CSチャンネル・スーパー!ドラマTVで人気の海外ドラマシリーズ「NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班」の過去シーズン再放送が始まったので NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン2 をまとめレビュー。
現行でシーズン14まで続いている長編人気作で、ボクも好きな作品ですが、あまりに長編すぎて過去シーズンを再チェックする気にならない方もおられるかと思いますので、各シーズンごとにネタバレ&まとめを書いてみます。
極力ボリュームを抑えてまとめていますが、なにせ23話分ありますので、文章もちょっと長めです。一気に読みきれない場合は、ぜひブックマークしてください。
ちなみに前シーズンのまとめはコチラ。
NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン2 登場人物
あらすじの前に、本シーズンで登場する主要人物をチェック。
リロイ・ジェスロ・ギブス
NCISの捜査チーム・リーダー。
堅物ではあるものの捜査能力はピカイチ。冷静で頼りがいのあるリーダー。
自身の過去はあまりかたらず謎多き男。ITや機械は苦手、好物はブラックコーヒー。実家は代々馬商人。
過去に3度の離婚歴あり。
演じているのは[actor][name]マーク・ハーモン[nname]([altname]Mark Harmon[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0001319/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597072.png”][aactor]。
アンソニー・ディノッゾ
通称・トニー。
ボルティモア警察で麻薬捜査を経験した後にNCISに入局。
ギブスには軽く扱われてはいるものの捜査官としての能力は決して低くない。
軽率で女好き、終始おちゃらけた態度が印象的なムードメーカー。
演じているのは[actor][name]マイケル・ウェザリー[nname]([altname]Michael Weatherly[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0915762/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597074.png”][aactor]。
ケイトリン・トッド
通称・ケイト。
シークレットサービスを辞してNCISへ入局。それ以前はプロファイラーとして働いていた。
男所帯であるNCISにおいて、女として軽んじられることに難色を示し人一倍捜査に熱を注ぐ。
演じているのは[actor][name]サッシャ・アレクサンダー[nname]([altname]Sasha Alexander[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0018734/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597076.png”][aactor]。
ティモシー・ファラガット・マクギー
通称・マクギー。(トニーは「新米」アビーは「マクちゃん」などと呼ぶ)
MITで修士課程を卒業したエリート。重度のオタクでITに精通している。
オタク話で気の合うアビーが気になっているらしいのだが。。。
演じているのは[actor][name]ショーン・マーレイ[nname]([altname]Sean Murray[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0615266/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597067-680×383.png”][aactor]。
本シーズンからレギュラーメンバーに昇格。
アビゲイル・シュート
通称・アビー。
NCISお抱えの科学分析官。ゴス好きで奇抜なファッションとは裏腹にその仕事ぶりは正確で優秀。
演じているのは[actor][name]ポーリー・ペレット[nname]([altname]Pauley Perrette[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0005306/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597059.jpg”][aactor]。
ドナルド・マラード
通称・ダッキー。
ウンチクと昔話が大好きな検死官。ギブスとは古い仲。
仕事ぶりは正確で優秀、解剖中の遺体にしゃべりかける癖がある。
演じているのは[actor][name]デヴィッド・マッカラム[nname]([altname]David McCallum[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0564724/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597070.png”][aactor]。
ジミー・パーマー
ダッキーの助手検死官。
演じているのは[actor][name]ブライアン・ディーツェン[nname]([altname]Brian Dietzen[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm1145177/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493759112-680×383.png”][aactor]。
シーズン1で負傷したジェラルドの代わりに、正式にダッキーの助手検死官に任命される。
トム・モロー
NCISの局長。
演じているのは名優[actor][name]アラン・デイル[nname]([altname]Alan Dale[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0197638/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597061-680×389.jpg”][aactor]。
