダと組んで捜査をすすめることになる。ギブスは自ら武器商人になりすまし、メリンダと共にバイヤーとの取引に臨む。
しかしギブスは取引でヘマをした結果、戦法に撃ち殺されてしまう。目の前でギブスが撃たれたことに動揺したメリンダは自身のコネを使って不正に入手した武器を調達しようとする。…しかしこれはギブスの演技だった。取引相手も実はギブスが用意した偽物。すべてはメリンダが裏で密売を仕切っていることをあぶり出すためのお芝居だった。まんまとそれに引っかかったメリンダは逮捕される。
見どころ:
ダッキーの助手としてパーマーが初登場、以降彼が正式なダッキーの助手として採用される。
今回の映画ネタ(ドラマですが)は「600万ドルの男」(1973年作)。
メリンダ役にはドラマ「スキャンダル」などで知られるベラミー・ヤング(Bellamy Young)が客演。
第22話「断ち切られた絆」(原題:A Weak Link)
あらすじ&ネタバレ
特殊部隊の下降訓練中に大尉が転落死を遂げる。
アビーの鑑識から、被害者の装備が耐久性の弱いものに差し替えられていたことが判明する。
死亡事故が起きた作戦はCIA絡みの特殊作戦だったため、NCISの捜査にはCIAが干渉してくる。さらに被害者の妻には前科があったり、被害者には偽名で使用していたメールアドレスが発見されるなど不審な点がいくつも浮き彫りとなる。ギブスとケイトは被害者の親友だったラリー神父に聴取しようとするが、神父は「信者の秘密は明かせない」と拒否。
情報集めのために内密にハッキング捜査を行うため、マクギーが招集されるが、アビーとの恋愛関係がうまくいっていないふたりは揉めてしまう。ふたりのハッキングの末に、被害者は浮気をしていたことが発覚する。妻は浮気に感づき夫を監視するようになったが、その相手は「男性」だった。
夫が同性愛者だということにショックを受ける妻、被害者自身も妻を苦しめたことや自身のセクシャリティのジレンマに苦しみ、自ら装備に細工を施し自殺を図ったのだった。
見どころ:
アビーはマクギーからの求愛をうけて引いてしまう。それにショックを受けたマクギーはふてくされる。(でも直後に仲直り)
今回のトニーの映画ネタは「ハロウィン レザレクション」(2002年作)。
ラリー神父役にはドラマ「デスパレートな妻たち」でおなじみのダグ・サヴァント(Doug Savant)が客演。
第23話「宿敵」(原題:Reveille)
あらすじ&ネタバレ
依然、アリの素性を調べていたギブスだが、マクギーは持ち前のIT技術を駆使しアリの正体を割り出すことに成功する。
ギブスはアリのプロファイリングをケイトに任せ、彼が宗教的なテロリストでないと察する。彼女は「金」が目的だと推測するが、ギブスはどうも納得がいかない。
ケイトは、ギブスのアリ捜索への入れ込み様を心配し、トニーに相談するのだが。。。ケイトは街なかでアリを目撃し追跡するが、アリの部下に拉致されてしまう。アリは隠れ家にケイトを連れてきて拘束する。
アリのアジトには、トニーをたぶらかすことに成功したスウェーデン人女性・マルタの姿も。彼女もどうやらアリの指示で動きトニーと接触したらしかった。アリはケイトの素性を調べ彼女がシークレットサービスで働いていたことも突き止めていた。
アジトでミサイルを見かけたため、アリが「大統領用ヘリを撃ち落とす」作戦をたてているのだと危惧したケイトだがアリはそれを否定する。アリは自身がイスラエルの諜報機関・モサドから派遣され、テロ組織に潜入している工作員であることを明かす。
ギブスもアリがモサドであることを突き止めるが、政府機関の工作員だったとは言えジェラルドを傷つけた事実がある以上、ギブスはアリのことを許せない。
ギブスはFBIを通じてアリをNCISに呼び出す。アリは部下であったマルタを殺し「彼女がモサドの工作員だった」とでっち上げて、テロ組織への潜入を続けるつもりであることを語る。アリの目的は潜入の末「テロを未然に防ぐ事」だという。
彼の目的を聴いてもなお、収まりのつかないギブスは、アリへの怒りを一発の弾丸に込め彼の腕を撃ち抜く。
が、命までは奪わずそのまま彼を解放するのだった。
見どころ:
この回とは直接関係ないですが、ダッキーは複数の遺体が細かくバラバラにされたものを検死する。この遺体は後続シーズンのとある事件へとつながる布石となっている。
ギブスの教え”ルール7″は「嘘をつくなら具体的説明を」。
今回のトニーの映画ネタは「捜索者」(1956年作)、「ペイバック」(1999年作)、「逃亡者」(1993年作)。
額を撃ち抜かれたマルタの遺体とシーズン2で殉職するケイトの姿がフィードバックする。これはネタバレしつつも次シーズンへの布石となる、ある種、重要なシーン。
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