初期シーズンでNCISの局長を務める彼、後にNCISを去って国土安全保障省に移り後期シーズンに登場する。
トバイアス・フォーネル
FBIの捜査官。
捜査現場でたびたびギブスと衝突しては覇権争いをしたり、ときに協力したりする間柄。
お互いの立場を理解した上で一目置いている。
演じているのは[actor][name]ジョー・スパーノ[nname]([altname]Joe Spano[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0816876/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597055-680×383.png”][aactor]。
後期シーズンでは「ギブスの前妻と結婚している」ことが明らかにされるが、本シーズンではその点は言及されていない。
アリ・ハスワリ
シーズン1後半から登場。シリーズ初期のヒール役。
イスラエルの諜報機関・モサドの工作員であり、テロ組織に潜入している。
潜入の事実を漏らさないために非人道的な行為に及ぶこともあり、ギブスはそれを良しとしていない。ギブスと深い因縁を持つことになってゆく。
「蝶」が苦手。
演じているのは[actor][name]ルドルフ・マーティン[nname]([altname]Rudolf Martin[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0553020/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493759098.png”][aactor]。
後続シーズンで登場するジヴァ・ダビードの兄。本シーズン後半では彼が衝撃の行動に出るのだが…。
第1話「見えない悪魔」(原題:See No Evil)
あらすじ&ネタバレ
ペンタゴンで会計監査をする大佐の妻と全盲の娘・サンディが誘拐される。
犯人は大佐のオフィスのPCを通じて妻子と引き換えに軍の予算から多額の現金を要求する。大佐は秘書を通じて内密にNCISに助けを求めてくる。
ギブスは捜査と気づかれないよう大佐のオフィスに監視カメラを設置し犯人の情報をさぐる。ギブスはアビーとマクギーにペンタゴンのコンピューターにハッキングするよう指示するが、アビーは珍しく尻込みする。トニーはデリバリー業者に扮して大佐に小型レシーバーを渡し、犯人に気づかれないよう交信を図る。
アビーとマクギーはハッキングに成功するも、NCIS本部ビルのエアコンが故障し熱でPCのがオーバーヒート。しかたなくふたりは、室温の低い検死室に移り、死体に囲まれながら作業するハメに。
ギブスは大佐に犯人と交渉し娘を解放させるように諭すが、盲目の娘が脅される光景を映像で見せられた大佐は怖気づいてしまう。
しかし身代金を手に入れたい犯人はギブスの思惑通り娘を解放する。どこかの街なかに解放されたサンディは電話をかけてくるが、その場所がわからない。
アビーは電話の音声を解析しサンディの現在地を特定、トニーとケイトが彼女を保護する。
サンディは全盲故にずば抜けた聴覚と絶対音感を身に着けていた。サンディはアビーたちがハッキングした映像の音声から監禁場所につながる情報をひきだし、大佐の妻の換金場所を特定する。さらにサンディの髪留めから犯人の指紋が検出され、犯人はかつて大佐の証言で公金横領罪で服役した男であることが判明する。
NCISはサンディのつきとめた情報を元に犯人を追い詰め、妻を救出する。
ギブスは妻子を救った後、大佐のことも逮捕する。実のところ、犯人の男に指示を出していたのは大佐自身だった。大佐は素性を隠して男を懐柔、誘拐事件を装って金を着服しようと考えたのだった。妻子を危険に晒してまで金を手に入れようとしたことにギブスは怒りを露わにするのだった。
見どころ:
マクギーまだ予備捜査官として勤務していたが、正式な捜査官としてギブスのチームに配属される。
サンディ役にはドラマ「スクリーム・クイーンズ」などに出演しているアビゲイル・ブレスリン(Abigail Breslin)が客演。
第2話「良妻の心得」(原題:The Good Wives Club)
あらすじ&ネタバレ
海軍基地の居住区地下からミイラ化した女性の遺体が発見される。
遺体の発見現場は地下壕らしく、その部屋は1950年台風の装飾を施され、遺体は鎖で拘束されていた。
遺体の身元は1年半前に失踪した女性海兵だと判明、捜査をしていたのはシーズン1で殉職したパッチだった。
ケイトは犯人が「理想の家庭像」を追い求めるあまり女性を拉致してるのだとプロファイリング、恐らく彼女と同じように今も誰かが拉致されているのだろうと推測する。
ケイトはプロファイリングの手腕を発揮、捕らわれた女性が救出を求めてひたすら祈りを捧げていたらしいことを突き止め憤る。
マクギーは別の海軍基地で最近行方不明になった女性兵士がいることを突き止める。ギブスは彼女が新たな被害者だと推測し捜索をはじめる。
ギブスは証拠のなかから、協会の祭司が使うローブの繊維が発見されたことから基地内教会の祭司の犯行を疑うが、実際犯行を犯していた祭司は捜査の手が及んだことを受けて逃げられないと覚悟し自殺してしまう。
被害者の監禁場所がわからないまま犯人が死んでしまったことでNCISは基地内で監禁場所を捜索。廃屋になった弾薬庫に女性が監禁されていることを突き止めたトニーは被害者を発見するが、監禁されている間にストックホルム症候群にかかった被害者は、犯人が死んだことを知るとトニーを襲い銃を奪って自殺しようとする。しかしケイトが説得し事なきを得るのだった。
見どころ:
前時代的な男尊女卑的なトニーの思想と、フェミニンなマクギーが対照的に描かれる。
第3話「パイロットの行方」(原題:Vanished)
あらすじ&ネタバレ
田舎町のトウモロコ畑に謎のミステリーサークルと無人の軍用ヘリが乗り捨てられているのが発見される。
ヘリに登場していたはずの2人の兵士が行方不明となり、NCISは捜査にあたる。オカルトマニアのアビーはミステリーサークルに興奮。
UFO絡みで地元民が騒ぐのを危惧したギブスだが、予想に反して地元民は一切現場に近寄らなかった。さらに現場の近くでは不審な小屋の火事が発生する。
トニーとケイトは失踪した兵士の家にやってくるが、そこで件の兵士のひとりを発見する。行方不明となったもうひとりの兵士は何かトラブルを抱えていたようなのだが。。。
捜査の末、件の兵士の携帯電話履歴からは、現場近くの公衆電話から着信があったことが判明する。ギブスは現場周辺の住民たちが何かを隠していると怪しむ。そんななか付近からは埋葬された焼死体が発見される。アビーの鑑識から遺体は失踪している兵士の兄弟であることが判明する。
ケイトの聞き込みの結果、焼死体で見つかった兵士の兄弟は地元の少女を妊娠させていた。そのことを知った彼女の父親が兵士の兄弟を殺害。それを知った兵士は復讐のためにヘリで飛来し、付近に潜伏しているのだと判明する。ギブスはあえて彼に復讐の機会を与え姿を表わすのを待つことに。
いっぽうで街ぐるみで事件を隠蔽しようとした住民をギブスは拘束する。
読み通り復讐のために街に現れた兵士、ギブスの説得の末、投降に応じる。
第4話「戻ってきた犯人」(原題:Lt. Jane Doe)
あらすじ&ネタバレ
休暇中の兵士が軍服姿の女性の遺体を発見する。
報告を受けて捜査に乗り出すNCIS、現場を保全したクラックストン兵曹はどうやらマクギーと旧知の仲らしい。
ダッキーはイギリスへの渡英を予定していたが、被害者のクビに刻まれた印をみつけると顔色と予定を変えて検死に取り組む。10年前に迷宮入りした連続殺人事件の手口と酷似していたためだ。その事件は軍人でない女性に軍服を着せレイプした上に殺し、首筋に印のような傷跡を残していた。
犯人は「10年後に戻ってくる」とメッセージを残しておりダッキーはこれがその事件なのだと直感した。
ギブスは10年前に事件が起きだした際に、軍が女性を登用し始めた時期だったことから10年間事件が起きなかったのは「服役」していたからでは?と考えた一行はそれを元に捜査をすすめる。しかし件の連続殺人の容疑者はすでに死亡していた。
模倣犯を疑ったNCISが捜査した結果、クラックストンが犯人であることが明らかになる。
同性愛者だったクラックストンは被害者に振られた腹いせに彼女を殺害、10年前の事件の再来に見せかけて犯行を隠蔽しようとしたのだった。
見どころ:
この日の捜査でケイトが入局して1年目。
本編からCMに入る際などに登場する「モノクロ暗転」する演出はこの回から登場。
クラックストン役には映画「ゴシカ」「デイ・アフター・トゥモロー」などに出演していたエイミー・スローン(Amy Sloan)が客演。
第5話「スパイは誰だ」(原題:The Bone Yard)
あらすじ&ネタバレ
海兵基地の爆撃訓練場で民間人が爆撃に巻き込まれて死亡する。
現場を捜査しにきたNCISは訓練場で別の遺体が転がっているのも発見する。ギブスは訓練場が遺体の廃棄場になっていたのでは?と推察する。
アビーは被害者について調べている最中、NCISのコンピューターがハッキングされる。被害者がマフィア絡みの犯罪者であったことから、何者かによって捜査が妨害されているのだと察する。アビーとマクギーはハッカーを特定、その相手はFBIのフォーネルだった。
フォーネルは被害者が、マフィアに潜入していたFBI捜査官だったことを明かす。フォーネルは大物のマフィアを追っていたが、内密にギブスに助力を請う。
FBIは情報が外に漏れていることから内部にスパイがいることを疑っていたが、その疑いの矛先はフォーネルに向いていたのだった。フォーネルはFBIの部下たちの手によって拘束されてしまう。
ギブスはフォーネルを救うために捜査に乗り出す。しかし一向に捜査が進行しないまま、フォーネルが獄中で首をつっているのが発見される。
ギブスは疑惑のマフィアのドン・ナパリターノに接触。彼の息子を拘束し、FBI内部に潜伏しているスパイと引き換えにしようと脅す。
取引現場に現れたナパリターノはギブスを騙して息子だけ取り返そうと画策するも、ギブスは爆薬を使って息子ごと吹き飛ぶとハッタリをかける。ナパリターノは仕方なくFBIに潜入していたスパイを告白。スパイとして潜入していた捜査官は保身のために銃を向けるが、潜んでいたFBI捜査官によって狙撃される。
ナパリターノは息子を取り戻すことをあきらめ引き上げ、彼の息子は刑務所に送られることとなる。
さらに実のところ、フォーネルは実際には死んでおらず、ギブスと一芝居うって潜入しているスパイを炙り出そうとしたのだった。まんまと騙されたトニー、ケイト、マクギーは唖然。
見どころ:
NCISチームがトレーニング。マクギーはケイトに、トニーはギブスにボコボコにされる。
第6話「過ちの代償」(原題:Terminal Leave)
あらすじ&ネタバレ
海軍の女性パイロット・シールズ少佐は買い物に出かけた帰り、自身の車を爆弾で爆破される。
少佐自身は難を逃れるも、彼女はアフガニスタンで民間人を爆撃した過去があり、そのことへの復讐の線が疑われた。
現場に捜査にやってきたNCISだが、テロ報復の疑いがあるとしてFBIに捜査権を奪われてしまう。NCISはシールズ少佐の家族の警護にあたるが、監視体制に置かれた家族は非協力的。ケイトとトニーはシールズの家に泊まり込みで警護にあたる。
捜査の結果、爆破にはアルカイダが関わっているらしいことが判明する。さらに海軍除隊後にイスラム教に改宗した男が関わっているらしいことが明らかになる。
FBIはシールズと警護のケイト&トニーをおとりに犯人をおびき出そうと考えるが、部下を危険に晒したくないギブスはFBIに脅しをかける。そんな最中、トニーとケイトはシールズのランニングに同行するが、そこで再び車に仕掛けられた爆弾で狙われてしまう。
ギブスはFBIが民間人を犠牲にしてオトリ捜査をしようとしたことを、メディアに流すと脅し、引き換えにFBIがマークしている容疑者の尋問権を獲得する。
ギブスは容疑者を尋問する前に、ダッキーの検死解剖に立ち会わせ、グロテスクな検死風景を目の当たりにさせる。ショッキングな光景にアテられた容疑者はテロの犯行と仲間の居所を告白する。
容疑者の逮捕で事件は解決したに見えたが、実は2件目の爆破は別の犯人による犯行だった。
シールズの夫は近所の女性・グレタと不倫していたが、そのグレタはシールズを殺し、夫と一緒になることを望んでいた。
捨てられることを恐れたグレタは銃を取り出し、シールズも銃を構える。事態を察したNCISも駆けつけるが、シールズはすでにグレタを射殺したあとだった。
見どころ:
機械音痴のギブス、フラッシュメモリの使い方がわからず上下に降ったり、歯で噛んだりして呆れられる。
シールズ家の息子・ウィリーに終始おちょくられるトニーが見もの。笑
第7話「追憶の硫黄島」(原題:Call of Silence)
あらすじ&ネタバレ
NCISの本部に老人が訪ねてくる。かつて従軍したらしいその老人・ヨスト伍長は第二次大戦下において名誉勲章を受けた英雄らしい。
ヨストは唐突に、「海兵隊員を殺した」とギブスに告白する。ヨストは銃で海兵を殺したと言いはるのだが詳細を語ろうとしない。ギブスはチーム総出でヨストの証言の裏を取ろうとする。
ヨストは2週間前に妻を亡くし、そこから痴呆がはじまっていた。会話のそばから語ったことを忘れていく様子。事件の詳細を尋ねたところでまともな情報は得られず、自らが出頭してきたことさえも思い出せなくなる始末。
調査と尋問をすすめると、ヨストは硫黄島戦において仲間の兵士を殺したと語りだす。ギブスはヨストが証言した仲間の遺体を掘り返しヨストの証言が真実らしいことが判明する。しかし老い先短い老人を投獄することに気が引けるギブス、さらに逮捕となれば彼の名誉勲章も取り下げられてしまう。
憂慮したギブスは当時の資料を徹的に調べ上げるが、ヨストの妻と死んだ兵士がかつて恋仲だったという事実が判明する。その事実は「ヨストが嫉妬のために仲間を殺した」と動機づけるに充分だった。それでも諦めの付かないギブスは、事件当夜の出来事を証言できる人物を探し出す。
ヨストの仲間たちは既に全員死亡していたが、硫黄島でアメリカ軍の捕虜となった日本人を発見したのだった。
彼の証言と当時の軍事資料を見せられたよすとは、事件当夜の記憶を思い出す。地下壕に隠れたヨストの陣営は日本軍から身を隠していたが、負傷した仲間が痛みと恐怖から声を上げ、ヨストは見つからないようにと気を失わせるつもりが、強く殴りすぎたために仲間を死なせてしまったのだった。
事情をしった査察官・コールマンはヨストの罪は問わないことを決める。
晴れて無罪放免となったヨストはギブスとともに日本料理店へ食事に出かける。店の大将は件の証言をした日本人だった。じつのところ彼は硫黄島戦には参加しておらず、ギブスが連れてきただけの偽物だったのだ。
第8話「ハートに火をつけて」(原題:Heart Break)
あらすじ&ネタバレ
海軍基地病院に入院していた中佐が、突如火に包まれ焼死する。
アビーの鑑識結果から、何者かが吸入用の酸素に火を着けたことが明らかになり操作を進めるNCIS。
ダッキーは病院の医師・ベイヤーズの協力を得て検死をすすめるが、そのいっぽうで、ベイヤーズの美貌に見惚れる。
トニーとケイトは被害者の勤務先である空母に調査しにやってくるが、その空母にはシーズン1でトニーが想いを寄せたNCIS捜査官・キャシディーが転属勤務していた。
キャシディーの証言から、被害者の部下が「いびり」を受けていたことが明らかとなり、ギブスはその人物の犯行を疑う。
ギブスはクレジットカード履歴を追って容疑者を追い詰めるが、憔悴した様子の男は自殺を図ろうとする。ギブスが説得しようとするが、銃を振りかざしたた瞬間、警戒していたケイトが男を撃ち殺してしまう。しかし捜査の結果、死んだ男にはアリバイがあったことが明らかになる。無実の男を殺してしまったケイトは憤る。
トニーとアビーは証拠の捜査の末に引火の原因が「タバコ」を使った時限発火装置だったことを突き止める。
さらにダッキーは、被害者が手術の末に死亡し、ベイヤーズは医療ミスを隠すために「何者かに火を放たれた」様に見せかけたのだった。想いを寄せた女性の犯した罪に心を痛めるダッキー。
いっぽうでケイトも無実の人間を殺してしまったことに、激しく後悔の念に襲われるのだった。
見どころ:
今回のトニーの映画ネタは「第十七捕虜収容所」(1953年作)。
脇役ですが空母の乗組員役にはドラマ「殺人を無罪にする方法」などに出演しているビリー・ブラウン(Billy Brown)が客演。
第9話「サイバー殺人未遂事件」(原題:Forced Entry)
あらすじ&ネタバレ
海軍基地の女性兵士の居住区に見知らぬ男が侵入する。女性兵士・ローラは恐怖のあまりその男を銃で撃ち、男は意識不明の重体となる。
レイプ目的の侵入かと疑われたが、ケイトは被害者の男性が「ローラに呼ばれて家に行った」という証言を聴く。
被害者の家を捜索すると、男とローラが卑猥なメールのやり取りをしていたことが判明する。家には男の姉がやってくる、彼女の証言によれば男は「ネットの出会い系で会った女性とデートする」とほのめかしていたらしいのだが。。。
アビーとマクギーは男が登録していた出会い系を調査、するとローラの名前で「レイプ願望あり」と登録されているアカウントが発見される。
ギブスはローラの犯行を疑い尋問するが、アビーは彼女のパソコンが何者かによってハックされていた形跡を見つける。ハックした相手の情報をつかむため、出会い系業者の求人を通じて技術者になりすまし潜入する。
アビーの潜入捜査の結果、ローラになりすまし男にメールを送っていた人物が判明、チームは現場に急行するが容疑者は目をくりぬかれて殺されていた。容疑者は何者かによってローラになりすましていたが、それを指示したものによって口封じのために殺されたらしい。
さらにその目玉はローラの家で発見される。どうやら真犯人は容疑者殺しすらもローラの犯行に見せかけようとしたらしい。
アビーは証拠を精査し真犯人を特定するが、ギブスはそれに先んじて真犯人に目星をつけていた。
病院に搬送された男は、最初の疑い通りレイプ犯だった。さらに彼の姉も実は姉ではなく男の共犯者。男がレイプし、女が殺す、という犯行を繰り返していた凶悪犯だった。ギブスは彼らの様子のおかしさに気づき、ふたりを逮捕する。
見どころ:
トニーはギブスのコーヒーをマクギーにわざと飲ませて、マクギーはギブスからお叱りをくらってしまう(トニーひどい先輩だ…笑)
ギブス(海兵隊)の”ルール23″は「海兵隊員のコーヒーに手は出すべからず」。
第10話「トニーを追え」(原題:Chained)
あらすじ&ネタバレ
トニーは囚人に紛争しオトリ捜査に挑む。
別の囚人 ジェフリー・ホワイトと護送車で移送中、隙を観て脱走することになったトニー。ジェフリーは相棒と組んで古美術の盗難を働いたが、トニーは脱走を装ってジェフリーの相棒と合流し、盗まれた古美術品の場所を特定しようとしていた。
ギブスたちはGPSでトニーの後を追跡していたが、逃走の途中でGPSが故障し、トニーの居場所がわからなくなってしまう。アビーは何とかトニーの足取りをつかみギブスは追跡するが、いっぽうでジェフリーが前科ありの切り裂き魔であることが判明。トニーの身を案じる。
トニーとジェフリーは、ジェフリーの相棒・レーンと合流するが、身元を疑われてしまいレーンの隠れ家に捕まってしまう。
ジェフリーは脱走に加担し自分に良くしてくれたトニーを気にいたらしく、翌朝レーンを出し抜いて、トニーとふたりで古美術品の取引に行こうと誘う。トニーは盗品の場所をつかむためその話にのる。
ギブスとケイトはトニーの足取りを追って隠れ家にやってくるがトニーは既に出立した後だった。さらに隠れ家からはレーンの遺体が発見される。ジェフリーはトニーと組むことにしたため、相棒のレーンを殺したのだった。
トニーは密かにギブスに無言電話をかけ続け現在位置を知らせようと試みる。ギブスはそれを手がかりにトニーとジェフリーを追う。
取引現場にやってくるとトニーは「自分が捜査官であること」をジェフリーに明かす。彼の人となりを知って情が湧いたトニーは投降を求めるが、ジェフリーは切り裂き魔としての本性を現す。刃物を取り出したジェフリーだがトニーは隠し持っていた銃を発砲しジェフリーを仕留める。
遅れてやってきたギブスはジェフリーの遺体と返り血を浴びたトニーを発見。トニーはジェフリーの人となりに入れ込んでしまい、彼を殺すしかなかったことを激しく後悔するのだった。
見どころ:
ギブスは外回りの捜査にあたっていたため、上層部への報告係を請け負ったマクギーは終始緊張モード。その末に途中でブチ切れて暴言を吐いてしまう。しかしハッキリと意見を伝えたマクギーは周りの捜査官たちから喝采を浴びる。
今回のトニーの映画ネタは「手錠のまゝの脱獄」(1958年作)。
ジェフリー役には映画「パルプ・フィクション」「ワールドトレードセンター」などに出演していたフランク・ホエーリー(Frank Whaley)が客演。
第11話「湖底に沈んだ秘密」(原題:Black Water)
あらすじ&ネタバレ
2年以上前に失踪した大尉が湖底に沈んだ車から発見される。
発見したのは失踪者探して賞金稼ぎをしている私立探偵・クーパーだった。事故の末に湖に堕ちたのだと推測されたが鑑識の結果、何者かによって殺されて遺棄されたことが判明する。
NCISはクーパーと情報を共有して捜査をすすめる。ギブスとトニーはクーパーの捜査線上に上がった自称霊能者の女性を聴取するが、その最中何者かによって女性が狙撃され狙われるも、なんとか命はとりとめる。
アビーは残された銃弾から、湖底からみつかった大尉を殺した銃と同じものが使用されていること突き止める。
さらにアビーが鑑識をすすめると、大尉を撃った弾丸は死後に放たれたものだということが判明する。
ギブスは、大尉が事故で死んだ後に何者かが遺体に発砲したのだと推測。そんなことをする理由はただひとつ。
賞金稼ぎのクーパーは行方不明の大尉をみつけたことで大金を手に入れるはずだったが、それは「大尉が何者かに殺された」事が前提で犯人を特定する必要があった。クーパーは交通事故で死んだだけの大尉が何者かに殺されたように見せかけるため遺体に発砲、さらにありもしない殺人の容疑を他人になすりつけ、賞金を手にしようとしたのだった。
見どころ:
マクギーはクーパーの著書のファンだったが、彼が犯人だったと知ってショックを受ける。
第12話「ドッペルゲンガー」(原題:Doppelgänger)
あらすじ&ネタバレ
海兵・ランバートの家に営業電話をかけていた男性は、受話器の向こうでランバートが何者かに襲われるのを耳にする。
その後、ランバートの自宅からは大量の血痕が発見される。NCISは現場に駆けつけたチェイニー警部率いる警察の捜査チームと情報を共有し捜査にあたることとなる。
アビーとマクギーは証拠を精査し、ランバートは自作自演で「自身が襲われた」ように見せかけたらしいことが判明する。
ランバートが軍のIT技術者だったことから彼の仕事の内容を調べた結果、彼が軍の医療処方箋を操作し、薬を大量に不正に入手していた事がわかる、薬の密売に手を染めた挙句逃亡した、とギブスは睨む。
しかし逃亡したと思われていたランバートが遺体で発見される。チームはランバートの同僚の犯行を疑う。
いっぽうでギブスはランバートの上司である女性・カレンと良い関係になりかけるが、アビーは証拠を洗いなおしカレンが真犯人であることを突き止める。
ギブスは自宅に招いたカレンと関係を深める直前で、彼女にDNA採取を要求することになる。
見どころ:
現場で遭遇することになるチェイニー警部率いる捜査チームが、NCISチームの構成と酷似していて見もの。「コーヒー好きのボス・チェイニー」「ちゃらい男性捜査官・モンテレオネ」「しっかりもの女性捜査官・レイチェル」「新米・ミラー」の4人。珍しくギブスが他人と波長を合わせる姿を見せるレアな回でもある。個人的には彼らでスピンオフ作って欲しいぐらい良いキャラ立ちしている。
チェイニー警部補役にはドラマ「GOTHAM」でドンファルコン役を演じているジョン・ドーマン(John Doman)が客演。
第13話「人体パズルの謎」(原題:The Meat Puzzle)
あらすじ&ネタバレ
シーズン1から時折登場していた、ダッキー検死を担当している3体の「バラバラ遺体」。そのうち一体がダッキーの旧知の検事・グラントのものだということが判明する。
かつてダッキーが働いていた病院でレイプ殺人がおこり、犯人と思わしき学生 ヴィンセント・ハンランが逮捕され、グラントの訴追とダッキーの証言によって8年の禁固となった。ダッキーは彼が復讐のために犯行に及んだと推測するが、当の本人は1年ほど前に事故で亡くなっていた。犯人死亡という事実とは裏腹に、残りのバラバラ遺体も件の事件を担当した判事、陪審員長のものだと判明。ギブスは件の犯人の身内が代理報復を行っているのだと推測。
ヴィンセントの身内は葬儀屋をやっていたが、母親は息子の冤罪を信じNCISに敵意を剥き出しにする。
ダッキーも狙われると危惧したギブスは、トニーにダッキー宅の警護を任せる。痴呆のダッキーの母、そしてたくさんの飼い犬の面倒もみることになったトニーはタジタジ。
トニーが警護に当たるなか、ダッキーの家には4人目の遺体がドラム缶詰めの状態で配達されてくる。
トニーに代わりケイトがダッキーの警護に当たるなか、一瞬の隙をついてダッキーがさらわれてしまう。家から立ち去ったタイヤ痕から、ヴィンセントの家族の車だと判明。しかし家や葬儀社を調べるも、ダッキーの姿は見当たらない。
アビーとパーマーはヴィンセントの墓を掘り返し遺体を調査するが、その遺体はヴィンセントのものではないことが判明する。ヴィンセントの両親はヴィンセントの死を偽装していたのだった。
NCISはふたたび葬儀社に踏み込むと、隠し部屋に隠されていたダッキーがヴィンセントと母親に解剖処置をされる寸前だった。NCISに追い詰められたヴィンセントは「刑務所には戻りたくない」とその場で首を切って自殺する。
見どころ:
シーズン1からひっぱっていた「バラバラ遺体」事件が解決。ダッキーにメインで焦点があたった初の回。
第14話「窓越しの目撃者」(原題:Witness)
あらすじ&ネタバレ
海軍兵士がとあるアパートで首を絞められているシーンを向かいの家の女性・エリンが目撃する。警察は懐疑的だが、NCISは捜査のためマクギーを現場に派遣する。
エリンはホームビデオでその様を撮影したが、残念なことに犯行現場はしっかりと映っていなかった。しかし容姿端麗で賢いエリンの証言にマクギーは一抹の信用をよせ、ギブスに正式な捜査を要請する。
現場からは確かに海兵の指紋が検出されマクギーはエリンのために事件を解決しようとやっきになる。
現場となった部屋の持ち主・ソーンと発見された指紋の持ち主・ディロンの関係をさぐるNCIS。捜査のさなか、別の現場からディロンの遺体が発見される。
ソーンが犯人とみ捜査をすすめるなか、目撃者であるエリンが何者かに襲われてしまう。マクギーは現場に駆けつけるが、犯人は取り逃がしエリンは死亡する。
マクギーはショックを受けてふさぎ込んでしまうが、ケイトの勧めで催眠療法をうけたマクギーは「犯人が右腕に腕時計をしていた」ことを思い出す。
いっぽうでアビーは鑑識結果から、ソーンとディロンが同一人物であることを特定する。ディロンは不正に入手した大金を部屋に隠していたが、それを奪おうとした人物がディロンを殺し、目撃者のエリンにも手をかけたのだ。
マクギーの証言から、左利きであったことから現場のアパートの管理人が犯人であることを突き止める。管理人を追い詰めたマクギーはエリンを殺された憎しみから彼に銃を突きつけるが、ギブスが制止する。「そいつを撃ちたかったら逃げてる最中に撃つんだったな」と。
事件解決後、マクギーはエリンの両親あてにお悔やみの手紙をしたためるのだった。
見どころ:
ギブスはマクギーに捜査の主導を任せ、マクギーはぎこちないながらも捜査を指揮する。
エリンと親しげにするマクギーの姿に、アビーが嫉妬するシーンも。
今回アビーのラボでかかっていた楽曲はUnit:187「Second Class Citizen」(Decree mix)
第15話「カメラは見ていた」(原題:Caught on Tape)
あらすじ&ネタバレ
キャンプ中の海兵が山中で遺体となって発見される。死亡直前まで撮影していたとされるホームビデオには被害者が足を滑らせて崖下に転落したらしい様子が映し出されていた。
被害者と一緒にキャンプしていた妻と友人は、事件直前キャンプ中に近くで酔っぱらいに絡まれた、と証言する。ギブスとケイトは現場近くでキャンプカー暮らす不審な男・ラニオンを逮捕し聴取するがラニオンは無実を主張する。
アビーは壊れたホームビデオのデータを復旧、その中から被害者の妻と親友が浮気している映像が収められていた。
不倫の末の犯行を疑い、妻と親友をそれぞれ聴取するNCIS。しかし彼らが犯人だという決め手に欠ける。
しかしその一方でアビーはビデオの映像をさらに解析し、無実を訴えていたはずのラニオンがカメラに映っているデータを復元することに成功する。
証拠不十分で釈放されてしまったラニオンを再び逮捕しに、チームが急行するが、ラニオンは抵抗し銃を乱射する。
ラニオンがキャンピングカーに立てこもると、ギブスはキャンピングカーに備え付けられていたガスタンクに発砲し、ラニオンもろともキャンピングカーを吹き飛ばしてしまった。
ラニオンが飼っていたイヌはケイトが引き取り飼育することになる。名前は「トニー」。
見どころ:
マクギーは捜査中、「うるし」のしげみに分け入り体中かぶれてしまう。
第16話「すり替えられた女」(原題:Pop Life)
あらすじ&ネタバレ
バーテンダーの男がある朝目覚めると、隣でネていた行きずりの女が死んでいるのを発見する。
被害者は海軍の女性兵士であることが判明するが、男は「連れ込んだはずの女はまったくの別人だった」と証言する。
アビーが男の下半身から採取した体液を鑑識すると、男の証言どおり別の女性の痕跡が検出。男は何者かによってはめられ、女性兵士の遺体を隣に置き去りにされたらしい。
バーテンの男はハメられた理由として、ライバル店がトラブルを仕組むために行ったのでは?と推測。
その証言からトニーとケイトは、近所で繁盛しているクラブに潜入捜査に繰り出す。するとそのクラブで歌手として働いていた女性が被害者の妹であることが発覚する。
NCISは妹が問い詰めると、ブルドッグという闇の元締めがクラブで働く女性たちを搾取していた。被害者は妹をブルドッグから開放しようとして殺されてしまったらしい。ケイトとトニーはクラブで働く女性に証言を求めるが、ブルドッグに怯えた女性は姿を消し、口封じに殺されてしまったらしく翌日遺体となって発見される。
女性の遺体からブルドッグの部下の指紋が検出され、NCISはブルドッグの事務所へ踏み込む。
ブルドッグは妹がクチを割ったと考え妹を殺そうとしたが、彼女に想いを寄せていたブルドッグの部下は彼女を護るために、ブルドッグを射殺してしまった。
妹は一命をとりとめたが、アビーは鑑識を勧めバーテンの男と関係を持った女性がこの妹だったことが判明。妹は姉を殺し、姉の死を利用してブルドッグをハメて今回の騒動を利用してブルドッグとの契約を破棄しようと企てたのだった。
第17話「目には目を」(原題:An Eye for An Eye)
あらすじ&ネタバレ
海軍兵曹のもとへ何者かの「目玉」がパラグアイから郵送されてくる。ダッキーの見立てでは、「目玉」は医療技術の高い物によって摘出されたらしいのだが。。。
宛先となった海軍兵曹の関与を疑ったNCISは張り込み捜査するが、夜中に銃声が響き、件の兵曹が女装して死んでいるのが発見される。遺体のそばには遺書が残され、「性同一性障害」を悩んだ挙句の自殺かと思われた。NCISは「目玉」に加えて、兵曹の自殺についても調査を始める。
兵曹が自殺直前に電話をかけていた訓練教官を調べるが、アビーの鑑識から、件の目玉の持ち主が教官の知り合いらしいことが判明する。ギブスはパラグアイの知人に協力を要請し捜査をすすめようとするが、件の教官は突如姿を消しパラグアイへと高飛びしてしまう。トニーとケイトは彼を追ってパラグアイへ向かう。
ふたりは現地で情報を集めるが、目玉の持ち主らしい女性は件の教官の妻だということが判明する。しかしその女性は14歳の少女だった。ギブスは現地の軍が「ロリコン趣味の教官」を見逃していたのかと憤慨する。ギブスは現地の軍曹に協力を依頼していたが、軍の上層部から直々に教官を護るように指示がでる。何らかの理由で軍が彼をかばおうとしているのだ。
トニーとケイトは教官のいどころを探し出し逮捕、心だと思われていた彼の妻は実際には生きており、かわりに彼女の妹が殺され目玉をくり抜かれていた。ふたりは教官を拘束するが、パラグアイの政府から彼を釈放するように指示が出てしまい、彼は解放されてしまう。
いっぽうでギブスは軍の上層部に指示を出したのがCIAだということを突き止める。ギブスはCIAの人物と衛星電話をつなぎ、教官の身柄を引き渡すよう交渉。
従わない場合はモサドとの合同作戦に参加した工作員・アリ(シーズン1ラストで登場)の正体を公表する、と脅しをかける。
直後、解放された教官が路上で撃ち殺される映像がNCISに送られてきた。CIAはアリの正体を伏せるために教官を生贄に捧げたのだった。。。
見どころ:
トニーの今回の映画ネタは「ローラ殺人事件」(1944年作)。
第18話「魅惑のネイビー・ガール」(原題:Bikini Wax)
あらすじ&ネタバレ
ビーチで開かれたビキニパーティに参加する予定だった女性海兵が、付近のトイレで便器に顔を沈めた状態で発見される。
NCISはトレイで吐いてる最中に顔を押さえつけられたとみられたが、ダッキーの検死から、彼女は妊娠しており、つわりで吐いていたのだと推測される。
ギブスとトニーは被害者が通っていたヨガ教室にやってくる。被害者はどうやらヨガの講師に悩みを打ち明けようとしていたらしい。いっぽうでトニーは講師のフィアンセだという男にきな臭さを感じ訝しむ。
被害者はビキニモデルで雑誌にも載っていたが、それを見た読者のひとりが熱狂的なファンとなり彼女に執拗なラブレターを送っていた。ストーカーによる犯行と見たNCISは件のファンの男を取り調べるが、彼にはアリバイがあった。
ギブスとトニーはヨガ講師のフィアンセが被害者と密通していたと疑い、彼にDNAサンプルの提出を求める。すると被害者が妊娠していたのはこのフィアンセの子供だったことが判明する。
しかし、彼は殺しには関与していなかった。殺人を侵したのはフィアンセではなくヨガの講師のほうだった。フィアンセの不倫をしったヨガ講師が犯行に及び、フィアンセに罪をなすりつけようとしたのだった。
第19話「仕組まれた陰謀」(原題:Conspiracy Theory)
あらすじ&ネタバレ
海軍の女性兵曹が自宅で軍服姿の男に襲われかけたと通報してくる。
兵曹は精神病に悩まされているらしく、主治医の話では過去にも同じような症状の妄言を繰り返していたらしいのだが、ギブスには彼女の妄想だとは思えなかった。
ギブスは主治医の態度を怪しむ。そのいっぽうで被害者の兵曹の上司がFBIによって収賄の取り調べを受けていることが判明。ギブスは彼女が上司の取り調べに関与していると考えるが、その夜、ギブスのもとに兵曹から助けを求める電話がかかってくる。
ギブスとケイトは彼女が収容された精神病院に駆けつけるが、兵曹は部屋で首をつって死んでいた。
NCISにはFBIのフォーネル捜査官が訪ねてくる。ギブスはフォーネルと取引し事件の調査に協力を要請する。
ダッキーは兵曹の検死の結果、彼女が自殺ではなく誰かに殺されたあとで自殺をもして吊るされたのだと断定する。ギブスとケイトは兵曹の家に捜索に向かうが不審な車が走り去るのを目撃、彼女の家からは無線受信機を取り外した形跡が発見される。兵曹が「何者かの声がする」とうったえていたのは妄想ではなく、誰かによって仕組まれたものだったのだ。
フォーネルとの合同捜査の結果、上司の収賄容疑はクロ。横領した大金はとあるロッカーに保管されていたが、その情報を知った被害者は口封じのために精神病院に入れられてしまった。さらにその病院に収容されていた別の患者たちが話を聞きつけ金を奪い取る算段をつけ、被害者を殺してしまったのだった。
見どころ:
トニーは前回見つけたケイトの「恥ずかしい写真」をネタにケイトをおちょくり倒すが、ケイトはアビーの協力を得てトニーの「ハードゲイポルノ風コラージュ写真」を作成。トニーに写真の削除を打診する。ふたりは「同時に写真を削除しよう」と駆け引きするが、お互いにその写真をギブスに送りつけてしまい…。
第20話「秘密の学生クラブ」(原題:Red Cell)
あらすじ&ネタバレ
海軍の士官養成プログラムを指導する大学で候補生の遺体が発見される。ダッキーの検死では被害者は死ぬ前に「拷問」されたらしいのだが。。。
アビーは被害者のパソコンから暗号化されたメールを発見。それによれば被害者は何者かによって狙われていたらしい。さらに大学では他にも行方不明となっている学生がいることが判明、彼の部屋からは血染めの布が発見される。
アビーとマクギーがパソコンを調べている最中に、何者からかチャットが送られてくる。マクギーがメッセージの送信先を特定すると、件の大学の学生寮からのものだった。ギブスたちは学生寮に踏み込むが、そこでは女子生徒たちのお泊まり会が開かれているだけだった。
ギブスはマクギーが失敗を侵したことで、しばらくマクギーのことを無視して叱責することに(大人げない…苦笑)。
ふたたび犯人からメッセージがとどきチームは大学に急行するが、こんどは学生たちがペイントガンで打ち合いを始め遊んでいるところに遭遇しただけだった。またも肩透かしかと思われたとき、マクギーは後者裏の工事現場に行方不明となっていた学生の遺体が埋められているのを発見する。
マクギーはハッキングと調査の末、大学内のオタク学生・フランケルがメッセージを送ってきた犯人だと特定する。ペイントガンで遊んでいた学生たちは徒党を組んでいたが、フランケルは仲間はずれにされたことを根に持ちNCISをおちょくったのだ。NCISはフランケルが真犯人ではないとすぐ見抜くが、彼の証言から、死んだ二人の学生を手玉に取っていた女学生・アシュリーの存在を知ることになる。
チームはアシュリーに事情聴取するが、彼女は上官に肉体関係を強要されていたと告白する。ふたりの学生はそのことを直談判しに行った末に上官に殺されてしまったのだった。
そのことを問い詰めると上官はギブスに襲いかかる。激しい格闘戦の末にギブスはその上官をボコボコにのして逮捕に至る。
見どころ:
今回のトニーの映画ネタは「ファイトクラブ」(1999年作)。
サラ役にはドラマ「プリティーリトルライアーズ」のスペンサー役でおなじみのトローヤン・ベリサリオ(Troian Bellisario)が出演。彼女は今後のエピソードにも登場してきます。
フランケル役には、後にドラマ「CSI」シリーズでヘンリー・アンドリュース役を演じるジョン・ウェルナー(Jon Wellner)が客演しています。
第21話「英雄にかけられた疑惑」(原題:Hometown Hero)
あらすじ&ネタバレ
戦死した海軍兵曹ドブスの遺書と倉庫の鍵を預かっていた高校時代の友人エミーが、倉庫の中にあったトラックの荷台に女性の白骨遺体を発見する。
軍でのドブスの評判は高く殺人を犯すような人物ではないと皆口を揃えて証言する。いっぽう白骨遺体の身元はドブスと懇意の中だった女性・ノラだと判明する。
軍上層部からはコールマンがやってきて捜査を24時間以内に終わらせるように要求する。ドブスの軍歴が評価され表彰対象となっていたため、彼の殺人容疑のシロクロをハッキリさせたがっていたのだ。
地元の警察では軍歴に反してドブスの評判は悪く、ノラの失踪にドブスが関与していると確信していた。
そんななかエミーが自宅で自殺しているのが見つかる。警察はノラの死にショックを受けたエミーが自殺に至ったと結論付けるのだが、ギブスにはそうは思えなかった。
ケイトとトニーはノラの両親に事情を聞きに行くが、ドブスが犯人だと思い込んでいる両親はトニー達を追い返してしまう。
ギブスは捜査の時間を稼ごうと思索をめぐらすがその甲斐もむなしく、上層部はドブスへの勲章授与を見送る決定を下してしまう。
しかしアビーたちが休日を返上して捜査に当たった結果、ノラの義父が犯人であることが判明する。義父はノラと仲のよかったエミーと肉体関係を持ってしまいそれをノラに知られてしまった。離婚に発展することを恐れた義父はノラを殺してしまったのだった。
ドブスの嫌疑は晴れ、コールマンは彼に勲章を与えるよう進言する。
また、事件と並行してトニーの車が盗まれるというトラブルが描かれるのだが、盗まれたトニーの愛車は巡り巡ってとある強盗に利用され、犯人の逃亡劇がニュースで報道される。チームメンバーが見守るなか車はスリップした大破。愛車が無残な姿になる様を見たトニーは絶句する。
第22話「死の接吻」(原題:SWAK)
あらすじ&ネタバレ
NCIS宛に口紅付きの封書が届く。トニーは勢い勇んで封筒を開けるのだが中からは謎の粉末が吹き出す。
何らかのテロを危惧したギブスは捜査官達を避難させ緊急時の手順に従い、メンバーたちに検査を受けさせる。
粉末を吸い込んだトニーと前日から風邪を引いて抵抗力が弱まっていたケイトは海軍病院の精密検査をうけることとなる。
アビーとダッキーはトニーが開けた封筒の中から手紙を取り出す。そこには飛散した粉が「遺伝子操作された新型のペスト菌」であると記されていた。
菌には唯一効く抗生薬が存在し、手紙の送り主は薬と引き換えに過去のとある事件を調べるよう要求してきていた。いてもたってもいられなくなったギブスは隔離命令を無視し、防護服をまとって捜査を始める。犯人が要求してきたのはパッチ(シーズン1で死亡)が担当していた事件だと判明する。
件の事件の捜査にあたっていたキャシー・イエーツ捜査官と協力し捜査をすすめることになる。
検査の結果、ケイトは感染を免れたがトニーはペストに感染していることが確認される。
検査結果を聴いたギブスは捜査を焦り、ケイトはトニーを心配し彼を独りにしないため「自分も感染した」と嘘をついて隔離室に残ることを決意する。
パッチが捜査していた事件では海兵候補生たちによってある女性・サラがレイプされたのち苦しみ続けていたが、証拠不十分のため候補生たちは無罪となっていた。キャシーは女性の母親が科学者であることを突き止め、彼女が犯人だと疑う。
キャシーとギブスは母親をとらえ、彼女の細菌開発に加担した科学者から治療法を入手しようとする。科学者は予防措置として「感染から36時間で細菌は死滅する」ことを明かす。しかしそれまでに体力を消耗していると生存確率は15%まで落ちる、と。
その危惧の通りトニーの病状は悪化し、死を覚悟したトニーは弱音を吐き始める。無残な彼の姿を見たケイトは耐えきれずに泣き出してしまう。
すでに細菌の死滅時間がすぎていることを知ったギブスはトニーの病床を訪れ、叱咤、彼の頭を軽く叩いて「お前は助かる」と言い聞かせる。
サラの母親は逮捕され、サラは涙ながらにレイプ事件がでっちあげだったことを白状する。
ギブスの叱咤の甲斐あってかトニーは徐々に体調を回復し事なきを得る。
最終回 第23話「帰ってきた宿敵」(原題:Twilight)
あらすじ&ネタバレ
ペスト騒ぎから無事退院したトニーは職場復帰する。
路上の車上で海兵2人が撃ち殺されているのが発見され、ひとりの被害者は両腕が切り取られていた。車のトランクには爆弾が仕掛けられており、トニーの機転で一同は無傷だったが遺体もろとも車が吹き飛んでしまう。
捜査の結果、車上に残されていた遺体は海兵ですらなかったことが判明。何者かが海兵の遺体だと偽ってNCISを現場に呼び出し爆弾で吹き飛ばそうと画策したのだ。報告を受けたモロー局長はFBIの強力を要請する。
知らせを聴いたフォーネルはNCISにやってきて「アリ・ハスワリがアメリカ国内でギブスの命を狙っている」らしいことを告げにやってくる。
そのころギブスの前にはアリが姿を現す。
アリはモサドからの依頼で二重スパイとしてアルカイダの組織に潜入しようとしていた。組織潜入の試験としてギブスの抹殺を指示されたと明かすアリ。アリはその場では事を起こさずに立ち去り、ギブスも彼をのまま解放する。
しかし話をしていたテーブルの下にはありの仕掛けた爆弾が残されており、ギブスは危うく殺されるところだった。
ギブスはアリを追おうとするがモローはソレを止める。ギブスは辞職覚悟でアリの追跡を懇願、モローはギブスの警護にケイトを組ませ、車上遺体の事件の捜査を終わらせるように指示を出す。
捜査の末、アリは兵器を盗みテロを企てていることが判明。ギブスに話した潜入捜査の話もウソだったのだ。
アリはFBIと協力捜査していたとことからフォーネルを通じてアリに電話するギブス。電波を辿って現在位置を特定し急行する。
アリは海軍艦隊の出港式を狙ってドローン兵器攻撃をしかけようとするが、マクギーがハイテクで阻止を試み、ギブスたちは周辺に潜んでいたありの部下と応戦する。兵器攻撃は無事に阻止され、ギブスは銃撃を受けるが防弾ベストを来たケイトがかばって事なきを得た。
任務終了を喜ぶ一同だが遠方からアリがケイトの脳天を射撃。
額に穴があいたケイトは倒れ込み、トニーは彼女の返り血をあびる。突然のことに呆然とするトニー、ギブスはありの姿を探すがみつけること叶わず。。。
見どころ:
「フォーネルがギブスの前妻と結婚した」という有名なエピソードが初登場する。
レギュラーメンバーのケイトが殉職。チームメンバーとしては降板となるものの、回想シーンで次シーズンにも登場する。
[myphp1 file=”series_ncis”]